幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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今回はside形式です。
ゆっくりご覧下さい。


第四話 また会おうぜ

 

side龍一

 

 

龍源と共に働いてからもう三年が過ぎた。

楽しい三年間だった。

だが、最近龍源の様子がおかしい。もう三年も一緒にいるのだ、大体の様子は分かる。

・・・おおよそ、転生のことだろう。あの時は、整理したかったから断った。それに、あいつ・・・龍源が寂しそうに見えたからだ。このことは言っていない。

とりあえず、龍源に呼ばれたのであいつの部屋へ行く。

 

 

・・・元人間(龍神)移動中・・・

 

 

ついた。ここが龍源の部屋だ。

・・・「龍源の部屋☆」はないだろ、☆は。

とりあえずそんな話は投げ捨てておいて、ノックする。

『龍源、入るぞー』

 

 

「お、おう、入ってくれ・・・」

 

 

反応が薄い、いつもなら おお!来てくれたか! ぐらい言うのに・・・

そこまでして悩むことか?まあ気がついていないふりをして・・・

『どうした?何の話だ?』

 

 

「うむ・・・実は・・・おぬしを転生させなければならないんじゃ!すまぬ!」

 

 

はい、予想通りのことだ。

『知ってた。』

 

 

「そうじゃよな・・・驚くよな・・・って知っておったのか!?」

 

 

『うん、誰であろうとも分かるぐらい顔とか態度に出てたぞ。』

 

 

「そうか・・・まあいい、で、転生させなければならないんじゃ。」

 

 

『ほう、それで?』

 

 

「嫌ではないのか?その・・・転生など。」

 

 

『嫌ではないぞ、さてはお前、俺が嫌がると面倒だから、重い空気作ったな?』

 

 

「違う!そうではないんじゃ!」

 

 

『なら本心を言ってみろ。』

 

 

「っっ・・・!わかった、言おう。」

 

 

 

そうして龍源は明かした、俺がいなくなると寂しいのと、忘れられてしまうのではないかとの恐怖と不安を。

 

 

 

・・・馬鹿かこいつは・・・俺がそんな奴だと思われていたとはな。少しショックだ。

 

 

『・・・つまり、俺がいなくなって、お前のことを忘れてしまうのではないかと思ったわけだな?』

 

 

「・・・そうじゃ」

 

 

『このド阿保が!んな簡単に忘れてしまうかよ!逆に俺がそんな薄情者だと思っていたのかよ!しばくぞてめえ!忘れねえよ!お前が楽しかった三年間はな!俺も楽しかったんだよ!だからそうやすやすと忘れねえよ!忘れたくもないわ!アホやって、騒いで、一緒に飯食ってしただろうが!俺とお前は≪友達≫いや、≪親友≫だと思ってるわ!お前が思ってなくてもな!俺はここでの初めてのダチが出来て嬉しかったんだよ!今度俺がこのことを忘れてしまうかもしれないなんて言ってみろ!どつき回すぞ!・・・つまりだな、お前が俺といて楽しい気持ちは、俺も同じなんだよ!だから、そんなこと言うんじゃねえよ!』

 

 

「おぬしは、儂を親友だと思っていてくれたのか?こんな儂でも・・・?」

 

 

『同じことを言わせんな、親友だと言ったらそうなんだよ、神も化け物も関係ねえ、ダチはダチだ』

 

 

「・・・ありがとう・・・本当にありがとう・・・」

 

 

『何、気にすんな。』

 

・・・・・・・・・・・

 

『さて、転生の話なんだが・・・俺は何処へ行くんだ?』

 

 

「言い忘れておったな、【東方project】の世界に、龍神として転生してもらう!」

 

 

『え?・・・と、とりあえず能力は?』

 

 

「[全を司る能力]じゃ。」

 

 

『は?』

 

「いやだから、z『やめろもういい』

 

 

『・・・で、俺はどうすればいいんだよ?』

 

 

「地球創作から始めてもらう。」

 

 

『ゑゑゑゑゑゑゑ!?』

 

 

「驚きすぎて昔のえになっとるぞ。」

 

 

『誰であろうとも驚くわ!!』

 

 

「ちなみに時代は地球創作一億年前にしておくぞ。」

 

 

『もうなにも怖くねえ。』

 

 

「では、送るぞ!」

 

 

『ちょっとタンマ!二つ聞いていいか?』

 

 

「なんじゃ?」

 

 

『一つ目は、龍神で転生するが、何やってもいいか?』

 

 

「一向に構わん、歴史も変えてもらって大丈夫じゃ。」

 

 

『サンキュー、次、神界には、また来れるのか?』

 

 

「・・・!! い、いつでも大丈夫じゃ!!」

 

 

『オッケイ!なら頼むぜ!』

 

 

「任せろ!さらばだ!」

 

 

『阿保か、違うだろ、』

 

 

「!ああ、そうじゃな、」

 

 

 

 

 

「『また会おうぜ!(ぞ!)』」

 

 

そして、まばゆい光に包まれた。

 

 

sideout

 

 

side龍源

「行ってしまったか・・・」

 

 

しかし、寂しくない、龍一が、また会おうぜ!と、言ってくれたからだろうか。

 

 

「待っているぞ、龍一。」

 

 

自然に言葉が漏れた。

 

 

ああ、そうか、儂はもう・・・一人ではないのだ。

 

 

sideout

 

 

次回へ続く

 




ありがとうございました。
書き終わって間違えて一度消して発狂したのはここだけの話。
次回から新章突入です次章は三話程度で終わると思われます。
ありがとうございました。

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