ゆっくりご覧下さい。
side龍一
龍源と共に働いてからもう三年が過ぎた。
楽しい三年間だった。
だが、最近龍源の様子がおかしい。もう三年も一緒にいるのだ、大体の様子は分かる。
・・・おおよそ、転生のことだろう。あの時は、整理したかったから断った。それに、あいつ・・・龍源が寂しそうに見えたからだ。このことは言っていない。
とりあえず、龍源に呼ばれたのであいつの部屋へ行く。
・・・元人間(龍神)移動中・・・
ついた。ここが龍源の部屋だ。
・・・「龍源の部屋☆」はないだろ、☆は。
とりあえずそんな話は投げ捨てておいて、ノックする。
『龍源、入るぞー』
「お、おう、入ってくれ・・・」
反応が薄い、いつもなら おお!来てくれたか! ぐらい言うのに・・・
そこまでして悩むことか?まあ気がついていないふりをして・・・
『どうした?何の話だ?』
「うむ・・・実は・・・おぬしを転生させなければならないんじゃ!すまぬ!」
はい、予想通りのことだ。
『知ってた。』
「そうじゃよな・・・驚くよな・・・って知っておったのか!?」
『うん、誰であろうとも分かるぐらい顔とか態度に出てたぞ。』
「そうか・・・まあいい、で、転生させなければならないんじゃ。」
『ほう、それで?』
「嫌ではないのか?その・・・転生など。」
『嫌ではないぞ、さてはお前、俺が嫌がると面倒だから、重い空気作ったな?』
「違う!そうではないんじゃ!」
『なら本心を言ってみろ。』
「っっ・・・!わかった、言おう。」
そうして龍源は明かした、俺がいなくなると寂しいのと、忘れられてしまうのではないかとの恐怖と不安を。
・・・馬鹿かこいつは・・・俺がそんな奴だと思われていたとはな。少しショックだ。
『・・・つまり、俺がいなくなって、お前のことを忘れてしまうのではないかと思ったわけだな?』
「・・・そうじゃ」
『このド阿保が!んな簡単に忘れてしまうかよ!逆に俺がそんな薄情者だと思っていたのかよ!しばくぞてめえ!忘れねえよ!お前が楽しかった三年間はな!俺も楽しかったんだよ!だからそうやすやすと忘れねえよ!忘れたくもないわ!アホやって、騒いで、一緒に飯食ってしただろうが!俺とお前は≪友達≫いや、≪親友≫だと思ってるわ!お前が思ってなくてもな!俺はここでの初めてのダチが出来て嬉しかったんだよ!今度俺がこのことを忘れてしまうかもしれないなんて言ってみろ!どつき回すぞ!・・・つまりだな、お前が俺といて楽しい気持ちは、俺も同じなんだよ!だから、そんなこと言うんじゃねえよ!』
「おぬしは、儂を親友だと思っていてくれたのか?こんな儂でも・・・?」
『同じことを言わせんな、親友だと言ったらそうなんだよ、神も化け物も関係ねえ、ダチはダチだ』
「・・・ありがとう・・・本当にありがとう・・・」
『何、気にすんな。』
・・・・・・・・・・・
『さて、転生の話なんだが・・・俺は何処へ行くんだ?』
「言い忘れておったな、【東方project】の世界に、龍神として転生してもらう!」
『え?・・・と、とりあえず能力は?』
「[全を司る能力]じゃ。」
『は?』
「いやだから、z『やめろもういい』
『・・・で、俺はどうすればいいんだよ?』
「地球創作から始めてもらう。」
『ゑゑゑゑゑゑゑ!?』
「驚きすぎて昔のえになっとるぞ。」
『誰であろうとも驚くわ!!』
「ちなみに時代は地球創作一億年前にしておくぞ。」
『もうなにも怖くねえ。』
「では、送るぞ!」
『ちょっとタンマ!二つ聞いていいか?』
「なんじゃ?」
『一つ目は、龍神で転生するが、何やってもいいか?』
「一向に構わん、歴史も変えてもらって大丈夫じゃ。」
『サンキュー、次、神界には、また来れるのか?』
「・・・!! い、いつでも大丈夫じゃ!!」
『オッケイ!なら頼むぜ!』
「任せろ!さらばだ!」
『阿保か、違うだろ、』
「!ああ、そうじゃな、」
「『また会おうぜ!(ぞ!)』」
そして、まばゆい光に包まれた。
sideout
side龍源
「行ってしまったか・・・」
しかし、寂しくない、龍一が、また会おうぜ!と、言ってくれたからだろうか。
「待っているぞ、龍一。」
自然に言葉が漏れた。
ああ、そうか、儂はもう・・・一人ではないのだ。
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次回へ続く
ありがとうございました。
書き終わって間違えて一度消して発狂したのはここだけの話。
次回から新章突入です次章は三話程度で終わると思われます。
ありがとうございました。