幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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オリキャラ出現。


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第三十二話 裏切り者

side鏡一

 

 

輝夜、不比等さん、妹紅しかいないから絶影になっておこうかな~とか考えてたら・・・何だよ、この大群。何?竹取物語の護衛なの?邪魔だよ?

 

 

輝夜「帝からの護衛ね・・・」

 

 

そういや帝も求婚してたっけ。

 

 

『あれ?帝さん来てた?』

 

 

輝夜「断ったらすぐに諦めたわよ。」

 

 

・・・ここのお偉いさん方異様に優しくね?

 

 

『にしても多いだろこれ!今から屋敷に突入でもするのかよ!邪魔だよ!』

 

 

・・・全く、これではライフルで一掃出来ないではないか。月の使者が全員気絶させるのを強く希望します。

 

 

侵二「まあまあ、・・・ところで、作戦は?」

 

 

『あ、そうだな。・・・輝夜は使者の注意引き、不比等さんと妹紅は俺の金属シールド内で待機、侵二は命令があるまで隠れていてくれ。俺は屋根にいる。輝夜の合図でスタートだ。』

 

 

侵二「了解です。」

 

 

『作戦名は【抵抗軍の舞】(レジスタンスダンス)だ。』

 

 

輝夜「何そのネーミングセンス。」

 

 

不比等「私達は隠れているだけでよいのですか?」

 

 

『その後逃走を謀るから気絶されると困るのでな。待機という状態にさせてもらう。』

 

 

不比等「分かりました。」

 

 

妹紅「無理しないでね?」

 

 

『俺の辞書に不可能と無理という文字はない。』

 

 

侵二「挫折とか諦めはあるんですがね。」

 

 

『なんだとテメエ。』

 

 

侵二「冗談ですよ。・・・ところで逃げ場所は?」

 

 

『作る。』

 

 

侵二「了解です。」

 

 

輝夜「いやちょっと待って。作るって何よ。」

 

 

『いや、だから遠い場所にちょっと。』

 

 

不比等「もう常識が消えてますな。」

 

 

失礼な、俺にだって常識ぐらいあるさ。・・・多分。

 

 

そうこうしているうちに夜になった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

侵二「満月ですか・・・力が漲りますね・・・」

 

 

『そうか?俺は全くだが。』

 

 

俺は満月でも力が漲らない。新月の時と三日月の時に発生する。

 

 

侵二「・・・基本的に満月の時に強くなるのですが。」

 

 

『そんなもんかね。・・・来たぞ、スタンバイ。』

 

 

侵二「了解!」

 

 

俺は前に作った仮面をつける。・・・一応有名人なので。

 

 

『うわあ・・・』

 

 

月からお迎えの車・・・ではなくいかにも機械らしいロケットが来た。・・・ロマンやセンスのない奴らだ。

 

 

周りにいた護衛の兵達が一斉に弓矢を撃つ、が、無効。

 

 

突如ロケットから三分間の石のような光が出る。

 

 

兵士達は「目がぁぁぁ」とかにはならず気絶。

 

 

駄 目 じゃ ね え か

 

 

『ここまで役に立たないとすがすがしいな。』

 

 

月のロケットから兵士が出てくる。・・・勿論、永琳もだ。

 

 

永琳「姫様・・・戻りましょう。」

 

 

輝夜「嫌よ、私はここにいたいわ。・・・だって、楽しいのだもの。」

 

 

永琳「分かりました。」

 

 

兵士1「永琳様、此方に。」

 

 

永琳「残念ながらお断りするわ。・・・元々姫様の従者だもの。姫様に従うわ。」

 

 

隊長「やはり裏切ったか。・・・やれ。」

 

 

一斉に銃口が向く。

 

 

永琳「姫様、逃げて下さい。ここは私が!」

 

 

輝夜「・・・大丈夫よ。助けなさい!!絶影!!!」

 

 

ミッションスタートだ!絶体絶命?まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!

 

 

bgm ガンダムW White Rreflection

 

 

『了解!』

 

 

兵士2「何処だ!」

 

 

『狙い撃つぜ!!』

 

 

兵士1「なっ!」

 

 

兵士2「馬鹿な・・・」

 

 

二十人ほどの兵士の銃のみを撃ち抜く。

 

 

『お呼びですか?姫様?』

 

 

輝夜「前にいる奴らを追い払って頂戴!」

 

 

『了解!侵二、カモン!」

 

 

侵二「御意!」

 

 

『姫様のご命令だ。追い払えだと。』

 

 

隊長「たった二人、さらに妖怪ごときが!」

 

 

『先に聞く、何番隊だ。』

 

 

隊長「貴様に言っても分からないだろうが・・・五番隊だ。」

 

 

五番隊・・・ああ!勝手な隊か!

 

 

『了解。侵二。』

 

 

侵二「はっ?」

 

 

『サーチアンドデストロイだ。殺るぞ。』

 

 

侵二「了解!」

 

 

『姫様!屋敷の中に!』

 

 

輝夜「お願いね!永琳、行くわよ!」

 

 

永琳「え、ええ、誰だか分かりませんがお願いします。」

 

 

『お任せあれ。』

 

 

隊長「ちっ!やれ!」

 

 

『侵二!半分頼んだ!ライフル変換!散弾銃!』

 

 

侵二「了解!」

 

 

『乱れ撃つぜ!』

 

 

兵士1「ぐあっ!」

 

 

五人を撃ち殺す。楽勝だな。

 

 

隊長「何をしている!やれ!」

 

 

『・・・絶影流、【影斬り】!』

 

 

兵士2「うわあっ!」

 

 

影を切り取る。・・・知ってるか?影がないのは存在しない証だ。

 

 

残りの五人の兵士も消える。

 

 

侵二「片付きました。全員美味しくいただきました。」

 

 

隊長「ば、馬鹿な・・・」

 

 

『最後だな。どうする?』

 

 

侵二「お任せします。」

 

 

『了解。おい、てめえ。』

 

 

隊長「なんだ!」

 

 

『依姫と豊姫の様子はどうだ。答えれば助けてやるよ。』

 

 

隊長「二人共立派に働いているよ!いつか私の物にするのさ!」

 

 

『元気か・・・』

 

 

隊長「さあ、私を解放しろ!」

 

 

うぜえ。

 

 

『お前は生かすと言ったな。』

 

 

隊長「そうだ!早くしろ!」

 

 

『あ れ は 嘘 だ』

 

 

隊長「え?ウワァァァァ!」

 

 

ダンダリオンで谷底に落とす。やったぜ。

 

 

『さて、次の仕事だ。』

 

 

俺はロケットに向かう。

 

 

『あった、通信装置。宛先は依姫でいいか。』

 

 

・・・絶影電文送信中・・・

 

 

『よし、届いたかな?』

 

 

 

 

sideout

 

 

 

side依姫

 

 

 

兵士3「隊長!五番隊が勝手に地上へ!」

 

 

「何ですって?・・・急いで連れ戻します。ついてきなさい。」

 

 

全く、迷惑だ。鏡一が生きていればこんな事には・・・

 

 

兵士4「隊長!電文です。」

 

 

「見せて下さい。」

 

 

『拝啓、依姫様

 

 

突然ですが、電文を送ります。先程、我々のテリトリーで、女性に武器を向けていたため

 

 

処分しました。とりあえず、電文の送信リストから適当な所に送信しました。

 

 

勝手ながら申し訳ありません。 敬具 絶影

 

 

PS

 

すまん。』

 

 

兵士4「何と?」

 

 

「・・・五番隊が壊滅しました。壊滅させた妖怪からの電文です。」

 

 

兵士3「まさか!一応精鋭部隊ですよ?」

 

 

「しかし、絶影は地上最強の妖怪だそうですよ。一理あります。・・・とりあえず、追いかけるのはやめましょう。」

 

 

兵士3 4「了解!」

 

 

・・・それにしても、何故妖怪が電文を?それに、『すまん』とは一体・・・

 

「まさか、ね・・・」

 

 

sideout

 

 

 

side絶影

 

 

俺はロケットをレラージュで粉々にした。証拠隠滅完了。

 

 

輝夜「絶影!ありがとう!」

 

 

永琳「ありがとうございました。」

 

 

『敬語やめろ、八意永琳?』

 

 

永琳「何故、私の名前を!?」

 

 

『それはな・・・』

 

 

俺は仮面を外す。

 

 

永琳「嘘・・・」

 

 

『久しぶりだな。永琳。そして、悪かったな。すまん!』

 

 

永琳「鏡一・・・生きてて、良かった、よぉ!」

 

 

『ただいま、永琳。だから泣くな。』

 

 

永琳「うんっ。本当に、良かった・・・」

 

 

輝夜「良かったわね。永琳。」

 

 

永琳「ねえ、鏡一、何で生きてたの?」

 

 

『俺が神様だったから。』

 

 

永琳「鏡一ならあり得るわね。・・・本当に心配したのよ。」

 

 

『悪いな。』

 

 

永琳「良いわよ。今ここにいるのだもの。」

 

 

『ありがとう。』

 

 

侵二「では、逃げ場所、作りますか?」

 

 

『そうだな。ダンダリオン。さあ、一人ずつ入れ。直ぐにつく。』

 

 

輝夜「ここは、竹林?」

 

 

『yes.じゃあ、始めるか。ザガン展開、竹、極限強化。この林に許可なく入りし者、未来永劫迷うように。我、ここに命ずる。』

 

 

侵二「次は私ですね。我、ここに命ずる。作りし屋敷、決して時に喰われること無きように。」

 

 

数秒前の竹林が懐かしい。今は高々と竹が生え、見事な屋敷が建っている。

 

 

輝夜「これは?」

 

 

『プレゼントだ。この竹林は外敵から守るために。』

 

 

侵二「この屋敷は決して朽ちない屋敷です。どうぞ。」

 

 

永琳「ありがとう。鏡一。・・・姫様、蓬莱の薬のことですが。」

 

 

輝夜「ああ、いいのよ。」

 

 

永琳「いえ、私も飲みました。」

 

 

輝夜「え?何でよ!」

 

 

永琳「いつまでもお仕えしますよ。姫様。」

 

 

輝夜「永琳・・・ありがとう!」

 

 

・・・いい話だ。

 

 

不比等「妹紅!何やってる!」

 

 

・・・え?

 

 

妹紅「私も一緒にいる!友達だもん!」

 

 

・・・飲みやがった。

 

 

不比等「・・・なら私も!」

 

 

オイオイオイ!!・・・ああ、飲んじまった。って若返っとる!

 

 

不比等「おお、若返ったぞ!」

 

 

輝夜「貴方達、何で?」

 

 

妹紅「友達でしょ?」

 

 

不比等「そうですぞ。迷惑かもしれませんが、私たちも一緒ですぞ!」

 

 

輝夜「・・・馬鹿ね、貴方達。でも、ありがとう。」

 

 

『不比等さん、名前変えるか?有名すぎて面倒だろ?』

 

 

不比等「そうですな・・・」

 

 

侵二「【義炎】(ぎえん)はどうでしょう?」

 

 

不比等「義炎ですか・・・気に入りました。なら、私は今日から藤原義炎だ!」

 

 

侵二「喜んでもらえて何よりです。」

 

 

紫「ただいま~あら?お取込み中?」

 

 

『おお、紫、丁度いいや。お前の世界の住人候補だ。』

 

 

永琳「え?」

 

 

紫「分かりましたわ。幻想郷は全てを受け入れますわ。」

 

 

『・・・というわけだ。お前等も受け入れられるわけだ。後々俺もそっちに行くよ。』

 

 

永琳「じゃあ、お願いしますね、紫さん?」

 

 

紫「紹介が遅れたわね。私は八雲紫。貴女達は?」

 

 

永琳「私は八意永琳。」

 

 

輝夜「私は蓬莱山輝夜よ。」

 

 

義炎「私は藤原義炎だ。」

 

 

妹紅「私は藤原妹紅!」

 

 

『四名様プラスこの屋敷だ。頼む。』

 

 

輝夜「屋敷って呼びづらいから【永遠亭】(えいえんてい)なんてどう?」

 

 

永琳「いいですね。そうしましょう。」

 

 

義炎「では、輝夜殿、永琳殿、しばらくやっかいになります。」

 

 

紫「じゃあ、四名様ご案内ー」

 

 

『じゃあな。永琳、輝夜、義炎、妹紅。』

 

 

永琳「じゃあね!」

 

 

永琳達がスキマに入った。

 

 

紫「ふう・・・絶影、月ってどんな所なの?」

 

 

『技術が凄い。俺のライフルみたいなものがごろごろしてる。』

 

 

紫「へえ・・・」

 

 

何気ない会話、これが後々あんな事を起こすとは・・・・・・

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。


義炎の名前は 妹紅→紅→炎→義炎 になりました。


次回もお楽しみに。

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