幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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妖怪の山後半です。


ゆっくりご覧下さい。


第二十三話 剛力無双

 

side壊夢

 

 

bgm ガンダムG 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く

 

 

 

萃香「はあっ!」

 

 

萃香が飛び蹴りをしてくる。それを俺は真正面から受け止める。

 

 

萃香「何!」

 

 

「ぜいっ!」

 

 

俺はそのまま振り回して岩にぶつける。が、手応えがない。

 

 

「おや?」

 

 

萃香「よそ見してる暇あるのかい?」

 

 

後ろから殴ってきたので、とりあえず後ろ蹴りをする。が、また外れる。

 

 

萃香「危なっ!・・・よくわかったね。」

 

 

分かったぜよ。外れた原因は能力ぜよな。・・・試してみるぜよ。

 

 

萃香「どこへ行くんだい?・・・何だい、それ。」

 

 

俺は地面を丸ごと持ち上げる。主に見せたら、『どこの上院議員だ。』って言ってたぜよな。

 

 

萃香「ちょっと!そりゃ無理だろう!」

 

 

「問答無用!行くぜよ!」

 

 

岩の塊を投げる。勿論、少し手を抜いてぜよよ?

 

 

萃香「し、死ぬかと思った・・・」

 

 

「やっぱり能力ぜよか。」

 

 

萃香「・・・まさか、確かめるためにあの技を?」

 

 

「それ以外にあるぜよか?」

 

 

萃香「とんだ化け物だね・・・そうさ、私の能力は【密と疎を操る程度の能力】さ、でも、だから何だい?」

 

 

萃香が見えなくなる。多分、意識を萃めたんだろうぜよが・・・

 

 

「無意味ぜよ。」

 

 

俺は意識を頼らず、気で察知する。いた!俺の右正面!

 

 

「そこぜよ!」

 

 

萃香「なっ!くっ。」

 

 

油断してたようぜよな。当たったぜよ。

 

 

萃香「なら、本気で行くよ!」

 

 

萃香が分裂する。ならば!

 

 

「わっ!!!!!」

 

 

大音量で叫ぶ。小さいからかなりの影響を与えるはずぜよ。周りで倒れている鬼は気にしないぜよ。

 

 

萃香「あつつ・・・何だい、その声。耳がおかしくなるよ。」

 

 

「この程度ぜよか?」

 

 

萃香「言ったね!行くよ!」

 

 

萃香に攻撃が当たらなくなる。・・・しょうがないぜよ。能力使うぜよ。

 

 

「螺旋突き!!」

 

 

萃香「え?うわっ!」

 

 

命中。萃香が吹き飛ぶ。

 

 

「まだやるぜよ?」

 

 

萃香「降参するよ。勇儀、変わるよ。」

 

 

勇儀「じゃあ、次は私が相手だ!」

 

 

「いつでも来いぜよ!」

 

 

勇儀は真正面から殴ってくる。

 

 

「お?」

 

 

拳が重い、なかなかの威力ぜよ。が・・・

 

 

「まだまだぜよ。」

 

 

軽く押し切れる。まだ一割も出してないぜよよ?

 

 

勇儀「萃香が言っていた通り、化け物みたいだね。なら!」

 

 

勇儀は回し蹴りをしてくる。が、腕で受け止め、はじいて空中で蹴り飛ばす。

 

 

勇儀「ぐっ!まだまだ!」

 

 

次は殴ってくる。なら、あれぜよ。

 

 

「もらった!背負い投げ!」

 

 

背負い投げで勇儀を地面に叩きつける。が、激突寸前に足を着かれ、躱される。

 

 

勇儀「次で最後だ!止めてみな!【三歩必殺】!」

 

 

「ならば!【三歩爆砕】!」

 

 

俺と勇儀は同時に一歩を踏み出す。そして激突する!

 

 

勇儀「ぐっ!」

 

 

「無駄無駄ァ!ぜいっ!」

 

 

勇儀が吹き飛ぶ。

 

 

「俺の勝ちぜよ。」

 

 

鬼達が騒ぐ。

 

 

鬼5「やりやがったぞ!あの兄ちゃん!!」

 

 

鬼6「すげえ!」

 

 

茜「何事だい?」

 

 

鬼5「げっ!茜さん!」

 

 

勇儀「茜?何でここに?」

 

 

萃香「ほんとだよ。何で来たのさ?」

 

 

茜「あんた等が負けた相手を見に来たのさ。」

 

 

「あんたがリーダーぜよか?」

 

 

茜「そうさ、私が鬼子母神の茜さ。」

 

 

「なら話は早い。勝負してくれぜよ!」

 

 

茜「アッハハハ!!いいねえ!惚れそうだよ!」

 

 

「惚れてもいいぜよよ?」

 

 

茜「勝ったら考えるよ!」

 

 

「なら勝ってやるぜよ!」

 

 

茜「いいねえ!来な!」

 

 

「最初から行くぜよ!【ソニックブーム】!」

 

 

茜「速い!でも、当てられる!」

 

 

茜は正確に殴ってくる。って何!

 

 

「ゴハッ!」

 

 

茜「この程度かい?さあ、惚れさせてみせな!」

 

 

強いぜよな。油断しすぎたぜよ。なら、全力で!

 

 

「妖力全開!」

 

 

茜「それが本気かい・・・とんでもないね。」

 

 

「行くぜよ!【スピンストーム】!」

 

 

螺旋状に気の塊を放出する!

 

 

茜「ふんっ!」

 

 

茜は耐えようとする。が、この技は主にダメージを与えた技!そう簡単に防げないぜよ!

 

 

「ぶっ飛ばせ!!」

 

 

茜「うわっ!」

 

 

茜が打ち上げられる。それを俺は受け止める。

 

 

「どうぜよ?」

 

 

茜「・・・降参するよ。久しぶりだよ。負けたのは。本当に惚れたよ。」

 

 

「うれしいぜよね。こっちも惚れたぜよ。」

 

 

茜「そうかい!ところで、何で来たのさ?」

 

 

「ああ、それはぜよな・・・」

 

 

『壊夢、終わったか?』

 

 

「あ、主。終わったぜよ。」

 

 

茜「ん?鏡一じゃないかい?」

 

 

『よっ、茜、久しぶりだな。』

 

 

「茜、茜が負けたのはまさか・・・」

 

 

茜「あんたもかい。そうさ、鏡一、いや、龍一に負けたのさ。」

 

 

「俺もぜよ。主には勝てんぜよ。」

 

 

『何だお前ら、とりあえず宴会やるぞ。鬼の奴らも来な。無礼講だ。』

 

 

茜「いいのかい?」

 

 

『壊夢の彼女だろ?なら来ねえと。』

 

 

いやいや、そんなすぐになるわけない

 

 

茜「そうさね。じゃあ、行くよ、壊夢。」

 

 

「いいぜよか?俺で?」

 

 

茜「何言ってんのさ。私が気に入ったんだ。行くよ!」

 

 

ああ、これが好きということぜよな。

 

 

「おう!!」

 

 

『ならさっさと準備!ハリーハリーハリー!』

 

 

さあ、飲むぜよ。

 

 

 

 

次回へ続く

 





ありがとうございました。

次回、宴会となります。

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