今回から歴史の順番がずれていきます。ご注意ください。
side絶影
神子達が眠ってから数百年今は平安時代。え?奈良時代はって?
・・・暇だったんだ、何もなかったよ。
で、今、暇なので楽器を侵二達に教えてます。
曲は色々、最終的には何でも演奏できるように。目指せ楽団。
侵二「で、村を巡りながら演奏して旅の途中なんですよね。」
そうそう、・・・ってオイ!何で心読んでる!
侵二「少し前に主上が『意思疎通出来ればよくね?』って言ってたじゃないですか。主上の意思で変更できるようなものを。」
あ、そうだった。じゃあ、切るぞ。
侵二「で?どうするんです?」
『そうなんだよな。どうしようか。ん?』
風魔「どうした?主上。」
『戦闘準備。来るまで五秒前。』
侵二「了解。」
風魔「了解。」
今ここにいるのはこの二人。後の二人は散歩中。お、今見えた。
『来たか。』
俺の目の前と後ろの空間から妖力弾が飛んでくる。
『まあ、知ってたけどね。』
避けて謎の空間から引きずり出す。
???「きゃっ!」
風魔「女性か?」
侵二「どちらにしろ関係ないですが。」
『おい、いきなり何だ?』
???「私は八雲紫(やくもゆかり)、先程は失礼しましたわ。」
侵二「それで済むとでも?」
風魔「何が失礼しましたわ、だ。」
風魔と侵二が妖力を一割出す。
紫「っ!」
『止めろお前ら。で?何の用だ?』
紫「私は、人と妖怪が共存できる世界を目指しています。」
侵二「無茶ですね。」
風魔「無理だな。」
壊夢「無理ぜよね。」
幻夜「無理そうだね~」
『面白いこと考えるな。』
紫「しかし、人間と妖怪が仲良くできたら素晴らしいと思いません?」
『まあ、そんな面白いこと考える奴がいてもいいと思うぜ?』
紫「本当ですか?」
『嘘つくかい。で?用は?』
紫「私の式になって手助けしてほしいと思いまして・・・」
『へえ・・・』
侵二達に疎通で意思を伝える。
『別にいいが・・・・飼いならせるか?この俺、絶影を。』
妖力を一割出す。普通の奴なら卒倒するが、紫は立っている。冷や汗大量に流して。
紫「なっ・・・無理そうですわ。他を当たりますわ。」
『まあ待て、式にはならんと言ったが、協力しないとは言ってないぞ?』
紫「では!」
『俺は協力する。友達としてな。お前らは?』
侵二「・・・どうせ私達共存してますし。」
風魔「することもないし。」
壊夢「戦えそうぜよし。」
幻夜「楽しそうだしいいんじゃない~?」
『決まりだな。じゃあ、協力する。が、あんたについて詳しく教えろ。俺達も教える。』
紫「分かりましたわ。では、私は八雲紫です。種族はスキマ妖怪、一人だけの種族です。」
『ほい、俺は絶影。知ってるだろうから省略。後、胡散臭い態度と敬語はいらん。』
紫「貴方がこんなに軽い妖怪だとは思わなかったわ。」
『うるせえ、威厳とかめんどくさいだけだ。強けりゃいいんだ。強けりゃ。』
侵二「私は侵二、饕餮です。ご存じですか?」
紫「あの中国の?」
侵二「そうですね。主上・・・絶影の式神です。」
風魔「次は私だ。私は風魔、窮奇だ。同じく主上の式だ。」
壊夢「俺は壊夢ぜよ。橈杌ぜよ。主の式ぜよ。」
幻夜「僕は幻夜、混沌で、マスターの式だよ~」
『ざっとこんなもんだ。で?俺らは何をすれば?』
紫「もう場所はとっているの、後は住民のみなの。だから・・・」
『住民候補を探せと。何でも良いか?』
紫「ええ、どんな種族でもいいわ。お願いね。」
『了解。ああ、注意事項があってな。俺についてだが・・・』
紫「何かしら?」
『俺は龍神だ。』
紫「は?りゅ、龍神!?」
『ああ、本名は神矢龍一だ。後、人によっては名前が違うぞ。俺は。』
紫「りゅ、龍一・・・様。」
『様付けは無し。』
紫「分かったわ。じゃあ、宜しくね。絶影。」
『その名前でか。おうよ、よろしくな。』
紫「じゃあ、早速行ってもらいたい所があるんだけれど・・・」
『どこだ?』
紫「妖怪の山よ。そこの天狗と鬼が争っているの。だから・・・」
『両方誘おうか?』
紫「できるの?片方だけでいいんだけれど・・・」
『いや、いける。知り合いもたぶんいるし。』
壊夢「前に言っていた鬼子母神ぜよか?」
『その通り。お前とはすぐ気が合うと思うぞ。』
紫「案内するわ。貴方たちの力を見せてもらいたいし。」
『いいけど、無理すんなよ?まだ若い女の子なんだから。』
紫「そ、そんなこと初めて言われたわ。」
侵二「(出ましたね、主上の無自覚女性落とし。)」
風魔「(またか・・・)」
幻夜「(これで何人目だっけ~?)」
壊夢「(明らかに百人は超えてるぜよね。)」
何か聞こえたが気にしない。紫も顔赤いし。
紫「(かっこいい・・・)」
『紫、早く行くぞ。』
紫「う、うん、こっちよ。ところで、どうするつもり?」
『戦争、行くぞお前ら!』
四凶「おう!!」
紫「え?まさか、参加する気?どっちに?」
『天狗、明らかに不利だしな。別に第三勢力でもいいが?』
紫「それだけはやめて。」
『なら、天狗だ。絶影で通れるだろ。』
紫「いや、まあ、知らない妖怪居ないわよ?」
『絶影は神だった真実は話すなよ?』
紫「分かったわ。」
『よーし、じゃあ、第三者が驚く展開にしようぜ!』
侵二「了解。」
風魔「天狗か、風を操るのだったか、・・・楽しみだ。」
壊夢「鬼ぜよか。ぜひ戦いたいぜよ。」
幻夜「今回は気が乗らないな~後方支援でいい?」
紫「自由ね、貴方たち。」
『気にすんな。』
さあ、ショータイムだ。
次回へ続く
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次回もお楽しみに。