幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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先日、体調不良で倒れていました。皆さんもお気をつけてください。




今回から歴史の順番がずれていきます。ご注意ください。


第二十話 人と妖怪の共存

side絶影

 

 

神子達が眠ってから数百年今は平安時代。え?奈良時代はって?

・・・暇だったんだ、何もなかったよ。

 

 

で、今、暇なので楽器を侵二達に教えてます。

 

 

曲は色々、最終的には何でも演奏できるように。目指せ楽団。

 

 

侵二「で、村を巡りながら演奏して旅の途中なんですよね。」

 

 

そうそう、・・・ってオイ!何で心読んでる!

 

 

侵二「少し前に主上が『意思疎通出来ればよくね?』って言ってたじゃないですか。主上の意思で変更できるようなものを。」

 

 

あ、そうだった。じゃあ、切るぞ。

 

 

侵二「で?どうするんです?」

 

 

『そうなんだよな。どうしようか。ん?』

 

 

風魔「どうした?主上。」

 

 

『戦闘準備。来るまで五秒前。』

 

 

侵二「了解。」

 

 

風魔「了解。」

 

 

今ここにいるのはこの二人。後の二人は散歩中。お、今見えた。

 

 

『来たか。』

 

 

俺の目の前と後ろの空間から妖力弾が飛んでくる。

 

 

『まあ、知ってたけどね。』

 

 

避けて謎の空間から引きずり出す。

 

 

???「きゃっ!」

 

 

風魔「女性か?」

 

 

侵二「どちらにしろ関係ないですが。」

 

 

『おい、いきなり何だ?』

 

 

???「私は八雲紫(やくもゆかり)、先程は失礼しましたわ。」

 

 

侵二「それで済むとでも?」

 

 

風魔「何が失礼しましたわ、だ。」

 

 

風魔と侵二が妖力を一割出す。

 

 

紫「っ!」

 

 

『止めろお前ら。で?何の用だ?』

 

 

紫「私は、人と妖怪が共存できる世界を目指しています。」

 

 

侵二「無茶ですね。」

 

 

風魔「無理だな。」

 

 

壊夢「無理ぜよね。」

 

 

幻夜「無理そうだね~」

 

 

『面白いこと考えるな。』

 

 

紫「しかし、人間と妖怪が仲良くできたら素晴らしいと思いません?」

 

 

『まあ、そんな面白いこと考える奴がいてもいいと思うぜ?』

 

 

紫「本当ですか?」

 

 

『嘘つくかい。で?用は?』

 

 

紫「私の式になって手助けしてほしいと思いまして・・・」

 

 

『へえ・・・』

 

 

侵二達に疎通で意思を伝える。

 

 

『別にいいが・・・・飼いならせるか?この俺、絶影を。』

 

 

妖力を一割出す。普通の奴なら卒倒するが、紫は立っている。冷や汗大量に流して。

 

 

紫「なっ・・・無理そうですわ。他を当たりますわ。」

 

 

『まあ待て、式にはならんと言ったが、協力しないとは言ってないぞ?』

 

 

紫「では!」

 

 

『俺は協力する。友達としてな。お前らは?』

 

 

侵二「・・・どうせ私達共存してますし。」

 

 

風魔「することもないし。」

 

 

壊夢「戦えそうぜよし。」

 

 

幻夜「楽しそうだしいいんじゃない~?」

 

 

『決まりだな。じゃあ、協力する。が、あんたについて詳しく教えろ。俺達も教える。』

 

 

紫「分かりましたわ。では、私は八雲紫です。種族はスキマ妖怪、一人だけの種族です。」

 

 

『ほい、俺は絶影。知ってるだろうから省略。後、胡散臭い態度と敬語はいらん。』

 

 

紫「貴方がこんなに軽い妖怪だとは思わなかったわ。」

 

 

『うるせえ、威厳とかめんどくさいだけだ。強けりゃいいんだ。強けりゃ。』

 

 

侵二「私は侵二、饕餮です。ご存じですか?」

 

 

紫「あの中国の?」

 

 

侵二「そうですね。主上・・・絶影の式神です。」

 

 

風魔「次は私だ。私は風魔、窮奇だ。同じく主上の式だ。」

 

 

壊夢「俺は壊夢ぜよ。橈杌ぜよ。主の式ぜよ。」

 

 

幻夜「僕は幻夜、混沌で、マスターの式だよ~」

 

 

『ざっとこんなもんだ。で?俺らは何をすれば?』

 

 

紫「もう場所はとっているの、後は住民のみなの。だから・・・」

 

 

『住民候補を探せと。何でも良いか?』

 

 

紫「ええ、どんな種族でもいいわ。お願いね。」

 

 

『了解。ああ、注意事項があってな。俺についてだが・・・』

 

 

紫「何かしら?」

 

 

『俺は龍神だ。』

 

 

紫「は?りゅ、龍神!?」

 

 

『ああ、本名は神矢龍一だ。後、人によっては名前が違うぞ。俺は。』

 

 

紫「りゅ、龍一・・・様。」

 

 

『様付けは無し。』

 

 

紫「分かったわ。じゃあ、宜しくね。絶影。」

 

 

『その名前でか。おうよ、よろしくな。』

 

 

紫「じゃあ、早速行ってもらいたい所があるんだけれど・・・」

 

 

『どこだ?』

 

 

紫「妖怪の山よ。そこの天狗と鬼が争っているの。だから・・・」

 

 

『両方誘おうか?』

 

 

紫「できるの?片方だけでいいんだけれど・・・」

 

 

『いや、いける。知り合いもたぶんいるし。』

 

 

壊夢「前に言っていた鬼子母神ぜよか?」

 

 

『その通り。お前とはすぐ気が合うと思うぞ。』

 

 

紫「案内するわ。貴方たちの力を見せてもらいたいし。」

 

 

『いいけど、無理すんなよ?まだ若い女の子なんだから。』

 

 

紫「そ、そんなこと初めて言われたわ。」

 

 

侵二「(出ましたね、主上の無自覚女性落とし。)」

 

 

風魔「(またか・・・)」

 

 

幻夜「(これで何人目だっけ~?)」

 

 

壊夢「(明らかに百人は超えてるぜよね。)」

 

 

何か聞こえたが気にしない。紫も顔赤いし。

 

 

紫「(かっこいい・・・)」

 

 

『紫、早く行くぞ。』

 

 

紫「う、うん、こっちよ。ところで、どうするつもり?」

 

 

『戦争、行くぞお前ら!』

 

 

四凶「おう!!」

 

 

紫「え?まさか、参加する気?どっちに?」

 

 

『天狗、明らかに不利だしな。別に第三勢力でもいいが?』

 

 

紫「それだけはやめて。」

 

 

『なら、天狗だ。絶影で通れるだろ。』

 

 

紫「いや、まあ、知らない妖怪居ないわよ?」

 

 

『絶影は神だった真実は話すなよ?』

 

 

紫「分かったわ。」

 

 

『よーし、じゃあ、第三者が驚く展開にしようぜ!』

 

 

侵二「了解。」

 

 

風魔「天狗か、風を操るのだったか、・・・楽しみだ。」

 

 

壊夢「鬼ぜよか。ぜひ戦いたいぜよ。」

 

 

幻夜「今回は気が乗らないな~後方支援でいい?」

 

 

紫「自由ね、貴方たち。」

 

 

『気にすんな。』

 

 

さあ、ショータイムだ。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 




ご覧いただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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