幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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今回、青蛾なのですが、どうしても(が)の漢字が出ないので、蛾になっています。
申し訳ありません。

ゆっくりご覧下さい。


第十九話 神様ってすげー(種族言ってみろ)

 

side絶影

 

 

あれ以来、神子達の所には、ほぼ毎日押しかけゲフンゲフン立ち寄っている

 

 

途中、料理を作ることになって、侵二と俺の料理が大好評だったのをきっかけに、時々三人の料理を作っている。

 

 

・・・それでいいのか御三方。

 

 

神子「いいんですよ。美味しいですし。」

 

 

屠自古「私も、これは悔しいよりも凄いと思うな。」

 

 

布都「我もじゃ。特にぷりんとやらがうまかったぞ。」

 

 

おい、誰だこの時代にプリン流した奴。

 

 

侵二「主上は謎の食べ物をよく作りますよね。」

 

 

・・・俺だった。

 

 

他にも、幻夜がマジック見せたり、壊夢の酒飲んで三人が倒れたり、騒がしい。

 

 

???「神子様、お久しぶりです。あら?そちらの方々は?」

 

 

神子「青蛾、久しぶりですね。紹介します。絶影さん、この人は、霍 青蛾(かく せいが)です。青蛾、この人は絶影さんです。」

 

 

青蛾「ぜ、絶影!?」

 

 

なんかデジャヴ。

 

 

『知ってんの?俺のこと。』

 

 

青蛾「ええ、伝承では、【大昔から存在する妖怪で、実体は無く、影である】と、書かれていました。」

 

 

『ちょっと誇張されすぎだな。』

 

 

青蛾「しかし、私達の国の四凶を倒したとも言われています。」

 

 

侵二「あ、私たちですね。」

 

 

青蛾「ええ!?あとは、神かもしれないとの噂が・・・」

 

 

『正解。』

 

 

神子「ちょっと待ってください!絶影さんは有名な妖怪で、しかも侵二さん達は四凶で、正体は神様なんですか!?」

 

 

『うん、そんな感じ。ちなみに本当の種族は龍神な。』

 

 

青蛾「??龍神様は神界にいるのでは?」

 

 

『俺はその兄、神矢龍一、事実上の地球創成者。まあ、今は唯の自由神、龍一さんだ、最も、今は絶影だが。』

 

 

神子「凄い人だったのですね・・・こんな人に料理を・・・」

 

 

『あ、気にしないでよ?今は唯の妖怪だし、』

 

 

青蛾「コホン、話を戻しますね。・・・神子様、どうします?仙人になりますか?」

 

 

神子「・・・」

 

 

『神子、お前はどうしたい?』

 

 

神子「私は、もっと長生きして、多くの人を救いたいです。」

 

 

『なら、なれば?』

 

 

神子「でも、あの二人を置いていくのは・・・」

 

 

『なら、二人に聞けば?・・・幻夜、』

 

 

幻夜「はい。連れてきたよ~」

 

 

布都「聞きましたぞ!太子様!」

 

 

屠自古「盗み聞きして申し訳ありません。でも、一人で悩まないで下さい。」

 

 

布都「屠自古の言うとおりですぞ!我はどこまでもお供しますぞ!」

 

 

屠自古「私もです。どこまでもお供しますよ。」

 

 

神子「屠自古・・・布都・・・ありがとうございます。」

 

 

青蛾「では、どうします?」

 

 

神子「やります。お願いします。」

 

 

青蛾「では、この薬を・・・」

 

 

『ストップ、それはアカン』

 

 

青蛾「何故ですか?これは仙薬ですが・・・」

 

 

『じゃあ、俺が食ってみるぞ。』

 

 

俺は仙薬(水銀)を口に入れる。まずい。(よい子も悪い子も絶対に真似しないように!!)

 

 

『ゴハッ!』

 

 

神子「ちょっと!絶影さん!」

 

 

『と、いうように、確実に死ぬ。』

 

 

青蛾「生きてた!?」

 

 

『ともかく、その薬の方法は危険だ。やめとけ。死んだ奴大量にいるぞ。・・・ごく稀に成功するが。』

 

 

神子「では、どうすれば?」

 

 

『俺は方法は知らん。だが、薬の毒は抜き取れる。これで大丈夫か?青蛾。』

 

 

青蛾「ええ、大丈夫だと思うわ。お願いします。」

 

 

『了解、じゃあ、ほいっと。』

 

 

青蛾「もうですか?」

 

 

『ああ、過程を二三箇所省略したからな。』

 

 

神子「そんな常識外れのことできるわけが・・・」

 

 

『俺は龍神だ、理屈を求めるなど不可能。』

 

 

青蛾「神って凄いのね・・・」

 

 

『俺だけだがな!』

 

 

青蛾「ともかく、これを飲むと、数か月深い眠りにつきます。どうぞ。」

 

 

神子「行きます!」

 

 

布都「我も!」

 

 

屠自古「私も!」

 

 

『俺も!』

 

 

青蛾「ちょっと絶影さん!何やってるんですか!」

 

 

『気分』

 

 

侵二「青蛾さん、私たちは気分で動いています。だから、突っ込むだけ無駄ですよ。」

 

 

神子「あれ?少しも眠くありませんよ?」

 

 

『あ、効果まで一日掛かるぞ。毒のせいで寝込むようなもんだし。』

 

 

青蛾「そう言えば、侵二さんでしたっけ?絶影さんを主上って・・・」

 

 

侵二「ああ、私たちは、龍一殿の式神なので。」

 

 

壊夢「種族は俺が橈骨で、名前は壊夢ぜよ。」

 

 

風魔「私は窮奇で、名前は風魔だ。」

 

 

幻夜「僕は混沌で、名前は幻夜だよ~」

 

 

侵二「私は饕餮で、名前は侵二です。」

 

 

青蛾「式神!?まだ成功した者がいないというあの!?」

 

 

『マジで?数分ですんだけどな。』

 

 

青蛾「本当に神様って何なんですか・・・」

 

 

『何回も言うが俺だけだからな。』

 

 

侵二「まあ、それは置いておいて、宴会、するんでしょう?」

 

 

『逆にしないと思うか?』

 

 

侵二「いえ、全く。」

 

 

『つまりそういうことだ。準備開始!!』

 

 

神子「え?ちょっと?」

 

 

侵二「さあ、神子さん、布都さん、屠自古さん、青蛾さん、少々お待ちを。」

 

 

壊夢「酒はどうするぜよ?」

 

 

『度数の一番低い奴を。風魔、幻夜、お前らは食器やらを並べてくれ。』

 

 

風魔「もう終わっているが。」

 

 

幻夜「こっちも終わったよ~」

 

 

侵二「主上!デザートはどうします?」

 

 

『ダンダリオンで保存した奴を。今は寿司でいいか?』

 

 

侵二「了解!」

 

 

俺は魚を取り出して投げる。侵二はそれを翼で器用に三枚におろす。

 

 

『ナイス!行くぞ!』

 

 

それを俺が細かく切る。通称、【踊る高速クッキング】

 

 

肉眼では捉えられないスピードで作業する。

 

 

神子「 」

 

 

布都「な、何じゃあれは?」

 

 

屠自古「もう料理じゃねえな。」

 

 

青蛾「しかも丁寧・・・」

 

 

『へいお待ち!』

 

 

侵二「これくらいでいいんですか?」

 

 

『そんな大宴会じゃねえしな。これでいいだろ。』

 

 

並んだのは十人前程の寿司。

 

 

『デザートは後で出す。』

 

 

侵二「全ての準備完了しました。」

 

 

『では、乾杯!』

 

布都「うまい!太子様、こんなうまい寿司は初めてですぞ!」

 

 

屠自古「確かに、こんな寿司食べたことがなかったな。」

 

 

神子「美味しい!でも、こんなに作ってもらって・・・」

 

 

『気にしたら負けよ!気にしないで食いな!』

 

 

青蛾「このお酒は?」

 

 

壊夢「俺特製の酒ぜよ。度数も控えめぜよ。」

 

 

青蛾「美味しいわ。」

 

 

壊夢「なら、もっと飲むぜよ。」

 

 

布都「幻夜殿、まじっくをやってくれんか?」

 

 

幻夜「良いよ~じゃあ、ここに何もないよね~ ここから・・・それ~」

 

 

幻夜が手から花束を出す。・・・上手くね?

 

 

布都「おお!凄いな!」

 

 

屠自古「太子様、一緒に見ましょう!」

 

 

神子「ええ、・・・絶影さん、いや、龍一さんありがとうございました。」

 

 

『案外、仙人になっても会えるかもよ?』

 

 

神子「そうですね!では!」

 

 

それから数時間後、神子達は静かに眠った。

 

 

『寝たか・・・青蛾、後は頼んだ。』

 

 

青蛾「ええ、分かりましたわ。」

 

 

『じゃあな、また会おうや。』

 

 

青蛾「ふふ、では。」

 

 

後日、神子達は病気で療養中と言われるようになった。

 

 

『じゃあな、神子、布都、屠自古、青蛾、また会える日を。』

 

 

その後、俺たちは再び旅に出た。

 

 

新しい波乱を求めて。

 

 

さあ、次はどうしようか。

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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