今章、四凶と龍一が暴走します。
第十五話 諏訪の国の神
side絶影
侵二「最近行く村は、大和とやらの国に制圧されているようですね。」
『ああ、あそこは八百万人の神がいるからな。』
壊夢「へえ・・・、勝負したいぜよね。」
『まあ、俺の知り合いもいるし、あんまりな?』
あれから数か月、俺達は日本を放浪している。
風魔「まあ、今までの国には神がいなかったからだろうが・・・神のいる国は?」
『あると思うが、大和からしたら邪魔な存在だな。だから・・・』
幻夜「・・・消されるってことかい~?」
『・・・多分、そうだろうな。』
侵二「あ、新しい国が見えましたよ!」
『この話は止めだ。行くぞ。』
・・・化け物一団移動中・・・
門番a「止まれ!」
門番b「何の用でここに来た?」
『俺らは旅の一団でな、今日過ごすための国を探していたんだ。』
門番a「そうか、なら、入って構わないぞ。」
『おや?調べないのか?』
門番b「ああ、この国には洩矢諏訪子(もりやすわこ)様がいるからな。」
侵二「ここには神がいるんですか?」
門番a「そうだ、失礼のないようにな。」
『ああ、ありがとう、努力するよ。』
中に入ると、賑やかな街並みがあった。
幻夜「凄いね~」
風魔「向こうでも、こんなに賑やかな町はなかったな。」
『じゃあ、まずは参拝しますか。』
『賽銭入れて、二礼二泊と。』
???「関心だが・・・妖怪、何しにここに来た?」
侵二「貴女は誰ですか?」
???「質問に答えろ!」
侵二「失礼、唯の旅の一団です。何をしに来たわけでもないですよ。」
???「嘘をつけ!さては国を荒らしに来たな!そうはいかんぞ!」
そう言い、姿を現す。まあ、かわいらs・・・凛々しい。
『いや、違いますよ?荒らすわけが「黙れ!」ああ、そうかい。聞く気なしか。』
俺は妖力を三割開放する。
諏訪子「え?・・・ば、化け物・・・」
『俺は影妖怪の絶影。その気なら全力で相手するぞ!』
諏訪子「あ、あの絶影・・・」
『およ?知ってんのか?』
諏訪子「うん、後ごめんよ。話聞かなくて。」
『あれ?俺有名なの?』
諏訪子「うん、滅多に暴れない良い妖怪としてね。暫くいなかったらしいけど。」
『ああ、ちょっと別の所にいたからな。こいつらはその時の式神だ。』
諏訪子「あんた達もごめんよ。」
侵二「いえいえ、気にすることはないですよ。まあ、攻撃して来たら、」
壊夢「俺たちが、」
風魔「全力で、」
幻夜「相手するよ~」
諏訪子「勝てそうにないよ。」
『まあ、俺達からは手出ししないから。安心しろ。』
諏訪子「た、助かった~」
『さて、泊まるとこどうするか?お前ら。』
諏訪子「なら、家に来るといいよ。」
『あ、いいのか?「いいよ。」じゃあ、自己紹介も兼ねてお邪魔するか。』
・・・神様+化け物一団移動中・・・
『じゃあ、改めて自己紹介を、俺は絶影、影妖怪だ。有名らしいな。』
侵二「私は侵二、種族は秘密です。」
壊夢「俺は壊夢、同じく種族は秘密ぜよ。」
風魔「私は風魔、種族は同じく秘密だ。」
幻夜「僕は幻夜、種族は秘密~」
諏訪子「何だい秘密って。まあ、いいや、私は洩矢諏訪子。この国の支配者で、祟り神さ。」
『終わりだな、さて、暫く世話になるぜ?』
諏訪子「あ、ちょっと待って、縁?居る?」
???「何です?諏訪子様?お客様ですか?」
諏訪子「紹介するよ。うちの巫女の東風谷縁(こちやえにし)さ。」
緑「初めまして、東風谷縁です。」
『初めまして、絶影だ。』
紹介省略
『と、いうわけで暫くここに居させて貰うよ。』
諏訪子「いいよ。ところで、料理できるのかい?」
『俺と侵二ができる。・・・もしかして自分で作れんのか?』
諏訪子「・・・・・」
『こっちを見ろ。』
縁「料理は出来るんですが味が・・・」
辞めろ縁、そんな目をするな。
『なら、料理教えてやるよ。』
諏訪子「よろしく頼むよ。」
そうして、そんな生活が一か月続いた。
『随分と料理うまくなったじゃねえか、諏訪子。』
諏訪子「本当かい?やったあ!」
縁「諏訪子様、手紙が来ています。」
諏訪子「手紙?誰からだろう?・・・大和からだ。」
読んでいるうちに、諏訪子の顔が青ざめてくる。
『おい、どうした?・・・見せろ。』
諏訪子「う、うん。」
手紙には、こう書いてあった。
「今から一か月後、そちらの国を攻撃する。その時に降伏するもよし、戦うもよし。一か月後、良い返事を待っている。他と手を組むのもよしだ。 大和」
『へえ・・・』
侵二「何と?」
『読んでみろ。面白いぞ。』
四凶「これは!」
『そう、侵略戦争だとよ。でもな、最後の一文を見てみろ。』
侵二「ん?ハハハハハ!そういうことですか!」
壊夢「これは傑作ぜよ!」
風魔「大和も馬鹿だな。」
幻夜「へえ~。面白いなあぁ!」
そう、最後の一文、他と手を組むもよしだ。つまり、俺達も参加できる。
『慢心しすぎだ!大和の阿呆共が!・・・こりゃあ罰を与えんとな。』
諏訪子「あんた達、まさか・・・」
『降伏なんぞしなくていい!』
侵二「ええ、私達も参加できますからね。」
風魔「最低でも百万以上か・・・」
壊夢「楽しみぜよ!」
幻夜「久しぶりだねえ~殲滅戦は。」
『ほれみろ、全員戦う気だぜ?もちろん俺もな。』
諏訪子「でも、妖怪じゃあ上位の神には・・・」
『なら、これでいいのか?』
諏訪子「!!神力!まさか、貴方は・・・」
『俺がこの世界の自由神神矢龍一だ!俺が手を貸してやる!』
諏訪子「お願いします!」
『敬語はいらん。さて、どう料理してやるかねえ、そうだ。』
『式神、リミッター解除。』
侵二「本気で行きますよ。良いですね?あなた達?」
壊夢、風魔、幻夜「おう!!」
次は武器、
『ツインバスターライフル、装填。』
諏訪子「その武器は?」
『地球破壊兵器の人間用サイズ。これで結界を壊す。』
諏訪子「まさか、大和の国も?」
『そりゃあoshiokiしないとな。それより諏訪子、お前も強くなれ。最終的に決闘まで持ち込むつもりだ。』
諏訪子「分かった。お願いするよ。」
『よし、侵二!』
侵二「呼びました?」
『諏訪子を鍛えてやってくれ。』
侵二「主上がやればいいのでは?」
『いや、お前の能力がちょうどいい。頼んだ。』
侵二「了解です。行きますよ。諏訪子殿。」
諏訪子「行くよ!」
bgm ネイティブフェイス
諏訪子「せいっ!」
諏訪子は、鉄の輪を投げる。
侵二「甘い。」
まあ、そうなるか。全部素手ではじかれる。
諏訪子「くっ!なら!」
諏訪子は地面を捲り、飛ばす。
侵二「ほう・・・でも、まだまだです。」
侵二が翼で地面ごと喰う。・・・勝負ありだな。
侵二「予測できる攻撃はダメです。勝負なんてきれいごと言っても、どうせ倒せば勝ちなんですから。そんな意思がないと、勝てませんよ?」
諏訪子「もう一度!」
そうして、時間が過ぎた。
諏訪子「はぁ、はぁ、」
侵二「初めよりましにはなりましたね。これなら一か月後には傷付けられるんじゃないですかね。」
『お疲れさま。侵二もありがとな。』
それから二週間後、諏訪子は侵二に一度だけ傷を与えた。
諏訪子「やった?」
侵二「お見事ですね。」
『やるじゃねえか、諏訪子。侵二に傷を付ける奴は滅多にいねえぞ。これで二週間後は大丈夫だな。』
そして、手紙から一か月後、
『さて、ついにこの日か。お前ら、準備はいいな?』
四凶「おう!!」
さあ、戦争の始まりだ。
次回へ続く
いよいよ次回諏訪大戦。
次回もお楽しみに。