幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

17 / 118
今回から諏訪大戦編です。
今章、四凶と龍一が暴走します。


第五章 諏訪大戦~龍神の暴走
第十五話 諏訪の国の神


 

side絶影

 

 

侵二「最近行く村は、大和とやらの国に制圧されているようですね。」

 

 

『ああ、あそこは八百万人の神がいるからな。』

 

 

壊夢「へえ・・・、勝負したいぜよね。」

 

 

『まあ、俺の知り合いもいるし、あんまりな?』

 

 

あれから数か月、俺達は日本を放浪している。

 

 

風魔「まあ、今までの国には神がいなかったからだろうが・・・神のいる国は?」

 

 

『あると思うが、大和からしたら邪魔な存在だな。だから・・・』

 

 

幻夜「・・・消されるってことかい~?」

 

 

『・・・多分、そうだろうな。』

 

 

侵二「あ、新しい国が見えましたよ!」

 

 

『この話は止めだ。行くぞ。』

 

 

・・・化け物一団移動中・・・

 

 

門番a「止まれ!」

 

 

門番b「何の用でここに来た?」

 

 

『俺らは旅の一団でな、今日過ごすための国を探していたんだ。』

 

 

門番a「そうか、なら、入って構わないぞ。」

 

 

『おや?調べないのか?』

 

 

門番b「ああ、この国には洩矢諏訪子(もりやすわこ)様がいるからな。」

 

 

侵二「ここには神がいるんですか?」

 

 

門番a「そうだ、失礼のないようにな。」

 

 

『ああ、ありがとう、努力するよ。』

 

 

中に入ると、賑やかな街並みがあった。

 

 

幻夜「凄いね~」

 

 

風魔「向こうでも、こんなに賑やかな町はなかったな。」

 

 

『じゃあ、まずは参拝しますか。』

 

 

『賽銭入れて、二礼二泊と。』

 

 

???「関心だが・・・妖怪、何しにここに来た?」

 

 

侵二「貴女は誰ですか?」

 

 

???「質問に答えろ!」

 

 

侵二「失礼、唯の旅の一団です。何をしに来たわけでもないですよ。」

 

 

???「嘘をつけ!さては国を荒らしに来たな!そうはいかんぞ!」

 

 

そう言い、姿を現す。まあ、かわいらs・・・凛々しい。

 

 

『いや、違いますよ?荒らすわけが「黙れ!」ああ、そうかい。聞く気なしか。』

 

 

俺は妖力を三割開放する。

 

 

諏訪子「え?・・・ば、化け物・・・」

 

 

『俺は影妖怪の絶影。その気なら全力で相手するぞ!』

 

 

諏訪子「あ、あの絶影・・・」

 

 

『およ?知ってんのか?』

 

 

諏訪子「うん、後ごめんよ。話聞かなくて。」

 

 

『あれ?俺有名なの?』

 

 

諏訪子「うん、滅多に暴れない良い妖怪としてね。暫くいなかったらしいけど。」

 

 

『ああ、ちょっと別の所にいたからな。こいつらはその時の式神だ。』

 

 

諏訪子「あんた達もごめんよ。」

 

 

侵二「いえいえ、気にすることはないですよ。まあ、攻撃して来たら、」

 

 

壊夢「俺たちが、」

 

 

風魔「全力で、」

 

 

幻夜「相手するよ~」

 

 

諏訪子「勝てそうにないよ。」

 

 

『まあ、俺達からは手出ししないから。安心しろ。』

 

 

諏訪子「た、助かった~」

 

 

『さて、泊まるとこどうするか?お前ら。』

 

 

諏訪子「なら、家に来るといいよ。」

 

 

『あ、いいのか?「いいよ。」じゃあ、自己紹介も兼ねてお邪魔するか。』

 

 

・・・神様+化け物一団移動中・・・

 

 

『じゃあ、改めて自己紹介を、俺は絶影、影妖怪だ。有名らしいな。』

 

 

侵二「私は侵二、種族は秘密です。」

 

 

壊夢「俺は壊夢、同じく種族は秘密ぜよ。」

 

 

風魔「私は風魔、種族は同じく秘密だ。」

 

 

幻夜「僕は幻夜、種族は秘密~」

 

 

諏訪子「何だい秘密って。まあ、いいや、私は洩矢諏訪子。この国の支配者で、祟り神さ。」

 

 

『終わりだな、さて、暫く世話になるぜ?』

 

 

諏訪子「あ、ちょっと待って、縁?居る?」

 

 

???「何です?諏訪子様?お客様ですか?」

 

 

諏訪子「紹介するよ。うちの巫女の東風谷縁(こちやえにし)さ。」

 

 

緑「初めまして、東風谷縁です。」

 

 

『初めまして、絶影だ。』

 

 

紹介省略

 

 

 

『と、いうわけで暫くここに居させて貰うよ。』

 

 

諏訪子「いいよ。ところで、料理できるのかい?」

 

 

『俺と侵二ができる。・・・もしかして自分で作れんのか?』

 

 

諏訪子「・・・・・」

 

 

『こっちを見ろ。』

 

 

縁「料理は出来るんですが味が・・・」

 

 

辞めろ縁、そんな目をするな。

 

 

『なら、料理教えてやるよ。』

 

 

諏訪子「よろしく頼むよ。」

 

 

そうして、そんな生活が一か月続いた。

 

 

『随分と料理うまくなったじゃねえか、諏訪子。』

 

 

諏訪子「本当かい?やったあ!」

 

 

縁「諏訪子様、手紙が来ています。」

 

 

諏訪子「手紙?誰からだろう?・・・大和からだ。」

 

 

読んでいるうちに、諏訪子の顔が青ざめてくる。

 

 

『おい、どうした?・・・見せろ。』

 

 

諏訪子「う、うん。」

 

 

手紙には、こう書いてあった。

 

 

「今から一か月後、そちらの国を攻撃する。その時に降伏するもよし、戦うもよし。一か月後、良い返事を待っている。他と手を組むのもよしだ。 大和」

 

 

 

『へえ・・・』

 

 

侵二「何と?」

 

 

『読んでみろ。面白いぞ。』

 

 

四凶「これは!」

 

 

『そう、侵略戦争だとよ。でもな、最後の一文を見てみろ。』

 

 

侵二「ん?ハハハハハ!そういうことですか!」

 

 

壊夢「これは傑作ぜよ!」

 

 

風魔「大和も馬鹿だな。」

 

 

幻夜「へえ~。面白いなあぁ!」

 

 

そう、最後の一文、他と手を組むもよしだ。つまり、俺達も参加できる。

 

 

『慢心しすぎだ!大和の阿呆共が!・・・こりゃあ罰を与えんとな。』

 

 

諏訪子「あんた達、まさか・・・」

 

 

『降伏なんぞしなくていい!』

 

 

侵二「ええ、私達も参加できますからね。」

 

 

風魔「最低でも百万以上か・・・」

 

 

壊夢「楽しみぜよ!」

 

 

幻夜「久しぶりだねえ~殲滅戦は。」

 

 

『ほれみろ、全員戦う気だぜ?もちろん俺もな。』

 

 

諏訪子「でも、妖怪じゃあ上位の神には・・・」

 

 

『なら、これでいいのか?』

 

 

諏訪子「!!神力!まさか、貴方は・・・」

 

 

『俺がこの世界の自由神神矢龍一だ!俺が手を貸してやる!』

 

 

諏訪子「お願いします!」

 

 

『敬語はいらん。さて、どう料理してやるかねえ、そうだ。』

 

 

『式神、リミッター解除。』

 

 

侵二「本気で行きますよ。良いですね?あなた達?」

 

 

壊夢、風魔、幻夜「おう!!」

 

 

次は武器、

 

 

『ツインバスターライフル、装填。』

 

 

諏訪子「その武器は?」

 

 

『地球破壊兵器の人間用サイズ。これで結界を壊す。』

 

 

諏訪子「まさか、大和の国も?」

 

 

『そりゃあoshiokiしないとな。それより諏訪子、お前も強くなれ。最終的に決闘まで持ち込むつもりだ。』

 

 

諏訪子「分かった。お願いするよ。」

 

 

『よし、侵二!』

 

 

侵二「呼びました?」

 

 

『諏訪子を鍛えてやってくれ。』

 

 

侵二「主上がやればいいのでは?」

 

 

『いや、お前の能力がちょうどいい。頼んだ。』

 

 

侵二「了解です。行きますよ。諏訪子殿。」

 

 

諏訪子「行くよ!」

 

 

bgm ネイティブフェイス

 

 

諏訪子「せいっ!」

 

 

諏訪子は、鉄の輪を投げる。

 

 

侵二「甘い。」

 

 

まあ、そうなるか。全部素手ではじかれる。

 

 

諏訪子「くっ!なら!」

 

 

諏訪子は地面を捲り、飛ばす。

 

 

侵二「ほう・・・でも、まだまだです。」

 

 

侵二が翼で地面ごと喰う。・・・勝負ありだな。

 

 

侵二「予測できる攻撃はダメです。勝負なんてきれいごと言っても、どうせ倒せば勝ちなんですから。そんな意思がないと、勝てませんよ?」

 

 

諏訪子「もう一度!」

 

 

そうして、時間が過ぎた。

 

 

諏訪子「はぁ、はぁ、」

 

 

侵二「初めよりましにはなりましたね。これなら一か月後には傷付けられるんじゃないですかね。」

 

 

『お疲れさま。侵二もありがとな。』

 

 

それから二週間後、諏訪子は侵二に一度だけ傷を与えた。

 

 

諏訪子「やった?」

 

 

侵二「お見事ですね。」

 

 

『やるじゃねえか、諏訪子。侵二に傷を付ける奴は滅多にいねえぞ。これで二週間後は大丈夫だな。』

 

 

そして、手紙から一か月後、

 

 

『さて、ついにこの日か。お前ら、準備はいいな?』

 

 

四凶「おう!!」

 

 

さあ、戦争の始まりだ。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

 





いよいよ次回諏訪大戦。
次回もお楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。