幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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紛らわしいので幻夜3の名前変えよう。・・・と思い立ったのが半月前。


遅 い わ


はい、すみませんでした。投稿も遅いですね。


受験は推薦落ちました。落花生ですよ。


第百十一話 名前決め

side龍一

 

で、まあ色々あって、

 

『さあ始まりました第一回幻夜君の名前を決めようのコーナー!!』

 

 

「いえーい。」

 

 

「・・・ここまでして俺の名前決めんの?」

 

 

『黙らっしゃいゲンヤー君。「誰がゲンヤーだ。」お前のためにわっざわざ幽香に幽夜に俺初対面だよな。アリスまで来たんだぞ。・・・って何故にアリス?関わりあった?』

 

 

するとゲンヤーが目を逸らし、アリスが顔を赤くする。

 

 

「・・・別に、なんもねえよ。「え、ええ、何もないわよ。後、初めまして、龍一さん。話は幻夜から聞いてます。」『ん、よろしくな。』それよりもさっさと決めてくれ。」

 

 

俺はニヤニヤしながら幻夜と幽香に向く。

 

 

「何もないって幽香。「そうらしいわね。・・・ええ本当に残念だわ。」そだねー」

 

 

最後に幽夜に向く。

 

 

「・・・俺見んな。ねーよ。」

 

 

すげえ、三者面談・・・じゃない、三者それぞれの事情が面白い。お前ら一生幻夜ズ名乗れ。

 

 

『じゃ、俺から提案。ギルティナイト「口閉じろ。」・・・だよな。罪夜(ざいや)は?』

 

 

幻夜が首をひねる。

 

 

「・・・違うと思うなー」

 

 

「・・・災夜(サイヤ)人。『アウト。』」

 

 

やめろ幽夜。限りなくファールのアウトだアウト。

 

 

「・・・んー、鏡夜(きょうや)「絶対に却下。」・・・だよねー」

 

 

『オイコラどういう意味だ。「そのまま。マスターの名前借りるとか死んでもやだね。」よっしゃ表出ろ。』

 

 

乱闘間近だったが必死のアリスの制止によりゲンヤーが降りた。幻夜はニヤニヤした。

 

 

「・・・チッ、幽香はどうだ?」

 

 

幽香はしばらく考えた後、答えた。

 

 

「・・・アリヤ?「ブッ!!」・・・フフフ、冗談よ。冗談。」

 

 

アリスが吹いた。もう確定事項だな。ちゃっかりしやがって。

 

 

「・・・で、本当は・・・心夜(しんや)。どう?」

 

 

ゲンヤーが動きを止め、しばらく考えた。

 

 

「んー、悪くないな・・・」

 

 

すると幻夜が手を挙げた。

 

 

『はい、幻夜君。』

 

「はい、誓夜(たくや)。」

 

 

『・・・』

 

 

俺を含め、全員が幻夜を見た。

 

 

「・・・え?」

 

 

『いや、お前がまじめな案出すと思ってなかった。』

 

 

「・・・失礼じゃない?」

 

 

『全然?』

 

 

「・・・ちょっと外いこ?」

 

 

『おう、上等じゃい。』

 

 

 

勿論幽香に抑えられた。

 

 

『はい次。幽夜。「大喜利か。・・・そうだな・・・ゴーヤ。」・・・座布団五枚!!』

 

 

「ふざけんなよ帰るぞ。」

 

 

『待て待て、悪かった。・・・本心は?』

 

 

「創夜(そうや)。・・・まあまあだろ?」

 

 

ゲンヤーが唸る。

 

 

「・・・どれもいいんだが、ピンと来ねえんだよなぁ「・・・幸夜(こうや)は?」・・・へ?」

 

 

声のほうを向くとアリスだった。

 

 

「・・・どう?」

 

アリスが頬を赤く染めて聞いた。

 

 

「・・・うーむ、幸夜か・・・」

 

 

ゲンヤーは嬉しそうに笑うと、アリスの肩をポンと叩いた。同時にアリスの頭もポンと音が出た。

 

 

「サンキュ!一番しっくり来た!お前らもわざわざありがとうな!」

 

 

『・・・二人で夫婦水入らずで決めりゃ良かったんじゃねえの?』

 

 

アリスが再度爆発し、ゲンヤー改め幸夜が吹いた。

 

 

「・・・!?」

 

 

「・・・ブッ!・・・まだ結婚してねえよ馬鹿!!」

 

 

ここぞとばかりに幻夜が突っ込んだ。

 

 

「・・・まだ?」

 

 

「・・・どういう意味かしらねぇ、幻夜?」

 

 

「さあねー?」

 

 

「・・・てめえら、謀りやがったな・・・!」

 

 

幸夜が糸を部屋中に展開し始めたので抑えに出る。

 

 

『タイムタイム!・・・そもそもお前アリスと何処で会った?』

 

 

すると幸夜は糸を溶かし、頬杖をついた。

 

 

「・・・人里で勤務中に会った。アリスは裁縫の臨時教師でな。慧音先生が頼んでるらしいんだわ。

で、その時に会って・・・上海に懐かれた。あ、上海ってのはアリスの作った人形な。・・・なーんで懐かれたかわかんねーんだが。でまあ俺の特技が糸だろ?相性良くて話広がってさ。・・・それ以外期待されることはねえよ。残念でした。」

 

 

アリスがコッソリ首降ってるのは黙っておこう。何かあったな。

 

 

「・・・僕もおんなじこと風魔に言ったなー・・・その日に結婚式挙げたけどね。」

 

幻夜 の 爆弾発言!!

こうか は バツグンだ!

幸夜 は 倒れた!

アリス の だいばくはつ!

アリス は 倒れた!

オチ が ない!!

 

 

「馬鹿やってんじゃねーよ。・・・で、式はいつ?」

 

 

幽夜 の 便乗!!

 

「・・・いい加減にしやがれえっ!!」

 

 

幸夜 の げきりん!!

 

 

『何で俺じゃい!?』

 

 

何故 俺が!?

 

 

「ポケ○ンパロディやめろーっ!!」

 

 

『そこかーっ!?』

 

 

結局目を覚ましたアリスによって制止された。

 

 

「・・・はぁ、はぁ、次は・・・ねえからな!」

 

「・・・何のことかなー?」

 

 

幻夜と幸夜の本日三回目の大戦争を横に、俺はアリスにそっと言った。

 

 

『・・・アリス、あいつのことよろしくな。』

 

 

「・・・うん。」

 

 

アリスは赤いまま静かに頷いた。

 

 

・・・そしてここまで来て何人かはこう言うだろう。

幻夜と幸夜同一人物だろうがヴォケ!と。

 

 

説明しよう!幸夜は確かに幻夜の分離人格だが、肉体は既に幽夜のせいで別物である!更に!幻夜は混沌軽率担当に対し、幸夜は純情真面目担当!そして幸夜が人格として誕生したのはここ最近!

まあつまり、幸夜はうちで一番若い。ついでにもう別人だ。龍神六人衆結成。悪役出来るな。滅。

 

 

「・・・あの、龍一さん。」

 

 

アリスに声をかけられたので、俺は耳を傾ける。

 

 

『ん?』

 

 

「・・・あの、幸夜と付き合ってる事は・・・」

 

 

「内緒な。いいぜ、黙ってる。・・・ここだけの話、俺も野郎共に黙ってることがあってな。」

 

 

既に指輪製造中なのは永久封印事項だ。というか死んだ七年のうち再生の数年間ずっと指輪のデザインのせいで思考が止まってたのは言えない。

 

 

『まあ初対面でここまでボロクソに言うのも何だが、アイツ選んだ理由が分からん。理由は?』

 

 

するとアリスが再び赤くなりながら口を開いた。

 

 

「・・・あの、その・・・初めてだったんです。男性とここまで親しくなったのは。幸夜は何故か私の本音ばかり出させて・・・おかしい、ですか・・・?」

 

 

『全然。』

 

 

こんな真面目な話真顔しかないやろ。

 

 

『・・・あいつの人格でか・・・いいと思うぜ。ただしあの野郎、ちょっと甘えたがりでな。・・・あんまそんな風に見えんだろうが、ちょっと頭撫でてやるとパニック必至だ。「何ありもしねえこと流してやがる。」・・・お、言ったな?アリス、試してみてくれ「おい!悪かった!やめろアリス!お前も笑うな!!」行け。』

 

 

「あっ・・・クソッ・・・無理だ・・・」

 

 

頭を撫でられた幸夜は目を細めてアリスに抱きついた。

 

 

「・・・あー、気持ち良い・・・アリス~」

 

 

今の幸夜はまるで子供。アリスも爆発間近で震えている。

 

 

幻夜ズの欠点。それぞれの弱点が極端過ぎる。幽夜は暴走、幻夜はアタック、幸夜は甘え。

 

 

「アリス~・・・えへへぇ・・・」

 

 

徐々に幸夜が子供の

 

サイズに変わり始めた。・・・何だ、やっぱり子供じゃないか。

 

 

「アリス・・・大好きぃ・・・」

 

 

アリス爆発。

 

 

「・・・ってワッツ!?今のなんだ!?」

 

 

ん?記憶なしか?

 

 

『夢だ。悪い夢だよ。少年。』

 

 

「ああそう・・・っかしいな。まあいいや。アリス連れて帰るわ。・・・今更隠せねえしな。」

 

 

そう言うと気を失ったアリスをお姫様抱っこの状態で抱き上げ、幸夜が歩いて帰った。四回目の爆発待ったなし。

 

 

「・・・あんな性格あんのか。」

 

『左様。そもそも人格形成ってのがおかしいからね。多少のバグというか、エラーは出るだろ。』

 

 

「・・・エラー、ね・・・」

 

 

「何でこっち見るの?幽香になんかした?」

 

 

「・・・別に。」

 

 

『おいやめろ。・・・で?幽夜は本当にないのか?』

 

 

「何が?そこと向こうの馬鹿みたいな事はねえけど?」

 

 

『あっそう。・・・にしてもアリスか、ちょっと予想外だな・・・慧音かと思ってたが・・・』

 

 

すると幻夜が首を傾げて言った。

 

 

「慧音なら別の人がいるよ。元生徒の書道の先生だったかな・・・紡君っていう子で、マスターの死んでた間の異変から人里守って倒れたり、妖怪怖がらなかったり、優しいんだけどちょっと変わった子だよ。喋らないしね。お互いにいい感じだけど、まだまだこれからかなー」

 

 

ふーむ、侵二もなんか言ってたような・・・いや、気のせいか。会うこともねえわな。会うのは侵二と幸夜ぐらいだろ。

 

 

『マジか。・・・まあいいか。そろそろおいとまするぜい。じゃあな。』

 

 

俺は今度は普通に幽香の家のドアを開けて出た。雪だった。・・・んなあほな。

 

 

『・・・はい?』

 

 

俺が久々に呆れていると、壊夢から通信が届いた。

 

 

「主!こっちで虹かかっとるぜよ!!」

 

 

『んなあほな。(二回目)地底だろうが。』

 

 

「よく分からんがかかっとるもんはかかっとるんぜよ。また何かあったら言うぜよ。「主上、クソ意味の分からない事が起きました。人里に雷が落ちまくってます。」おお、侵二、お前んとこもぜよか。「壊夢もですか!?」おう、なんか虹かかっとるぜよ。」

 

 

『お前ら人の脳内で会話すんな。こっちも幻夜のとこで雪降ってらい。』

 

 

更に通信が届いた。

 

 

「・・・えっと、これで良いんですよね?お久しぶりです。伊織です。」

 

 

珍しいな。・・・さて何事やら。

 

 

『ん?伊織?どうした?旦那が倒れたとかか?「いえ、旦那が暴走しました。」・・・はい?』

 

 

やべえ全然意味が分からん。

 

 

『・・・どう壊れたの?』

 

 

伊織が通信内でため息をついた。・・・どいつもこいつも脳内で好き勝手しよってからに。

 

 

「・・・物干し竿、とブツブツ呟きながら鞘担いでます。『理解した。』」

 

 

それで鞘に見覚えがあったのか。・・・まああんな長い刀持ってる奴なんて限られるわな。

 

『了解。多分風魔の前世云々だと思う。』

 

 

「そう、ですか・・・前世!?」

 

 

『ノリツッコミ上手いな。・・・ま、詳しくは後で話す。』

 

 

「分かりました。お待ちしております。『ほいよ。』」

 

 

『・・・さて、風魔ぶっ飛ばすか。』

 

 

とりあえず壊れたんなら殴れば直るだろ。

 

 

 

次回へ続く

 






はい、ありがとうございました。


いやー、また入試ですよ。月曜日に。


逆にそれ終了するとしばらくフリーダムなので投稿速度再生すると思います。


随分と勝手ですが、次回もまたお待ちくださいませ。

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