幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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テスト前の必修課題が終わったので、案外投稿続けられるかもしれません。

今回もゆっくりご覧下さい。


第十話 月移住計画 始動

 

 

side鏡一

 

 

前回から早くも数か月。

 

 

今朝、いきなり永琳と共に月読命に呼ばれた。大事な話があるらしい。

 

『永琳、なんか知ってる?』

 

 

永琳「いいえ、わからないわ。」

 

 

あれかな?月移住計画かな?え?何で知っているか?

実は刀に盗聴器仕込んでます。なので、月読命は俺に隠し事出来ません。

・・・つけてたの忘れたなんて言えない。

 

 

まあ、何でもいいんだけどね。

 

 

・・・鏡一&永琳移動中・・・

 

『おや?あそこにいるのは・・・』

 

 

依姫「鏡一!それに師匠!」

 

 

永琳「あら、依姫に豊姫。久しぶりね。」

 

 

豊姫「鏡一と師匠も月読命様に?」

 

 

『お前らもか?』

 

 

依姫「ええ、何でしょうね?」

 

 

『まあ、行くか。』

 

 

・・・鏡一&綿月姉妹&永琳移動中・・・

 

 

『失礼します。』

 

 

月読命「どうぞ。集まってもらって感謝します。」

 

 

『いえいえ、こちらももう仕えた身なので、言わなくてもいいですよ。』

 

 

月読命(無理ですって)

 

 

鏡一(いや、お前さんならできる。)

 

 

月読命「では、本題に移ります。・・・最近、強力な妖怪は減ったものの、数は増えています。穢れも著しく増えています。」

 

 

依姫「では、どうするのですか?」

 

 

月読命「穢れもなく、妖怪もいない場所、月に移住しようと思います。」

 

 

依姫「成程・・・!」

 

 

豊姫「確かに、穢れもないですしね。」

 

 

永琳「ロケットも最近開発出来ましたしね。」

 

 

確かに、いい案だ。だが・・・

 

 

『妖怪は見過ごすでしょうか・・・』

 

 

月読命「・・・!それは・・・」

 

 

依姫「大丈夫ですよ。全部撃退できますよ。」

 

 

『これをお見せします。』

 

 

鏡一以外「これは?」

 

 

『私の能力で、索敵しましたが、十億程度はいるでしょうね。』

 

 

月読命「いつこのようなことを・・・」

 

 

『二週間ほど前ですかね。』

 

 

豊姫「流石にこの量は不可能ですね・・・」

 

 

『まあ、こちらにも案はあるのですが、』

 

 

月読命「聞いてもいいですか?」

 

 

『ええ、永琳。昔三郎と襲われたときの妖怪、覚えてるか?』

 

 

永琳「確か、鬼子母神が、リーダーだったかしら?」

 

 

月読命「まさか、鏡一、貴方は・・・」

 

 

『そうです。そのグループと同盟関係を結びます。』

 

 

豊姫「でも、鬼子母神らには利益がないのでは?」

 

 

『いいや、俺は前回、鬼子母神のグループの一人・・・恐魔に無限食を渡しました。なので、人間を襲う理由がありません。これが理由です。』

 

 

月読命「そこまで見抜いていたのですか。」

 

 

『そこそこ長く生きてますからね。』

 

 

永琳「え?鏡一って何歳なの?」

 

 

『二百からは数えていない。』

 

 

永琳、依姫、豊姫「ええぇぇぇぇ!?」

 

 

月読命「話がそれましたね。では、鏡一。鬼子母神のグループと同盟を結びに行ってもらえますか?」

 

 

『了解です。では、本日、一人で行かせていただきます。』

 

月読命「一人で大丈夫ですか?』

 

 

『俺のみのほうが、相手も安心するでしょうしね。』

 

 

月読命「分かりました。では、頼みます。」

 

 

『御意』

 

 

月読命「話は以上です。解散。」

 

 

永琳「鏡一!大丈夫なの?」

 

 

『おいおい、俺を誰だと思ってんだ?そう簡単にくたばらねえよ。』

 

 

依姫「そうですよ、師匠。鏡一さんなら帰ってきますって。」

 

 

豊姫「私たち二人がかりでも勝てないしね。」

 

 

『まあ、そんなわけだ。行ってくる。』

 

 

・・・鏡一移動中・・・

 

 

『よっと、確かこの辺だったっけ?』

 

 

恐魔「あ、鏡一じゃねえか!」

 

 

『おお恐魔!久しぶりだな!』

 

 

???「恐魔、こ奴が?」

 

 

恐魔「へい、こいつが無限食をくれた人間です。」

 

 

『初めまして、だな。あんたは?』

 

 

???「私かい?私は茜(あかね)鬼子母神って呼ばれてるよ。」

 

 

『あんたがかい、実はな、あんたに話があってきたんだ。』

 

 

茜「私にかい?」

 

 

『ああ、実はな・・・』

 

 

俺は月に移住する計画が進んでいる事、同盟を組んでほしいことを伝えた。

 

 

茜「成程ね・・・あんたには恩もあるし別に構わないね、ただ、一つ条件がある。」

 

 

『条件とは?』

 

 

茜「簡単さ、私と勝負してくれたらいいよ。」

 

 

『簡単だな。いいぜ!相手になってやる!』

 

 

茜「珍しいねえ、妖怪に真正面から立ち向かうなんて。」

 

 

『勝負に種族もキャベツも関係ねえだろ?楽しけりゃいいんだよ、楽しけりゃ!』

 

 

茜「面白い!じゃあ、行かせてもらうよ!」

 

 

『おう! いざ、参る!』

 

 

bgm 煉獄庭園 酔狂HEAVEN!

 

 

茜「はっ!」

 

 

早速茜が殴りかかってくる。が、回避し、茜の腕を掴んで蹴りこむ。

しかし、躱される。

 

『ちっ、惜しい!』

 

 

茜「やるねえアンタ、私に反撃してきた奴は久しぶりだよ。」

 

 

『へっ、左様ですか。まだまだ行くぜ!』

 

 

俺から仕掛ける。殴りに行くと見せかけて滑り込んで、後ろから蹴り飛ばす。

 

 

茜「っ!凄いよアンタ!これは耐えられるかな?」

 

 

そう言い、茜は何か力を込め始める。

あれは、三歩必殺か?ならば!

 

『俺も行くぜ!【三歩牙突】(さんぽがとつ)!』

 

 

足を振り上げ、構える。

 

 

茜「行くよ!鏡一!」

 

 

『来い!茜!』

 

 

そして、拳と足が交差する。

 

 

茜「外したっ!」

 

 

俺も外した。が、この技は牙突だ、そのまま、横腹を蹴りこむ!

 

 

茜「ぐっ・・・!」

 

 

茜が膝をつく、

 

 

『まだやるかい?』

 

 

茜「やめとくよ。勝てる気がしないよ。」

 

 

『楽しかったぜ!』

 

 

茜「私もさ!ところで、あんた本当に人間かい?」

 

 

『いいや、人間じゃない、龍神だ。』

 

 

恐魔「」

 

 

茜「まさか、神矢龍一かい?」

 

 

『あれ?俺のこと知ってるんだ。』

 

 

茜「もう何も怖くないね・・・」

 

 

『お前らの一族以外にばらすなよ?』

 

 

茜「わかったよ。バラさない。同盟の件も認めよう。・・・恐魔!」

 

 

恐魔「へ、へい!伝えてきます!」

 

 

茜「頼んだよ。」

 

 

『じゃあ、俺は失礼するよ。知り合いが心配しているからな。』

 

 

茜「そうかい、また会えるといいね。鏡一。」

 

 

『おう!あばよ!』

 

 

・・・鏡一帰投中・・・

 

 

『ただいまー』

 

 

永琳「鏡一!大丈夫だった?」

 

 

『ああ、なんかあったか?』

 

 

依姫「ええ、膨大な妖力と霊力がぶつかっていたのが分かりましたから。」

 

 

絶対に牙突のせいだ。

 

 

『ああ、ちょっと勝負したからな。』

 

 

豊姫「同盟の方は?どうだったの?」

 

 

『万事オッケイ。結べたぜ。』

 

 

豊姫「本当に凄い人ね・・・」

 

 

永琳「よかったよお、鏡一ぃ」

 

 

『おいおい、泣きそうになるなよ。さあ、帰るぞ。』

 

 

こうして、交渉は成立、月移住計画まで問題無しだ。

 

 

 

次回へ続く

 

 





ご覧いただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。

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