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霊夢達を真面目に怯えさせた肝試し。その少し前・・・
side龍一
『よし、最終確認。全体的には俺と幻夜と人里幻夜がメインで脅かし、風魔は背景、天候。壊夢は音。オルゴイは景色と蝙蝠。幽夜と小傘は共同で王手な。侵二は出来るだけ案内役として怖がらせてくれ。』
侵二「了解しました。」
『んじゃ、全員配置につけ。・・・二人ぐらいは泣かそうぜ。』
幻夜「悪い趣味だねぇ・・・嫌いじゃないけどね。」
小傘「あれ?この人達結構外道・・・」
幽夜「今更か。ここには化け物と外道しかいねえぞ。」
風魔「外道とは失礼な。せめて卑怯者と言え。」
幽夜「変わらねえだろ!?」
『うるせえ黙れ!・・・来たぞ。幻夜!』
幻夜「ほいさ!」
・・・まずは暗闇からの幻夜の出現で掴んだ。すぐさま侵二から貰った生首を幻夜3の糸で操ってもらう。声は俺が担当。
『・・・キャッハハハハハ!』
妖夢「イヤァァァァ!」
成功。続いて第二波!声色更に変更!
『・・・キャーッハッハッハ!!』
霊夢「誰!?今のは!?」
私だ。
『・・・次、風魔、侵二、火の玉担当、行け!』
侵二「了解。」
風魔「承知。・・・五行、炎!」
風魔の炎に侵二の翼を上乗せして移動させる。・・・これが歪な軌道の秘密だ。
『・・・次!幻夜GO!』
幻夜3「あいよっ!」
幻夜が地面に潜る。幻夜3の特徴的な能力は・・・
魔理沙「うわああっ!」
地面に潜る。・・・と言うか、地中を泳げる。
魔理沙「・・・た、頼むからぁ・・・」
『幻夜、手振って帰って来い。・・・フェイズ1終了。全員引き上げだ。・・・そして風魔、やれ。』
風魔「承知・・・五行、水破!」
やっぱ夜は雨だろ。・・・これで壊夢がわざとボロボロに作った屋敷に行くはず・・・
『風魔、もっとやって良いぞ。』
風魔「そうか!・・・滅!妖!水!」
雨量増加。
『よっしゃ、入った!侵二!行け!』
侵二「御意!」
さて、ここからが正念場だ。覚悟しやがれ。
sideout
side侵二
「・・・さて、蠟燭の準備も完了。では、合図したらお願いします。」
『へいへい、・・・風魔、壊夢、スタンバイ。』
霊夢「危なかったわね・・・!」
よしよし、来ましたね。天井にへばりついている甲斐がありました。さて、イタズラ開始。
「おやおや、お疲れ様です。」
魔理沙「・・・!ど、何処だぜ!?」
妖夢「・・・一体何処に・・・!」
クックックッ・・・
優曇華「キャァァァァ!」
あ、気づかれましたね。
咲夜「優曇華!どうしたの!?」
優曇華「う、上に、」
霊夢「上?」
「ここです、ここ。」
霊夢「イヤァァァァ!」
魔理沙「うわああっ!」
咲夜「ッッッッ!!」
妖夢「キャァァァァ!」
こ、これは面白い・・・!
「アッハハハハハハ!!・・・し、失礼。ここは休憩ポイントです。ちょっと脅かしたかったんです。すみません。」
妖夢「よ、良かったぁ・・・」
優曇華「もう帰りたいですぅ・・・!」
咲夜「・・・」
魔理沙「そろそろキツイぜ・・・」
霊夢「こ、ここで終わり?」
さて、休憩終了。覚悟して下さいね。
「ハハハ、冗談も甚だしいですね。」
霊夢達の表情が一変。ここだ。
「ここまではまだまだ前座。」
床を一度叩く。壊夢出動の合図。
「・・・ほら、」
ナイスタイミング、鐘、ちゃんと鳴らしてくれましたね!
霊夢「・・・ここ、鐘なんて無いはずよ!?」
続いて地面に電気を流す。風魔スタンバイ。
「ほら、」
見事な隙間風。蠟燭が消えましたね。・・・ついでに気温まで下げて・・・
妖夢「い、嫌ぁぁぁ・・・」
極め付けですね。・・・足音を関節を鳴らして再現。ちょっとしたテクニックですね。
「・・・ほらね?・・・さて、頑張って下さいね。」
魔理沙「・・・も、もう勘弁して欲しいぜ・・・!」
現在恐怖感は高いはず。なら追加で・・・!
「難しいですね。・・・では、行ってらっしゃい。」
さあ!どうなりますかね?
「・・・あ、勿論後ろの方々もですよ?」
ま、噓なんですが。
霊夢達「・・・っっっっっ!!!」
あ、決まりましたね。後ろすら見ずに逃げましたね。
「ククク、・・・アーッハッハッハ!!」
最高ですね。
「・・・あ、主上、フェイズ2終了。ラストスパートどうぞ。」
『了解。外道。・・・オルゴイは蝙蝠で幻夜とコンビ。幻夜はまだ驚きの薄い咲夜に行け。』
さて、そろそろ引き上げましょうか。
sideout
side龍一
何てことしやがったあの外道は。滅茶苦茶怖がってんじゃねえか。・・・ま、止めないがな!
『オルゴイの蝙蝠は・・・何じゃありゃぁ!?大群じゃねえか!』
狂気の沙汰じゃねえか!五百はいるぞあれ!
魔理沙「な、何なんだぜ次はぁ!?」
霊夢「こ、蝙蝠よ!」
幻夜3「だけだと思うじゃん?」
俺もそうだと思ってたぜ(適当)
咲夜「・・・!キャァァァァ!」
脅かすって本気かアイツ!脚掴んで引っ張って・・・近くに井戸まであるじゃねえか!完全に引きずり込むつもりかよ!
霊夢「咲夜!?」
咲夜「助けて、引っ張られて・・・!」
霊夢「分かったわ!」
魔理沙「引っ張れぇ!」
頑張れー、幻夜、そろそろ次だ。
咲夜「キャッ!・・・ありがとう。た、助かったわ・・・」
『幻夜、準備。』
次は幻夜が手紙を渡すはず・・・ちなみに内容は【切り裂き魔に注意】・・・誰か分かるな?
風魔「・・・らせろぉ。」
滅茶苦茶ノリノリじゃねえか風魔。
妖夢「な、何か居ますよ!」
魔理沙「お、落ち着け。大丈夫だぜ。」
と、思うだろ?・・・野郎、全員出動。所定の位置でスタンバイ。
風魔「・・・らせろぉ!」
優曇華「・・・ひっ、」
優曇華と妖夢がもうちょっとだな。・・・やれ風魔。
風魔「・・・斬らせろぉっ!」
霊夢「キャァァァァ!」
魔理沙「ウワアアッ!」
咲夜「イヤァァァァ!」
妖夢「イヤァァァァ!」
優曇華「キャァァァァ!」
風魔「待てぇい!斬らせろぉっ!」
霊夢達は再び走り出した。・・・よっしゃラストスパート!!
『幻夜!』
幻夜3「おいでぇ・・・?こっちにおいでぇ・・・
ネエ、オイデヨォォォ!!!」
霊夢「い、イヤアアアアッ!!!!」
妖夢「うわあぁぁん!!」
『一人目!・・・次!幻夜!』
幻夜「イーチ、ニーイ、サーン・・・ミイツケタァ!!!」
妖夢「イヤァァァァ!」
『次!・・・は俺か!』
行くぜ!
『後ろの正面、ダーレダ?』
優曇華「ヒィィィ!」
これは楽しい。
『次!風魔!』
風魔「どーコーダー?」
咲夜「・・・!!!」
『侵二ぃ!行けぇッ!』
侵二「カーゴーメーガゴーメー」
魔理沙「・・・もう限界だぜ・・・」
『オルゴイ!』
オルゴイ「キャーッハッハッハ!!」
キャラが違うッ!!
霊夢「キャァァァァ!」
『っしゃ!壊夢!後作りの墓倒せ!幻夜!手増やせ!』
咲夜「・・・見て!ゴールよ!」
『「「「「「「ニガスカァ!!!!」」」」」』
・・・貴様等!即刻ターン!止めのラストフェイズ行くぞ!
野郎共「了解!」
大急ぎで隠れて観察に移る。・・・妖夢と鈴仙は泣かせたな。最高。
『・・・来たぜ。』
幽夜「・・・ご苦労さん。・・・皆ちゃんといるな?」
・・・さあ、これが・・・
幽夜「・・・六人。」
俺達の、
霊夢「・・・?」
幽夜「ほら、後ろにいるぜ?
小傘「・・・驚けぇっ!!!!」
本気の脅かしだ。
霊夢達「い、イヤアアアアッ!!!!!!」
一目散に逃げていった。・・・ククク、
『アーッハッハッハ!』
幻夜+幻夜3「ハハハハハハハハハ!!!」
侵二「クククククク!!」
壊夢「ワーッハッハッ!!」
風魔「フハハハハハ!」
オルゴイ「クハハハハハハ!!」
小傘「や、やった!」
幽夜「ハハハハハハ!・・・ああ!お前が止めをさしたんだ!!やるじゃねえか!・・・ハハハハハハ!」
駄目だ、笑いが止まらねぇ・・・!
『ハハハ!・・・はぁ、はぁ、・・・お疲れさん!満足しただろ?』
小傘「はいっ!ありがとうございましたっ!」
風魔「心なしか妖力が増えているようだな。良い事だ。」
小傘「ありがとうございました!・・・幽夜、ありがとう!」
幽夜「構いやしねえよ。・・・ま、これからも頑張れよ。」
小傘「うん!・・・じゃあね!さようなら!!」
小傘は何処かへ飛んで行った。
幽夜「・・・あー、楽しかったぁ・・・!!」
『・・・ああ、最高の夏だな!』
霊夢達にとっては最低の夏だろうな。・・・ちょっとやり過ぎた。反省。
sideout
この後、霊夢達を怯えさせた肝試しとして、一躍有名に、俺達も暫くの間、恐怖の九人組として恐れられた。が、俺は、『・・・誠に不本意だ。せめて外道八人組にしてくれ。(小傘は除く)』と堂々と言い放った。反省してなかったわ。
ちなみに、後日風魔が涙目の妖夢に怒られたのは言うまでもない。見たかったなー
次回へ続く