幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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今回もゆっくりご覧下さい。


第九話 鏡一の戦闘講座

 

 

前回あらすじ(箇条)

・住むところないぜ⇒永琳の家へ

・そうだ。軍に入ろう⇒いきなり副隊長兼綿月姉妹の師匠

 

 

side鏡一

 

 

と、いうわけで。今回初仕事で、綿月姉妹の戦闘を教えることに。

ふざけんな、荷が重すぎるわ、と、言いたいところだが、俺にしか責任がないし、戦闘が嫌いじゃ無いので、嫌かと聞かれると、そうではない。

 

 

で、待ち合わせの場所にいます。二十分前に到着が、俺の基本。

 

依姫「鏡一!待ちましたか?」

 

 

いや、早くね?

 

 

『いや、全然。てか早くないか?』

 

 

???「ほら、早いって言ったじゃない。依姫。」

 

 

依姫「姉さんは遅すぎるんです!」

 

 

『失礼だが、そちらの方は?』

 

 

知ってるが一応聞く。

 

 

依姫「失礼しました!私の姉の豊姫姉さんです!」

 

 

豊姫「初めまして。私は、綿月豊姫(わたつきとよひめ)と、言います。以後、よろしくお願いしますね。」

 

 

『初めまして、矢川鏡一と、申します。非才ながら、貴女がたの師匠としてやらせていただきます。こちらこそよろしくお願いします。」

 

 

依姫「自己紹介は終わりましたか?では、鏡一、道場に案内します。」

 

 

豊姫「あら、依姫、鏡一さんのこと呼び捨てなのね。まさか・・・」

 

 

『ちょっと豊姫さん、依姫に失礼でしょう?私には眩しすぎますよ。』

 

 

依姫「ね、姉さん!止めて下さい!鏡一も、失礼じゃないですよ!は、早く行きますよ!」

 

 

あら、ほんとのことを言っただけなんだが・・・

 

 

まあ、いいか。

 

 

 

・・・鏡一&綿月姉妹移動中・・・

 

 

依姫「ここです。失礼します!」

 

 

うん、やっぱりでけえ。何?なんでもかんでもでかくしてるの?

 

 

兵士達「隊長!その者は?」

 

 

依姫「本日から、私の隊の副隊長に就任する矢川鏡一殿です!」

 

 

兵士a「どこの馬の骨かもわからない奴にですか!?」

 

 

依姫「この方は、先日私と組み手をし、私に勝ちました!異論はありますか?」

 

 

兵士達「まさか! いや、でも、依姫様が言っておられるし・・・」

 

 

そりゃ困るわな、よし、

 

 

『依姫、なら、豊姫さんと戦ってもいいか?証明にもなるし。』

 

 

豊姫「あら、面白いわね、私はいいわよ。」

 

 

依姫「姉さんがいいのなら・・・分かりました。これより、豊姫殿と、鏡一殿の組み手を行います!武器、能力は使用可能。参りましたとどちらかが言うまでです。」

 

 

『オーケー、準備できたぜ。』

 

 

豊姫「私も大丈夫よ。」

 

 

 

依姫「では・・・初め!!」

 

 

 

bgm MHF-G ハルドメルグ戦bgm

 

 

豊姫が扇子から風を出してくる。・・・遠距離型か、面倒な・・・

 

 

『悪いが、最初から能力使うぜ!』

 

 

豊姫「どうぞ、それでも勝てるかしら?」

 

 

『勝てるかじゃない。勝つんだ。』

 

 

俺の身体の周りに金属の玉を出す。

 

 

豊姫「あら?何かしら、それは?」

 

 

俺は向かってくる風を金属で包む。そのまま圧縮、打ち返す、が、前から来た風に消される。

 

 

『おい!なんだ?その風?』

 

 

豊姫「この扇子から出した風は微粒子まで浄化するのよ。当たると大変よ?」

 

 

『んな物騒なブツ誰が作ったんだよ?』

 

 

豊姫「私と依姫の先生の永琳様よ?」

 

 

なんてもん作ったんだよ、永琳。

 

 

『そうかい!そらやべえわ!』

 

 

そう言いつつ、金属を粉末レベルにし、豊姫の周りにとどめる。幸いばれていない。

 

 

豊姫「悪いけれど、これで終わりよ!」

 

 

豊姫が扇子から風を出そうとする。今だ!

 

 

『金属展開!包み込め!』

 

 

豊姫「なっ・・・!くっ!」

 

 

豊姫が風の照準を金属の膜に変える。俺はすぐさま、デュナメスのライフルを創造、構える。そして、豊姫の出した風が金属を崩して出てくる。豊姫も出てくる。

・・・ここで一言。

 

 

『狙い撃つぜ!!』

 

 

豊姫「しまった!」

 

 

そのまま銃弾は、扇子に直撃した。

 

 

豊姫「くっ!まだまd『チェックメイト』なんですって?」

 

 

『おっと、動くと撃つかもよ?』

 

 

豊姫「はあ・・・参ったわ、私の負けよ。」

 

 

『了解。ありがとうございました。』

 

 

豊姫「ありがとうございました。」

 

 

依姫「お二人とも、お見事です。」

 

 

兵士達「すげえぞ!今回の副隊長!」

 

 

兵士達から歓声がくる。信用してくれたようだ。

 

 

豊姫「凄いわ、鏡一さん。私の完敗よ。」

 

 

『いえいえ、私もまだまだですよ。』

 

 

豊姫「誇っていいのよ。私と依姫は、軍でトップの強さを持っているのだから。』

 

 

依姫「そうですよ。鏡一。私も姉さんにしか負けたことがなかったのに。」

 

 

『ほほう。では、一ついいですか?豊姫さん。』

 

 

豊姫「何かしら?鏡一さん?」

 

 

『敬語、外していいか?さん付けも止めていいか?』

 

 

豊姫「構わないわ。私も鏡一と呼ぶわね。』

 

 

『構わんさ。じゃあ、早速、お前らの戦法の反省会でもするか?』

 

 

豊姫「そうしましょうか。」

 

 

依姫「全員、今日は終了です!自由時間に移って下さい。」

 

 

兵士達「やったあぁぁぁ!」

 

 

依姫「では、場所を変えましょうか。」

 

 

・・・鏡一&綿月姉妹移動中・・・

 

 

『じゃあ、反省会を始めまーす。まず、依姫から。」

 

 

依姫「はっ、はい」

 

 

『一言で表すと・・・型に入りすぎだ。』

 

 

依姫「と、言うのは?」

 

 

『俺が体制を崩したとき、何をした?』

 

 

依姫「えっと、隙が出来たので、切りかかりました。」

 

 

『そう、そうするのが基本だが、俺が崩したのはわざとだ。それにより、攻撃を誘った。で、攻撃、カウンターを自分からしたようなもんだな。』

 

 

依姫「成程・・・!」

 

 

『他にも、俺が宙に飛んだとき、一瞬戸惑っていたな。あれも駄目だ。もっと臨機応変に動くんだな。・・・どれだけ型に入ろうが、結局は勝てりゃいいんだから。』

 

 

依姫「ありがとうございました。」

 

 

『次、豊姫。』

 

 

豊姫「私は?」

 

 

『同じく臨機応変に動け、あと、話に気をとられすぎだな、今日の最後がいい例だ。』

 

 

豊姫「そうね・・・後は?」

 

 

『近接にも対応した方がいいな、切り込んで下がるときに風を出すとか。』

 

 

豊姫「成程・・・参考になるわね。」

 

 

『あくまでも例だ。鵜呑みにすんなよ?』

 

 

豊姫「ええ、」

 

 

依姫「なら、早速練習です!付き合って頂けますか?」

 

 

『ほいよ、いくらでもどうぞ。あ、俺の戦法があれだけと思うなよ?』

 

 

依姫「・・・いくらぐらいあるのですか?」

 

 

『ざっと千通りぐらい?』

 

 

依姫「 」

 

 

豊姫「もう人間辞めてるじゃない・・・」

 

 

まあ、人間じゃないし、とは言えない。

 

 

『自分でも薄々感じてる。』

 

 

依姫「き、気を取り直して行きましょう!」

 

 

 

さて、この二人、どこまで強くなるかね。

 

 

 

次回へ続く

 





ありがとうございました。お気に入りが十件突破していました。
まだまだですが、頑張りたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。

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