サンタナ(偽)は究極生命体目指すぜ!   作:柱の男の娘

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オリ設定多めです。
やっと純主人公たちが働くぜ!


男の闘争と紛れる道化

[side 三人称]

 

「これよりジョジョとシーザー対ワムウの」

 

「戦車戦を開始する!!」

 

カーズの声で騒がしい吸血鬼の声が静まる。

そしてスタートの合図が雲の切れ目から月が輝き出時と定められると、これまでの比ではない歓声でワムウコールが鳴り響く。

 

「ちぃ、全くもってうるせぇヤツらだぜ」

 

「おいジョジョ。ワムウは強敵だ、だからこそ策を練らなくてはならない、ちゃんとそこん所わかっているんだろうな?」

 

「大丈夫よぉ、俺を誰だと思ってるんだァ? 事妨害や嫌がらせに関しちゃあ俺の本分なのだよシーザーくん」

 

「そう言うと思ってたぜ。 だがこの戦車戦は遠距離からの攻撃が重要だと俺は思ってる。 だから攻撃は任せろ、お前は戦局を調整してくれ」

 

そう言うとジョセフはニヤリと笑みを深めつつ頷いた。

 

そして月が出ようとする時、皆が上を向く時、ジョセフは

 

「スタートダッシュって言うのはこういう細かい積み重ねからなるのよねぇ〜」

 

「おいジョジョ、速く戦車に乗れ! 瓦礫なんてこの馬なら意味をなさないだろうが!!」

 

「そう慌てんなってシーザー、お? おいワムウ、其方さんも大分瓦礫があるみたいだが…退かさなくていいのかな? でもでも、それを言い訳にしたいんだったら何もいわないけどよ」

 

「フン、言っていろジョジョ、勝つのはこのワムウだ。 幾ら貴様等が小賢しい策を練ろうがな」

 

「ふーん、まぁ良いけど警告はしたぜワムウ」

 

そして月の光が闘技場を照らす!

 

「「「「オオォォォーーーー!!!!」」」」

 

「スタートだぁ!!!」

 

会場のボルテージも最高潮、合図が出たことにより手綱は弾かれる。

それと共に吸血馬は大地を踏み鳴らし前に進む……

 

──筈だった

 

そうである、進む者とそうでない者がいた…

 

「なぬぅ!? 瓦礫が邪魔で上手くスタートができないだとぉ!!?」

 

「ジョジョお前、さっきはアレを!?」

 

「何処までも抜け目のない男ね」

 

ジョジョの妨害により吸血鬼のブーイングが鳴り響き、ワムウは無理矢理戦車を前に走らせた。

 

この勝負どうなる!!?

 

「さて、ワムウはシーザーに任せて色々やっちゃうかねェ。ケヒヒヒッ」

 

 

[side シーザー]

 

妨害や嫌がらせが本分と言うだけあってキチンと仕事したなアイツ。

俺も負けてられん!

 

リサリサ先生の事には驚いたが、今ここで持ち出すべきではないな…

 

「ジョジョ! 俺は後ろに付く、前だけ見てろ!!」

 

「ヘヘッ、格好つけやがって。 だが今はそのキザったらしい口調が安心するぜ! 任せたシーザー」

 

「任された!!」

 

そう言うと目の前に柱が見えてきた。

そこには黒のローブを羽織った吸血鬼らしき男がおり、ローブの下に薄ら鎧が見える所を見るとカーズの軍隊だろう。

 

そして、掛けられたのは、『大型スレッジハンマー』!!

 

ジョジョがこっちに目配せで取ることを伝えてきている。

俺も頷き返すが…

 

「ヤベェ!?」

 

「バカ野郎!!」

 

あんのバカ! 危うくハンマーを落とす所だった!

俺が拾えたから良かったものの……

 

運がよかったとしか言えんな。

 

「ヘヘッ、あんがとよシーザー。 おかげで助かったぜ」

 

「何が『ヘヘッ』だ! 油断し過ぎだたわけが!!」

 

「相変わらず堅いねぇ…もっと柔軟に行こうぜ柔軟によ」

 

ジョジョは前を向きスレッジハンマーにオイルを被せる。

これで波紋を流しやすくなる、なるほどジョジョらしい前準備だ。

 

一方、ワムウの方を見てみると……

 

「な!? そんなの有りか!!?」

 

「ヤッベェ、シーザー。 仕事して早く!!」

 

ワムウは俺たちに全速力で迫ってくる、柱を持って……

気になるのは柱に引っ付いていた吸血鬼がいない事だが。

 

「そんなこと考えている時間は無さそうだ。 近付けさせるかよ!!」

 

シャボンを手袋で練り、波紋を流し込む。

 

「シャボンの結界だぜ! 越えられるものなら、越えてみろ!!」

 

「むぅ小癪な」

 

シャボンの結界を急展開させることによってワムウは減速をせざるを得ない筈だ。

 

だがワムウは腕の一振りでシャボンを散らし、割っていく。

 

しかし、そんな事は予測済みだぜ!

 

「ぬぐぅあ!!?」

 

「結界の中に『シャボンカッター』を紛れさせておいた。 貴様は自分からシャボンの攻撃に入って行ったのだ!」

 

そう言っている今も続け様にシャボンを発生させ、結界を補修をする。

時間を稼ぐだけ稼ぐ! ジョジョの策が完成するまでな。

 

「えぇい、小賢しい! そう何度も同じ技にかかるこのワムウでは無い!!」

 

全部吹き飛ばしやがった!!?

 

ワムウは片手でシャボンを全て振り払った、つまりもう片手は柱!?

 

「ぬおおぉぉ!!」

 

「柱を投げるとは…発想のスケールで」

 

「負けんなシーザー。 てか邪魔だ退け!!」

 

「邪魔って…」

 

ジョジョはスレッジハンマーを振りかぶる、おいまさか!!?

 

「ストライクゾーンだぜ!」

 

あろう事にジョジョは、飛んでくる柱を打ち返しやがった!?

柱もハンマーの破壊力と波紋の力で瓦礫と化し、ワムウへと打ち返される。

 

ワムウの戦車はそれにより二つに割れ、足場を失ったワムウは吸血馬と一体化し難を逃れる。

もう1匹の吸血馬は会場外に突っ込んで行った。

 

「往生際の悪い…」

 

「もう一周したぜ。 お次の武器は…」

 

次に出された武器は大小のボウガン。

柱がワムウによって破壊された為、吸血鬼二人の肩車になっているが…皆まで言うまい。

 

だが、あのローブの吸血鬼では無い…

何だったんだ一体、雰囲気がまるで違う気がしたんだが。

 

「遠距離攻撃が少ねぇ俺にとっては助かるが… シーザーはどうする?」

 

「新技があるんだ。 そいつをぶっつけ本番だが…ワムウにぶつける」

 

ジョジョは大きい方のボウガンを取り、ワムウは小さいボウガンを取った。

 

俺はと言うと、新技の構えを取る。

泡を手の平で練り、合掌。

そして、そのままの手で指先をワムウへ向ける。

 

「新技の開帳だ! 『シャボンシューター』!!」

 

指と指の間からシャボンを高速で打ち出す。

 

それはまるで機関銃のように!

 

コツはスキマをできる限り窄め、シャボンの出口を前だけに制限する事だ。

そこにプラスの波紋を流し、シャボンを放出する。

 

名付けて『シャボンシューター』!!

これもじいさんツェペリの『波紋カッター』の応用だ。

 

──だが、ワムウの様子がおかしい。

 

「まさか、ここまでこのワムウが押されるとはな。 だが戦士として負ける事は許されない。 故に、全てを利用し勝利を掴む!!」

 

笑っている、ワムウはこの危機的状況を前にして、不敵に、楽しそうに、ニヒルに!!

 

ワムウは戦士として今、この場で、充実しているのだ。

戦いに誇りを持っているワムウからしたら、この場、この状況こそがベスト!!

 

「ここからが正念場だぞ?、我が好敵手たち!!!」

 

人馬一体、その言葉を体現したワムウが、巧みに『シャボンシューター』を回避しつつ迫る!

 

ワムウの心は折れる所か逆に、更に沸き立った!!!

 

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[side ???]

 

状況は悪くは無いが…

やはり、イレギュラーは起こるか。

 

「まぁ必然かな。 逆に起こらない方がおかしい」

 

だが後少しで、後少しで全てが……




今回は、ワムウの心は折れず、ジョジョに余裕を持たせ、シーザーに新技投入させてみたぜ!

最後の謎の人物は誰だろうねぇ(棒)

評価、感想等待ってます。
誤字報告も助かってるので暇があれば訂正してやってくださいませ。

次回は、ワムウ決着してからの最終決戦前まで行きたい(行くとは言って(ry


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