サンタナ(偽)は究極生命体目指すぜ!   作:柱の男の娘

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サンタナのスタンドは出ません…
予想くらいは出来るかも…いや無理かもしれん。




サンタナさん的人外基本則

[side ホリィ]

 

私の名前はホリィ・ジョースター。

ご近所のみんなからは『聖子』さんって呼ばれてるの。

これでも私、歳の割に若過ぎるって話題なんだからね。

 

でもそんな私でも悩みの一つや二つその他たくさんあるのよねぇ…

 

例えば、承太郎が最近素直に甘えてこない事、口では「暑ぐるしいぞこのアマ!」とか、「いい加減に子離れしろ」とか言うけど、実はそれ程嫌じゃあないって事くらいお母さんにはお見通しなんですからね!

 

後はお父さんが言っていた『DIO』って言う吸血鬼の事かな…

今一番の悩みと言ってもいい。 でもサンちゃんのお友達とも聞いているし、もしかしたらそれ程心配はいらないのかも。

 

「っ!?」グラッ

 

まただ、また目眩が…

最近、そう、DIOの話を聞き始めてからこんな症状が多い。

洗濯物畳まないといけないし、こんな状態じゃあ承太郎たちに心配かけちゃう…

私はお母さんなんだからしっかりしないと!

 

「おはようさんホリィ…」

 

「ぁ、サンちゃんおそようぉ〜! もう10時回りそうよぉ。 本当に眠るの好きだよねぇサンちゃんは」

 

「別に寝なくてもいいんだけどな。 癖というか、娯楽というかな。まぁ、寝ねぇと寝ねぇで脱いだ靴下をまた履く様にムズムズするから寝てるだけって感じだ…」

 

この子はサンタナ、愛称はサンちゃん。

身分的には空条家の養子となっているんだけど、本当は私が子供の頃から居る、お父さんの旧友なんだって。

最初の頃は小さな女の子だったんだけど、今では承太郎よりも少し大きい男の子なのよね。

 

絶対女の子の方が可愛いのに、でもこれを本人に言うと拗ねちゃうから内緒。

まぁサンちゃんが女の子だったのは承太郎が中学校に上がる少し前なんですけどね…

 

「ジョジョたちの朝食任せちゃったけど問題なかったか?」

 

そういってサンちゃんは洗濯物を畳み始める。

こういう気遣いが出来てしまうところ益々男の子なのが許せない!

 

「ホリィ? おい大丈夫かよ。 顔色悪いしよ…」

 

「大丈夫よぉ、なぁーんにも問題ないわ」

 

「…そうか、無理だけはすんなよ」

 

サンちゃんはやっぱり女の子が似合ってる!

料理、洗濯、掃除にこういう気遣い、必要なスキルが盛りだくさん。

オマケに可愛い!

 

「それより、ホリィ。 もし、もしだけどよ、ホリィに誰かを守れる力があったらよぉ。 俺にそのチカラを貸してくれるか?」

 

「どうしたの藪から棒に…。 でもそうねぇ、もしそんな力があるならぁ〜、うん、貸しちゃうわ!」

 

私がそう言うとサンちゃんは破顔した。

その笑顔はやけに安心そうだった。

 

 

でもこうしてサンちゃんが正座していると…

 

 

──シュールよねぇ〜

 

 

 

 

[side サンタナ]

 

はいはいどうもぉ〜、ジョジョたちにコッテリ絞られたサンタナさんですよ。

 

いやホリィは起きるの遅いって言ってたけど…

精神的に辛かったんだから、しょうがないジャマイカ!!

 

味方にスパイ容疑を掛けられるってかなりキツいよ。

いやでも普通、ラスボスが自分の親友とメールしてたなんて…

 

──常識的にどうよ!!?

 

とはまぁ、そう思うよね。

でも、俺はこう思うんだ!

 

「人外に人間の常識を説いちゃあ駄目だよ…」

「何言ってんだお前」

 

「え、承太郎? 学校どうしたの? それに、その子は…貴方がやったの?」

 

「今俺はあの2人を探している。 何処にいるんだ?」

 

…花京院が気付いたらやられてる!?

まぁ俺は学校行ってないし…

 

SPW財団に属してる事になってるからね!

ニートなんかじゃあ無いんだからね!!

 

DIOに写メ送っとこぉ〜。

 

「お前も来るんだよ…」ガシッ

 

「承太郎!? 髪の毛引っ張らないでくんないかなぁ!!? 地味に痛いんだよね、ねぇちょっと聞いてる?」

 

「あらあら、承太郎ったら久しぶりにサンちゃんに構ってもらいたいのね!」

 

「お袋、ちょっと顔色悪いぜ?」

 

「大丈夫よぉ、アイムファイン! イエイ!!」

 

「ちょっ、抜ける! 髪の毛抜けちゃうう! 幾ら抜けても生えるけどさ、だからって一瞬でもハゲになるのは嫌だ。 承太郎、俺歩くから、ちゃんと歩くからさぁ〜」

 

「HA・NA・SE!!」

 

「黙って歩け」

 

「じゃあ髪の毛離せYO!!」

 

可笑しいなぁ、承太郎はもっと優しい子だったのに…

あの頃の承太郎はもう居ないのね、寂しいのぉ。

 

 

その後、逆立ちしてジョジョの居る茶室に行った。

 

 

「これはもう助からん。 今夜中に死ぬだろう」

 

「どうにかならねぇのか?」

 

花京院の額を見てみると肉の芽が植え付けられていた。

なんかウネウネしててキモい…

 

「…サンタナ、どう思う? お前なら助けられると思うんじゃが?」

 

俺に振るのね…

でも幾つか方法があるのも確か。

だとしたら、派手なのがいいよねやっぱり!

 

「じゃあ肉の芽だけ食べる。 傷は波紋で何とかなんだろ」

 

「エグイのぉ」

 

「はい、いっくよぉ! 『ザ・ハンド(偽)』!!」

 

右手を振りかぶりましてぇ。

 

放つ!

 

──ガオン!!

 

花京院の頭を貫通し、その間、肉の芽だけを捕食。

 

実際やったのは人外なら誰でも出来る捕食の派生であり、某スタンドの名前を叫んだのはあくまで気分である。

それと危険ですので、絶対に真似しないでください!!

 

「こんな人外が一般家庭に居るなんざ、世も末かもしんねぇな…」

 

「今更じゃろ」

「今更ですな」

 

「それに馴染むお前らもどうかと俺は思う…」

 

どうもジョースター家が絡むと人外に耐性が出来るらしい。

いや本当になんでこうなった!?

 

「何故、僕を助けたんですか?」

 

花京院はジョジョに波紋による治療を受けながら聞いてくる。

原作とは違い、俺が助けたので質問の対象も俺になったらしい。

 

「何となく?」

 

「は?」

 

花京院にとって俺の言葉が予想外だったのか固まった。

 

「いい事を教えてやろう花京院。 人外は気まぐれなんだ、その場の勢いで色んな事をする。 つまり今回の事も興が乗ったからに過ぎないんだよ、助けたいから助けた! それだけ」

 

花京院は目をパチパチさせる。

これが驚きなのか、ドン引きなのかは分からない。

 

「暇なんだな…」

「なんか酷くない!!?」

 

ドン引きの方でしたクソったれ!

助けたのにディスられたマジ許せんよな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サンタナのスタンドの予想は出来たかな?
私だったらたぶん無理!!
次回こそは、次回こそは!! サンタナのスタンドを少しでも出したい所…

次回の被害者は塔のスタンド使いですね今から御冥福をお祈りしましょう!
それまでどうぞごゆっくりお待ちくださいまし。

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