サンタナ(偽)は究極生命体目指すぜ!   作:柱の男の娘

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戦闘潮流、今回がラスト!

やっぱり、戦闘以外は楽しい。
戦闘シーンは難しい。

バトルものなのにね……


エピローグ─眠る者と歩む者

[side サンタナ]

 

どうも、遂に悪徳上司カーズに宇宙旅行(永久)をプレゼントした。

サンタナDA!!

 

現在はジョジョが運転する車にジョジョ、スージーQ、俺で揺られています。

行き場所?

 

──ジョジョの墓ですが…何か?

 

いや、忘れてたんだよ。

本当だよ? だって…シュトロハイムにジョジョの義手の材料送ってもらったんだがね、これがまた楽しくてついつい調子に乗っちゃってね。

 

まぁ、ハイ。

 

──魔改造しましたが…何か!!

 

失礼、話が逸れてしまいましたね。

だから俺は悪くねぇ!

 

「着いた着いた。 此処にエリナおばあちゃんたちが居るんだな」

 

「早く行こうよジョジョ」

 

「おうよ」

 

新婚お二人さんは先に行かせて、俺は車に寄り掛かって退避。

遠くから現場を眺めるぜ!

 

「一体誰の葬式をやってるんだァ? ジョセフ・ジョースター此処に眠る…。 俺ぇ!!!?」

 

「お前なんで生きて…」

 

「サンタナといいジョジョといい。 何で連絡の一つも出来ない!?」

 

「……スージーQ」

 

「なぁにジョジョ?」

 

「俺は連絡する様に言ったよな?」

 

硬直するスージーQ、左手を人間技じゃあない(事実人間の手では無い)しなり具合でワキワキさせるジョジョ。

 

「ちょっ。 ジョジョそれは洒落にならないわよぉ〜」

 

「待てやァ!!」

 

いやぁ、いいラストでしたね。

という訳で…

 

「サンタナさんはクールに去るぜ」

 

用意していたハットをグイッと深く被り直し、1人帰ろうとする。

 

だが…

 

「待・て・や♪」

 

とってもいい笑顔で俺の肩を掴むジョジョ。

それも左手で…

 

「ジョジョ。ねぇジョジョ! 何か言ってよ。 すごい俺の肩がミシミシ言ってるよ? しかも何か力のコントロール上手くなってない!? 徐々に力が強くジョジョだけにってごめんなさいごめんなさい!! マジ許してぇぇええ!!!!」

 

「…力具合調節出来なきゃあ日常生活に障るんだよ。 カップを持ったら粉砕、銀皿持ったら貫通、ドアノブ回せば捻りきれるってどんな義手だァ!? アアン!? 一体誰が作ったんだろうなぁサンタナァ!!?」

 

スンマセン俺です…

 

「それに幾ら握ってもゴムみたいに弾力あんだろ。 捻じり切れても直ぐ再生すんだろ? 大丈夫大丈夫、死なねぇって」

 

死ぬ死なない基準の時点で大丈夫じゃあ無いんですがソレは…

 

「あれが究極生命体だとは誰も思うまい」

 

「でもあの方がジョジョを救ってくださったんですよね?」

 

「ええ、あの戦いではサンタナの存在が必要不可欠でした」

 

「俺もサンタナに命を救われました」

 

「感謝しなければなりませんね…」

 

この後、情けない究極生命体が目撃されたらしい…

俺は見てないなぁ! 見てないなぁ!!

 

──肩痛い…

 

──────────────────────

 

此処はスピードワゴン財団、そのとある研究所。

俺は此処で書類を纏めている。

 

「良し、完成だ」

 

俺が作成した書類は、近々実現して欲しい機械類の数々。

スマートフォンやら、薄型テレビ、LED、現代型PC、etc…

 

勿論、ヒント程度の作成方法を添えた。

究極生命体の頭脳は伊達じゃあない!

 

「スゴイですよサンタナさん。 こんな発想、なかなか出来るものじゃあ無い! それも大まかな作製方法まで」

 

「任されてくれるかな?」

 

「是非とも!! 10年でモノにしてみせます!!!」

 

「慌てず焦らずやってくれたまえ」

 

元気だなぁ… それにしても10年かぁ。

 

そう思いながら自室に向かう。

俺はスピードワゴン財団に保護されてる訳で、此処が仮住まいなのである。

 

自室に入ると見慣れた2人が居た。

 

「よぉサンタナ。 邪魔してるぜ?」

 

「久しぶりだなサンタナ」

 

ジョジョとシーザーである。

 

「おいジョジョ。 お前さんスージーQ1人にしてんじゃあないよ、全く」

 

「まぁそう言ってやるな。 今日はあの日だろ?」

 

「大袈裟なんだよお前等…。 普通だったら誰も来ねぇ」

 

「お前のどこが普通なんだよサンタナ。 それにスージーQだってこのこと言えば直ぐに納得したんだ、問題ねぇよ」

 

あの日の説明をする前に、俺の部屋を紹介しよう。

 

桐箪笥とカプセル…だけ!!

見事にさっぱりした空間、桐箪笥とカプセルと言う異様な空間を作り出した匠の精神状態が実に心配ですね!

 

──まぁ俺だがな!!

 

まぁ此処で疑問に思うだろう…

 

何故カプセル?ってね

 

それは…

 

「それで、何年間寝るつもりだ?」

 

そう、寝るためのカプセル。

製作者は俺。

俺が俺だけに俺だけのために作ったものである。

 

柱? そんなの古い!

世の中カプセルだよ。

 

──カプセルの男だよ!!

 

カプセル怪獣って言ったヤツ…

後でBarな?

 

「あぁ、渡した書類の事もある。 10年って所だな」

 

「10年か。 長いな…」

 

「サンタナにとっちゃあ短いだろうがな」

 

不老だからな、最早星の守護者を語れる。

全ての生物を兼ねるとはそういう事だ。

 

「お前達はどうする? 10年後、何を目指し、どういう道を歩む?」

 

最初に答えたのはジョジョだった。

 

「何時迄もスピードワゴンのじいさんに泣きついてもいられねぇからな… 起業してみようかと思ってる。 最初はじいさんに助けてもらうかもしれねぇが… やれる事はトコトンやるぜ!」

 

これが未来の不動産王の言葉だ。

 

次はシーザー。

正史の世界であれば死んでいた彼は何を目指すんだろうか…

 

「俺は正直迷ってる。 ツェペリ家の使命は全うした、父さんが果たそうとした事は終了したんだ。 だから俺は俺だけの為に生きる」

 

シーザーは決心した男の目で言い放つのだ、自身の道を。

 

「俺はチベットに行く。 波紋の総本山! そこで修行するつもりでいる、じいさんツェペリもそこで修行したと聞いたしな」

 

シーザーはツェペリ家の使命無しにして波紋を極めようとしているらしい。

 

「まぁ、ジョジョも巻き込んで行くがな!」

 

「なにィ!? 俺は起業するって言ってんだろ!」

 

「大丈夫さ、お前が居るのは2〜3年だ。 スージーQも先生もエリナさんからも許可は既に貰っている。 スピードワゴンさんから経営学やらを受けるらしいが、それらを纏めた本を今書いているからな問題無いらしいぞ?」

 

「ほぼ全員から許可貰ってるじゃあねぇか…」

 

スージーQもついて行く事でジョジョは後日、納得したとか。

 

「では俺から贈物をやろう。 手を出してくれ」

 

「「??」」

 

訝しげな表情をしながらもそれぞれが手を出す。

俺はジョジョたちの手を握り、波紋の呼吸を意識する。

 

「この先どんな苦難が伴おうと、俺の加護がある限り。 お前達が進み続ける事を予言しよう」

 

練りにねった波紋を握った手に放出する。

 

「波紋とは生命エネルギー。 シーザーの祖父はジョジョの祖父に自身の波紋を託し死んだらしい。 俺もお前達にそれを残そう! 何、俺は寿命なんて物は無い。 気にせずに受け取れぇい!!」

 

 

─「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)!!!」

 

「「ヌォオオ!!!?」」

 

「すごいぞ。 身体の奥から全身にまで力が溢れる!!」

 

「だが、制御が!!?」

 

さて、置いていくものは置いていった…

10年後が楽しみだな。

 

「じゃあな。 10年後、また相見える事を切に願うぜ」

 

「ちょっと待てサンタナ!!?」

 

「溢れ出るこれを止めてから寝ろ!!!」

 

圧倒的有利に立っているのはこっちだが…まぁいいか。

 

「だが断る!」

 

「「このクソ犬がァ!!!」」

 

カプセルを開き、中に入る。

中は思ったより広く、程よい空調設備を搭載している。

 

「またな!」

 

俺ことサンタナは鉱石化する。

メキメキと音をたてながら、それが全身に広がると。

 

心地よい静寂だけが広がった。

 

 

[side ジョセフ]

 

サンタナは眠ると同時に波紋の流れが緩やかになり、馴染んでいくのが分かった。

 

「10年後、サンタナがびっくりするくらいにまで成長してやる」

 

「そうだな。 こんな大層な贈物を貰っておいて大した成果も挙げられないんじゃあ、ソイツは嘘だ」

 

やってやるよ、努力は今でも嫌いだし、面倒くさいがよぉ…

 

逆にその大切さはそれと同じくらい知ってるぜ!!

 

「行くかジョジョ!」

 

「おうよ!!」

 

 




終わったわぁ、サンタナさんの脅威は去ったのだ。

次回は二部と三部の繋ぎ的な話を書こうかと思ってます。
いきなり始まったりとぶっ飛んでいきますんでどうぞこれからも良しなに。

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