どう考えてもネタ回になりました。
だから、一応言っておきます。
マジですいませんでしたァ!!
[side サンタナ]
どうも、晴れて究極生命体へと昇華した、サンタナです。
今の気持ちを言葉にすると色々出ますが、シンプル且つ、わかりやすく言ってみますと……
「最高にハイにってヤツだ!!!」
うん、なんて言うんだろう…全能感?
まぁ、なんでも出来そうみたいな!?
試しに羽根なんか出したり〜
──バサァアアア!!!
「出ちゃったわ…」
背中から生えた羽を見てみると……
すごく、大きいです。
冗談はさて置き、羽は茶色っぽいですかね…
鷹、なのかなたぶん。
さっきから
言わんとしている事は大体分かる。
「ジョジョを助けに行く。 ヴォルガノ火山だったな?」
スピードワゴンは俺の問いに答えるため、顔を引き締め、若い頃と変わらぬ眼光を持って応えた。
「あぁ、ジョジョはそう言っていた。 きっと無茶をする! ジョースター家は代々短命の
俺は無言で頷き飛翔する。
ワムウの触角を使い、風を読み、気流に乗る。
そこから更に、空気を体内に取り込み、手足から噴出、加速する。
吹き出す空気は白くなり、雲を作る。
「見えてきた…」
ヴォルガノ火山、あれが今回の勝利に深くくい込んでくる。
赤石で増幅した波紋エネルギーで火山活動を活発化させ、噴火するその衝撃でカーズに無料無期限の宇宙旅行をプレゼントする。
勝利の方程式に必要なのは、火山、赤石、宇宙空間へと押し込むダメ押しの一手と言った所だろう。
「アレレ〜、おかしいぞ〜?」
赤石はどぉこだァ!?
確か、石仮面が破壊された後回収を……
「回収してない!!!?」
いやそんなまさか、ポケットとかに入ってるって。
自分にボディチェックしてみると…
胸の中心に丁度赤石位の取っ掛かりがあった。
胸をはだけさせて見ると……
胸の中心にすっぽり赤石がハマってましたとさ。
「いや、なんでさ…」
なんなのコレ、完璧に融合してるんだけど!?
崩玉なの? それともカラータイマー?
だぁ!!!? 訳が分からないが……
訳が分からない事は十分に分かった気がするよ!!
赤石使わないと火山の噴火とか出来ないじゃん。
カーズが宇宙旅行出来ないからジョジョ殺されんじゃん!!
物語終了のお知らせじゃん!!?
おおお、落ち着けサンタナ、素数を数えて落ち着くのだ!
「え〜と、素数は1と自分自身でしか割れない孤独な数字……」
……孤独だからってなんだっていうんだ?
何を思って素数を数えるんだよ!!
孤独だからって何で落ち着くんだろうか。
あの神父は素数にどんな勇気を貰ったって言うんだ!?
孤独な数字、ボッチな数字…ボッチな神父……
あっ…(察し)
遂にヴォルガノ火山火口上空に着いた。
そして見えたのは…
「そうだよ。 波紋だよぉ!!!」
絶対絶命のジョジョの姿である。
俺は無意識のうちに叫んでいた。
それほどに必死だった。
シーザーたちを助けたって、物語の主人公たるジョセフが死んでは全くもって意味が無いからである。
「カーズゥ!! こっちを見ろぉ!!!!」
「サンタナ!? 貴様やはり生きていたか!!!」
カーズはこちらを振り向き睨み付けてきた。
ジョジョに視線を向けると、原作通り片手が切断されており、疲労困憊の様子である。
近くにシュトロハイムが転がっていたが、まぁどうでもいい。
カーズは動揺している、俺の額を見ればワムウの触角。
視野を全体に広げてみると、自身と同じ究極生命体になっているのだから。
だが今がチャンスであると確信し、波紋を練る。
散々見てきただけあって練度が高いそれを胸元に添える。
「どうやら赤石も俺が主だと認めたらしい。
[side 三人称]
流れる無限にも等しい生命エネルギー。
その全てが胸に、スーパーエイジャに注がれ内部で乱反射を繰り返し増幅させる。
「太陽ォォオオオ!!!!!」
撃ち出される生命の咆哮!
その煌めきはカーズの脇腹を貫通し、ジョジョの足元。
つまりヴォルガノ火山火口へと直進する!
サンタナは直ぐに火口の放射線上から避難した。
これから起こる地球のパワーをモロに喰らわないためである。
そのパワーとは…
──火山噴火である!!!
火山活動は一気に活発化。
地鳴りが起こり、唸る!
そしてソレは轟音と共にやってきた。
簡単な擬音を使うと「ドカン!!」であるが、とてもでは無いがそんなチンケな響きではない。
耳を塞いでもなお、鼓膜を振動させる噴火音。
ジョジョのいた足場は衝撃により空中に投げ出された。
その場に居たジョジョはもちろん、カーズも例外ではなく、足場にぴったりくっ付いていた。
「ジョジョ、死ぬのは貴様だけだァ!!」
カーズは風を掴み飛翔しようと試みる。
「逃がす訳ねぇだろ! このタコが!!」
ジョセフは切断された左腕をカーズの首目掛けて投げつけ妨害する。
カーズもバランスを崩し、回避に手間取った。
波紋が込められたジョセフの左腕はカーズの首を締め付け、外すことに時間が掛かったためである。
「ウガァァ!!?」
そこに追い討ちをするかのように、火山岩がカーズへと襲い掛かる!
[side サンタナ]
まさか本当に撃てるとは思わなかったよ、波紋ビーム…
だが全てはシナリオ通り……
「ダメ押しのもう一手… 一応打っとくか。 安心できる材料は多い方が良いし」
ジョジョを追随する為、急上昇。
「だがまずは、貴様の
体内へと流れ込む大量の空気。
「
「貴様まさか!?」
集められた空気はワムウの、現在はサンタナの中央の触角へと収束しカーズの腕を切断せんと風のカッターへと姿を変えてゆく。
「
「チィ! だがその程度でこのカーズを落とせると思うな!!!」
落とす気は無い。上げるんだよ!!
あ、カーズのブレードゲットだぜ。
てか、
俺の体、無傷ですわぁ〜
さて、決着といこう。
「ギア3」
膨らむ両腕はどんどん面積を増していき、巨人の腕と化す。
「武装色硬化」
巨人の腕は硬化していき、威圧感を増していった。
「宇宙旅行への招待状だ受け取りな!
「貴様等、これも計算の内かァ!!?」
「当たり前だぜ! このジョジョは何から何まで計算づくだぜぇーッ!!」
めっちゃ悔しがっとるなぁカーズ…
俺も何か言っとこ!!
「カーズ! 貴様は俺達に対立した時点で…」
「負け犬ムードなのだァ!!!」
「RRRRRRRYYYEEEEEEEE!!」
哀れカーズ、ヤツは星になったのさ。
「ジョジョ大丈夫って… ノビてら」
目指すはベネチア、スージーQの所へ連れて行って。
原作通りに
そして全てが終わったら……
……アレ?
ラスボス戦ってこんなに緩いものだっけ?……
哀れカーズ……
次回はやっとエピローグッスね!
早く日常回に戻りたい!!