結ばれしシン世界   作:薫製

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ジアートオブシンゴジラほしい…


にらみ合い

「総理非戦闘員の問題は解決しました。問題はもう1個あります。怪物を捕獲するか駆除するかです。」

 

東がそう言った。

 

「ここは捕獲すべきです。コイツが何者か調べる必要があります。」

 

文部科学大臣の関口悟朗が言った。

 

「私もです。ただ今環境保護団体などから捕獲の要請が出ています。」

 

と環境大臣の菊川俊介が言った。

 

すると、

 

「駆除すべきだ!こんな怪物持っていても無駄だ!」

 

と防災担当大臣の金井光二が言った。

 

「私も賛成です。」

 

国土交通大臣の柳原邦彦も言った。

 

その他2名の大臣賛同した。

 

すると

 

「しかし、人口密集地です。今は攻撃より避難を優先すべきです。」

 

と防衛大臣の花森麗子が言った。

 

全員の意見を聞いた東が

 

「総理。ここは苦しいところですが、被害の拡大を防ぐためにも、総理のご決断をいただかないと。」

 

その言葉に大河内は驚いた。

 

「今ここで決めるのか?!聞いていないぞ!」

 

「ここで決めないといけないこともあります。今がその時です。」

 

大河内は戸惑った。

 

「しかし…議会の了承も得ずやるのは…」

 

すると東が

 

「時間がありません。総理のご決断を。」

 

しばらく黙って大河内は言った。

 

「…分かった。怪物を害獣とし駆除する。自衛隊に要請を出せ。」

 

「了解!」

 

ネルフ本部第一発令所

 

「駆除ね… 」

 

ミサトは電話を切った後モニターを見ていた。

 

目標は蛇行をしながら北品川方面に向かっていた。

 

「相手にはATフィールドもない。自衛隊の兵器で大丈夫よ。」

 

とリツコは言った。

 

「でも油断なんないのよねぇ…」

 

ミサトは言った。

 

すると青葉が

 

「保安局から連絡です!新宿でシンジ君の身柄を確保したようです!」

 

「分かったわ。」

 

とミサトは言った。

 

「良かったわね。シンジ君無事で。」

 

リツコはミサトを見て言った。

 

「まぁね」

 

ミサトの顔には安堵の表情があった。

 

ネルフヘリコプターの中

 

シンジは携帯の画面に書かれた番号を見ていた。

 

その番号は瀧のだった。

 

数十分前

 

シンジが保安局に身柄を確保される時

 

「あの。少し時間を下さい。」

 

シンジが言ったら保安局員は頷いた。

 

シンジは瀧の元に行き

 

「あの。お互い何かあった時のために電話番号交換しといていいですか?」

 

瀧は言った。

 

「けどこんな非常事態だぞ。連絡出来るのか?」

 

「大丈夫です。僕の携帯はネルフの支給品なので回線は特別なのでいつでもかけれます。」

 

そしてお互いの携帯に電話番号を打ち込んだ。

 

「懐かしいな…」

 

瀧はつぶやいた。

 

「えっ?」

 

シンジは聞いた。

 

「いいや。何でもない。」

 

瀧は言った。

 

すると後ろから保安局員が呼んでいる。

 

「行きなよ。待ってるよ。」

 

そう瀧は言いシンジを行かそうとした。

 

すると何か忘れていることに気づき行こうとしたシンジを瀧は呼び止めた。

 

「なぁ!アンタの名前は…!」

 

この感覚どこかである。

 

記憶にはないけど体が覚えている。

 

「名前は…」

 

シンジの声と重なって別の声が聞こえた。

 

その声は昔聞いた忘れてはいけない声だった。

 

「三葉!」

 

三葉…?誰だ…お前は…

 

「瀧さん…?瀧さん!」

 

「はっ!」

 

その瞬間その夢の景色は消えていて目の前にシンジがいた。

 

「大丈夫ですか?」

 

シンジが心配そうにしている。

 

「あっ…あぁ。」

 

あの景色は夢なのか自分ですらわからない。

 

「そういや名前は?」

 

「さっき言いましたよ。」

 

「そっか…ごめんもう一回言ってくれない?」

 

シンジは再び心配そうに見たが

 

「ぼくの名前は碇シンジです。」

 

「碇…シンジ…」

 

その名を、瀧は繰り返し言った。

 

「時間がありません。もう行きます。」

 

「あぁ…気を付けてな。」

 

そしてシンジは出ていった。

 

その時の瀧の目を忘れられない。

 

(まるで夢を見ているみたいだ…大丈夫かな…)

 

そして窓の外を見た保安局員の情報では怪物を駆除することとなり自衛隊が出動したらしい。

 

シンジはずっと窓を見ていた。

 

総理官邸

 

「目標まであと3キロ!」

 

自衛隊のヘリからの無線が会議室に響く。

 

その様子を固唾を飲んで見ている。

 

ネルフ本部第一発令所

 

こちらも同じくメインモニターの画面を見ていた。

 

北品川

 

「目標肉眼で確認!」

 

自衛隊員が言った。

 

確かにデカかった。

 

「こうまじかで見るとより大きいな。」

 

隊長が言った。

 

「全機作戦位置に移動します。」

 

「了解」

 

するとヘリコプターがそれぞれ扇型のように移動した。

 

「全機作戦位置に移動完了!」

 

「全機砲撃準備。」

 

そして目標に向け照準をあわそうとした時怪物が目の前にあったアパートを使い立とうとした。

 

総理官邸

 

「何が起こるんだ!」

 

大河内が叫んだが誰も分かるはずない。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「何よこれ…」

 

ミサトも同じくその光景を見ていた。

 

その姿は赤ん坊が初めて立とうとしている様子みたいだった。

 

そして怪物は立ち重たそうな首を振り周りを見た。

 

そして産声をあげるかのように咆哮をあげた。

 

「凄い…まるで…」

 

「進化…」

 

リツコと矢口の反応は全く同じだった。

 

自衛隊のヘリも全機そのままだった。

 

「何だ…これは…」

 

やがて耐えきれなかったのかアパートが崩れた。

 

それに合わせて怪物も倒れた。

 

周辺は土煙に包まれた。

 

総理官邸

 

「怪物は…!」

 

大河内は言った。

 

すると

 

「総理。今がチャンスです。今すぐヘリに伝達し砲撃を開始させましょう。」

 

と花森が言った。

 

その瞬間自衛隊の無線が入ってきた。

 

「目標元来た道を戻っていきます!」

 

「何だって!」

 

ネルフ本部第一発令所

 

ミサトがリツコに聞いた。

 

「リツコ…どういうこと…?」

 

「恐らく外の環境に慣れないで来たからエネルギーがなくなったのかしら。」

 

とリツコが言った。

 

その後怪物は元来た道を戻っていき東京湾に消えていった。

 

怪物を追い出すことになんとか成功した。

 

しかしこれは序章に過ぎなかった。

 

 




ゴジラ対日本第1回戦終了!
書いていく事に文字数が増えている…

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