結ばれしシン世界   作:薫製

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続編書こうか迷ってます…
誰かコメント下さい。
早めにお願いします…


原点

一向は旧糸守高校校庭に着陸した。

 

「プラズマは?」

 

矢口は聞いた。

 

「いいえ。微量どころか全く無いです。」

 

ヒロミが言った。

 

「何かあるわよ。しかし彗星の威力がここまでとは…」

 

ミサトは目の前の風景を見た。

 

あちらこちらに瓦礫が散乱している。

 

中には電車が頭から突き刺さっている。

 

「このおかげで山の1部が蒸発したなんて可愛いもんでしょ。」

 

リツコが言った。

 

一方

 

瀧と三葉はその校庭をしっかりと踏んで降りた。

 

「あの時のままだ…」

 

瀧が言った。

 

三葉の親友と作ったカフェ。

 

楽しんだ学校。

 

そして宮水神社と家。

 

二人は入れ替わりながらもその生活を楽しんだ。

 

しかしその全てが消えた。

 

その現実を再び感じた。

 

「では三葉さん。あの日安全かつ誰にも見られない場所は検討つくか?」

 

矢口は聞いた。

 

「みんなこの校庭に避難しました。範囲外でここから見える場所はそんなに無いですよ。」

 

三葉は説明した。

 

「つまり高い所か…」

 

矢口は周りを見た。

 

もちろんそんな所は無い。

 

「ヘリとかは?」

 

カヨコが言った。

 

「確かにヘリなら有り得るな。」

 

矢口が言ったがリツコが反論した。

 

「ヘリなら落下後破片回収をするため着陸するなら広いところが必要です。それがここら辺には無い。しかも音で分かるはずです。」

 

一向は考えた。

 

すると瀧が

 

「祠…」

 

と呟いた。

 

「えっ…?」

 

シンジは驚いた。

 

東京に住んでいてなんでそんな事が分かるのか。

 

そう思ったからだ。

 

そんなシンジを横目に瀧は言った。

 

「この先に祠があります。その中に何があるかは分からないですがその条件を揃えるにはそこしか無いです。」

 

瀧は三葉と目を合わした。

 

「本当にあるの?」

 

ミサトが言った。

 

すると三葉が言った。

 

「はい。よく儀式の一貫で捧げ物を上げに行きます。確かその祠はあの世で出るには自分の半分を上げるっておばあちゃんが言っていました。」

 

その顔は確信を持っていた。

 

「よし。今度はそこに行こう。」

 

矢口が言った。

 

そこはクレーターの中にあった。

 

中心にある祠の周り以外は原っぱの様だったのでそこに着陸した。

 

「プラズマ波祠周辺から微量に観測。」

 

ヒロミが言った。

 

「よし行こう。」

 

一向は祠に向かった。

 

その祠は岩と岩の間の空間にあった。

 

最初に瀧と三葉が入った。

 

その後にシンジが入った。

 

矢口らは周りを調査していた。

 

「案外広いんですね。」

 

シンジは携帯の明かりを頼りに周りをみた。

 

そして奥に祠があった。

 

その前に2本の入れ物があった。

 

一つは空いていた。

 

「本当に飲んだんだ…」

 

三葉は顔を赤めた。

 

「仕方なかったんだよ。これしか方法無かったから。」

 

瀧は説明した。

 

「バカ…」

 

三葉は言った。

 

その様子をシンジは見ていた。

 

(一体二人とここにどんな関係があるんだ…?)

 

そんなことを考えていた。

 

「祠の中には何も無かった。三葉、一体何があったんだ?」

 

瀧が聞いた。

 

「おばあちゃんは神聖なものとか。あと二千年前のものとかも言っていたっけな。」

 

三葉が言った。

 

「関係はありそうですね。」

 

シンジはそう答え祠の周りを調査していた。

 

その時あるものを発見した。

 

「みんなを呼んで!」

 

それは祠の裏にあった。

 

ちょうど祠に隠れるように壁画があった。

 

祠をどかしたらその壁画がハッキリ分かった。

 

「どうやらここでいいみたいね。」

 

カヨコが言った。

 

「ゴジラ…」

 

そこにはゴジラが空に咆哮をあげている絵があった。

 

そのうえに彗星の絵があった。

 

「彗星とゴジラ…何の関係があるの?」

 

リツコは言った。

 

その時カヨコの電話が鳴った。

 

それはアメリカ大使館からだった。

 

そして何を言われたか分からないが表情を変えた。

 

「Areyouserious?!」(マジですか?!)

 

そして電話を切った。

 

「どうした?」

 

矢口が聞いた。

 

カヨコは黙っていたがやがて口を開いた。

 

「東京が終わる…」

 

ネルフ本部第1会議室

 

「N2兵器nonuclearweapon の略。

 

戦略自衛隊が開発した次世代兵器。

 

威力は町一つを破壊する。

 

ただし放射能は出ないのがいい所ね。

 

ちなみに使徒に対しては足止め程度の力しか無いわ。」

 

リツコがそう説明した。

 

画面には第四使徒で発動されたN2地雷の映像が流れていた。

 

「これと同威力を東京で起こすのか?!」

 

志村が言った。

 

「国連は何発撃つの?」

 

ミサトが聞いた。

 

「およそ5発。」

 

カヨコの発言を聞きため息がこぼれた。

 

「彼の国は横暴だな。」

 

赤坂が言った。

 

「矢口プランを進めるしかないか…」

 

ミサトは矢口を見た。

 

矢口は考えていた。

 

(ゴジラの細胞が分からないならこのプランはおジャンになる…一体どうすれば…)

 

その時部屋に間が入ってきた。

 

「ゴジラの細胞解体できました!」

 

巨災対特別研究室

 

「ゴジラが現れた同時間にプレジャーボートが近くにあったらしく恐らくそれが牧教授のだとか。とにかくその中にあった折り紙が実は解読のヒントだったんです!」

 

間は興奮気味で説明した。

 

「さすが牧教授。アメリカのデータに載せずあえて紙にしたか。しかも平和の象徴の鶴とはね。」

 

ミサトはその細胞図を見ながら言った。

 

「これで矢口プランは進みますね。」

 

ヒロミが言った。

 

「後は東京を見捨てない事ね。」

 

リツコが問題視した。

 

「まず矢口プランの推奨を内閣にしてみる。そうすれば行けるかもしれない。」

 

矢口が指示した。

 

「その後は俺に任せろ。あそこらの国とは裏でパイプがあるからな。」

 

泉が言った。

 

「よろしく頼む。あの子達は?」

 

矢口はミサトに聞いた。

 

「あの子達なら心配無いわよ。きっと上手くやってるわよ。」

 

ミサトは笑顔で答えた。

 

ネルフ本部大図書室

 

「なんで私達がこんなことするのよぉ!!」

 

アスカはそう叫んだ。

 

「しょうがないよ。これも日本のためなんだから。」

 

シンジがそうなだめた。

 

シンジ、アスカ、レイ、マリ、瀧、三葉は本から彗星とゴジラの関係性を調べていた。

 

「ごめんね。まさかここまでとは思わなかったから。」

 

三葉は謝った。

 

「大丈夫大丈夫。姫は前やられてからいつもこうだから。」

 

マリが言った。

 

「アンタあん時何もしてなかったくせに!」

 

アスカは反論した。

 

その中をレイは黙々と調べていた。

 

「綾波疲れてない?」

 

シンジは優しく言った。

 

「…私は大丈夫…碇君こそ大丈夫…?」

 

レイは聞き返した。

 

「大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとう。」

 

シンジはお礼をした。

 

その様子を瀧と三葉は見ていた。

 

「仲いいな…」

 

瀧が言った。

 

「世界の明暗を握っているのにね…」

 

三葉は答えた。

 

そして瀧を見て

 

「昔の私達だね…」

 

と言った。

 

瀧は頷いた。

 

「ところでシンジ君に言わないのか?」

 

瀧は聞き返した。

 

「これが終わったらでよくない?」

 

三葉が提案した。

 

「分かった。」

 

そして二人は本を読み始めた。

 

その頃

 

「ゴジラは?」

 

自衛隊員の1人が聞いた。

 

「今だ活動停止中ですが内部放射能は高まっています。」

 

データを見ていた隊員が言った。

 

「お目覚めはいつでも出来る…か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女はふと目を開けた。

 

周りは真っ暗だった。

 

その中に少女はいるというより浮いていた。

 

私は一体…

 

自分を見た。

 

裸で髪はストレートだった。

 

何してたんだっけ…?

 

少女はそんなことを考えながら浮いていた。




時間がぁぁぁ…
無い…

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