結ばれしシン世界   作:薫製

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昨日は紅白がありましたね。
案外RADWIMPSが普通だったと思いました。
それに対してシンゴジラ企画がクオリティー高いな…
大河内らの発言以外は全部セリフが新しいから
1からやったんだな
NHKやるな…
それにピコ太郎のシンゴジラ襲来PPAPが第9とかエヴァか…
今回はたのしませてもらいましたわ。
次も楽しみですね。


惨敗

あれ…ここは…どこ…?

 

三葉は目を開けた。

 

周りは暗かった。

 

ただ何かが燃えているらしくそこは明るかった。

 

そうだあの時シェルターから避難しようとして爆発に巻きこまれたんだ。

 

そう思い起きようとした。

 

しかし起きれない。

 

なんで…?

 

三葉は自分の身体を確認した。

 

しかしその原因はすぐに分かった。

 

三葉の右足に瓦礫がのっていた。

 

しかもその瓦礫の中に鉄パイプがありそれが運悪く太股を貫いていた。

 

「うあ…あああ…」

 

急に激痛がはしった。

 

身体から汗が出てきた。

 

ふと自分の近くにいた瀧が見当たらない。

 

「瀧くん…?瀧くん…?どこ…?」

 

しかし反応が無い。

 

横には瓦礫の山があった。

 

その中に人の手がありそこには生きてる気がしなかった。

 

「嘘…」

 

三葉の目から涙が出てきた。

 

瀧くんが死んだ。

 

本人かどうかは分からないがそんな気がした。

 

そんなことを考えていたら地鳴りが聞こえた。

 

やがてその音は足音になった。

 

まさか…

 

そう思った勘は当たった。

 

ゴジラだった。

 

ゴジラは知っているのかのように三葉の前で止まった。

 

三葉はゴジラを見下ろした。

 

その姿を見ていたら三葉はゴジラに怒りを感じた。

 

「なんで…なんで…」

 

言おうとしたら口から血が出てきた。

 

それでもお構いなく言う。

 

「なんで…あなたはそんな冷たいの…?

 

何のためにやってんの…?

 

復讐…?ならこんなのやめてよ…!

 

誰も得しないよ…

 

だから…あなたはこのままやるなら…

 

私…許さない…!」

 

ゴジラはその冷たい眼差しで三葉をずっと見ていたが突然口を開けた。

 

「えっ…嘘…やめてよ…」

 

その声は聞こえていないかのように口の奥を紫色にしていた。

 

その瞬間

 

お前に何が分かる。

 

三葉の心の中で響いた。

 

ゴジラが…

 

そう思った時光線が降ってきた。

 

目の前が再び真っ白になる。

 

「…つは…み…は…」

 

その声は聞き覚えがある。

 

そうだ瀧くんだ…

 

そっか…死んだんだ…

 

そう思った時目の前が徐々にクリアになってきた。

 

そこには瀧の顔があった。

 

その顔は一部黒くなっていた。

 

「ここは…?」

 

三葉は聞いた。

 

「ここは病院だ。

 

あの時爆発に巻き込まれたがギリギリのところで助かったんだ。」

 

瀧の説明を聞いた三葉は周りを見た。

 

あの時にいた人達が医者から処置を受けていた。

 

「私…生きたんだ…」

 

その時自分の足を見た。

 

だが自分の足は無事だった。

 

そして再び瀧の顔を見て安心した。

 

「良かった…本当に良かった…!」

 

三葉は涙を流し瀧と抱き合った。

 

瀧はひたすら困惑した。

 

その頃

 

ゴジラは東京駅で活動を停止した。

 

政府機関は一時的に立川に移された。

 

大河内らを乗せたヘリは未だに行方不明だ。

 

偶然別の場所にいてゴジラの攻撃を回避した里見祐介農林水産大臣が内閣総理大臣代理となった。

 

赤坂は内閣官房長官代理となった。

 

そして矢口は特命担当大臣となった。

 

その矢口はただ悔しかった。

 

ゴジラは米軍の爆撃機を破壊するだけではなく東京都心をほぼ壊滅させ東京の機能を完全に停止させた。

 

しかも総理もいない。

 

自分らは何をすればいいのか分からない状況だった。

 

「どうした?お前らしくないな。」

 

立川に移られた総理官邸で泉修一内閣総理大臣臨時補佐官が矢口に聞いた。

 

矢口とは昔から縁があった。

 

「お前は地方にいたからこの地獄を知らないだろ。」

 

矢口は言った。

 

「まぁな。でもお前はこんな困難乗り越えて来ただろ?」

 

泉が言った。

 

その言葉に矢口はキレた。

 

「俺は困難なんて乗り越えてない!

 

今回なんてゴジラの正体ですら分かっていない!

 

そしてこのザマだ!

 

こんなこ…」

 

他にも言おうとしたが泉は矢口の胸に何かを押し付けた。

 

それは水の入ったペットボトルだった。

 

「まずはお前が落ち着け。

 

今は臨時の政府だ。

 

そんな中で皆が協力しなくてどうする。」

 

その言葉で矢口の怒りは収まり無言で水を飲んだ。

 

ネルフ本部

 

ミサトは何回もゴジラの攻撃内容を見ていた。

 

(ゴジラは無差別に東京を攻撃した…しかし攻撃そのものに意味はない…使徒のように何か目的があるの?)

 

ミサトはそんなことを考えながら見ていた。

 

「ここは…」

 

ふと決心したように言った。

 

立川巨災対委員会

 

矢口は久しぶりにそのメンバーとあった。

 

しかしそこに全員集まることは無かった。

 

「まずここにあの攻撃から逃げ切りそして力を貸してくれることに感謝する。

 

今来れないメンバーがいる。

 

事情は分からないが実際我々しかいない。

 

だからそのメンバーの分もしっかりやってくれ。頼む。」

 

そう言い矢口は頭を下げた。

 

するとメンバーが拍手をした。

 

その時

 

「我々しかいないってのは侵害だね。」

 

矢口の後ろで声がした。

 

振り返るとそこにミサトがいた。

 

「あなたは…ネルフの」

 

矢口は驚いた。

 

ネルフが直々に来ることはほとんどないからだ。

 

「ここが大変なのは分かるわ。

 

だからこそ残った者はそれをしっかり支えることだと思ったからよ。」

 

優しい顔をしてミサトは言った。

 

そしてすぐに真面目な顔をして

 

「現時刻を持って巨災対委員会を第3新東京市に移転します。異論はありませんね。」

 

すると矢口は強く頷きミサトと握手をした。

 

一方

 

「なんでこのタイミングかなぁ…」

 

里見は1人呟いた。

 

先ほどまで被害の状況を聞いていた。

 

その話が長く昼ごはんが遅くなったのだ。

 

目の前にはラーメンがあった。

 

「麺伸びちゃったよ…全く総理の仕事は大変だね…」

 

まるで普通のオヤジのように呟きラーメンを食べ始めた。

 

同時刻ネルフ本部

 

暗い部屋にあの直方体が7個円状に並んでいる。

 

「ついに破壊神が覚醒したな。」

 

ある直方体が言った。

 

「我々の計画を加速させる絶好の機会だ。

 

それにしてもあの男はよくやるな。」

 

また別のが言った。

 

「左様。我々の神を越す力を持っている。」

 

すると真ん中にいた直方体が

 

「いよいよ世界の破局が始まる。

 

それと同時にリリスをあるべき姿にする。

 

それを助けるエヴァシリーズを呼ぶのだ。

 

それが我々の運命だ。」

 

そう言い直方体は全て消えていった。




そろそろ文字数が多くなるな。

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