結ばれしシン世界   作:薫製

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新年あけましておめでとうございます!
今年一年頑張ります!
お年玉なのかよく分からないが今回2話同時更新します!
是非楽しんでください!


誰が知るか

自衛隊の行ったタバ作戦はあっさりと失敗。

 

その後政府はしぶしぶ全指揮権を特務機関ネルフに移行させた。

 

そのはずだった…

 

アメリカ大使館

 

「どういうこと?!」

 

カヨコは英語で相手に言った。

 

相手とは米駐日大使だった。

 

「これはアメリカ合衆国政府が決めたことです。特別大使だからといってあなたの意見は反映されません。」

 

カヨコは握りこぶしを作った。

 

タバ作戦失敗から1時間後アメリカ合衆国政府は全会一致でゴジラ殲滅をネルフの計画を無視し行うことにした。

 

表向きはアメリカ大使館の安全のためだが裏はゴジラが日本を落とした後他の国に被害がでるのを止めるためだった。

 

またネルフにはアメリカから日本に届けた参号機が使徒として殲滅されてしまったことも背景だと思われる。

 

ネルフ本部第一発令所

 

「対岸の火事だと思って…」

 

ミサトは呟いた。

 

画面には今の港区辺りが映っている。

 

日も暮れ辺りは暗くなっているが唯一明るい所がある。

 

そこはゴジラが通った後だ。

 

まるで1本の道のようだ。

 

「アメリカ政府はもうハワイから爆撃機を3機飛ばしたらしわよ。」

 

リツコが答えた。

 

「ここはやるしか無いわね…」

 

ミサトはそう言った。

 

エヴァゲージ

 

「アメリカとの合同作戦?!」

 

アスカが驚くように言った。

 

そこにはエヴァパイロットのシンジ、レイ、アスカ、マリがプラグスーツを着てミサトの話しを聞いていた。

 

「そう。アメリカが爆撃機でゴジラを倒そうとしているのは知っている通り。

 

そこでネルフはエヴァ1機を現場に派遣することにしたわ。

 

もちろん最初に攻撃するのはアメリカのほうだけどその結果次第でエヴァの発進をするわ。」

 

と言った。

 

「エヴァは空から出すんですか?」

 

シンジが聞いた。

 

「そう。地上はゴジラが何をするのか分からないからね。」

 

ミサトが答えた。

 

「…で誰が行く?」

 

すると

 

「…私が…」

 

レイが手をあげようとしたが

 

「私が行くわ! 」

 

とアスカが言った。

 

「姫ー。あれ難敵だよー。姫でもキツイんじゃない?」

 

マリが言った。

 

「コネメガネに言われたくないわ!あんなトカゲ私1人で十分よ!」

 

アスカが胸を張って言った。

 

「分かったわ。弐号機を現地派遣します。あとの機体は本部で待機。いいわね。」

 

ミサトは皆に聞いた。

 

「はい!」

 

その後エヴァ弐号機は第三新東京市を離れ東京都心に向かった。

 

東京都とある場所

 

矢口と志村はヘリポートへ向かっていたが街は避難する人で渋滞していた。

 

「道混んじゃってますね。このままじゃ間に合いませんね。」

 

志村が言った。

 

すると矢口が

 

「志村。シェルターに向え。嫌な予感がする。」

 

と言った。

 

その発言には理由がある。

 

周りの車の中に人がいない。

 

皆何かに怯えているように逃げていた。

 

多分ゴジラだろう。

 

この東京が間もなく戦場になってしまう。

 

そう思ったからだ。

 

「分かりました。」

 

そして2人で車を降りて近くのシェルターに向かった。

 

品川とあるシェルター

 

瀧と三葉はシェルターに入っていた。

 

「東京が戦場になるのか…」

 

「怖いよ…」

 

「大丈夫だ。ここはネルフのシェルターだから…」

 

シェルターの中にいる人でもアメリカの爆撃が始まることは伝わっているようだ。

 

「瀧くん…」

 

三葉は恐怖で顔が強ばっている。

 

「大丈夫だ。心配ない。」

 

瀧はそう言った。

 

東京都心上空

 

アスカはゴジラのところに向かっていた。

 

弐号機にもう乗っていた。

 

画面には今の東京都心が映っていた。

 

あの東京の姿はどこにも無かった。

 

「あの東京がこんなになるなんて…さすがにヤバイわね…」

 

アスカは呟いた。

 

すると

 

「アスカ。まもなくアメリカが攻撃を開始するわ。

 

爆撃機が全ての爆弾を落としゴジラが無傷ならそこから発艦してゴジラに攻撃して。」

 

無線からミサトの声がした。

 

「分かってるちゅーの。」

 

アスカが答えた。

 

まもなく無線は切れた。

 

あとは輸送機のエンジン音しか聞こえなくなった。

 

アスカは心を落ち着かせた。

 

しかし何故か手の震えが止まらない。

 

(一体なんで…この私が…)

 

アスカが思った。

 

総理官邸屋上

 

大河内が屋上のヘリポートにいた。

 

まもなく東京が戦場になるので避難しようとしていた。

 

「総理。早く!」

 

東が言った。

 

「しかし私は1国の責任者だ!今ここを離れる理由にはいかない!」

 

大河内は反論した。

 

すると郡山が

 

「しかしその責任者の総理の身に何かあったらそれこそ大問題です!ここは撤退を!」

 

と進言した。

 

大河内はやがてうなづいた。

 

矢口と志村はシェルターに入ろうとした。

 

すると矢口は止まって後ろを向いた。

 

そこには遠くだがゴジラの姿があった。

 

「あれがゴジラ…」

 

矢口は呟いた。

 

そして時が満ちた。

 

東京都心上空

 

アメリカ爆撃機が爆弾を落とした。

 

その爆弾はそのままゴジラの背中に直撃した。

 

するとゴジラの背中から血が出てきた。

 

ゴジラは痛そうに咆哮を上げた。

 

「ゴジラから出血を確認しました!」

 

マコトは叫んだ。

 

「ゴジラに効いている…」

 

リツコは言った。

 

「行ける!」

 

佃が言った。

 

そして大河内らはヘリに乗った。

 

爆撃機は再び爆弾を落とそうとした。

 

その時

 

「えっ…」

 

アスカは目を疑った。

 

ゴジラの氷山のような背中が紫色に光だした。

 

そして口を開け顎が二つに割れた。

 

その奥が紫色に光った。

 

「ゴジラ内部に高放射能反応!」

 

マヤが叫んだ。

 

「何ですって!」

 

ミサトが驚いた。

 

「まさか…」

 

リツコは全てを悟った。

 

ゴジラは口から紅蓮の炎を吐いた。

 

やがてその色が赤から紫に変わり煙が徐々に変わり1本の線になった。

 

そして空に向かって撃った。

 

その光線は爆撃機の1機を撃ち抜き爆破した。

 

「アメリカ爆撃機1機撃墜!」

 

シゲルが言った。

 

「アスカ!そこから逃げて!」

 

ミサトが言ったが

 

「ダメです!通信環境が不安定です!」

 

マコトが言った。

 

アスカは恐怖を感じた。

 

目の前であの爆撃機が落とされた。

 

そして他の爆撃機が爆弾を落とした。

 

するとゴジラの背中から口と同じ光線が無数に出てきた。

 

その光線で爆撃機を全て撃ち落とした。

 

するとアスカの輸送機にも光線が来た。

 

「ぐっ…!」

 

アスカは間一髪発艦した。

 

輸送機は爆破した。

 

弐号機の背中のジェットパックを利用して体制を整えた。

 

「コンチクショォォォ!」

 

アスカがそう叫び手に持っていたボウガンをゴジラに向けて撃った。

 

ゴジラはそれに気づき光線を撃ってきた。

 

ボウガンはあっさり焼けて無くなった。

 

そして光線は弐号機を狙った。

 

しかしアスカはその光線を華麗に避ける。

 

(チャンスはあるはず…)

 

アスカはそう思った。

 

だがゴジラは弐号機を狙わずジェットパックを撃ち抜いた。

 

弐号機は体制を崩した。

 

「ウソっ!」

 

アスカは不意をつかれ弐号機は落下していった。

 

その時離してしまったボウガンをゴジラは見落とさず光線で爆破させた。

 

弐号機は抵抗をすることが出来なくなった。

 

(このままだとゴジラの格好の的…プログレッシブナイフを投げてもどうせ消される…ダメ…ここで死ぬの…)

 

アスカは覚悟を決め目を瞑った。

 

ゴジラの口が紫色になる。

 

「アスカァ!」

 

ミサトは叫んだ。

 

しかし何も起こらない。

 

恐る恐る目を開くとまだ落ちているが弐号機は無事だった。

 

「なんで…狙わないの…」

 

アスカは驚いた。

 

ゴジラは光線を吐けるのにあえて吐いていない。

 

そしてその目はしっかりと弐号機を捉えていた。

 

いや弐号機ではなくアスカを見ているのだろう。

 

そんな気がした。

 

アスカはチャンスだと思い体制を何とか整え地面に着地した。

 

「アスカは?!」

 

ミサトは聞いた。

 

「健在です!パイロットも無事です!」

 

マヤが報告した。

 

ミサトはホッとした。

 

ゴジラは弐号機が撤退しているのを確認し周りを見た。

 

沢山のビルが立っている。

 

するとその貯めていた光線をビルに向かって撃った。

 

するとビルは真っ二つに割れ崩れていった。

 

ゴジラは背中の光線も使い周りのもの全てを壊していく。

 

どんな歴史的価値があろうと日本な象徴だろうと構わない。

 

全てを焼き払っていった。

 

その中に大河内らを乗せたヘリが墜落し炎に包まれていた。

 

その様子を見ていたら突如ネルフ本部の警報が鳴った。

 

「一体何が?!」

 

ミサトは聞いた。

 

「港区、千代田区、中央区の3区の一部シェルターの耐久値が急激に低下!

 

このままだとシェルターが壊れます!」

 

マヤが叫んだ。

 

「マズイ!急いで別の場所に移して!」

 

ミサトが指示した。

 

そのシェルターの一部に瀧と三葉がいた。

 

「このシェルターは閉鎖します!急いで避難してください!」

 

アナウンスが聞こえた瞬間そこにいた人は皆出口に向かった。

 

「早くしろ!」

 

「押すな!子供がいるんだ!」

 

「ここから出せ!」

 

まさに地獄絵図だった。

 

「こんなになるなんて…」

 

三葉は恐怖で動けなかった。

 

「早く逃げよう!」

 

瀧が手を取り行こうとした時背後で嫌な音がした。

 

2人は振り向かず全力でそこから逃げた。

 

その時シェルターが明るくなり目の前が真っ白になった。

 

「千代田区のシェルター1個が爆発しました!」

 

シゲルが叫んだ。

 

「あの第6使徒の加粒子砲をも耐えるシェルターが爆破するなんて…」

 

リツコはただ見ているだけだった。

 

「ゴジラ…まさに破壊神…」

 

そうミサトは言った。

 

やがてゴジラは周りを見て一声あげて紫色の口を閉じまるで休むかのように活動を止めた。

 

 

 

 




シンゴジラのブルーレイかエヴァの絵コンテどっち買おう…

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