結ばれしシン世界   作:薫製

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シンゴジラ、君の名は。紅白出場おめでとう。
去年はエヴァが少し出たから実質全作品出たことになるな。
楽しい演出を期待します。


タバ作戦

ネルフ本部第一発令所

 

「ゴジラ武蔵小杉に進行中!」

 

マコトが叫んだ。

 

「政府からは?」

 

「ただ今武蔵小杉で自衛隊が作戦をたてその結果次第で応援を呼ぶそうです。」

 

シゲルが言った。

 

「まだ戦闘はするなか…」

 

「どうするの?エヴァパイロットは全員揃って本部にいていつでも出せるわよ。」

 

リツコは言った。

 

「もちろんあっちからなんか言われるまで待つわよ。」

 

ミサトが答えた。

 

武蔵小杉作戦本部

 

自衛隊が作戦準備をしていた。

 

「民間人の避難は完了したか?」

 

西郷作戦長が聞いた。

 

「はい。全員ネルフのシェルターに入りました。」

 

池田が言った。

 

「分かった。あとは命令待ちか。」

 

西郷が呟いた。

 

総理官邸

 

「総理。自衛隊の全武装解除を宣言してください。」

 

花森が助言した。

 

「なっ…もうやるのか…!」

 

大河内が焦った。

 

「総理。このままゴジラを野放しにしていたら何が起こるか分かりません。ここは総理のご決断を。」

 

東が言った。

 

会議室が静かになった。

 

やがて

 

「分かった…!同時刻を持って自衛隊の武装解除を許可する!」

 

「大至急防衛省に連絡を。」

 

花森が命令した。

 

やがて作戦本部に伝わった。

 

武蔵小杉作戦本部

 

「政府より武装解除が宣言されました!」

 

部下が言った。

 

「ついに来たか…これより多摩川を防衛線としたタバ作戦を発動する!」

 

西郷が言った。

 

第一段階に武装ヘリがゴジラに機関砲を打った。

 

しかし球は弾かれた。

 

すると次はミサイルを打った。

 

爆音と共にゴジラの顔に命中した。

 

これでも進行は止まらない。

 

「全弾命中もゴジラ進行中!」

 

ネルフでは戦闘の解析を急いでいた。

 

「ATフィールドの発生は?」

 

ミサトは聞いた。

 

「発生は確認されてないわ。ゴジラは皮膚が硬いのね。」

 

リツコは言った。

 

「ついでに頭も硬いことを期待してみるかな。」

 

ミサトはジョークを言った。

 

そしてゴジラは最終防衛線である。多摩川に現れた。

 

「ゴジラ防衛線に接近!」

 

部下が叫んだ。

 

「了解。全戦車作戦行動開始!手厚く迎えてやれ!」

 

西郷が命令したのと同時に戦車が動き出した。

 

そして目標をゴジラに定め大砲を次々発射させた。

 

また空から戦闘機が爆弾をゴジラに向けて落としている。

 

しばらく経ってゴジラの周辺は煙に包まれた。

 

「やったか!」

 

金井が言った。

 

その音声を聞いたミサトは

 

「あっちゃー…」

 

と頭を抱えた。

 

それとほぼ同じタイミングで爆音が聞こえた。

 

そして煙の中から出てきたのはゴジラではなく橋桁だった。

 

「総員退避!総員退避!」

 

蜘蛛の子を散らすように逃げていく戦車。

 

やがて空から橋桁が落ちてきた。

 

逃げ遅れ橋桁の下敷きになった戦車もいたが無視し逃げていった。

 

やがて煙の中からゴジラが出てきた。

 

その黒い身体には傷1つも無かった。

 

それを見ていたネルフは

 

「無様ね…戦時のほうがよっぽどマシね。」

 

リツコがボヤいた。

 

「政府も見事なフラグ回収でしたね。」

 

マコトが笑いを誘った。

 

「これでエヴァの発信要請も時間の問題ですね。」

 

マヤがリツコに聞いた。

 

「そうね。こんなんじゃ要請するしか無いわね。ミサト。どうするつもり?」

 

ミサトは黙っていた。

 

「最強の拒絶タイプを超す耐久力だな。」

 

冬月が言った。

 

画面ではゴジラは防衛線を堂々と越し東京都心に侵入していた。

 

「あぁ…これで老人達がまたうるさくなるな。」

 

ゲンドウが言った。

 

「老人達はいいがお前のシナリオに支障は無いのか?」

 

冬月が聞いた。

 

「大丈夫だ。修正範囲内だ。」

 

ゲンドウが答えた。

 

巨災対委員会

 

「ちょっとMr.矢口!どういう状況よ!」

 

カヨコが矢口に言った。

 

カヨコはゴジラ対策の最前線の巨災対委員会を訪れそこで矢口らに力を貸していた。

 

「自衛隊の兵力で傷1つつかないとは…これは想像以上の生命力の持ち主だな。」

 

間がタオルで額の汗を拭きながら言った。

 

「恐らく教授の細胞が原因ですね。」

 

尾頭が言った。

 

「まさにゴジラは難攻不落の城か…」

 

矢口はそう言った。

 

しかしゴジラは難攻不落だけでは無かったのをあとで知る。

 

「カヨコ。お前は駐米大使館に行け。何かあると困るからな。」

 

矢口が命令した。

 

カヨコはうなづいた。

 

「志村。俺と第三新東京市に行くぞ。ネルフから反応が無いからこっちから行くぞ。」

 

「しかしネルフのヘリをチャーターしていないので民間のになるのですが。」

 

志村が言った。

 

「それでも構わん行くぞ。あとは避難がかかったら避難してくれ。1人も死ぬなよ。」

 

矢口はそう言ったあと部屋を出た。

 

月タブハベース

 

あの白い巨人は装甲をほぼまとっていた。

 

まるでエヴァのようだった。

 

その様子をあの銀髪の少年が見ていたが

 

「破壊神がいよいよ最終形態に入ったんだね。」

 

そう言ったらまた黒い直方体が出てきた。

 

「まもなく奴はシンの姿になる。その時がきたら我々のシナリオは加速する。」

 

「人は自ら進化出来ない。しかし彼は違うからね。彼は神になろうとしているからね。」

 

銀髪の少年は少し笑った。

 

「そして碇がこれで何を考えているのか分からなくなった。碇のシナリオは君に託した。」

 

「シンジ君の父上か…」

 

少し黙って

 

「分かりました。全てはゼーレのシナリオに。」

 

すると直方体が消えた。

 

「もうすぐ会えるね。碇シンジ君。」

 

彼は何を知っているのか。

 

それはまだ彼しか分からない。




今年最後の投稿兼第10話達成です。
これまで読んでくれた皆さんありがとうございます!
来年も書き続けるので期待してください!
ではよいお年を!

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