結ばれしシン世界   作:薫製

1 / 19
世界観を壊さず混ぜるのが大変でした。
暖かい目で見てくれたら嬉しいです。


虚構襲来前日

男はボートの上に立っていた。

 

ちょうど羽田辺りに停泊させている。

 

ただひたすら見ているのは

 

自分の憎んだ東京いや日本だ。

 

その目には憎しみしか無かった。

 

「さぁ…始めようか」

 

男のすぐ横には綺麗に折られた折り鶴があった。

 

その1日前、11月2日。

 

東京都にある総理官邸でとある会議が行われていた。

 

「では始めましょう」

 

そう言ったのは内閣総理大臣の大河内清次である。

 

「今回の討論は今までと同じ首都移転についてです。」

 

首都移転とは今の首都東京が何かが起こり首都としての機能を失った時新たな場所にその機能を移動させることである。

 

「総理。やはり第3新東京市がいいかと。」

 

そう助言したのは内閣官房副長官の矢口欄堂である。

 

「第3新東京市なら交通網がよく整備されていて迎撃システムも文句無しです。」

 

するとある大臣から

 

「ネルフはどうするんだ?戦略自衛隊どころかUN軍を使うことができるあの組織を」

 

すると矢口は

 

「確かに特務機関ネルフは実際謎に包まれています。しかし首都移転を考えると協力していかなければならないかと」

 

一方箱根第3新東京市の地下ジオフロントにある

 

ネルフ本部では

 

「ちょうど今頃ね」

 

シンクロテスト施設でエヴァパイロットのシンクロ率を計測結果を見ながら葛城ミサト一尉は言った。

 

「首都移転計画のこと?」

 

スーパーコンピュータMAGIで何か打ち込みながら赤木リツコ博士は言った。

 

「まぁね、こっちは日本国政府を動かせるのに何で除け者にされんのかな」

 

「それはこれがあるからじゃないの?」

 

そう言ってエントリープラグを見た。

 

「だよね」

 

「ねぇ!もういいでしょう!早く出してよ」

 

4本ある内の1つからセカンドチルドレンの式波アスカラングレーが嫌そうに言った。

 

「おやおやぁ〜姫ひょっとしてデート?」

 

また別のからフォースチルドレンの真希波マリイラストリアスがおちょくった。

 

「うるさい!コネメガネ!」

 

そう言い争う2人を目にくれずにサードチルドレンの碇シンジはとある画面を見ていた。

 

そこに映っているのはファーストチルドレンの綾波レイである。

 

彼女は今まで心を閉していたが第6使徒戦を皮切りに徐々に心を開けている。

 

(綾波…)

 

何か言おうとしたが音をたて通信が切れた。

 

テストから数時間後

 

マリは何か用があると言い先に帰って残った3人で帰り道をゆっくり歩いていた。

 

「バカシンジ何か食べていかない?」

 

アスカがねだるように言ってきた。

 

「昨日食べて夜食べられなかったじゃないか」

 

シンジが反論する。

 

「あんたバカァ?あの時は余り食べたくなかっただけよ」

 

アスカは自慢げに言ったが

 

「…言い訳…」

 

とレイの発言により少し顔が曇った。

 

すると

 

「あんたねぇ…!」

 

レイを指そうとした時腕が横にいた男性に当たった。

 

そして驚いたのかバランスを崩し尻餅をついてしまった。

 

さらにカバンから何かの資料やらが出てしまった。

 

「大丈夫ですか?!」

 

急いで散らばった物を拾うシンジとレイ。

 

1人焦るアスカ。

 

すると男性は

 

「大丈夫だよ」

 

と言い一緒に拾ってくれた。

 

その後無事なのを確認し別れた。

 

「アスカ何で拾ってあげなかったの?」

 

シンジは小さい子を叱るように言った。

 

「なっ…何よ!あっちがぶつかって来たんじゃなない!」

 

またも言い訳を言ったのでため息をはいたシンジ。

 

するとレイが

 

「…あれ…」

 

と指を指す方には名札らしき物が落ちている。

 

「これって…」

 

シンジが拾ってみるとさっきぶつかった人のであった。

 

しかし、もう遠くへ行ったのか見当たらなかった。

 

シンジはあらためてその名札を見た。

 

彼の名は

 

立花瀧。

 

一方所変わってネルフ司令部。

 

「首都移転…か。碇どう思う。」

 

報告書を見ながら冬月コウゾウ司令補佐が言った。

 

「所詮使徒が東京に攻めてきた時に安全に守って欲しいだけだ。」

 

といつものポーズでしゃべる碇ゲンドウ司令。

 

「老人達はどうする?」

 

資料から目をあげゲンドウを見る。

 

「今回はシナリオに支障はでないから大丈夫だ」

 

ゲンドウはそう断言した。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のメインは政府とネルフになってしまいました。君の名は。で見た人すみません。
次回から混ぜていこうと思います。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。