もしもベル・クラネルにこんなスキルがあったなら:短編集 作:自堕落キツネ
っていう夢を見たんだ。跳ね起きたよ。
自室でリヴェリアがタブレットでFGO(正式名称Fate/Grand Order)をしていた。ロキ・ファミリアに入団したベルを通じて
「よし、これでアルトリアを最終再臨できる。あとはスキルだけだな。」
彼女は何故かアルトリアシリーズと縁があり、10連ガチャをすれば必ず一枚は出てくるため、既に宝具レベルは全て5、圧倒的強運である。
「ふぅ、あとはライダーとキャスターを実装してくれれば揃うのだがな。よく声が似ていると言われるし、いっそ私がなるのもいいかもな。ふふっ、なんてな。」
そんな独り言を呟いていたリヴェリアの持つタブレットが光だし、足下にはFGOの召喚サークルが発生した。
「なっ、なんだこれは?ホントに召喚されるのか?」
咄嗟に愛用の杖を手に取り、備えるリヴェリア。
だが何も起こらずにサークルは小さくなり消えていった。
「なんだったんだ今のは?」
気を取り直し、ベットに放り投げたタブレットを見れば、自分のモノと同じ杖とバトルドレスを装備したアルトリアが召喚されていた。
「キャスター、アルトリア・ペンドラゴン、主の采配に期待しているぞ?」
愕然としたリヴェリアだが、すぐにその性能を確認する。
スキル
『教育ママ』
女性サーヴァントのクリティカル威力UP
女性サーヴァントのクリティカルスター発生率UP
『カリスマ』
味方の攻撃力UP
『高速詠唱』
NP大量獲得
宝具
『レア・ラーヴァテイン』
敵全体に強力攻撃(Lv)
敵全体にやけど状態付与(OC)
「私そのままじゃないか!!なんなんだスキル『教育ママ』とは!!」
思わずタブレットをベットに叩きつけるリヴェリア、だがタブレットは冒険者を考慮してシロが頑丈に処理してある。故に壊れることはない。
フー、フー、と肩を上下させるほど息を荒げてしまうが、すぐに冷静になり
「まぁ、スキルも含めて強そうだからな、キャスターの層は薄かったからいいか。ふむ、ではボイスを聞いてみるか。」
言った覚えのあるセリフがやたらと再生される。
徐々に額に井桁を浮かべるも、無理矢理自身を落ち着かせる。
「ふぅ、少々不安だが星は5だからな。そうそう他の者には当たらんだろう。」
ロキ・ファミリアで流行っているためプレイヤーは多いが、確率は極僅かだと自分に言い聞かせ、育成の為に種火集めを始める。
しかしリヴェリアは知らない、ベルが持ち前の幸運で引き当て、サポートに設定したためにベルとフレンドを結んだ大半の
マジでこんな夢を見たんだ。
ちなみにシロの声は大塚芳忠さんなんですよね、多分『傷物語~熱血編~』よく見てたからでしょうけど。