次回から、原作に入ります
…………入るといいなぁ（願望）
ーーworld ◯◯◯◯◯◯
ーーside シフ
シフは再び目を覚ますと、周りを見渡しました
どうやら此処は草原のようです
ちらほらと鳥や、草食動物などが見られます
転生は無事に終わったようです
しかし、此処は何処でしょう？
新しい世界に飛ばされると言っても、新しい世界とは、どういうものなのか、シフには理解出来ませんでした
などと、シフが考え事をしている時、頭にコツン！と、何かが落ちてきました
驚いて、バックステップでその場を離れました
しかし、何かが動く気配はありません
警戒しながら近寄ると、袋が落ちていました
周りには、シフにこれを投げるような生物は居ません
取り敢えず中身を確認しようとしますが狼の体では上手く開けません
なので、人間の姿になり、手を使い、中身を確認します
女の子と戯れたことが役に立った瞬間でした
袋の中身は
エスト瓶（１回分）
零石 １０個
投げナイフ １０個
水入り瓶 １０個
干し肉 １０個
でした
袋の中に入りきらない量なのですがシフは気がつきませんでした
素直に喜び、干し肉以外を取り出しました
そして、ソウルの中に全て収納しました
ソウルの中に物を収納するのはとても便利です
女の子曰く、時間が経過しない為、食べ物などは腐ったり、劣化したりしないそうです
ただし、仕舞える量は、シフのソウルの大きさに比例する為、大量には仕舞えないそうです
暫くソウルの中身を出し入れしてコツを掴み、水を一杯飲み、狼の姿で歩き出しました
ーーday change
数日歩き続けると、１つの湖が見えました
飲み水が残り少なかったので、水を汲みに近づきます
そして、人の姿になり水を飲み、十分飲めるのを確認して瓶に詰めます
「ーーー何者ですか」
最後の瓶の蓋を閉めた時のことです
背後から人の声が聞こえて来ました
振り返ると、１人の少女がいました
銀灰色にほんのりと青みのかかった色の髪に、鳶色の眼をした少女です
「もう１度聞きます」
「？」
「あなたは何者ですか？此処で何をしているのですか？」
少女はシフに尋ねます
しかし、シフには彼女の言っている言葉が分かりません
ですが、何かを尋ねられている事は分かりました
でも、何を尋ねられているのかが分かりません
「…………」
「…………」
沈黙が続き、シフは自分の持っている物と、彼女が何も持っていないことに気がつきました
なのでーーー
「わん！」
「………」
ーーー水の入った瓶を差し出しました
きっと、喉が渇いたので水をもらいたいのでしょう
そう考えシフは笑顔で瓶を差し出しました
「………水汲み…ですか？」
「わん！わん！」
「いえ、要りません」
「……くぅん？」
しかし、違ったようです
ーーおかしい。絶対これだと思ったのに……(･ω･)
ですが、よくよく考えれば湖から直接飲めばいいので素直に間違えを認めました
「……では、別のことを質問します」
「…わぉん？」
「その
耳と尻尾を指差されたので
「そして何より……」
「？」
少女は言いにくそうにシフに尋ねました
「ーーどうして
しかし、シフには理解出来なかったので
「わぉん？」
とだけ返しました
ーーーこれが、新しい世界で新しいパートナーとなる少女ーーーーーレキとの最初の出会いでした
ーーworld 緋弾のアリア
ーーーーto be continued!!
エスト瓶
いつ誰が作ったのか知れぬ緑色の硝子瓶。篝火でエストを溜め、飲んで体力を回復する。
不死の世界に灯る篝火と大きな関わりがあるようだが、その意味はとうに失われている。
本来は不死者にのみ効果があるが、女の子が弄り、シフのみ回復が出来るように作り直した
また、瓶の中に小さな篝火を入れている為、時間とともにエストは回復する
弄る際に効果が薄れ、初期値の回復量に、中に篝火を入れた為、回復できる量は１回分のみになってしまっている
ちなみにコレはシフを倒した彼女が持っていたものを女の子が盗ったーーーもとい、譲ってもらった物らしい