ーーworld ??
ーーside シフ
ふと、シフは目を覚ましました
そこは、白い場所でした
何もなく、ただ白が続く不思議な場所でした
ーーあれ?僕って死ななかったっけ?
そんな事を考えながら起き上がろうとしてーーーー
ーー失敗しました
転けて顎を打った痛みに悶絶しながら、シフは自分の手を見てーー思考が停止しました
ーーーそこには自分の手ではなく、
「わん!?……わぉん!?」
驚いて声を出して、自分の声が変わっている事にもまた驚きました
ーーえ?え?あぅえ?ど、どうなってるの!?
驚いて、あたふたしていると、自分の背中の方にパタパタ音が聞こえ、後ろを見ました
ーーー見慣れた自分の尻尾がパタパタ振れていました
ーー良かった〜ここはいつも通りだ〜ε-(´∀`; )
と思い、耳をピコピコ動かすと、
その後、二足歩行する為に、転んでは起き、転んでは起きを繰り返していると、
「あ、あなた何をしているの?」
と、困惑した声が聞こえたので、後ろを向きました
ーーーそこには、1人の女の子が居ました
ーーあれ?いつの間に居たの?
そんな考え事をしたら、
「いえ、ついさっきですが……」
「わぉん!?」
「……わぉん?」
驚きました!考えていたことに対して返事をしてくれたのです
「……あなた…喋られないの?」
「……くぅん?」
何を当たり前のことをーーと思いました
当然です、狼が人の言葉を喋れる訳がありません
「……?あれ?あなた
「……くぅん?」
人狼……初めて聞く名前です
それは恐らく種族の事を言っているのだと思いますが、そんな種族は聞いたことも見たこともありません
「……ぅん?……まぁいいや。早速此処の説明をするね?」
ーーいえ、僕にとっては良くないです
そう考えながらも彼女の説明を聞きました
どうやら此処は神様が間違えて、生命の灯火を消してしまい、死なせてしまった人を別の世界に転生させる場所の様です
その場合、理不尽な死に方をするそうです
シフにとってあれは望んだ死に方だと思ったのですが、そもそも、彼女と、敵対する事は無かったそうです
転生をする際、転生特典(たぶん、謝罪を込めて)として、『特別な能力』や、『転生前の記憶の保持又は破棄』を選ぶことが出来るそうです
ただし、選べる能力は1つだけで、『身体能力』、『年齢』、『追加の特別な力の数』、『追加の特別な力』はサイコロというのを使って決めるそうです
そして、『容姿』や、『種族』、『転生先』は、彼女が決めるそうです
「……よし!それじゃあ早速決めていこうね?」
「わん!」
シフは、とりあえず聞かれた事に頭の中で答えーー
「…うん!じゃあ、これを振ってね?」
「わん♪」
「って、こらぁ!食べちゃだめぇ!?」
人生を決める為の大切なサイコロを、無邪気に食べようとして怒られーー
「…………」
「わん♪わん♪わぉ〜〜ん♪」
「こら!大人しくしてなさい!」
「くぅ〜ん」(´・ω・`)
「あ…ぇっと……少しだけだよ?」
「わぉん♪」
「ひゃぁ!」
女の子が考えている時にじゃれついたりしーー
「よし、やっと準備が終わったよ〜」
「くぅん?」
遂に転生する時がやってきまきた
この間、約2時間!
シフが考えるのに10分、サイコロを食べ物ではないと言い聞かせるのに45分、転生先など、女の子が決めるものに5分、じゃれ合いが終わるのに1時間かかりました
「この魔法陣……いや、模様といった方がいいかな?これの上に乗ってみて?」
「……?………わん!」
「…よし!今から転生させるね!」
シフが魔法陣に乗り、女の子が目を閉じ集中します
すると、シフは眠くなってきました
「よし、これで終わり」
「……くぅ…」
「………あ、そういえば、まだ言ってなかっね」
意識が朦朧とする中、自分に目線を合わせて、笑顔を浮かべた女の子がこう言ったのが聞こえました
ーーーーー次の世界では幸せになって下さいね
ーーーーto be continued!!
下のステータスは、ダークソウル2 を基にしています
サイコロはリアルダイスです(20面)
ーーstatus シフ
レベル 1
種族 狼
毛並み 灰色
年齢 6
生命力 8
持久力 20
体力 19
記憶力 19
筋力 11
技量 8
適応力 8
理力 18
信仰 1
魔法
記憶スロット 1
擬態
能力(1+9)
ソウルに物を収納する能力
戦いの経験を積む事でソウルの容量を増やせる能力
人間になる能力(耳と尻尾は変更不可)※指定
動物と意思疎通ができる能力
魔法使用時の媒体不要
全魔術の記憶
全呪術の記憶
全奇跡の記憶
全闇術の記憶
装備
無し
道具
神様の餞別袋
前世の記憶 保持