灰色の狼ーー職業は武偵!?   作:白牙

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再装填 200キロぐらい余裕っす!

 

ーーside ののか

 

 

「………ふぅ…」

 

 

お風呂に入って体についた汚れを落としています。

……今日はいろんなことが起こり過ぎて疲れちゃいました。

何処かおかしいお店を回ったり、いきなり亡者に襲われたり、ネギを振り回して戦ったり、倒したら(ソウル)になって笑いながら追いかけられたり、変なおじさんに這い寄られたり………。

 

……まともな理由が全然ありません。

 

そして、何より驚きだったのが……

 

 

「…シフさんが…狼さん…」

 

 

考えたこともありませんでした。

というか、この人は動物だ、なんてことが最初から分かる人なんているんでしょうか?

……いませんよね?

 

 

狼の姿になったシフさんに助けられた後は、ほとんどシフさんが行動していました。人の姿に戻り(?)あたしに怪我がないかを確認し、

()()()()()()()を回収し、帽子をあたしに被せた後、狼の姿になってあたしを家まで背中に乗せて運んでくれました。

 

 

……肌触りが気持ち良くて、もふもふしちゃいました。

い、いえ、初めは我慢してたんですよ?あのふさふさ加減がいけないんです!柔らかくて綺麗な毛並みですし、獣臭とかもしなくてむしろシャンプーの匂いがするんですよ!

もふもふしちゃったあたしは悪くないと思います!

 

 

閑話休題です。

 

 

お風呂から上がり、脱衣所でパジャマに着替えてリビングに向かいます。

 

 

「…お、お風呂上がりました」

 

「あ、お帰りー!洗い物も終わったよ〜」

 

 

()()()()()()()()()()()()()()シフさんが台所からやってきました。

まさか帽子の中が狼耳だったとは……。

聞けば学校内でも数人しか知られていないとか。

 

 

「す、すみません、洗い物まで…」

 

「いいからいいから。………少しは落ち着いた?」

 

「…はい、おかげさまで」

 

(初めて亡者に襲われたんだし……やっぱり怯えてるね…)

 

(狼の時だけでなく人の時までもふもふしちゃいました……。は、恥ずかしい……)

 

 

耳もすごくもふもふでした。

尻尾はまだ触れていませんが、きっと耳以上に…………………はっ!

 

またシフさんの魔力(毛並み)に惑わされるところでした。

 

 

「取り敢えず、お守りは渡してるから私生活は安全だと思うよ。また危険になったら今日言ったみたいに………ね?」

 

「わ、分かりました」

 

 

あの白い文字の事でしょうか?

 

 

「あ、他の位置に移したいときはそこに文字を密着させて【移動しろ】って念じれば移動するよ」

 

「……………あ、本当だ」

 

 

取り敢えずおへその近くに移動させてみたら成功しました。

 

その後はシフさんに亡者についての質問や、これから襲われる可能性について、狼の姿に関してなど質問を繰り返し、もしもの時の対策を聞き、眠ることになりました。

 

 

 

 

ーーnext day

 

ーーside シフ

 

 

 

「観念なさい!この泥棒猫!!」

 

「ひゃぁあ!な、なにするんだぁ!」

 

「あ、ああ、あかりさんの家(聖地)に……泊まったですってぇ!?しかも昨日はののかさん(聖女)と2人っきり……ギリィッ!!」

 

「カタ!ナを!振り!回しちゃ!危ないでしょう!」

 

「天誅です!テェンチュゥゥウウウ!!」

 

「あんたのセリフじゃないでしょ!?ラ、ライカヘルプ!!」

 

「あー、leaf pie うめー」

 

「ガッデム!籠絡済みかぁ!てか発音うまいね!?」

 

「テェンチュゥゥウウウ!!」

 

 

ご挨拶が遅れ危ねぇっ!?シフでございます。

学校に着いて、トイレから帰ったと思ったら志乃に斬りかかられたでござる。

何が起きたかは分かるけど、何故だかがさっばどわがんね(さっぱり分かんない)

 

 

「あ、そういやあかりは?」

 

「アリア先輩にトレーニングメニューを聞きに行ったよ。なんでも、午後からのトレーニングをもっと頑張りたいらしいぜ」

 

「そーなんだ。あ、今日僕もライカ達(強襲科の人達)とトレーニングするねー」

 

「ん?シフも来んのか。志乃はどーすんだ?」

 

「ぐぬぬぬぬ!しぶとい……あ、私はこれから恐山の方へ向かいますので」

 

「おろ?何しに行くの?」

 

「戦姉妹!試験を!しに!です!!」

 

「お前ら座って話せよ」

 

 

座ったら斬られそうな場合はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

「……ちっ!時間ですか」

 

「む?耐え切ったか?」

 

「お疲れさん、見送りは?」

 

「………お願いします」

 

「「あいよー」」

 

 

という訳で、鬼ごっこ(リアル)が終わり、途中であかりを捕獲して志乃の見送りに行きました。

 

 

 

ーーstage 強襲科 トレーニングルーム

 

 

「志乃ちゃん行っちゃったね……」

 

「恐山で戦姉妹試験か……変わった先輩も居るんだな」

 

「まぁ、戦姉妹、試験は、人、それぞれ、だからね」

 

「志乃ちゃん大丈夫かなぁ?」

 

「狂わな、ければ、大丈、夫だと、思うよ」

 

「おめーの方が心配だよ。大丈夫なのか?」

 

「200キロ、ぐらい、余裕、っす」

 

「グラムでバーベル上げならまだスゲェだけで分かるわ。だが、時速で走りだったら異常だアホ」

 

「えぇっと、シフくん大丈夫なの?」

 

「最近、全然、走って、なかった、から、頑張る」

 

「次元がちげえよ。人が出しちゃいけねぇだろーが。他の連中が何事かとこっち見てるぞ」

 

 

ども、ルームランナーしてるシフです。

いやー、昨日は僕の足が遅かったせいで、ののかを危険な目に合わせちゃったからね〜。

只今足腰を鍛えております。

なにでって?あのベルトコンベアーみたいな奴が付いてる奴でです。

 

 

「初めは10キロぐらいだったろ。どうしてこうなったんだ?」

 

「あ、これ確か最新機材で、使用者が落ちるまで一定期間毎に速度が10キロ速くなるらしいよ?」

 

「見せて、もらおう、か、装備科、最新鋭の、機材の、性能と、やらを」

 

「普通は人間の性能を図るもんだからな?ってか、さっきから火花が散ってるぞ?」

 

「ぐぉぉおおぉおお!290ッ!!」

 

「そろそろ足の動きが分からねえよ」

 

「シフくん、先に休憩しとくね?」

 

「あい!さ!300ッ!!」

 

「あれ、降りる時危ねぇんじゃねぇの?」

 

「あっははは、確かに危ないかな?」

 

 

ぐぉおお!足が、キツイィ!だけど、だけど負けないぞぉおお!!

 

 

「なぁおい!聞いたかって、おおっ!??なんだこりゃぁ!?」

 

「あ、あぁ、狙撃科の1年が例のハリーアップマシーンに乗っててよ、今記録更新中なんだ」

 

「あぁ、例の加速がムッチャ速い奴か、今何キロだ?」

 

「350。あ、360になった。で、遅くなったがなんの話だ?」

 

「あぁ、いっけねぇ、衝撃受けてて忘れてたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンジが強襲科に帰って来るんだってよ!!」

 

 

 

ーーto be continued !!





記憶している魔法ですが、再装填の話ごとにチェンジしていこうと思います。
では、戦いを終え、強化されたシフのステータスをご覧下さい。


ーーstatus シフ

レベル 17 (+8)
種族 狼
毛並み 灰色
年齢 15

生命力 10 (+2)
持久力 22 (+2)
体力 20 (+1)
記憶力 20
筋力 16 (+3)
技量 12
適応力 9
理力 18
信仰 1

魔法
記憶スロット 4+1
擬態
身を焦がす炎
落下制御
発火 (change)
火球 (増加分) (change)

装備
ショートボウ
ブロードソード
銀鷲のカイトシールド

防弾帽子
防弾制服 (2代目)
防弾シューズ

鷹の指輪
南の祠祭の指冠

道具
エスト瓶 (2回分)
零石 ×10
投げナイフ ×30
木の矢 ×0
鉄の矢 ×2
????矢 ×30

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