する時のぉぉ〜〜〜!!
ネタがないィ〜〜〜!!!
ダレカタスケテェェ!!!
ーーside シフ
黒騎士の斬撃を盾で防ぐのをやめ、スウェーやバク転などで避け始めて約5分。
シフは
黒騎士の攻撃は重い。盾で防いでも弾き飛ばされる程です。
黒騎士の甲冑は堅い。斬りかかっても弾かれる程です。
攻撃力で負け、防御力でも負けている。
では、そんな相手にシフが勝つにはどうすればいいか。
「ーーーだったら速さで勝てばいい!!」
シフには然程筋力はありません。例え黒騎士の装備を着けても重さでバタンキューするでしょう。
ですが、速さなら黒騎士に勝つことができます。狼特有の強靭な足腰がシフの最大の武器です。
黒騎士の斬撃を避け、低く飛びながら逆手に持った剣で自身も回転しながら薙ぎ払います。
黒騎士は盾で防ごうとしますが、攻撃の後だったので間に合わず、足甲で受けてしまいます。
一撃目は鎧に対して
足甲に斬撃自体は防がれます。しかし、衝撃は足甲の中に伝わっているはずです。
一撃での撃退は難しいでしょう。だったら何度も斬りつけて弱らせればいい。
一撃で負けるなら数で勝ちにいく。それしか方法はありません。
今回は斬り裂く様にした為、あまり弾かれず、すぐに間合いを取ることが出来ました。
(思った以上に防具が硬い……)
しかし、
右薙、左薙、振り下ろしと、黒騎士が剣を振るうのを避けて、もう一度足を狙います。しかし、どうもダメージの通りが悪い気がします。
どーしましょー、どーしましょー、などと考えていると、黒騎士の動きが止まりました。
訝しげにシフが黒騎士を見ると、黒騎士がこちらに盾をぶん投げて来ました。
「アイェー!?盾サン!?盾サンナンデ!!??」
咄嗟に横に転がり避けますが、すぐさま黒騎士がこちらに来るのを見て、避けられないのを悟り、盾を構えます。
腰の入った斬り上げを盾を弾かれながらも何とか防ぎます。
ーーーが、
(ッ!?
「にぎゃーー!?」
吹き飛ばされ、何バウンドもしながら壁に衝突ーーーーするのを体制を立て直し、壁に足から着地することで防ぎます。
黒騎士を見て、すぐにこちらに来ない事を確認し、自分の傷を見ます。
右肩から左腹にかけて防弾制服が切り裂かれ、血がドッパドパ出ています。
あ、ヤッベ!死ぬぞこれ!!と思いましたが、ふと、アニメのワンシーンで炎で止血するというのを思い出し、『身を焦がす炎』を使い超応急処置をします。
と、そこで、シフの頭に電流が走ります。
ーーーあ、魔術とか使えばいいじゃん……
すぐさま『魔法の武器』を使い、プロードソードを強化します。
エストを飲み、体力を回復させたところで黒騎士が二刀流で襲いかかってきました。
右手の剣を躱し、左手の剣を振り下ろす瞬間を狙い、ローリングで股下を潜りながら足を斬り裂きます。
「ぜやぁっ!!」
ーーズパンッ!!
魔術でコーティングされた刃は、簡単に黒騎士の足甲を斬る事が出来ました。
完全には足を斬る事が出来ませんでしたが、機動力を削ぐ事には成功しました。
片足への負荷が掛かり、体制が崩れたところにシフが畳み掛けます。
飛び上がりながらの斬り上げで、更に体勢を崩します。
落下しながら剣を振り下ろし、着地と同時にバックステップで後退します。
「うぃ〜……お腹痛ぇ〜……」
『…………』
「まったくぅ〜〜。人は容易く斬ってはいけないって習わなかったの?」
『…………』
「……ヘイ!!お返事してヨゥ!!」
『…………』
黒騎士は答えません。自分の事は棚上げしているシフの発言にもまったく反応しません。
ぐぬぬぬ、とウネリながら次の一手を狙います。
ーーーーーが、
『…………』
「……?ありぃ?」
黒騎士が
そしてそのままシフを見ています。
「…ぉ、ぉろ?どしたの??」
『……………下見はこの程度でいいだろう』
「キィャァァァアアアッ!???シャァベェッタァァアア!!!???」
驚くシフを無視して黒騎士が背を向け去ろうとします。
「って、ちょっとぉ!?あんたには………えぇっと……い、色んな罪状があるのです!!故に逮捕なのです!!」
『……喧しい。黙れ。』
罪状が思い出せずオロオロしつつも黒騎士を引き止めようとします。が、冷たい言葉を言われ(´・ω・`)となってしまいます。
『……もう十分だ。戻せ。』
そう誰かに黒騎士が言うと、黒騎士の身体が薄くなっていきます。
そして、こちらを向き、呟きました。
『…この程度とはな……期待はずれもいい所だ』
「む!?この程度とは何だこのヤロ〜〜!」
フン。と鼻で笑い今度こそ消えてしまいました。
「………」( ゚д゚)ポカーン
暫く呆然としてしまいました。
テン…テン…テン……チーン
「っは!?あ、ありのまま今起こった事を話すのです!?いきなり襲われたと思ったら、罵倒されながら撤退されたのでゴザルヨ!?」
な、何が起こったのかさっぱり分かんねぇ……。と呟き、もう会うことのないようにと祈りつつ、あかりの家へと歩き始めます。
これから先、なんか面倒な事になりそー。と考えながら………
なお、次の面倒ごとは約2分後だと言う事に、この時のシフは気付くわけがありません。
ーーーーto be continued !!
ショートボウ
修行中の狩人が使用する小ぶりの弓
弓を使用するには、矢の装備も必要
矢は装備する矢筒の数だけ交換することができ、
状況に応じて切り替えられる
弓を使用した狙撃を活用すれば
遠距離からの先制攻撃に役立つ
シフが銃器を使えない為に用意した遠距離武器。
実は装備品を買いに行った時に、修理が終わり、帰ってきたのだが今回は使われなかった。
本来は射程距離は短いのだが、とある一族の巫女(?)に習い、シフの目視できる範囲には矢を飛ばせる様に特訓をしている。
因みにシフの視力は4.5です。