ねねっちって実はADHD?   作:Brahma

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第13話 高校生編(その6 始業式)

(青葉視点)

ねねっちは、校長先生の話に集中できないで、ね始めている。

ほんとによく立ったまま眠れるもんだと思う。

ふだんは、花のみずやり、動物のえさやり、掃除当番わすれたり、バケツひっくり返したり不器用でおさわがせなのに。

よおし、ちょっといたずらしてやる。

ふっとねねっちの首元に息を吹きかける。

ねねっちは、

「ひやあ!!」

と声を上げる。

講堂は何が起こったかとざわつきはじめる。

日高先生は、

「そこ静かに。」

「「はい。」」

ねねっちドヤ顔で

「校長先生の話は静かに聞かなきゃいけないんだよ。」

わたしはさすがにカチンときてしまって言い返してしまう。

「なっ。寝てたくせに!」

日高先生に再び

「そこ!」

注意されてしまう。

「「ごめんなさい!」」

(ねね視点)

校長先生の話長いよ~集中なんかできっこない。

わたしは、騒げないので校長先生の話が2分超えたら立ったまま寝るようになった。

小学校の時から退屈な授業とか座ったままでも寝れる。

寝てるだけなら静かだし、船漕がなければばれない。

だって普段から立たされたり、つまみだされたりしてるんだからこれ以上そうなったらやだもん。あれ忘れた、また桜かって言われてるんだから。

気持ちよく寝ていたらとつぜん首筋に息が吹きかけられた。ぞわぞわっとして

「ひゃあ!!」

と思わず悲鳴をあげてしまう。

講堂がざわざわしはじめる。

ちなっちに注意される。

あおっちが変なことするから...

「校長先生の話は静かに聞かなきゃいけないんだよ。」

と言ってやった。あおっちカチンときたみたいで

「なっ。寝てたくせに!」

言い返してきた。

あおっちに首筋に息吹きかけられたせいで落ち着かない。

すこしの息でもあたるたびにむずむずぞわぞわする。

「あおっち、息止めて。」

「え?」

「あおっちの息が背中にかかってムズムズするの。息止めて...。」

とお願いした。

あおっちの表情がにやついている。

「あ、ふ~ん。ふ~~~」

「ひゃああああああ。」

わたしは悲鳴をあげてしまう。

 

わたしとあおっちはついにわきに立たされた。

あおっちのせいなんだから。

するとスマホが震える。

「また怒られるよ。」

「大丈夫だって。」

スマホの画面のLINEにはほたるんからのメッセージが入っていた。

『朝礼のお話飽きたでしょ?秋だけに。』

ほたるん...寒いよ...オヤジギャグじゃん。

「没収!」

ちなっちにスマホ取り上げられる。

「まったく立たされているだけじゃ足りないの?」

と電源をOFFした瞬間のちなっちの様子がなにやらおかしい。

ぷぷっと吹き出している。あ~あれだ...ちなっち...大丈夫かな。

あおっちに

「ちなつ先生どうしたの?」

と聞かれたので

「ほたるんの渾身のギャグがツボにはまったみたい。」

と答えた。ちなっち、教頭先生に指名されたのにしばらく身体震わせてて返事できなかった。

 

(青葉視点)

ねねっちが

「あおっち、息止めて。」

って言ってきた。わたしは意味が分からず問い返す。

「あおっちの息が背中にかかってムズムズするの。息止めて...。」

だってさ。寝てたくせによく言うよ。さっきの仕返し。もっといじわるしてやる、

「あ、ふ~ん。ふ~~~」

って息吹きかけてやった。ねねっちは

「ひゃああああああ。」

と悲鳴をあげてしまって、こんどばかりは放置できずに先生に引っ張られて講堂のわきに立たされた。

 

ねねっちのスマホが震える。

「また怒られるよ。」

「大丈夫だって。」

スマホの画面をみながらねねっちが複雑な表情でかたまっている。

「没収!」

ちなつ先生がねねっちからスマホ取り上げる。

「まったく立たされているだけじゃ足りないの?」

と電源をOFFした瞬間のちなつ先生のようすがなにやらおかしい。身体をこきざみに震わせている。笑いをおさえているみたいだ。何をみたんだろう...

ねねっちに聞いてみた。

「ちなつ先生どうしたの?」

「ほたるんの渾身のギャグがツボにはまったみたい。」

って...ほたるちゃん保健室だよね...ちなつ先生は、教頭先生に指名されたのにしばらく身体震わせてて返事できなかった。


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