マインドクラッシュは勘弁な!   作:あぱしー

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前回のあらすじ
オネストで^^





第41話 もがくもの

 デュエルの終了を確認したこの闇のゲームの審判こと《冥帝エレボス》は退屈そうに手をかざし敗者のアヌビスへ賭けたモノを回収するために動く。

 

 だがそれを遮るようにアヌビスの持つ闇のアイテム「光のピラミッド」のクリスタル部分が砕け、赤い宝玉から黒いオーラが噴出し、泥のようなものが倒れ伏したアヌビスの全身を包んでいった。

 

 その泥のようなものはアヌビスをジャッカルのような頭部をもつ巨大な異形の姿へと変貌させる。

 

 現れたその異形は翼を広げ、頭部の斧のような角を巨大化させながら宣言する。

 

『我は「死者の番人」であり「冥界の王」なり、我が野望のため、まだ朽ちるわけにはいかぬ!』

 

 

 色々と言葉を並べるアヌビスこと「冥界の王」だが《冥帝エレボス》のやることは変わらない――敗者から賭けたモノを取り立てるだけ。

 

 

 雄叫びを上げながら抵抗を試みる冥界の王。

 

 その姿を視界に収めた《冥帝エレボス》は椅子からゆっくりと立ち上がり、その手に冥府の黒き炎を灯す。

 

 

 そして突如として始まる怪獣対決。

 

 冥界の王が口から闇のブレスを放つが《冥帝エレボス》の腕の一振りでそのブレスが方向を変えて壁に激突し周囲を揺らす。

 

 

 望まぬ観客となった神崎は生きた心地がしない。

 

 

 自身の攻撃を弾かれた冥界の王は警戒の色を見せるが《冥帝エレボス》は意に介さずその手に灯していた冥府の炎を冥界の王へと放った。

 

 その黒い炎は冥界の王の泥のような全身を焼きつくし声なき悲鳴を上げさせる。

 

 だが冥界の王も只やられるわけではない。己を焼く冥府の炎を自身に取り込み己のブレスと共に再度《冥帝エレボス》に向けて放つ。

 

 

 その捨て身の一撃は《冥帝エレボス》の腕を吹き飛ばし確かなダメージを与える。

 

 ニヤリと笑みを浮かべる冥界の王。

 

 

 だが《冥帝エレボス》の失ったはずの腕と鎧が逆再生のように戻る。そしてその腕の調子を見せつけるように動かした。

 

 

 驚愕に目を見開く冥界の王。

 

 

 冥界の王ことアヌビスは知らないことだがこの《冥帝エレボス》は精霊ではなく、オカルトパワーによって構成された(アバター)に過ぎない。

 

 よって本体である核を破壊されぬ限り多少の損傷に意味はない――ちなみに《邪神アバター》は関係ない。

 

 

 驚愕したまま動かぬ冥界の王をつまらないものを見るように一瞥した《冥帝エレボス》は右手に瘴気を集める。

 

 それは先程の炎とは比べ物にならぬサイズと威力が内包されているのが一目でわかった。

 

 思わず後退る冥界の王に無慈悲にも瘴気の一撃が放たれ冥界の王の半身を消滅させる。

 

 そして上半身をまるまる失った冥界の王は活動を止め、倒れ伏す。

 

 

 

 神崎は倒れ伏した冥界の王を見て、とりあえずは人造闇のアイテムこと精霊の鍵は闇の力を持つ相手に効果が見込めると安堵する。

 

 

 今回の一戦で《冥帝エレボス》が圧倒していたように見えたが、実際の純粋なオカルト的パワーは「冥界の王」が上である。

 

 だが精霊の鍵によって創られた空間での戦闘は冥界の王にとってはアウェーであった。

 

 さらに冥界の王の核たるアヌビスが粉砕機によるダメージと闇のデュエルに敗北していたためにアヌビスの(バー)が減少していたことなどの要因から冥界の王が十全に戦えないような状況を作り出したゆえに勝利することができたのである。

 

 

 

 そして再度《冥帝エレボス》はアヌビスから奪いに動くが――

 

 

 冥界の王の残った身体が神崎目指し飛びかかった。

 

 

 今のままでは《冥帝エレボス》を抑えることは難しいと考えた冥界の王が勝者である神崎を消し、勝負の結果を覆そうと試みたゆえでの行動である。

 

 だがその攻撃は人造闇のアイテム――精霊の鍵による「勝負している間のその勝負方法以外でのプレイヤーの安全の確保」により半透明な壁に防がれる。

 

――こちらも問題なく作用している……か。

 

 そう思いつつも防げなかった場合を考え、既に後方へと下がる体勢であった神崎――悲しいことにこの手の荒事は慣れたものであった。

 

 

 半透明な壁を何度もたたく泥のようなものに覆われたミイラの動きはどこかホラーチックである。

 

 そしてそのミイラは崩れそうな腕を《青眼の白龍》に伸ばしていたが、最後に彼の目を遮るように現れた瘴気の渦に呑み込まれていった。

 

 

 

 《冥帝エレボス》は神崎にもう一方の手をかざす。

 

 その手には球体上に不可思議な文字が浮かび、回転していた――地球上の文字とは思えない。

 

――授与。

 

 頭の中にそう告げられ、神崎がそれに手をかけるとその文字列は消え去り、ミイラの身体を覆っていた瘴気の渦はその中身ごと砂の城のように崩れ落ちた。

 

 

 瘴気の渦に呑み込まれ、崩れ落ちたミイラを見つめ、「ああ」なっていたのは自分かもしれないと神崎はどこか他人事のように考える――今日は逃れても次に「ああ」なる可能性を強く自覚したくないためかもしれない。

 

 そしてゲームの終了により闇のゲームの空間が解けていき、元いた地下工場へと戻っていた。

 

 

 

 

 

 なんとかなったか、と安堵の息をつく神崎だが突如として謎の頭痛と倦怠感に苛まれる。

 

――闇のデュエルによる精神的ダメージか?

 

 そう考える神崎だが頭の中を流れる情報にそれは違うと確信した。

 

 

 その情報は古代エジプトの闇の儀式、(バー)精霊(カー)の在り方。千年アイテムの力といったオカルトに関する知識――すべてアヌビスのものである。

 

 

 そういえば賭けていたと神崎は思いつつ、てっきりアヌビスが、もう一人の遊戯のように幽霊のような状態でアドバイザーとして知識を教わるものだと思っていただけに、直接頭に知識を叩きこまれるとは予想していなかった。

 

 

 

 人生初の経験に吐き気を堪えつつ、この程度ならば許容範囲と考えた神崎の身に更なる異変が起こる。

 

 

 

 それは己を保っていられない不可思議な感覚。

 

 今の神崎には何がどうなっているかが分からない。

 

 

 だがまたもや頭に流れる情報から理解させられる。

 

 

 「冥界の王」の力が逃げ場を求めるように神崎の身体の中で暴れまわっていた。

 

 

 何故こんなことが起きたのか今の神崎に思考する余裕はない――だがそう難しいことではない。余裕があれば簡単に気付くようなことである。

 

 

 それは互いの賭けたモノへの認識の違いである。

 

 アヌビスが欲し、賭けさせた神崎の生命エネルギーは相手の存在を取り込むことと同義であった。

 

 それに気付かず「『全』知識」という解釈の広い賭け方をしたゆえに「精霊の鍵」が同程度のモノを賭けたと判断したゆえの認識の違いが今現在の状況を招いていた。

 

 

 つまり神崎が勝利して得たのはアヌビスの記憶と言う意味での「全知識」ではなく――

 

――アヌビスひいては冥界の王のアカシックレコード(全知識)とも言えるモノである。

 

 人の身に耐えられるものではない。

 

 いつの間にやら「互いの全て」に等しいものを賭けさせられていた。

 

 

 

 今辛うじて拮抗できているのは鍛えに鍛え上げた肉体のお蔭である――だがそれも長くは持ちそうにない。

 

 

 自身が塗り潰されていくような感覚に苛まれる神崎。

 

 

 このままでは「アレ」を味わう羽目になるとその瞳に恐怖が宿る――誰にとっても「アレ」は二度と味わいたくはない代物であろう。

 

 

 神崎は己が己でなくなる感覚に恐怖している訳ではない。そんな「モノ」よりももっと恐ろしい「モノ」を神崎は知っている。

 

 

 本来は誰もが一度は味わうモノである――ただ記憶に残ることがないだけで。

 

 だが神崎は不幸なことに「その」記憶が残ったままで「この世界」に生を受けた――イヤでも思い出すゆえ日々が地獄だった。

 

 

 

 

 

 恐れる「アレ」の正体は「死」――誰もが一度は経験する抗えぬ恐怖。

 

 「死ぬまで」ではなく「死んだその瞬間」の感覚。

 

 その全てを奪われるかのようなあの筆舌しがたい感覚と神崎は常に共にあった――ゆえに彼は「死」を何よりも恐れた。

 

 

 

 そしてそれは確実に近づいてきている。

 

 

 

 そう察した神崎は力の奔流に逆らい再度手を伸ばす。

 

「起……動」

 

 宣言と共に精霊の鍵が再度起動し、周囲一体が閉鎖空間となった。

 

 

 そして蹲る神崎を見下ろすのは、ほぼ骨と皮しかない赤いボロボロの外套を纏ったアンデッド。

 

 そのアンデッドは地面に土色の杖を突いて音を鳴らし神崎の頭にメッセージを送る――勝負方法と互いの何を欲するかの選択を。

 

 

 現れたのは《不死王(ノスフェラトゥ)リッチー》。

 

 その姿は死に瀕している神崎が「不死」を無意識に願ったゆえなのか……

 

「降れ」

 

 

 神崎が選んだのは相手から奪うモノを決めての「賭けのレートの設定」。

 

 

 どのみち今の神崎に選択肢などない。

 

 「勝負方法」を選択して確実に勝てる勝負を挑んでも相手が賭けのレートを下げれば今の状況を脱することはできないのだから。

 

 

 そして勝負の方法を《不死王リッチー》は冥界の王に問いかける。

 

 すると神崎の影がヌルリと伸び、人の形を崩した異形の影となった冥界の王は嘲笑する。

 

『愚か、既にこと切れるモノに降れるはずもない』

 

 苦痛に耐える神崎を見下すように告げる。

 

『滑稽、我はこのまま貴様が死ぬまで待てばいい』

 

 そして冥界の王は勝負する必要がないと嗤う。

 

 

 だがそんな冥界の王の頭に《不死王リッチー》の声が響く。

 

 それはこの空間が解除されるまで「勝負」以外で互いが手を出すことはできず、互いの状態は保存されることを。

 

 

 状態が保存されるゆえに神崎への冥界の王の侵蝕は止まる――神崎の苦しみは続くが、冥界の王も弱ったままだ。

 

 

 ならばと冥界の王はこの空間を総べる《不死王リッチー》に問いかける

 

『この空間の解除方法を問う』

 

 そして頭に声が響く――勝負の決着もしくは両者の合意が必要だと。

 

 

 面倒なことになったと冥界の王は考えた。

 

 何もせずに神崎がこの空間から出れば死ぬと分かり切っている以上首を縦に振らせるのは難しい。

 

 ゆえに冥界の王は勝負方法を提案する――可能な限り有利な条件を付けて。

 

 

『勝負は互いの「(バー)の削り合い」』

 

 冥界の王から提案されたのは先程の状態を再開するだけの勝負とも言えないモノ。

 

 今の弱った冥界の王の状態でも問題なく神崎の魂を消し去ることができると、この空間に入る前に分かっていたゆえの提案。

 

『そして我が勝利した際に欲するのは貴様の(バー)と生命エネルギー』

 

 損耗した自身の力の足しにはなるだろうと嗤う冥界の王。

 

 

 だが《不死王リッチー》の声が響く――相手の勝利条件が決定されていない、と。

 

 

 《不死王リッチー》の言葉に冥界の王は思案する。

 

 己が確実に勝利できる条件を「勝負方法」とした冥界の王だが、さらにダメ押しとして神崎の勝利条件を提示する。

 

『ならば我が諦めるまで』

 

 冥界の王が諦めなければ勝利にならない――神崎にとって理不尽な勝利条件だった。

 

 

 《不死王リッチー》が神崎に異論があるか否かを尋ねる。

 

 それに対し息も絶え絶えにこの絶望的なルールについて考える神崎。

 

()()が君……の『勝負方法』のルール……なの、かい?」

 

『肯定だ』

 

 神崎は思案する。

 

 だが時間は味方になりえない――この苦痛にまだ耐えられる段階で勝負に挑まねば勝率は逆に下がることを理解していたゆえに。

 

「ルール変更を……願う……」

 

『拒否する』

 

「なら、せめて……こちらの勝利条件に、制限時間を……設けて欲しい……」

 

『拒否する』

 

 何も取り合う気がない冥界の王――相手の策に翻弄されたアヌビスの二の舞にはなるつもりはないと全ての提案を突っぱねる。

 

 

 これ以上は無駄と考えた神崎は《不死王リッチー》に異論がないことを伝えた――色々と限界であったのであろう。

 

 

――開始。

 

 そして《不死王リッチー》の宣言と共に冥界の王の侵蝕が再開される。

 

 

『貴様が何を企もうと無駄なこと。すぐに終わる――貴様に我は止められない』

 

 冥界の王は勝利を確信していた。弱り切ってはいても精霊の加護も受けていない人間に負ける筈が無い――悲しいことにその通りだった。

 

 

 

「……このまま、なら……そうでしょうね」

 

 だが神崎は冥界の王の侵蝕に苦しみつつも懐から「奥の手」を取り出す。

 

 それはオレンジ色の幻想的な光を発しているエネルギーが入った小型のガラスの入れ物――デュエルエナジーである。

 

 デュエルに負け死ぬ場合を想定して用意しておいたものだ。

 

 

 「遊戯王GX」にて死に瀕したカードの精霊「ユベル」が己の身体を保ち、修復させたことから最後の手段として用意していたものである――それは一か八かの手段だった。

 

 

 だが今は「冥界の王」の力の奔流に浸食されつつある己を留めるために使う――成功するかどうか以前にどうなるかすら分からない。

 

 しかし今の神崎には「人の想い」に反応するデュエルエナジーの可能性に賭けるしかない。

 

 

 そして躊躇いなく己の首筋に突き刺す――脈動しながら身体へと流れていくデュエルエナジー。

 

 

 体内でデュエルエナジーと冥界の王の侵蝕がせめぎ合う。だが――

 

 

『ほう、だがこの程度では我を止めることは出来ん』

 

――冥界の王の侵蝕が遅くなるだけ、それも直に元に戻る。

 

 せめぎ合いを制した冥界の王はこの程度は問題ないと己の勝利を確信する。

 

「駄目……なの、か……」

 

 その神崎の力ない言葉に対して「諦めろ」と続けようとした冥界の王だが神崎はヨロヨロと壁際まで移動し、何かのレバーに手をかけた。

 

『閉鎖空間から出られぬことを忘れたか』

 

 敗北を悟り恐怖のあまり錯乱したかと哀れみすら向ける冥界の王。

 

 そしてレバーが引かれると周囲の壁が音を立てて上昇する。

 

『哀れなものだ』

 

 冥界の王はまともな思考すら出来なくなったと神崎を嗤う。

 

 

 

 

 

 

 

 だが一面に広がる幻想的な光を放つデュエルエナジーに目をむいた。

 

『――なっ!』

 

 

 この大量のデュエルエナジーはプランの一つである冥界の王をこの場に一時的に留めて置くための封印術式の為のエネルギーである。

 

 これまで溜めに溜めた分をふんだんに封印術式に使用する予定だったが今の目的は封印術式にはない。

 

 

 そして驚く冥界の王をよそにデュエルエナジーの容器に付いたプラグの一部を外し、先程首に突き刺したものと連結させようとする神崎。

 

 

 その用途がもうお分かり頂けたであろう。

 

 先程の焼き増しである――量が桁違いではあるが。

 

 

 それを理解した冥界の王は思わず叫ばずにはいられない。

 

『よ、よせっ! そんなことをすれば貴様とてただでは済まんぞ!』

 

 万全の状態ならまだしも度重なる攻防で弱りに弱った冥界の王は当然ただではすまない。

 

 そして人間がこれだけの量のデュエルエナジーを取り込めばどうなるかなど風船に大量の水を入れればどうなるかの如く容易に想像ができる。

 

 

『正気か貴様ッ!』

 

 だが神崎は止まらない――どのみち何もしなければ死ぬのだ。止まれる筈もない。

 

 

 人の悪辣は神をも超えうる。

 

 

『ッ! ならば《不死王リッチー》! この勝負方法は「(バー)の削り合い」! 己が魂以外を使うのは――』

 

 神崎の行為はルール違反に当たると審判である《不死王リッチー》に告げようとする冥界の王――何の力も持たない人間に降るなど冥界の王は許容できない。

 

 

 だが《不死王リッチー》はカラカラと嗤うかのように告げる。

 

――否、汝が定めたルールは「(バー)の削り合い」のみ、他の行為を咎めるものはないと汝自身が宣言している。

 

 

『何を言って――』

 

 冥界の王がそんな筈はないと言葉にしようとするが、先程のあるやり取りを思い出す。

 

 

――『勝負は互いの(バー)の削り合い』

 

――「()()が君……の『勝負方法』のルール……なの、かい?」

 

――『肯定だ』

 

 

『あの時かっ!』

 

 

 いつの世も「ルールを作る」という行為は面倒なものである。どんなに完璧に作ったとしてもルールの抜け穴が予期せぬ形で出てくるのだから。

 

 

 それゆえに神崎は常に予めルールが確定されている勝負方法を提案する――その方がいらぬリスクを背負う心配が少ない。

 

 

 だが冥界の王が定めた勝負方法は冥界の王が己で考えたもの――世に広まっていない勝負方法ゆえに第三者である審判にとって告げられた範囲しかルールたり得ない。

 

 

 冥界の王は万全を期すためにもルールを明確にしておくべきだった。

 

 

 だが冥界の王には自身が限りなく有利だったあの状況で神崎の提案は譲歩を引き出すものにしか聞こえない。

 

 ゆえに全てを拒否した――己の勝機さえも。

 

 

 だが実際には神崎にそんな思惑はなかった――頑張って譲歩を引き出そうとしていた。結局は諦めたが……

 

 ゆえに本人が意図していないことのため冥界の王がその「策?」を読むことも土台無理な話ではある。

 

 

 

 しかし冥界の王からすれば精霊の加護すら持たないただの人間にいいように動かされたようにしか感じない――さぞ屈辱であろう。

 

『き、貴様ッ! どこまでも――』

 

 神崎に怒りの声を上げようとする冥界の王だが、すでに大量のデュエルエナジーの容器にプラグを繋げるまさにその瞬間である。

 

 

『ま、待――』

 

 

 咄嗟に制止の声を上げる冥界の王が最後に見たモノは――

 

 

 

――酷く歪んだ笑み。

 

 

 

 周囲一体に幻想的な光が広がった。

 

 

 

 





これが遊戯たち(のデュエルエナジー)との結束の力だ!(ドンッ!)






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