今回、後半がグダってしまいました...ホント、文才が欲しい...
「何でこの2人がここにいんの...?」
土曜日。小町とショッピングモールまで出てきたら、何故か小野寺と宮本の2人と合流してしまった...。
「そりゃ小咲さんたちと一緒に遊ぶからに決まってるじゃん!」
「ちょっと待って小町ちゃん?お兄ちゃんそれ全く聞いてないんだけど?」
「だって言ったらお兄ちゃん絶対来ないじゃん。」
当たり前だろ。女子と会話もままならないのに一緒に遊ぶとか無理に決まってる。どーせ「うわ、見てあいつのキョドリ方、キモイ、受けるw」とか言われるのがオチだ。あ、それ実際にあったことだったな...あれ、何か前がよく見えなくなってきた...。
「お兄ちゃん何泣いてんの?」
「うっせ、ちょっとトラウマ思い出したら涙が出てきただけだ。」
そう言いながら小野寺たちの方を見てみると...
(ちょっとるりちゃん!?比企谷君がいるなんて聞いてないんだけど!?)
(うっさい。言ったらどうせ恥ずかしいとか言って来ないでしょ。)
(それにしたっていきなり過ぎるよぉ...)
(いいから、今日中に少しでもアピールしときなさい。チャンスは作ったげるから。)
(そんなこと言ってもぉ~...)
...何か小声で話してる。あれかな?俺がいることが嫌すぎて影口言ってるのかな...。
「なぁ小町。やっぱり俺帰って...」
「良いと思う?」
デスヨネー。いや分かってはいたんだけどさ、でもなぁ...。
「この2人がいるなら俺のボディーガードとか必要なくね?」
「いやいや、るりさんと小咲さんも凄い可愛いじゃん。3人揃ってナンパされたらどうすんのさ?」
「...宮本ならそのナンパも撃退出来るだろ。」
いつも舞子をサンドバッグにして鍛えてるんだし。
「今何か言ったかしら?」
「いえにゃにみょいってません」
怖ッ!?怖すぎて噛んじゃったよ。この威圧感だけでナンパしてくるやつ皆逃げてくだろ!あっちの方のチャラ男どもみたいに。
というかこの子さっきまで小野寺と話してなかった?そう思って小野寺の方を見てみると...
(な、何でいきなり...比企谷君来るって知ってたら心の準備も出来たのに...)
何か顔を真っ赤にしてぶつぶつ呟いていた...呪詛?
「ほらほら、お話はそこら辺にして、そろそろ行きましょうよ!!」
俺が宮本にビビり、小野寺が顔を真っ赤にしてくねくねしてる間に小町が勝手に決めてしまった...何このカオスな空間。
「で、どこ行く?」
結局あの後、小町によって4人で遊ぶことが決まってしまった。
「そこは比企谷君が決めるんじゃないの?」
宮本が聞いてくる。ばかめ、そんな訳無いだろう。
「俺は1人で遊ぶときにはわくわくしながら綿密な計画を立てるが、同行者がいる場合は3歩後ろを黙ってついていくスタンスだ。」
「嫌な大和撫子ね...。」
「うちのごみいちゃんがホントすいません...。」
妹よ。他の人の前でごみいちゃんは止めなさい。ホントにゴミと間違えられて捨てられちゃうから...。
「じゃ、じゃあ映画とかどうかな?ほら、少しはゆっくり出来るんじゃない?」
俺がゴミ扱いされている所に小野寺からフォローが入った。・・・あなたが天使か...。
「おーいいですね!じゃあ早く行きましょ!」
小町も小野寺案に便乗し、めでたく映画を見ることに決まった。
「どういう映画見るんだ?」
「んー、今流行ってる映画って何がありましたっけ?」
「ちょっと待って・・・これなんかどうかしら?所謂ラブロマンスものだけど。」
え?男1人と女3人で恋愛もの見るの?それなんて拷問?
「いや、ちょっと待「いいですねー!それにしましょう!」...。」
俺の意見少しは聞いてくれない?いや確かにさっき3歩後ろを黙ってついていくって言っちゃったけど。
「えっと...比企谷君、それでいいかな?」
止めて!目をうるうるさせて上目遣いで見ないで!可愛いから!勘違いしちゃうから!
「...ま、いいんじゃねーの?」
今の小野寺の前で嫌だと言える男がいるとしたら、そいつはきっとちょっと特殊な性癖の持ち主だけだろう。
「じゃ、小町とるりさんでチケット買ってくるんで、小咲さんとお兄ちゃんはここで待っててください!」
「はいはい。」
小町と宮本がチケットを買いに行ったため、俺は小野寺と2人きりで待つことになった。・・・チケット買うのに2人で行く意味あったか?
「あー、何だ。悪かったな。小町が無理矢理誘っちまったみたいで。」
「ううん、そんなことないよ。小町ちゃん良い子だし、一緒にいると楽しいから。」
「そう言ってもらえると助かるが...俺がいると邪魔じゃないか?」
「え?何で?」
「いや、女子でわいわいやってる所に男がいたら気を遣っちまうだろ。それに小野寺は普段から俺に気を遣ってくれてるみたいだし。」
「別に気を遣うとかは考えてないんだけどな...。」
「ん?悪い最後の方聞こえなかったんだが。」
「え!?い、いや別に何でもないよ!?」
「何故疑問形?」
やっぱ俺といると気を遣わせてしまうのだろうか...?
「それよりほら!るりちゃんたちチケット買ったみたいだから早く行こ!」
話を逸らすように小町たちの方へ早足で行ってしまった。
その後、小町たちからチケットを受け取り、映画鑑賞を始めたのだが...俺は今、何故か小野寺と2人きりで座っている。
そう。小町たちが買ってきたチケットは何故か2人2組に別れるような席の配置になるものだったのだ。小町曰く
「いやーそれしか席が取れなくて...」
だそうだが...嘘だ!だって今席結構ガラガラだもん!4人並びの席絶対とれただろ!つーか逆になんでこんな席ガラガラなの!?今流行ってる映画じゃなかったの!?
とか思いながら隣にいる小野寺を見やると
(はわわ・・・!いきなり2人きりになっても恥ずかしくて何も喋れないよぉ...)
何か俯いてぶつぶつ呟いていた...顔色は暗くて分からないが...今日ずっとこんな感じじゃね?やっぱ俺といるの嫌なのかな...あれ何でだろ...目からしょっぱい液体が...。
ずっとそんなことを考えていたせいか映画の内容が全く頭に入ってこなかった...早く小町と合流しよう...これ以上は胃に穴が空いちゃう。
プルル...ガチャッ
『ああ小町今どこだ?』
『いやーそれがるりさんがポップコーン食べ過ぎちゃってお腹こわしちゃったみたいだから小町るりさん送ってそのまま帰るね。だからお兄ちゃんは小咲さんと2人で遊んでて!じゃーね!』
ガチャッ...ツー...ツー...
.........は?
ありがとうございました。
次回、2人きりでのデートです。
...うまく書けるかな...