干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

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久しぶりです。リアルが落ち着いてきたので、連載をスタートしようと思います。もう、この小説を忘れてしまっているかもしれないですね。というか…自分も前がどこで終わって次はどんなことを書くんだったけ?と午後1時頃に悩んでいます。主人公がどんな性格だったのか?と忘れているため、この小説を一度読み直してました…笑
駄文になっているかもしれないので、指摘があればよろしくお願いいたします。 


その47 達生の仕事

翌日の土曜日

 

ピピ、ピピ、ピピ

 

「…………zzz」

 

ピピ、ピピ、ピピ

 

「…………zzz」

 

ピピ、ピ……

 

バシン!

 

「っ……ね……寝むぅぅ……」

 

うるさい目覚ましを止め、眠いまぶたを擦って起きようと努力する。時刻は03.45

 

こんな時間に好意的に起きたのは、一体何ヵ月ぶり?いや何年ぶり?そもそもないか

 

部活の大会でも朝早くに出発するときもあったが、早くて5時だ。

 

っと……そんなことはどうでもよかった。母さんの所に行かないと

 

達生はウトウトしながらも自分の部屋を出たのだった。

 

 

 

 

 

リビングに行くと、母さんの姿はあった。

 

「おはよう。たっちゃん」

 

「お…おはようございます…」

 

まだ、体は眠い状態だった。顔でも洗って、目を覚ますとするか

 

「顔洗ってくる…」

 

ぼんやりしながらも洗面所に向かう。そして、顔を洗い、出かける支度をする。

 

10分後…

 

「準備できました」

 

まだ少々眠いが、何とか頑張るしかない。

 

「じゃ、行きましょうか」

 

そうして、2人は家を出た。

 

 

 

家を出て、外の光景を眺める。外は思った通り暗黒の世界。光なんて、街灯にあるかないかだ。

 

「で…交通手段を何にしようか悩んでいるのよね…」

 

外に出ると、母さんはそんな意味がわからないことを言う。

 

交通手段って…あんた昨日何で帰ってきたんだよ。

 

まさか、歩きとか満更でもないことを言うのだろうか?

 

一様、母さんのボケに乗ってみた。好意的にボケをしているのか本当の天然バカなのか、わからないが…

 

「何と何で悩んでいるの?」

 

「車か…電車でも…いいかなーって」

 

……

 

で…電車?今何時だと思っているの?

 

こんな時間に電車は動きません。動いたとしても、乗る人は一人いるかいないかぐらいなので、JRは赤字を出してしまうかもしれない。

 

「こんな、時間に電車は乗れません。」

 

達生は指摘をする。

 

「あっ…そうだったわ。うっかりしちゃってた…てへっ」

 

 

 

「…………」

 

 

 

うん。いつもの母さんだ。

 

 

 

 

 

車に乗ること3時間?4時間?

 

「…………zzz」

 

俺は車の中で寝ていた。

 

「…………ぅぅう」

 

ぼやぼやしながら、少しずつ現実世界に戻る。

 

最初の10分程は起きていたのだが、やっぱり、睡魔にじわじわ殺されてしまった。朝に強い人もいるかもしれないが、俺は弱い方だ。というか、4時って朝って分類に入るのだろうか?

 

「たっちゃん。起きてる?そろそろ、到着するわよ」 

 

「うん?到着するの?」

 

窓ガラスから、外を眺めるとそこは

 

 

 

静岡県の浜松だった。

 

 

 

静岡県西部に位置する県内最大都市。中央にある浜名湖は日本でも有名なリゾート地。アクセスも良く景色も素晴らしい。

 

そして、ウナギの名産地である!

 

「よしっ。ついたー」

 

車が止まる。そして、そこは…

 

 

 

公園?

 

 

 

公園のような辺りに緑がある所だった。こんな所に母さんの働いている場所なんてあるのだろうか?

 

「ささっ行くわよ」

 

母さんに言われるがままに車を出て、母さんについていく。

 

すると、子供がバスケットボールぐらいの大きさのボールを大事に抱えている銅像にたどり着いた。

 

「ここは?」

 

達生は疑問に思う。

 

「幸せのアーチ。この像に2人で触ると良いことがあるんだって。一度触っておきたくてね」

 

 

 

幸せのアーチ……

 

 

 

2人はボールに触る。

 

これって……

 

「これって恋人同士とかで触るもんじゃないの?」

 

「別に家族でさわっちゃいけないなんてどこにも書いてないじゃない?」

 

「まぁ……そうだけど」

 

2人はボールを触り終えると、母さんが動き出した。

 

「さぁっ…行くわよ」

 

ここに来た理由はわからない。多分、1年も会っていなかったから思い出作り?でもしたかったに違いないはず

 

他に理由があるとしても、他の理由は思い付かない。

 

また、車に達生は乗ったのだった。

 

 

 

車に乗ったと言っても、10分程だった。

 

車が駐車場に止まり、母さんが車から出る。

 

多分到着したのだろう。俺も車から出る。

 

「たっちゃん。ここが私の会社!」

 

母さんに言われて、建物を見る。

 

 

 

そこは立派なレストランだった。

 

 

 

ここが、母さんが社長になった会社

 

「表口はまだ開いてないから、裏口から入るわよ」

 

確かに表口の近くの看板には開店時間は12.00と書かれている。

 

母さんについていき、裏口から入った。

 

 

 

裏口から入り、見失わないように母さんについていく。

 

そして、厨房のような部屋を通りすぎようとしたら

 

「誰だお前?」

 

「あら…かわいいボウヤ」

 

突然、コックの3人に絡まれた。

 

えっ…何?ここに俺いたらいけないパターン?

 

「もうっ…そんなこと言っちゃダメ。うちの子。昨日、言ったでしょ」

 

母さんがコックの3人に言う。

 

「石橋さんの所の子供?」

 

「似てるようで似てないわね」

 

「これが…?」

 

様々な言葉が飛んでくる。俺…ここに何しに来たんだっけ?

 

「海老名くん。とりあえず、私の教えで料理は基本出来るから、この子今日、お願いね。」

 

?うん?お願いって?

 

「了解」

 

「あっ、あの?母さん?」

 

俺今日、仕事を見に来たんじゃなかったけ?

 

「じゃ、お仕事頑張ってねー」

 

母さんはそう言って、2階へ上がっていった。

 

「じゃ…ついてこい」

 

「は…はぁい」

 

達生の土曜日が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

「んじゃ…とりあえずジャガイモ頼むわ」

 

厨房の中に入り、ジャガイモがたくさん入った箱をテーブルの上にドンッと置かれる。

 

「わかりました。皮むけばいいんですね」

 

くそう…休日をこんなことで失うのはもったいないが、今はやるしかない。それに、明日も休日だ。

 

「ここでは俺を店長と呼べ」

 

そう言っているのは、多分、さっき母さんが言っていた海老名さんだろう。仕事が終わったら、海老名ちゃんのことを聞いてみて、今日の手柄にしようか。

 

そう思いながら、ジャガイモの皮をむきはじめた。

 

午前、ひたすら皮をむく。昼頃に母さんが厨房に入ってきて

 

「ここのレストランのメニューを頼んでみて」

 

と言って、2000円ほどもらった。

 

「俺たちの飯を味わってこい!」

 

店長の海老名さんが言った。そうして、俺は裏口から出て、表口に入った。

 

 

 

中を入ってみると、中はお客でいっぱいだった。家族ずれ、会社員、セールスマン、作業員、恋人同士?とか様々な人だらけだった。

 

「お一人様ですか?」

 

「はい…」

 

「では、カウンター席へどうぞ」

 

受付の人に案内をされて、俺は座る。メニューを開いてみると、たくさんのメニューが書かれてあった。俺は静岡に来たら食べたいものがあった。それは、ウナギでもあったが…

 

「浜松餃子セットで」

 

店員さんに注文をして、俺はメニューを待つ。静岡に来たら、浜松餃子を食べてみたかったのだ。普通の餃子とは違うらしい浜松餃子。食べたことがないため、何が違うのかわからないが。

 

しばらく、待っていると

 

「浜松餃子セットです」

 

浜松餃子は思った通りに普通の餃子とは違い、とても美味しかった。

 

よしっ…午後も頑張ろう

 

そう、決意した達生だった。

 

 

 

午後も…ひたすら皮をむく。そして、今日の仕事が終わる。

 

今日はジャガイモしかむいていない記憶しかない。

 

仕事が終わり、俺と母さんと厨房の人で夕食を店のフロアで食べることになった。

 

夕食は店長と厨房の人で作ってくれた。

 

夕食を食べていると

 

「どうだ、俺たちの飯は?」

 

海老名さんが聞いてきた。

 

「あっ…とっても美味しいです。こんな美味しい物は初めて食べました」

 

「言い過ぎだ…」

 

海老名さんの顔が少し赤くなったような気がしたが、気のせいだろうか。

 

「あら、コーちゃん。帽子から煙出てるわよ!取って取って」

 

「うるせぇ!!」

 

店長と厨房の人とのやり取りが始まる。

 

コーちゃん?コーちゃんって店長のことだろうか?

 

この際、聞いてみることにした。

 

「あ、そういえば店長の名前ってなんですか?」

 

店長はコック帽を外し、答えた。

 

 

 

「海老名公一郎だよ」

 

 

 

そして、達生は朝の本来の目的を思い出した。

 

本来の目的…それは…

 

 

 

「公一郎さんは海老名菜々ちゃんって知っていますか?」

 

 

 

「……今何て??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リハビリに長文を書いたんですが、結構難しいですね。

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