干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

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違う作品を書いていたら、遅くなりました。申し訳ないですm(_ _)m


その42 達生の初めてのお出かけ

土曜日の夜

 

達生の家のカレンダーには11月23日に赤い丸がされていた。

 

23日は日曜日。部活もない日。

 

その日は1週間前から、楽しみにしていた。その日は

 

 

 

皆と映画を観る

 

 

 

ということだった。皆というのは、海老名ちゃん、きりえちゃん、うまるちゃん、シルフィンさんの4人だ。そして、明日がその23日。

 

「今日は早めに寝るか…」

 

明日に備えて達生は寝ることにした。久しぶりに10時頃に寝たような気がする。いつもは早くて11時だった。

 

何ヵ月ぶりだろうか…

 

そんなことを考えているん内に夢の中に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

翌日

 

イオンモールでは

 

「人がいっぱいですわー!!」

 

シルフィンさんは相変わらず元気一杯だった。映画を見る場所はイオンモールだった。

 

「映画館で映画を見るなんて久しぶりーー」

 

海老名ちゃんが言う。そう言われてみると、俺も映画を見るのは久しぶりだった。

 

最後に見たのはいつだろうか…小学生の時?

 

「どうする?先に見る?」

 

うまるちゃんが皆に聞く。すると

 

「あぁの…そろそろお昼だしご飯をー…」

 

海老名ちゃんが言う。スマホで時計を見ると、時刻は11.30

 

もう…お昼か…時間が経過するのは早い

 

「そうだね!…あれ?シルフィンさんは?」

 

うまるちゃんが言う。シルフィンさん?シルフィンさんなら、そこに…

 

さっきいた所を見ると、シルフィンさんの姿がいつの間にかなかった。どこに行ったんだ?

 

「あ!シルフィンさん」

 

うまるちゃんが指を指した方向にシルフィンさんはいた。そこは他の人も並んでいるチケット売り場だった。しかも手にはポップコーンがあった。

 

なんて…行動が早いんだ!

 

皆でシルフィンさんの場所に行く。

 

「シルフィンさん?もう並んでいる感じ?」

 

達生はシルフィンさんに聞いてみる。他の人の裏に並んでいるのだから、並んでいるに違いない。それなのに、俺は何でこんなことを聞いたんだ?

 

「みなさんのポップコーンも買いましたわー!」

 

え…俺らの分も?でもシルフィンさんの手には2つのポップコーンしかなかった。シルフィンさんの言うことは何かと分からないことが多い。

 

「先にご飯食べようって話してたんだけど…」

 

うまるちゃんは苦笑いしながら言う。

 

そう、さっきまではご飯を先にするか、映画を先にするかを決めていて、お昼も近いので、先にご飯を食べようかと話していたところだった。

 

「そうなんですの!?」

 

シルフィンさんは凄く驚いている。そんなに驚くことなのだろうか?

 

ポップコーンも買ってしまった。それから、ご飯…

 

そんなことを思っていると…

 

「先に映画を見よっか!」

 

海老名ちゃんが言った。さっき最初にご飯を提案したのは海老名ちゃんだった。多分、シルフィンさんのことを気遣って言ってくれたのだろう。

 

海老名ちゃん。相変わらず優しいな…

 

そして、映画を先に見ることにした。

 

 

 

まずは2人しかポップコーンを買ってなかったため、きりえちゃんと海老名ちゃんと達生でポップコーンを買うことにした。

 

ポップコーン…何の味がいいのだろうか?

 

バター?キャラメル?塩?

 

この映画館には、この3つの味しかなかった。

 

よしっ…甘いものが欲しい理由にキャラメルにすることにした。

 

達生はキャメルのポップコーンを頼んだ。

 

はっ…

 

ポップコーンを待っている間…達生は肝心なことに気がついた。

 

 

 

ここにいるのは、女子高校生4人と男子高校生1人…

 

 

 

これが意味することは…

 

 

 

破滅

 

 

 

普通に考えて、男子高校生1人と女子高校生4人が映画館に行くことは普通にあり得るはずがない。どうして、このことに早く気がつかなかったんだ。いつかの海ではタイヘイさんとボンバさんがいたが…今回はいない。多分、早く気がついたとしても…

 

お誘いには引き受けていただろう。

 

余計なことに気がついてしまった…

 

そんなことは忘れて、今日の映画を楽しむことにした。

 

 

 

 

 

何の映画を見るか皆で考えることにした。

 

「いろんな映画やってるね!どれがいいんだろう」

 

海老名ちゃんは言う。

 

男の俺が口出すことではないな…

 

そう思いながら、4人に任せることにした。

 

「名探偵コナンくんが人気らしいよ」

 

うまるちゃんが言う。すると、海老名ちゃんが

 

「あ!私 小学生の時に毎週見てたよ。コナンくん」

 

コナンくんか…俺も小学生で見るのをやめた覚えがある。コナンくんは数々の事件を解決していく話だが、小学生は夢中で見ていたが、中学生では深夜アニメに突入していた達生だった。

 

「私、プリキュアがみたいですわー!」

 

シルフィンさんが言った。プリキュア?

 

もっと対象年齢下がったー!!

 

「みなさんで声を出して呼んでみたいですわー!!」

 

声を?皆で?

 

達生は想像する…

 

 

 

プリキュアー

 

 

 

言っているのは、シルフィンさんと小学生だけじゃね?

 

「ちょっと恥ずかしいなぁ…」

 

海老名ちゃんは恥ずかしいようだ。いや、俺も恥ずかしいよそんなこと。一生出来ないよ。まず、プリキュア見ないし…

 

「俺もそれは無理かな…」

 

「せっかく昨日の夜に過去作見て、予習してきましたのにー」

 

シルフィンさんが予習?映画の?

 

そんなにすることなのだろうか?

 

シルフィンさんにとって、プリキュアは良いのだろう。

 

「じゃあ、今日はみなさんのみたいのを見ましょう!プリキュアはUMRさんとみますわー」

 

ははは…UMR。うまるちゃんを見てみると、うまるちゃんの表情は少し驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




違う作品というのは、リアルアカウントを書いていました。リアルアカウントの小説を探した所…あまり書かれてなかったので、自分が投稿しました。原作を知らない方でも楽しめると思いますので、もし時間があったら、ご読みになって下さい。よろしくお願いします。

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