干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

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今までの話の修正していたら、時間がかかってしまいました。


その39 うまるとハロウィン 前編

10月 季節は秋

 

あの暑い夏が終わり、これから冬に近づいていく。

 

10月にあるイベントと言えば?

 

 

 

 

 

「うーん。迷うな」

 

達生は家で深く考えていた。

 

 

 

 

 

遡ること1時間前……

 

ある日の休日

 

「はぁ…もう10月だねー」

 

「ですねー」

 

「もう…10月なのか」

 

こまるちゃんときりえちゃんと達生は、毎週のごとく、こまるちゃんの家に来ていた。遊べる日はこまるちゃんの家に行く。もう習慣になりかけであった。部活のある日はこれないけど、今日は水泳部の部活はなかった。

 

お菓子を食べながら、3人でだらだらしていた。

 

だが、突然

 

「突然ですが…10月のものといえば何!?」

 

こまるちゃんが2人にクイズを出す。達生ときりえちゃんは突然のクイズに驚いてしまう。

 

10月?10月のものと言えば…

 

「さつまいも?」

 

「食べ物はそうですが、イベントと言えば?」

 

「え…!?えー…ハロウィンです!」

 

「きりえちゃん。正解!」

 

どうやら、きりえちゃんは正解したようだ。ものじゃなく、イベントって言ってくれれば、俺も答えれただろう。

 

「オバケ!」

 

こまるちゃんはきりえちゃんに言う。

 

「お菓子!」

 

きりえちゃんはこまるちゃんに返す。2人はハロウィンに出てくる物を言っているのだろうか?

 

達生は2人の様子を見ていた。

 

「……うーん」

 

「……えーと……」

 

どうやら、2人のハロウィンのイメージはオバケとお菓子だけらしい。

 

俺もハロウィンについてはあまり知らないけど……

 

「達生くんはハロウィンって具体的に何すると思う?」

 

こまるちゃんが聞いてきた。

 

ハロウィンと言えば、やっぱり……

 

「仮装……しか思い浮かばないな」

 

「仮装かぁ……」

 

ハロウィンは仮装して驚かしてお菓子を貰うことしか、覚えてない。というか、仮装することしか、ないのでは?

 

「よしっ。きりえちゃん。達生くん。今日はハロウィンの気分を満喫しよう」

 

「わかりました。師匠!」

 

「そうしようか」

 

今日は3人でハロウィンをすることに決定した。ハロウィンをするのは、いつぶりだろうか。小学生の時もやったのか、と思うほどハロウィンには無関心だった。

 

「じゃあ、1時間後に仮装衣装を持ってここに集合!」

 

こまるちゃんはやる気満々のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん。迷うな」

 

達生は家で深く考えていた。ハロウィンの仮装といっても、そんなものはない。

 

どうするべきか…

 

とりあえず、衣類を探してみることにした。もしかした、何かあるんではないか?と希望を持ちながら探してみる。

 

……

 

……

 

……

 

やっぱり、そんなものはない。

 

また振り出しに戻る。

 

うーん。どうしたものか……

 

そもそもハロウィンの仮装は他国の妖怪やオバケになるもの。

 

他国の妖怪やオバケって、例えば何があるんだ?

 

達生はスマホでググってみる。

 

どれどれ……

 

ドラキュラ、メデューサ、ヴァンパイア……

 

そして、達生はある一つの文字を凝視する。

 

これなら、仮装の衣装がなくてもいける。

 

達生の仮装は決定した。

 

 

 

 

 

「皆、仮装の準備は出来たね。じゃあ、ジャンケンをして、仮装をする順番を決めよう」

 

こまるちゃんがジャンケンを提案してきた。

 

「順番……重要ですね」

 

「うむ……」

 

2人ともバッグを持ってきていた。

 

きっと、その中に仮装の衣装が入っているのだろう

 

「じゃあ、いくよ」

 

 

 

ジャンケン ポン

 

 

 

ジャンケンの結果、こまるちゃん、きりえちゃん、達生の順番になった。最後は良いのだろうか、良くないのだろうか。わからない。

 

こまるちゃんは仮装の準備をするため、バッグを持って部屋を退出する。

 

「師匠……どんな仮装をするんでしょうか」

 

きりえちゃんが聞いてきた。

 

「そうだね……何だろう」

 

こまるちゃんはどんな仮装をするのだろうか?

 

そんなことを話していると……

 

扉が突然開いた。そして……

 

 

 

「モンスターー!!」

 

 

 

 

「…………?」

 

こまるちゃんがオオカミ衣装で脅かしてきた。

 

「…………師匠……可愛いです」

 

達生には何が起こったのか、わからなかった。きりえちゃんはリアクションに困りながらも何とか言葉を話すことができた。

 

まぁ可愛いのは事実だ。

 

「達生くんはどう?オオカミだよ」

 

はっ……俺だけリアクションするの忘れてた。何かリアクションしないと……

 

「ハロウィン感が出てるね」

 

何とか、リアクションをすることができた。

 

いきなり、モンスターと言われても、何が何だかわからなかったけど……

 

「次はきりえちゃんだよ」

 

「はいっ。師匠」

 

きりえちゃんは部屋から退出した。こまるちゃんときりえちゃんはノリノリのようだ。

 

「達生くん。きりえちゃんはどんな仮装をすると思う?」

 

「うーん。そうだね。こまるちゃんと同じような可愛い仮装じゃないかな?」

 

こまるちゃんはオオカミ。きりえちゃんは……何だろう?

 

 

 

 

 

きりえちゃんを待つこと5分ほど……

 

 

部屋の扉が開いた。そして……

 

 

 

「ととと……おお菓子をくれないと……いいたずら」

 

 

きりえちゃんは緊張しながら、入ってきた。

 

きりえちゃんは魔女の仮装だろうか?魔女的な服装だった。それよりもハロウィンの台詞を言うのは、多分…初めてなんだろう。

 

最初のととと……はトリックオアトリートの言葉を忘れたのかな?

 

「きりえちゃん。それって魔女?」

 

「そうです。黒魔女です」

 

きりえちゃんの緊張はこまるちゃんと話すことによって、無くなっていった。

 

「きりえちゃんもハロウィン感が出てるね」

 

ハロウィンの仮装については何を言ったら、いいのかわからないため、とりあえずさっきと同じことを言っておいた。

 

「最後は達生くんだよ」

 

とうとう、順番が回ってきた。達生は持ち物を持ち部屋から退出する。そして、達生が向かった場所は……

 

 

 

 

 

 

 

洗面所だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新スピードをこれから戻していけたら、いいなと思います。

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