干物妹!うまるちゃんの日常   作:若狭東

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石橋達生は勉強が得意で、スポーツもできる男子高校生。
だが、家に帰るとゲームやりたい放題の毎日。そんな達生とうまるが出会う物語。




その1 石橋達生と土間うまる

今日も朝からゲームをやっていた達生。ご飯を食べながらもやるという大のゲーム好きなのだ!

 

達生の両親は早朝から仕事をやっていて忙しい。普段家には、達生と祖母しかいない。夜になっても残業などがあり、帰ってくることは極まれだ。

 

「やべっ…もうこんな時間」

 

もうそろそろ学校に行かないと遅れてしまう。ゲームに集中していたので、時間を確認し、忘れる所だった。

 

「行ってきます」

 

毎日、朝ご飯を作ってくれる、祖母に言って、急いで学校に走って行った。

 

「行ってらっしゃい」

 

祖母は微笑みながら言ってくれた。

 

 

 

達生は学校に行く前に商店街の本屋に用事がある。

 

今日発売される、ある本を買うために本屋に訪れたのだ。

 

本を買うのはこの本屋と決めている。何回も来たことがあるので、本のジャンルの配置はある程度わかる。

 

ある本を買うと、素早く本屋を出て学校に向かった。

 

 

 

校門前

 

毎日、うまるさんと海老名さんが注目されている。皆はうまるちゃんと呼んでいるが、僕は女性に対しては さんを付けて呼んでいる。海老名さんは顔を赤くしている。

 

注目されている光景を見て

 

大変そうだな

 

人気者は大変だ。

 

 

 

テスト返しの時

 

担任の佐藤先生が

 

「えー、この前のテスト。トップは土間と橘と石橋」

 

すると、いつも通り

 

「おほほほほ!!私にかかればこんなもんですわ!!またも100点ですわ」

 

橘さんが嬉しそうに自慢していた。誰でも100点を取れると嬉しいのは嬉しいよね。

 

だが、達生はテストを見直して、テストのことより、帰ったらどうするかを考えていた。

 

今日は帰ったらスペ4をもっと上達できるように練習するか

 

という考えにたどり着いた。達生の今はまっているゲームはスペ4である。2年前の中学生からやりだして、だんだんやっている間に面白いと感じ、今もはまっている感じだ。

 

日本各地のゲームセンターで行われているランキング戦に向けて、頑張っている。

 

 

 

 

 

テスト返しも終わり、休み時間

 

今日発売された、スペ4の本が読みたくなり、スペ4の本に手を差し伸べた。家で読むのもいいが、読みたい気持ちに負けてしまった。

 

たが、達生はある一つの点に気がついた。

 

他の人に見られたら困ることに。買った本の袋の中を見ると、その店のブックカバーが付いていた。

 

今まで、家で本を読んでいたので、ブックカバーの存在に気がつかなかったのである。

 

ありがとうブックカバー

 

ブックカバーのありがたみを感じながら、ブックカバーをはめて読み始めた。

 

なるほど、ふむふむと思いながら、無意識に真剣に中盤まで読んだ。

 

すると、後ろから何かの視線を感じた。

 

何かな…?

 

後ろを振り返るとうまるさんが何か考えながら見ていた。

 

しまった……

 

気がついた時はもう手遅れだった。見られてしまった。そして気がついた。

 

ある一つのミスに

 

後ろから見られたら終わりじゃね……?

 

何で重要なことに俺は気がつかなかったんだ。そんな悔やむことを考えている場合ではない。この状況を誤魔化さないといけない。

 

そこでさっと思いついたことが、本を急いで片付け、次の教科の国語の準備を始めた。

 

こんなことで誤魔化せているのかと思いながら、後ろを見ると何事も無かったの様にうまるさんは国語の教科書を読んでいた。

 

よっしゃ、誤魔化し完了

 

そんな事を思いながら、達生は嬉しそうにしていた。

 

本当に誤魔化すことは出来たのだろうか?

 

 

 

達生は水泳部に所属している。水泳部の中では、タイムが一番早い。今日の放課後は部活動がある。

 

早く家に帰りたいな

 

正直、家に帰りたい。そんな気持ちを抑えながら、泳ぎの練習に励んだ。

 

水泳部には、少し怖い方がいる。同じクラスの本場切絵さんだ。

 

目つきが怖く、水泳部の皆は目を合わせることが出来ないほど怖い。

 

メデューサの目の様に石にされてしまいそうなほど怖い。

 

噂では、たまに木刀持ってて、背小さいのに大人の男とケンカしてるの見た人もいるというのを聞いたことがある。

 

本当かデマか分からないけど、本当だったら、相当やばくないか……それ。

 

 

 

 

 

そんな彼女と友達になることは今の俺には思わなかったことだった。

 

 


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