【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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何時ものこたついつもと変わらぬ風景

「はぁ、今年も終わったアルな」
変わらぬ風景

「速ぇなもうやんなっちゃうな~、年取るごとに速くなってくよ一年過ぎるのが」
変わらずみかんをバクバクと食べる2人。

「この調子じゃジジィになった時はF一カーが通り過ぎる並のスピードで1年が過ぎるんじゃねぇの~」


「俺はまだまだ大丈夫だぞ」
何故かお父さんコスプレしたリボーンそして

「私もまだ大丈夫かな」
なのでまでもがこたつでゆっくりしていた。

「いやいや、俺なんてもうベン・ジョンソンが通り過ぎるぐらいまで来てるよ、すぐそこに来てるよベンが、お前らも若いからって調子に乗ってるとすぐくるよ」

「マジかよ、私ベンよりカールの方がいいネ、カッケェアル」
そんな風にみかんを丸のみして

「用は今年も充実した一年をおくればってことでいいんじゃね」
銀時が締めようとすると

「「おくってねぇでしょうが!!」」
二人のツッコミが行かずちのように鳴り響く

「ったくるせーな新年早々ダブルツッコミかよ、もう少し芸のあるやつ頼わぁ」
そんな事も気にせずにむしろ飽き飽きしながら銀時がいい

「うるせーよ、お前らこそもう少し違うのやりやがれ原作でもなんども何度使い回しやがって」
半分言っていいのかわからないが新八もかえす

「あん、んなわけねぇぞ、見てみろ、ここにはいつもと違い、なのはとリボーンというゲストを呼んでんだ。」

「この調子でゲスト変えれば何度も使えるネタアル。今年は作品の主人公2人、来年はヴィヴィオとアイン.....」
神楽が次回案を提案しようとすると

「いや、神楽ちゃんまだその子出てないから、今言っちゃダメだから、」
すかさずツナのツッコミが

「じゃ、この2人で」





「神楽ちゃん?こっちは小次郎、そっちは?」

「ビチグソ丸アル。今年は酉年、去年は申年、夢のコラボネ」


「「・・・・」」

「何で何も喋らないアルか?」

「「そりゃそうだろ(でしょ)」」

「まるまる違う動物だから、話も意思も通じないよ」

「キキ、」

「あ、どうしたの?ヨシヨシ」

「キキ」
びちゃ

「て言うか何であの猿出てきたんですか、銀さん頭拭いて下さい」

「だってこういう小説であいつ出番ないだろ、だから出してやろうと..新八メガネ拭き貸せ...つうかあいつえらくなのはに懐いてんな」

「あれじゃないですか、九兵衛さんと同じで女性に」

「あぁ、姉御と似てるからじゃないアルか?」

「え?姉上と」

ポン
銀時が何かにひらめき手を当て

「あぁ『まな板みたいな胸した女』だから.....懐い....て...」

ゴゴゴゴゴゴゴ

「へぇ、銀さん私の事そんなふうに...ふふ」
新年早々ご降臨なされた

「あれなのはさん、どうしたんですか新年早々そんな邪気纏ってハハハハハ、冗談ですって、新年だからね、最初はぱぁっと笑いを飛ばそぅと」
という銀時は冷や汗びっちょりで目もなぜな合わせようとしない

「そうだね、年明けだもんね、なら年明けらしくあれやろっか」
なのははバリア・ジャケット姿となり

「「あれ?」」

ジャキン!

「ちょ、なのはさん!?」
急になのはは銀時を1本のバインドで拘束する。

「あれ、えっと...これって」

「皆で凧上げしよっか」

「え...?でも何で俺だけバインドされてるの?」

「凧に紐はつけないと風で飛んじゃうよ(吹き飛ばされるよ)?」

「あの今吹き飛ばされるってまず風ぐらいじゃ人間...なのはさん、何溜めてるの、何撃つ気なの!?」

「ディバイン...」

「やめ」

「バスター!!」

「ぎゃゃゃゃぁぁぁぁぁ!!」

「「銀さん!!」」
はるか彼方まで吹き飛ばされるも一応命綱をつけてるので安心だ。


「こんな感じでまた今年もよろしくな。」
最後にリボーンがまたでてきて

「ってお前何もしてないと思ったらお前が締めんのかよ!!」
ツナのツッコミがさく裂した。






標的54 自分のモノには名前を書け

~side銀時~

 

その日、銀時は機動六課の保管庫にいた。

 

「ったく、はやてのヤロー、人使いが荒いったらありゃしねぇ‥‥ほんの一時間半寝坊しただけなにによぉ~」

 

銀時はブツブツとはやてに対する愚痴を零しながら、棚に並べられた物品を確認していく。

この六課が保有している保管庫には、六課が活動途中で見つけて収容したロストロギアや地上の各部隊から集められこの後、本局に送られるロストギアを一時的に預かり保管しておくための倉庫であった。

そして今、銀時はその倉庫で保管物のリストを片手に、物品確認を行っていた。

なんで彼がそんな事をしているのか?

それは、彼が今朝の朝礼を寝坊してすっぽかした為の懲罰だった。

 

「くそっ、こんな事なら、夕べあんなに飲むんじゃなかった」

 

どうやら、銀時は昨晩、しこたま酒を飲んで今朝の朝礼に寝坊した様だ。

だが、今更後悔しても仕方がなく、居候でもありバイトの身であるので、銀時は愚痴を言いながらも淡々と作業をこなしていく。

そこへ、

 

「銀さん」

 

なのはがやって来た。

 

「ん?なのはか?なんだ?」

 

「これ、朝ご飯‥銀さん、朝ご飯食べそこなったでしょう?」

 

なのはは数個のおにぎりとお茶の入ったペットボトルお盆を近くのテーブルに置く。

ただ、そのテーブルにも物があったので、なのはは比較的に物が置けるスペースにおにぎりとペットボトルのお茶が乗ったお盆を置く。

この時、なのはがテーブルの上に乗っていたモノにもう少し注意すれば、そして、銀時もなのはからの差し入れを確認していれば、この後の惨事は起きなかったのかもしれない。

 

「ん、あっ、ああ‥‥」

 

「作業が一段落したら食べてね」

 

「おう、サンキュー」

 

「それじゃあ、私は訓練に行くから」

 

なのはは倉庫から出て行った。

そして、銀時は作業を続け、ようやく一段落ついた時、なのはの差し入れを食べようとテーブルへと近づく。

すると、其処には、

 

「ん?なんだ?こりゃ?ドリンク剤?」

 

そこにはなのはの差し入れの他にコンビニやドラッグストアで良く販売されているドリンク剤と同じドリンク剤が入った箱がテーブルにポツンと置いてあった。

 

「ん?もしかして、これもタッちゃんを気遣う南ちゃんか物陰から飛馬を見守る姉ちゃんの様になのはがそっと置いていった差し入れ!?」

 

銀時はこのドリンク剤も保管庫の作業をする銀時の為にと、なのはがそっと置いていった差し入れと思った。

しかし、銀時は失念していた。

此処がロストギアの保管庫であると言うことを‥‥

そして、この保管庫には敵対組織等から押収した違法薬物等も保管されていた事を‥‥。

銀時はなのはからの差し入れのおにぎりとお茶を飲んだ後、そのドリンク剤も手に取り、蓋を開けてドリンク剤を一気に煽る。

 

「おっしゃあ!!もうひと踏ん張りするか!!」

 

ドリンク剤は意外にも効果があり、銀時は体が軽くなった感覚を覚え、気合を入れ直して、作業を再開していく。

そして、ようやく作業が終わり、残りのドリンク剤が入った箱を持って保管庫を出て六課の隊舎を歩いていると、すれ違う人全員が自分の姿を見て、ギョッとした表情や唖然とした顔をする。

 

「えっ?誰!?あの人!?」

 

「あんな人、居たか!?」

 

(なに?なんなの?この視線?めっちゃ気になるんですけど‥‥なに?俺の顔に何かついているの?それとも背中に何か恥ずかしい言葉が書かれた貼り紙でもされているの!?)

 

慌てて背中を触って、背中に貼り紙がないかを調べるが背中に何か貼られている様子はない。

 

(一体何なんだ?ったく)

 

銀時は周りの視線を気にしつつ、労働で疲れた体を癒すため、ドリンク剤の箱を食堂の冷蔵庫に入れた後、ヴィヴィオを探した。

 

「ドリンク剤なんて若造共が飲むにはまだ早いから大丈夫だろう」

 

銀時は、食堂の冷蔵庫と言う共有スペースにドリンク剤を入れたが、他の皆はドリンク剤なんて飲まないだろうと思っていた。

しかしこの時、銀時が箱に名前でも書いておいてくれれば、この後起きる騒動を最小限の犠牲で防げたのかもしれなかった。

 

銀さんが食堂を出てヴィヴィオを探しに行った後、食堂には‥‥

 

「あぁ~坂田のやろう、昨日あんなに飲ませやがって」

 

ツナ達がやってきた。

そして、ツナ達は昨日酔った銀時に絡まれて無理やり酒を飲まされた。

その為、彼らは二日酔いにでもなっているのか顔色が悪い。

だが、銀時と違って寝坊しなかったのは彼らが学生の性分故、朝には決まった時間に目が覚め、銀時は自堕落な生活を送っている為寝坊したのだ。

 

「確かに結構酔っていたね」

 

「うぅ~気持ち悪ぃ~頭がくらくらしてる気がする。」

 

山本は手で口を抑えて、顔色も少し悪い。

 

「なんか、ねぇかな?」

 

獄寺が食堂の冷蔵庫をあけると、其処にはドリンク剤が入った箱があった。

 

「おっ?10代目いいもんありましたよ!!」

 

獄寺がドリンク剤を手に取る。

 

「でも、良いのかな?勝手に飲んで?」

 

ツナが誰かのドリンク剤かもしれないと指摘する。

 

「ん?でも、箱にも瓶にも誰も名前も書いていませんよ」

 

獄寺が箱と瓶を調べるが、六課の人間の名前は書いていなかった。

誰かの者であれば、勝手に飲まれない様に名前ぐらいは書くはずだ。

 

「此処に有ったんだから、共有して飲めってことじゃないんですか?」

 

そう言って獄寺は瓶の蓋を開け、ドリンク剤を飲んだ。

 

「うっめぇ!!それに何か体が軽くなった感じがする」

 

「本当?」

 

「マジです。10代目もどうですか?」

 

「うーん‥‥」

 

ツナは飲むか飲まないか迷ったが、

 

「別にいいんじゃねぇのか、ダメだったら後で謝ればいいんだしさ」

 

山本も軽く言い手に取り

 

「結構効くんだろ、なら俺も」

 

深く考えず山本もドリンク剤を飲んだ。

 

「おっ、すっげぇうめぇ、コレ」

 

飲んだ後、やはり山本も体が軽くなった感じがした。

 

「じゃあ、俺も飲もうかな?」

 

そしてツナもドリンク剤の瓶をとり、蓋を開けて中身を飲んだ‥‥。

 

 

その頃、銀時の探し人であるヴィヴィオは‥‥

 

「パパ―――どこ~~~」

 

銀時を探していた。

ママであるなのはは訓練でお仕事中なので、ほぼ半無職状態&暇人の銀時(パパ)ならば、自分と遊んでくれると思い、彼を探していたのだ。

そしてヴィヴィオは訓練場へとやってきて其処で銀時を探した。

 

「あっ、ヴィヴィオ、そんなに走ると転――」

 

走っているヴィヴィオに注意しようとなのはが声をかけるが、全てを言い終える前にヴィヴィオは、

 

「フギャッ!!」

 

盛大にこけた。

幸い、使用していた空間シミュレーターの設定では地面は柔らかい芝生に設定されていたため、怪我を負うことはなかった。だが、ヴィヴィオは突如体に走る痛みで泣きそうな顔を動かすだけで中々立ち上がろうとしない。

 

「ヴィヴィオ!」

 

慌ててヴィヴィオに近づこうとするフェイトであったが、なのははそれを片手で止めた。

 

「大丈夫。綺麗に転んだから大きな怪我は無いはずだよ」

 

「でも、なのは‥‥」

 

やはり転んだことにフェイトは心配そうな顔をする。

 

「ヴィヴィオ、私はここにいるよ。頑張って起き上がってみようか?」

 

ヴィヴィオから少し遠目に離れた位置からなのはは手を広げてヴィヴィオに声をかける。

 

「うぅ~」

 

ヴィヴィオは自分に近づいて起こしてくれないなのはの行動に不満を感じたのか、目尻に浮かべた涙を大きくした。

涙を浮かべるヴィヴィオにとうとう我慢できず、彼女の下へと飛び出そうとするフェイトであったが、それよりも先にヴィヴィオの近くに銀時が両膝を折り曲げてしゃがみこんだ。

 

「ほら、ヴィヴィオ、立てるか?」

 

「ふぇ?」

 

聞き覚えの無い声にヴィヴィオは反応する。

 

「人生は七転び八起きだ。例え転んで失敗しても立ち上がれば、また歩み出せる。ヴィヴィオは強い子だもんな。だから、ホラ、頑張って立ってみろ」

 

そう言って銀時は両手をヴィヴィオの顔の前に差し出す。

 

「‥‥」

 

銀時の顔と差し出された手を数回視線で往復させ、ヴィヴィオは決心したかのように両手を目の前の手に乗せて自分で立ち上がろうとする。

しかし、ヴィヴィオからは困惑している雰囲気があるが、銀時は気づいていない。

だが、自分の事を気にかけていると言う事でヴィヴィオはうつ伏せの状態から上半身を起こし、次は銀時の腕にもたれる様に体重をかけて立ち上がる。

 

「よし、よく頑張ったな、ヴィヴィオ」

 

銀時は1人で立ち上がることが出来たヴィヴィオの頭を撫で、ヴィヴィオは嬉しかったのかその顔を笑顔で染めた。

しかし、自分の立ち上がりを見守ってくれた銀時の顔を見て、ヴィヴィオは改めてキョトンとした表情になる。

 

「ん?‥‥パパ?」

 

「えっ?そうだけど、ヴィヴィオちゃん。パパの顔忘れちゃったのかな?」

 

「?」

 

銀時は少し焦った顔でヴィヴィオを見る。

しかし、ヴィヴィオは銀時の言葉の意味を理解していないのか首を傾げている。

 

(ま、まさか、これが反抗期って奴!?『パパ、体臭いから私の近くによらないでよぉ~』『洗濯する時、パパと私の下着分けて洗濯してよねぇ~』みたいなことを言われちゃうの俺!?)

 

ヴィヴィオから毒舌を言われたもう、死んじゃうよ俺、みたいな顔をする銀時。

すると、フェイトが近寄って来て、

 

「あの‥‥此処は管理局の敷地内ですので、許可の無い一般の方が入られると困るのですが‥‥」

 

(えっ?なに?フェイトちゃん!?今の発言!?俺、ハブられているの!?コレは虐め!?パワハラってやつ!?今朝、朝礼を寝坊しただけでこの仕打ち!?ちょっと管理局!!あまりにもブラック企業じゃない!?)

 

フェイトの言葉にショックを受けている銀時。

そこへ、

 

「どうした?何を騒いでいるアル?誰か犬のクソでも踏んだアルか?」

 

「って、銀さん!?なんで、またその姿に!?」

 

騒ぎを聞きつけ、神楽と新八が現れた。

 

「えっ?この人、2人の知り合いなの!?」

 

「ちょっ、フェイトちゃん!!それ、あまりにも酷いから!!俺だよ!!俺!!」

 

「俺って言われても‥‥あっ、もしかしてコレが有名なオレオレ詐欺!?」

 

突然、俺、俺と言われて困惑するフェイト。

 

「ちげぇーよ!!目の前でオレオレ詐欺をする奴なんていねぇよ!!直ぐに別人だってバレるじゃん!!」

 

「あ、あの‥フェイトさん。その人、銀さんです‥‥女になっていますけど‥‥」

 

新八がフェイト銀時(?)の事を伝える。

 

「えっ!?」

 

「おいおい、新八君、いくらツッコミに飽きてボケに回ろうとしても今のボケは全然笑えないよ」

 

「いや、ボケじゃなくて事実なんですが‥‥」

 

「ホントね、銀ちゃんまた女になっているアルよ。そんなに女の体が良かったアルか?それともヴィヴィオにおっぱいあげたかったアルか?」

 

「おい、神楽までなにを言って‥‥」

 

「ハイ、これで、自分の顔を見て‥‥」

 

フェイトがコンパクトを渡し、銀時は自らの顔を見る。

すると、そこに写っていたのは普段見慣れている坂田銀時の顔ではなく、かつて、とある宗教集団によってかぶき町に性別を逆転させる謎光線が放たれ、その光線を浴びたせいで男女が入れ替わってしまった時の銀時の女の顔‥‥坂田銀子の顔であった。

 

「な、なんじゃこりゃ~!!」

 

六課の訓練場に坂田銀時改め、坂田銀子の絶叫が木霊した。

 

 

 

 

・・・・続く




前書きながながとすいませんが作者の一言は

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

そして良いお年をお過ごしください。

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