【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

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久々の更新です。


標的42 通行料をとるやつはICか不良ぐらい

 

 

 

~side獄寺達~

 

「.....大丈夫かな、神楽と新八」

 

「あ?」

 

スバルの呟きに獄寺が反応した。

 

「お前まだ、んな事言ってんのか?」

 

「だって‥‥」

 

「お前今日のテストであいつらを見ていなかったのか?」

 

「え?」

 

「あの2人は以前とは動きが全然ちがっていただろう。それに神楽の方はリボーンさんが見てんだぜ。以前のアイツらと舐めてかかると痛い目に遭うぞ‥それにトレディの奴はその事を知らないんだ、もしかしたら今回は...」

 

と、獄寺の2人への評価は結構大きくもしかしたらが起きるかもと期待をしている。

 

「.....」

 

しかし、まだ心配を拭いきれないスバル。

どうやらこの前の戦いの時の事が頭から離れないようだ。

そんな時、

 

「あんたらしくないわね」

 

「ティア。」

 

「そんな事ばかり考えてないで目の前の戦いに備えなさい。レリックを見つけてガジェットを3秒で倒してすぐに神楽と合流する。これが今の最善策よ。」

 

「.....そうだね。すぐにガジェットを倒して神楽達の援護に行く!」

 

「その意気よ。やっぱりアンタは能天気な方がアンタらしいわ」

 

「能天気って、酷いよ~ティア」

 

「っ!?ガジェットの反応‥‥来ました。」

 

機械音に反応するエリオ角を曲がった先にいたのは機械ではあるのだが今まで見て来たガジェットとはあまりにも異質で、人に近いといえば近い形をしていた。

その証拠に人型の腕と足もあるだが、大きさは2mぐらいあり真っ白の装甲に黒い翼を生やすその姿はまるで堕天使の様な形状をしていた。

そしてやはり人型故か手にはそれぞれ違う形の武器を持っていた。

だが、いつものように多くの数がいるのではなくいたのはたったの4体のみだった。

ただ単に生産が追い付かなかったのか?

それとも試作品故に少ないのか?

いずれにしてもその能力は未知数のガジェットであった。

 

「人の形‥これって...もしかして新型!?」

 

「如何にもって感じがします。...」

 

「手にしているのは杖に戦斧に刀にハンマー...」

 

全員が新型ガジェットに驚いている時に、

 

「なにボサッとしている!?来るぞ!!」

 

獄寺の一言でティアナ達は我に返る。

すると、獄寺の言葉が合図の様に新型ガジェット達は襲ってきた。

 

ギギ

 

ズドーン!

 

「な!?」

 

「これって砲撃魔法!!?」

 

杖を持っている新型ガジェットからはなのはやスバルが得意とするディバインバスターの様な砲撃魔法を撃ってきた。

そして斧の奴がスバルに急接近し、襲いかかる

 

「速い!!」

 

キーン!

 

「く.....はぁ!」

 

スバルは何とか押しきるがすぐに背後に回られた。

 

「な!?」

 

だがエリオが、

 

「はぁぁ!」

 

ストラーダで壁にまで押し込む。

 

「大丈夫ですかスバルさん!!」

 

「うん、ありがとう。」

 

「油断すんじゃねぇ後ろだ。」

 

獄寺が叫び後ろを見ると刀の奴が炎を纏った斬撃を飛ばしてきた。

 

「危な!」

スバルとエリオはそれを避ける。

 

そして獄寺の方にもハンマーの奴がものすごい回転速度で襲ってきた。だがそれをジャンプしてかわすと

 

「あんまり図に乗んじゃねぇ!!」

 

とフレイムアローを三発放つが全くのダメージになってなかった。

 

「な!?まさかナノコンポジットアーマーか」

 

ナノコンポジットアーマーとは死ぬ気の炎や衝撃に強い構造の事。獄寺達にとっては厄介極まりない。

 

「獄寺、横!!」

 

と見るとさっきエリオが壁にまで追いやった斧の奴がすぐそこに迫っていた。

 

(シールド...間に合わねぇ、仕方ねぇ)

 

とポケットからミニボムを取り出してかわした。

 

「く!...こう纏まってこられたら...キャロとエリオは先に行って!」

ティアナの指示に

 

「え、何で、ですか!?」

 

こっちで最後まで戦うと言う意思を表しているエリオとキャロだが、

 

「多分だけどこいつらの目的は足止めと時間稼ぎ!!その間に...」

 

この言葉で察しがついた二人、

 

「でも‥‥」

 

「ゴチャゴチャ言うんじゃねぇ!!仲間の心配より仲間の強さを信じやがれ!!」

 

獄寺の一括が地下通路に響き渡る。その言葉そして身を呈してトレディを止めている神楽と新八と為に

 

「すぐに戻ってきます!」

 

「数分の足止め宜しくお願いします!!」

 

エリオの言葉に全員口角が上がり

 

「あぁ!!それどころか、お前らが戻ってくる頃にはコイツ等をガラクタに変えてやるぜ」

 

「えぇ!!」

 

「うん!!」

 

獄寺達の言葉を聞き、エリオとキャロは先を急いだ。

 

 

~side空中~

 

「なのは、皆から連絡入っている?」

 

「ううん、全くきてない。皆大丈夫かな...」

 

空を物凄いスピードで飛ぶこの2人。

 

「そう言えば、ツナ君たちは?」

 

「今向かってる.....!」

 

フェイトとなのはは急に飛んできた攻撃を避けると

 

「気付かれたか~♪」

 

軽いノリで現れたのは

 

「貴方は確か、」

 

「白蘭」

 

「金色の閃光に名前を覚えてもらってるなんて光栄だね」

 

全くそんな事を思ってない声色で話す。

だが次の瞬間、

 

「こっからは通行止めだよ、通りたければ通行料として...命置いていきなよ。」

 

「冗談」

 

なのはとフェイトは構えそして

 

「はァァ!」

 

バルディッシュを振りかざすそれを簡単に避ける白蘭。

 

「へぇ、速い早い、さっすが♪」

 

ガキーん!

 

バルディッシュと白蘭の腕が当たりあい激しい衝撃と火花が飛び散る。

 

「なかなかだね、でも」

 

白蘭がもう片方の手を前に出すとそしたらそれとは別に大きな手が猛スピードでフェイトに襲ったがフェイトはそれを躱す。

 

「どこに!?」

 

「言ったでしょ、通行止めだって」

 

「!?」

 

「気付かないとでも思った?ハハ、そんなわけないじゃん」

 

そう、その腕で掴んでいるはなのはであった。

 

「なのは!」

 

「うぅ、なんて強さなの...びくともしない」

 

どう頑張っても振り解けないむしろ締める力が強くなっている。

フェイトはすぐになのはの元に向かおうとしたけど

 

「動くな、動けばどんどん力を入れるよ~」

 

ギュッ

 

「あぁぁ!」

 

なのはを掴んでいる腕が力を込めてなのはを握り、その苦痛になのはは悲鳴をあげる。

 

「凄いね~これでも死なないのか、さてとフェイト・テスタロッサ、どうするこのままお友達が握り潰されるのを見るか、ここで大人しく僕に絞め殺されるのを待つかどっちがいい?」

 

苦虫を噛み潰した表情で白蘭を見る。

 

だが

 

「大地の重力」

 

急に白蘭がまるで地面に引き寄せられかのように地面まで降下した。

 

「え?」

 

ズドーン!!

 

「「大丈夫か(ですか)」」

 

「ツナ、炎真!」

見ると後から向かってきていたツナと炎真が到着していた。

 

「ありがとう、ゲホゲホ、ふぅ」

 

大きく息を吸いこむなのは。

 

「大丈夫、なのは」

 

「うん」

 

「ここは俺達がくいとめる。なのはとフェイトは先に行ってくれ」

 

「でも」

 

「ツナ君、君もいって」

 

炎真がそう提案して

 

「彼は僕が抑えとく」

 

ツナは炎真の顔を見て引かない事を察し

 

「...わかった、なのは、フェイト行くぞ」

 

とツナは飛んでいきそれにフェイトとなのはもついて行った。

 

「君、僕を舐めているの?」

 

復活した白蘭が炎真に尋ねる。

心なしか彼は怒っている様で声のトーンが低い。

 

「いいや」

 

炎真は首を横に振る

 

「へぇ、ってことは相当な自信家かな?」

 

「そうでもないよ」

 

「変なの、まっ、直ぐにその態度改めさせてあげるよ」

 

「ツナ君達のためにも、君はここで倒す!!」

 

炎真は構えて白蘭を睨む。

 

 

~side獄寺~

 

一方、獄寺、ティアナ、スバルの3人は新型ガジェットに未だに苦戦していた。

 

「くっ、コイツ等本当にガジェットなのか?別惑星の生物って言われた方がしっくりくるぜ」

 

獄寺が愚痴る。

新型ガジェットは杖が後衛でハンマーが中堅、前衛に刀と戦斧の陣形だ。

 

「‥‥ねぇ、獄寺、スバル」

 

「なんだ?」

 

「何?ティア」

 

「気づいた?あの新型ガジェットが持っている武器、アレ‥なのはさん達のデバイスに似てない?」

 

「そう言われてみれば‥‥」

 

「似ているかも」

 

ティアナの指摘を受け、新型ガジェットが手にしている武器を見て見ると、確かに新型ガジェットの獲物はなのは達六課の隊長陣の使用しているデバイスに似ていた。

 

杖型はなのはのデバイス、レイジングハート

 

ハンマー型はヴィータのデバイス、グラーフ・アイゼン

 

戦斧型はフェイトのデバイス、バルディッシュ

 

刀型はシグナムのデバイス、レヴァンティン

 

しかも先程から使用している魔法もなのは達隊長陣が得意とする攻撃魔法ばかりだった。

 

「まるで、隊長陣と模擬戦をやっているみたいね」

 

ティアナが無理にでも苦笑いをする。

 

「け、ガラクタ共め」

 

獄寺も新型ガジェットを睨みつける。

 

「か、勝てるかな」

 

しかし、スバルはやはり不安な様子だった。

 

 

~sideツナ達~

 

スピードをあげてヘリそして獄寺達に合流する為に急ぐが、

 

「っ!?」

 

「どうしたの?ツナ」

 

急にツナが急ストップをかけた

 

「‥‥フェイト、なのは‥先に行ってくれ‥‥」

 

「「え?」」

 

「あいつがいる。」

 

ツナの見る方向にはある男が立っていた。

 

「あの人確か...」

 

「神楽ちゃんのお兄さん‥‥」

 

神楽の兄、神威が立っていた。

 

「ふふ」

 

と傘の先端を向けて発射してきた。

だが、

 

キン!

 

ツナがそれを受け止めた。

 

「あいつには少し話があるんだ。」

 

「...わかった。私達は先に行くからすぐに来て」

 

「あぁ」

 

フェイト達が先に行き、ツナは神威に目を向き直す。

 

「やぁ、久しぶりだね」

 

「...」

 

ツナは地上に降りて神威にもビルから飛び降り、神威はあの狂気が含まれる笑みをツナに向けて来る。

 

「あれ?無視?ねぇ、何か反応してよ」

 

挨拶をしたのに何の返答もしてくれなかったツナにちょっと不満な様子の神威。

 

「戦うしかないのか?」

 

そんな神威に対してツナはあくまで冷静に尋ねる。

 

「そうだね、君が嫌って言うのなら他の人に相手してもらおうかな」

 

神威の言葉にツナは苦虫を噛み潰したような顔をしてかまえる、それを見た神威は相変わらず笑顔を壊さない。

 

「だが、いいのか?」

 

「ん?なにが?」

 

「神楽から聞いたぞ、君達一族の特徴を‥‥この太陽の光の中、傘をさしながら片手で俺と戦うつもりか?この前の俺だと思っていると痛い目に遭うぞ」

 

「へぇ~心配してくれるんだ。君って結構と親切なんだねぇ~でも、心配無用だよ」

 

そう言って神威は1本の注射器を取り出し、腕に突き刺し、中の薬液を体内に注入する。

 

「此奴は、ある科学者は作った強化液だ‥時間制限はあるが、効き目があるうちは太陽の光を浴びても平気なんだよ」

 

薬を打つと神威は傘を折りたたんだ。

 

(神楽の話じゃ、夜兎族は太陽の光には弱い筈‥‥前の時も奴は外に居る時は傘をさしていた‥‥でも、今の奴は太陽の光を浴びているのに平気だ‥‥どうやら、奴の言っている事は本当の様だ)

 

「さっ、準備は出来た‥‥やろうか?」

 

「くっ」

 

2人が構えたその瞬間、

 

シュン!

 

ドド!

 

ミシミシと言う音をたてながらも2人の拳は一歩も譲らないまるでこの1発で勝負が決まるかのような激しいぶつかり合う。

2人の拳は互いに違う方向にそれて

 

ドゴ!

 

両者の頬を傷つけ合いそして

 

ズドーン!!

 

ビルに吹き飛ぶ

 

ガラガラ

 

「神威、お前は何で神楽の声を聞こうとしないんだ?」

 

「何だよ急に...弱いからに決まっているじゃないか。弱者の言葉なんて聞くだけ無意味だよ」

 

「本当にそれだけか?」

 

「何が言いたい?」

 

今まで笑みを浮かべていた神威の様子が明らかに変わった。

 

「他にもあるんじゃないのか?」

 

「何だと...」

 

「お前を見ているとそんな感じがするんだ。」

 

この言葉を発した時に神威の笑顔が崩れた。

 

「黙れよ、何でも知ったように、俺の何を知っているんだよ?お前は!?」

 

「そう感じるんだ。お前を見ていると」

 

ツナの瞳を見るや

 

「何も知らないくせに知ったふうな口を聞くなぁ!!」

 

神威は明らかにイラついていた。

 

「その減らず口、二度と開けないようにしてやる!!」

 

「やれるものならやってみろ」

 

再び拳がぶつかり合う男と男の勝負が再開された。

 

 

・・・・続く




ではまた次回。


新型ガジェット

見た目は白のボディで黒の翼がありこのつばさで空も自在に飛行できる。スカリエッティが白蘭の情報の元入れたナノコンポジットアーマーの為に硬さが以前のものと比較しても何倍にも膨れ上がっている。
さらに今までの隊長人達のデータのもと動いている。


model
エヴァ量産形すこし大きさは縮んで入るがそこはご了承ください。


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