【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~   作:ただの名のないジャンプファン

36 / 95
更新です。


標的35 死んでからも色々あるさ!

 

 

海鳴市の郊外にある廃墓地。

とある出張任務でこの地へとやって来た機動六課の面々は風呂上りにこの廃墓地で肝試しを行う事になった。

クジでペアを組み、肝試しに望んでいく機動六課の面々。

そんな中、銀時となのはのペアは1人の女の子の姿を見つける。

夜も遅い時間、しかも廃墓地に女の子が1人いるのは余りにも妙だった。

そして、その女の子は1人、廃墓地の奥へと消えて行く。

なのはは心配になりその子を追いかける。

銀時も追いかけたが、なのはを見失ってしまう。

1人、なのはを探す銀時はフェイトとツナのペアと合流。

3人はなのはが追いかけていった女の子の正体にもしやと言う思いが過ぎる‥‥

そんな中、探し人であるなのはが3人の前に現れた‥‥

 

 

「もう、銀時と逸れたって聞いて心配したんだからね」

 

「‥‥」

 

フェイトがなのはに声をかけるが、なのはは俯き、無言のまま何も答えない。

 

「なのは?」

 

そんななのはの態度にフェイトは怪訝そうな顔つきでなのはに声をかける。

 

「フェイトさん!気を付けて!!その人、なのはさんじゃない!!」

 

「え?」

 

ツナの言葉にフェイトは驚き

俯いたままのなのはは、いつもと何かが違う、いつもの優しい雰囲気ではなく、ましてやピリピリしているわけでもない。なんと言うか...一言で言えば何も無いと言う感じだ。

感情の一切を感じられない。

それどころか、生気も感じられないように思える。

 

「おい、なのは」

 

今度は銀時がなのはに声をかけると、

 

「‥‥」

 

なのはが手をスッとあげると突如、その変に放置されていた古い桶やらバケツやらが浮かび上がった。

 

「魔法!?」

 

フェイトが桶やバケツが浮かんだ現象を見て、なのはが魔法を使用しているのかとおもった。

 

「いや、違う!!これは何か別の力だ」

 

なのははデバイスを起動させておらず、この力が魔法以外の何か別の力であると判断したツナ。

やがて、なのはの近くに浮いている桶やバケツは3人に向かって飛んできた。

 

「危ない!!」

 

「ちっ」

 

飛んでくる桶やバケツを躱していく3人。

 

「止めて!!なのは、私だよ!!」

 

「‥‥」

 

フェイトはなのはに必死に声をかけるが、なのはからは返事が返ってこない。

今のなのはは明らかに様子がおかしい。

 

「くそっ」

 

銀時が止まり指示を出す。

 

「フェイト、お前は他の連中にこの事を伝えて来い!」

 

「わ、わかった」

 

フェイトは急いでゴールで待っているみんなの下へと向かう。

 

「ツナ、やるぞ。」

 

「わかっている。」

 

ツナは既にハイパー化している。

 

 

「‥‥‥‥‥‥」

 

なのははずっと無言だ。

 

「なのは?」

 

銀時が怪訝そうな顔でなのはに再び声をかける。

すると、

 

なのはが顔をあげると。

その目は生気を宿している目ではなかった。その目には何も映ってない何も感じてなかった。

 

「なのは!!」

 

「.....」

 

なのはの様子がおかしいのは明らかであるが、その原因がもしかしたら自分にあるんじゃないかと思って

 

「もしかしてお前」

 

と声を出す。ツナはそれを聞いていた。

 

「この前の事件の時、なのはに胸が小さい事を指摘してまだ怒っているのか?」

 

「‥‥」

 

流石のツナも銀時に『何を言っているの?』見たいな顔をした。

 

「いや、銀さん。それは無いでしょ‥‥」

 

「そうか?それじゃあ、なのはのプリンを食べちまってその罪を獄寺にきせたことか?」

 

「あれ、銀さんが犯人だったの!?」

 

銀時の罪の告白に驚くツナ。

 

「いや、それかなのはが買ってきたケーキを食べちまってそれを獄寺の仕業に偽装した事かバレたのか?」

 

「それも!?銀さん、獄寺君になにか恨みでもあるのか!?」

 

事あるごとに自分の罪を獄寺に着せた銀時の行動にちょっと引くツナ。

 

「どれもこれも銀さんが悪いんだろうが、今回は違うと思う。‥‥あの目、何かに憑かれてるみたいな...」

 

「.....」

 

「いやいや、沢田君、それは無いな!」

 

銀時が虚勢を張る。

 

「.....憑かれてるにして何にしても、なのはさんを正常に戻す必要がある。」

 

「ねぇ、沢田君、聞いていた?おじさんの話聞いていた?てか、お前その状態だとめちゃくちゃ冷静だな。」

 

そんなことを言っていると

 

なのはの身体からは黒いモヤの様なモノが滲み出てきた。

そして‥‥

 

「アハ‥アハ‥‥あははははははははははははは‥‥」

 

なのはが突然高笑いをし始めた。

 

「な、なのはさん。それはどちらかと言うとティアナが似合っていると思いますよ‥声的に‥‥貴方は『にぱー☆』とか言って、あざとい笑みを浮かべている方がにあっていますよぉ~」

 

高笑いをしているなのはに対して思わず丁寧口調になる銀時。

 

「銀さん、何を言っているんです?」

 

「いや、何となくだ‥気にするな」

 

「はぁ‥‥」

 

「あはははははは‥‥ねぇ、私と遊ぼう‥‥」

 

高笑いをやめたなのはの顔は目は死んでいる魚の様な目であるが、表情は寒気が走る様な笑みを浮かべていた。

 

 

ボコっ

 

バキッ

 

そして、最初は桶やバケツであったが、なのはから出てくる黒モヤの量が多くなってくると、今度は墓石や朽木までもが宙に浮き始める。

 

「おいおい、マジかよ‥‥」

 

宙に浮く大量の墓石を見て顔を引きつらせる銀時。

 

「ナッツ!形態変化防衛モード!」

 

ツナも宙に浮く大量の墓石を見て即座にナッツを出した。

 

「I世のマント!」

 

ナッツをマントに変えて銀時より前に出て防御しただが量が一向に減らない。

 

「ちっ、すまねぇなのは」

 

銀時は今のままでは埒が明かず、なのはを正気に戻すことが出来ないので、やむを得ずなのはを攻撃し、彼女を失神させようとした。

すると、

 

パシッ

 

なのはは銀時の一撃を片手で受け止める。

 

「なにっ!?」

 

そして、なのははもう片方の手を銀時にかざすと、そこから黒炎の様なモノを出し、銀時を攻撃する。

 

「ぐはっ!!」

 

なのはの黒炎を喰らい銀時は吹き飛ばされる。

 

「銀さん!!」

 

銀時が攻撃を受けた事で、彼の様子が気になり、なのはから視線を逸らしてしまった。

その隙をついて、なのはツナとの距離を詰め、ツナの頭部を蹴った。

 

「ぐっ!!」

 

倒れた銀時とツナに大量の墓石が襲い掛かる。

 

「ちっ、」

 

「うわぁ!!」

 

銀時とツナは、最初は転がりながら墓石を躱し、タイミングを見て起き上がり、墓石を躱していく。

 

「もっと、もっと!!もっともっともっともっと!!」

 

「な、なのは?」

 

さっきとは一点まるで子供みたいに叫ぶ。

 

「どうしたんだ。」

 

「.....銀さん、少し」

 

「あぁ、」

 

ツナは銀時と耳打ちをして

 

「行けるのか、お前それは」

 

「大丈夫だ。」

 

ツナの真剣な表情をみて銀時も

 

「わかった。しっかりやれ」

 

と銀時が動く。銀時が動くとなのはも動きを見せた。銀時にもう1度あの黒炎をしかも大量に‥‥

 

「ち、」

 

放たれた黒炎を銀時が洞爺湖で壊しながら進むと崩れた墓石の破片で足をキズつける。

 

「ち!?...ウォォォォォ!!」

 

その足をものともせずに進む

 

「てめぇの相手は俺だ!」

 

銀時は急に右にそれた。それを追いかけるようになのはが行く距離が近づくと

 

ガァッキィーン!

 

銀時の洞爺湖となのはの腕をがぶつかる。

 

「すまねぇ、後で謝るから今は我慢してくれ!!」

 

銀時は本気で行った。銀時の洞爺湖に合わせて躱していくなのはそしてまた黒炎を出し

 

「ワンパターンすぎんぜ!」

 

銀時は腕を掴んでそのまま上に投げて空中で止まりなのははそこから放とうとすると

 

「ゲージシンメトリー、発射スタンバイ。」

 

「なのは!!」

 

急な声に反応してツナを見るとツナはX BUNERを放とうとするがなのはが右に旋回して

 

「く!」

 

標的がさだまらない。そんな時

 

「今だよ!!ツナ君!!」

 

なのはの動きが止まったのを見るとそこには球体が出てきてそこに吸い寄せられていた。シャマルと炎真が駆けつけてくれていた。炎真自身何があったのかわからなかったがツナが何も考えないでX BURNERを放つわけがないなので手を貸した。

 

「X BURNER Air」

空中でを放ちなのはに当たった。この炎はツナの調和の炎のみで構成されていていた。

 

なのははそのまま落ちてきた。

 

「く!間に合え!!」

 

銀時は走り出してなのはをダイビングキャッチ...したはいいがバランスを崩して

 

「お、あぁぁ」

 

ゴロゴロ転がった。

 

「なのは!おい、しっかりしろなのは!!」

 

となのはの名を叫んでいると

 

ヒュぅぅん~

 

ボワン

 

「は、」

 

まさに幽体離脱なのはの身体から小学生ぐらいの少女が出てきた。

 

「.....暖かかった」

 

と呟いてツナを見ると、

 

「さっきの炎、暖かかった。痛みも何も感じなかった。あれは何!?何なの!?」

 

少女は鬼気迫る顔でツナに尋ねた。ツナと銀時は面を喰らった表情でこう返した。

 

「あ、あの、貴方は何者ですか?」

 

「う、ウ~ン、あれ‥‥此処は‥‥?」

 

「お、目が覚めたか?なのは」

 

「う、うん?それよりここは.../////」

 

現在進行形でなのはは今銀時に抱っこされている状態だ。

なのはが目を覚ましたので銀時はなのはを下ろすがまだふらついていたので銀時が肩を貸した。なのはが目を覚まして少し経ったらはやて達が来た。ツナの炎を感じたバジルと獄寺そしてリボーンが先導してそして

 

「大丈夫か?」

 

「うん」

 

「あの‥‥それで、君...は?」

 

新八が聞く。この時期と全く噛み合ってない服装の少女

 

「...私の名はアリサ、アリサ・ローウェル」

 

「え?私と同じ名前...てか、声は違うけど、顔は小さい頃の私とそっくり!!」

 

見た目は小学生ぐらいだが確かに小さい頃のアリサにそっくりだった。

ただ幼少の頃のアリサと声が違うのと少し髪の色が違うという程度だ。

もし、アリサ・ローウェルとアリサ・バニングスが同じくらいの年頃に出会っていたら、双子の姉妹ですと言われても信じてしまうくらい似ていた。

 

「ほんとアル、でも、何か近くに変な火の玉が浮いているアル。熱くないアルカ?」

と女性陣の1部...というより天然の人達は盛り上がっていた。

 

「ね、ねぇ銀さん、あれって‥‥」

 

新八は耳打ちで話す。

 

「言うな、何も言うな、そんな事あるわけねぇよ。その証拠にちゃんと足があるじゃねぇか」

 

「でも見た目からしても‥‥それに彼女、なんか透けていますよ」

 

「バカヤロー、この時期でも半袖で過ごしたくなるよ。ちょっと暑いよ。それに透けているのは制作スタッフのミスだ、ミス」

 

「いやでも、100歩譲って暑いかったとしても、何で火の玉を出しているんですか?それに制作スタッフって何ですか?」

 

「じゃあいいよ、譲ってやるよ100歩ぐらい。きっと寒いんだろ。世の中ライターをストーブとして過ごしている人だって居るんだよ。火の玉ぐらいもありゃ完全暖房の効いた部屋になるさ。」

 

「そうですか、そうですね...て言うか火の玉出ている時点でおかしくないですか、何であの子あんなに自由に火の玉使っているんですか?」

 

「そりゃあれだろ。幽霊だからだろう。きっと‥‥」

 

銀時がこれまで認めたくなかった言葉を言い放つ。

すると、

 

ダッシュ!

 

新八と銀時はいきなりダッシュした。だが怖いのか足がすくんで転んでしまった。

 

「ちょ、何してるんですか!」

 

ツナが言う。

 

「ちょ、ちょっと厠に」

 

と一応銀時を立たせる。

 

「ツナお前も見ただろ、あの炎、あの格好、あれは」

 

「だだだだだだ大丈夫でですすよ。まだみと、みと、認めてないですし。」

というツナ顔は真っ青で足がガクブル状態そして何より冷汗ダラダラ。

 

「私...実は地縛霊なの」

 

アリサ・ローウェル本人が自らが幽霊だと認めた。

 

 

「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁでぇぇぇぇぇたぁぁぁぁぉ!」」」」

 

キーン

 

全員耳を抑えた。新八ツナそして銀時の悲鳴が全員を襲った。

 

「ちょ、叫び過ぎよ。」

 

「本当に出た。やっぱ出やがった!」

 

「どうしましょう?僕らどうすれば!?」

 

と勝手に盛り上がっている人たちはほっといてまた違う意味で盛り上がっている人物もいた。

 

「お前、マジで幽霊なのか...幽霊なのか!!」

 

こういうのが大好きの獄寺だ。

獄寺はまずまじまじと見てそこから

 

「すまねぇ、少し触っていいか?」

 

と聞くもんだからそれに反応して

 

「何言ってんの!?ダメに決まっているでしょう!!」

 

「って言うか!触れるの!?」

 

ティアナが獄寺に止めなさいと言い、アリサ・バニングスが幽霊であるアリサ・ローウェルに触れるのかを尋ねる。

通常、幽霊と言うのは一般の人には見えるものではないし、まして手で触れられるモノでもない。

 

「多分‥私にもわからないけど、この世の未練が強すぎるからそれに伴って...」

 

「この世の未練って?」

 

すずかがアリサ・ローウェルにこの世に地縛している訳を尋ねる。

 

「私は自分でも自覚できるぐらい天才だったの...でも、そのせいか私には友達がいなかった...私はずっと1人だった...そして私は誘拐され、殺された‥‥」

 

蘇る記憶は恐怖でしかない。不良グループにより誘拐され、薬物投与の後に強姦されたあげく、証拠隠滅のため殺害された。

 

「てことは、まさか犯人に復讐する為に?」

 

「そう、」

 

ひぃぃ~とツナたち以外もおののいた。

 

「ってことで片付けば私はここにはいない。」

 

と言うことは

 

「復讐...したの?」

 

「した、犯人全員、い〇きみたいな顎にしてやった。」

 

(ちっせぇぇぇぇ、やる事ちっさいよ。)

 

ここにいた人は全員そう思っただろ。

 

「そりゃそんな事で恨み晴れないでしょ。と言うか何で顎のみの復讐」

 

「いや、他にもしたけど...」

 

「だよねだよね、そんな事で恨み晴れないもんね」

 

「でも...あまりにもちっさい復讐だから」

 

(それ以上にちっさいってどんな事)

 

「一族郎党全員谷の下に送ってあげた。」

 

「「「「何でだぁぁぁぁぁ!!」」」」

 

「何で、顎変形させてから谷の下に送っているの。顎関係ねぇじゃねぇか!!」

 

銀時がおもわずツッコミを入れる。

 

「私と同じひとりの辛さを味合わせるために...谷の下に送ったの。そしてじわじわと不安、恐怖、疲労を与えて惨めに死んでいく様を味あわせた‥‥」

 

「だから顎関係ねぇだろ!!」

 

「でも成仏できなかった。」

その時

 

「自分に任せてください。」

 

獄寺が自信満々に言うと、獄寺がアリサ・ローウェルの前にでて

 

「臨・兵・闘・者・皆・陣・列」

 

と手を振りながらお教を唱えた。

 

「この馬鹿!!」

 

とあちゃという感じでティアナは頭に手を置いた。

そしてリボーンが獄寺の頭に飛び乗り

 

「ガァッ!」

 

「お前、何で今回ツナ達に絡んだ?」

 

「わかんない。でも...楽しそうだったから、皆で騒いで、怖がって、笑いあっていた。何か...何か...」

 

「そうか、なら楽しそうな事すっか。」

 

にっと笑うリボーン。

 

「楽しい事って...言っても。何も無いよ、あるとしても缶ぐらい。」

 

「なら缶蹴りするアル。こんなに人数いるんだし。男VS女でやるヨロシ。」

 

「缶蹴りって...」

 

「いいんじゃねぇのか、缶蹴り」

 

「ちょい、リボーン君何で缶蹴り?」

 

はやてはボソッとリボーンに聞いた。

 

「死んでからは感情なんてねぇはず何だ。あるとしたら生前の未練で生まれた感情、ツナ達に感化されて出てきたかもしれねぇが...生まれた感情を刺激すれば成仏できるかもしれねぇだろ。」

 

「そ、それはそうかもしれへんが‥‥」

 

はやてはリボーンの提案に渋々乗る。

と言うか、幽霊の成仏のさせかたなんて管理局の士官学校で教わるような内容ではないので、これといった決め手がなかったので、リボーンの提案に乗るしかなかった。

 

「じゃあ私が鬼、見つけた人を祟っていく」

 

アリサ・ローウェルが、自らが鬼を務めると言うが、その際のペナルティも言うと、

 

「なんだよ!?そのルール!!そんなの缶蹴りじゃねぇよ!!もはやただのデスゲームだよ!!」

 

銀時が間髪入れずにアリサ・ローウェルのルールに異議を唱える。

 

「大丈夫、祟られてもい〇きみたいな顎になるだけ」

 

「ちっともよくねぇよ!!」

 

銀時の懸命な説得の末、普通の缶蹴りが行われた。

神楽の提案通りの男子VS女子で

 

~side男子~

 

男子が鬼で女子が逃げる役ただ全員捕まるまで終われない。

 

「はぁ、何でこんな事を、」

 

「ま、まぁいいじゃないですか、たまには」

 

「10代目自分にお任せください。全員捕まえますんで」

 

と手を胸に当てて

 

「そうか~、なら全部お前に任せる。」

 

「てめぇらは自分でやりやがれ、10代目限定だ!」

 

と銀時と獄寺は口喧嘩が始まって

 

「缶蹴り、拙者とても楽しみです。」

 

「あの缶蹴りのルールって?」

 

エリオは缶蹴りのルールがいまいちわからなかった。

 

「えっと確か、鬼が逃げている人を見つけたら缶に足を置くそしたら捕まったことになって、逆に逃げている人が缶を蹴ったら捕まった人は全員逃げられる。」

 

「それって逃げている人がとても有利なんじゃ」

 

「そうだね」

 

 

~side女子~

 

「ローウェル、神楽いくら遊びでも負けるのは癪だし本気で勝つわよ!!」

 

勝つルール要は相手に降参させるつもりである。

 

「本気で行くわよ!!」

 

「お、おぉ」

 

「わかったネ」

 

と神楽がそう言うと、彼女は傘の先を缶...と言うより男性陣に向けると、

 

ズガガガァァァン!!

 

銃弾を乱射した。

 

「ちょ、なんてもの撃ってんの!?ってかそれは銃だったの!?」

 

「でもアリサは本気出す言うたネ。」

 

「ごめん、まさかそこまでやるとは...てかローウェル、貴方も何してるの何浮かべているの!!?」

 

とアリサはアリサ・ローウェルを見ると墓石程ではないが小さな石を何個も浮かべていた。それを

 

ヒューん!

 

ドーン、

 

「ちょ、アンタまで何やっているの!?」

 

「大丈夫、これぐらいでも死にはしない。もし、死んでも私が面倒をみる。幽霊の先輩として」

 

「そういう問題じゃない!!」

 

やられた男性陣は

 

「な、何で」

 

「缶蹴りってこんなに命懸けでしたってけ」

 

「そりゃ命知らずの馬鹿がこんなにいりゃそうなるは」

 

そして獄寺が立ち上がりきれたのかダイナマイトを出して

 

「てんめ~やりすぎだバカ共が、果てな!!」

 

と大量のダイナマイトを放り投げた

 

「ちょ、それはやりすぎ、」

 

とツナは止めようとしたが無駄であった。そしてそれを見ていたはやて達は

 

「ちょ、今何時やと思ってんの!?そんな騒がしいと警察に通報されんで」

 

時間帯より銃刀法違反で捕まるだろう。

 

「あぁ、もう獄寺君も神楽ちゃんもやりすぎだよ。」

 

「ならお前が死ぬ気で止めてみろ」

 

久々のセリフそして銃を構えたリボーンが

 

「いっぺん死んでこい。」

 

ドン!

 

「ちょ、お前何やってんだ!」

 

銃弾がツナの額にヒットした。

 

「やばいこれ死んじゃったんじゃないんですか!!?」

 

新八がツナを抱き上げるとツナの額に炎のみが灯って

 

復活(リ・ボーン)!!死ぬ気で全員捕まえる。」

 

パンイチ姿で蘇った。

 

「イッツ死ぬ気タイム」

 

「?どうなってんの?」

 

「こいつは死ぬ気弾と言ってこれに脳天を撃たれた奴は死ぬ気になって蘇る、死ぬ気になる内容は後悔したことだ。」

ツナは走り出して草や木の影から

 

「発見!!缶踏んだ!!他はどこだ!!」

 

これにより最初は五分で終わった。ただ一部の女性から変態扱いされている...

 

「ハァックション!」

 

「ツナ」

 

「フェイトさん、うぅ~さ、寒い」

 

「もう、こんな所で裸に...なる.....か...ら」

 

「?フェイトさん」

 

とツナはフェイトを見るとフェイトは赤くなりツナをじっと見ていた。フェイトの今の気分はとりあえずカメラが無いか探したい気分だ。

ツナは、見た目は細く優男だがだいぶしっかりとした筋肉がついている。

 

「あの、どうしたんですか?」

 

「え/////あぁ、いや、大丈夫、大丈夫だよ。とりあえずこれ着て」

 

とフェイトは自分の上着をツナに渡すが、

 

「いや、大丈夫ですよ、慣れているんで」

 

「ダメ!!風邪ひいてからじゃ遅いから」

 

とフェイトが言うが一応リボーンがもう1着持ってきていた。

 

「情ねぇな、ボンゴレを継ぐつもりならこれぐらい自分で対応しやがれ!」

 

「お前が急に死ぬ気弾撃つからだろ!!後、俺は絶対継がないって言っているだろ!!」

 

とツナとリボーンが口喧嘩している時

 

「何やあっさり終わってしもうた‥‥どや、成仏できそうか?」

 

「ううん‥‥」

 

はやてはアリサ・ローウェルに聞くが首を横に振った。

それも当たり前だ。アリサ・ローウェルが楽しむ前に終わったのだから‥‥

 

「ならもう一回するか」

 

はやてのこの言葉に賛成意見と反対意見が飛び交った。

反対派は主に男性陣が...だが女性の数の多さそれとこのままほっとけない事で夜中ずっと缶蹴りをしていた。アリサ・ローウェルもとても笑っていた。それはもう年相応の子供のように‥‥

 

 

 

 

やがて、朝日が昇ると‥‥

アリサ・ローウェルの身体がさらに透けていき‥‥

 

「ありがとう‥‥とっても楽しかった‥‥」

 

アリサ・ローウェルは微笑み、そして消えていった‥‥。

幽霊の筈なのに‥‥怖い筈なのに、アリサ・ローウェルが消えた時、涙を流す者もいた‥‥。

ただ、この日、アリサ・バニングスとすずかは大学を休み、エリオとキャロは昼過ぎまで爆睡。

はやて達大人組はグロッキー状態のまま海鳴のどこかにあるとされるロストギアの捜索を行う羽目になった。

 

 

「やっと見つかった~。」

 

気のない声でだら~んと机にうつ伏せ状態のはやてが言った。はやての態度からもう全員が限界に近かった。そりぁ朝まで遊んで寝ずに缶蹴りしてそこから捜索だ。さすがのなのはもぐったりと倒れてた。

 

「封印も完了したしそろそろ帰んで~」

 

「わかりました~」

 

全員が帰る準備を始める前に倒れてしまった。その為夜に帰ることとなった。そのおかげでアリサとすずかとも別れの挨拶ができた訳だが...

 

「それじゃまたね、アリサちゃん、すずかちゃん」

 

「えぇ、」

 

「そうね、神楽も元気でね」

 

「うん、またいつか絶対会うネ!アリサ」

と神楽が言うとアリサは神楽の頭を撫で

 

「すずかちゃんも体に気ぃつけてな」

 

「えぇ、はやてちゃんもね」

 

すずかははやてに微笑む

 

「それじゃ転送すんで」

 

別れを惜しむものまた会えることを期待するものそして中には

 

「あ、パフェ忘れてたぁぁぉぁぁ!!」

 

と嘆く者もいた。これは誰かは言わずもがなである。

 

 

その後、アリサとすずかが気になって調べてみた所、確かに20年ほど前、あの廃墓地の奥にある廃墟にてアリサ・ローウェルと言う名前の私立聖祥付属小に通う4年生の女子児童が殺害された新聞記事を見つけた。

 

「やっぱり、本当だったのね」

 

「みたいだね‥‥」

 

「あの子、生きている間も‥そして死んだ後もずっと一人っきりだったのね‥‥」

 

同じ名前と似た容姿を持つアリサは他人事には思えず、アリサ・ローウェルが犯人達に復讐するのも無理は無いと思った。

 

「でも、ちゃんと成仏できてよかったね」

 

「そうね‥‥」

 

後日、アリサとすずかはアリサ・ローウェルの殺害現場である廃墟を訪れ、花束とお線香を捧げ、アリサ・ローウェルの冥福を祈った。

 

 

・・・・続く




ではまた次回。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。