【大空】と【白夜叉】のミッドチルダの出会い~改~ 作:ただの名のないジャンプファン
~sideファミレス~
「さぁて、何でこんな事をした?」
なのはと銀時はとりあえず近くのファミレスに入り、銀時はパフェを頼み、彼はパフェを食べながらスリをした子供に尋問するが、スリをした子供は俯いき黙り込んでいるだけで何も言わない。
スリをした子供自身、まさかパフェを食べながら尋問して来る様な相手に尋問をくらうとは思いもしなかった。
一応子供の頭には、なのはの財布をすった罰なのか大きなたんこぶができていた。
「‥‥銀さんとりあえずパフェ食べるのをやめようか?」
と見かねたなのはが銀時からパフェを没収して、
「君は子供だけど、わかっているよね?スリはれっきとした犯罪だよ」
「‥‥」
なのはは、子供にやさしくスリは犯罪なのだと優しく諭す。
「君はどうして犯罪をしてもお金が欲しかったの?」
そして、お金が必要だった理由を尋ねる。
すると子供はしらを切ったかのように、
「あぁ、そうだよ!!金が欲しいから吸ったんだよ!」
物凄く大きな態度の少年。
「あんたの事はよく知っている!俺のような貧乏人にも名前ぐらい知る有名人だからな!そんなやつにわかるのか!?その日、その日を生きていくのに精一杯の俺達の様な貧乏人の気持ちがな!!」
子供は真剣な表情で怒鳴り散らした。周りの人もびっくりした顔でこちらを見ていた。
この言葉になのはは何を言えばいいかわからないただ説教するにもこの子にはまだ届かない。
それはなのは自身が、この子の様な貧困生活を体験していないからだ。
小、中は私立の学校へ行き、管理局に就職した現在もそれなりの給料とボーナスを貰っている。
そんな自分が此処でこの子に何かを言ってもこの子にとっては、ただの皮肉にしか聞こえないからだ。
そんな時、
「はは、確かにな‥‥」
銀時が子供の意見に同調するような口ぶりで言った。
「確かにエリート公務員様には貧乏人の気持ちはわかんねぇかもしれねぇな」
「‥‥」
銀時の言葉に今度は、なのはが俯き子供は驚いた表情で銀時を見た。
「だけどな、こいつは、今はわかんねぇかもしれねえが、お前の為にわかろうとしてるぜ」
ここから銀時は何時もの顔ではなく真剣な表情となり、
「いいかボウズよく覚えとけ、この世に楽だけで生きている奴なんていねぇんだ、全員何かしら背負っている。それをわからずに自分だけ『不幸だ』なんて言うんじゃ男が下がるぜ。」
銀時の迫力に子供はビビった。
だが、
「俺はボウズじゃない!!俺にはちゃんとしたダイゴって名前があるんだ!!よく覚えておけ!!」
虚勢せいかもしれないが、ダイゴは精一杯の声で銀時となのはに自分の名を名乗った。
「そいつはすまねぇな。で、ダイゴ。お前は何の為になのはから財布をすった?生き抜く為...の他にあるじゃねぇのか?」
「...妹もいるんだ.....だから自分はどうなってもあいつは...」
「親は?」
なのはがダイゴの両親についてきいた。
「母ちゃんは死んだ。父ちゃんはどこに行ったかわかんねぇ。」
ダイゴは泣きそうな表情で答えた。
「教会の孤児院には行かないの?」
なのはは優しげな瞳でダイゴを見た。
「...父ちゃんはろくでなしで犯罪者何だ。母ちゃんは父ちゃんに捨てられて...それでも俺達を捨てずにいてくれて去年過労で.....」
ついにダイゴの瞳から涙がこぼれ落ちた。
「あんなでも...妹はまだ父ちゃんを信じてんだ!だから見つけて家族3人で...住みてぇんだ。教会に...行くと情報が入りにくいから.....」
「そうか、なら協力してやる。」
銀時が立ち上がり
「え?」
「俺は此処以外にもな、万事屋って言う頼まれれば何でもする商売してんだ。とりあえずなのはの財布分の金で動いてやる。父ちゃん見つけてしっかりとした大人になったらちょくちょく払いに来いよ。」銀時はダイゴの頭を撫で親のような表情をした。
「あ、ありがと...ありがとうございます。」
泣き始めそして目を擦りながら感謝し続けた。犯罪を犯したのに全く見ず知らずなのに助けになってくれたから...
「ならこれからの予定決まったね。」
となのはも立ち上がり、
「ん?いいのか?せっかくの休日なんだ。コイツの依頼ぐらい俺だけでも‥‥」
というがなのはは、
「冗談言わないで!こんな子供をほっといて休暇なんて楽しめないよ。それに私自身この子達の助けになりたいし。」
「う、うえぇぇぇぇぇんありがとう、ありがとうございます。ほんとに」
とりあえず、ここはファミレスの中なので、銀時となのはは、ダイゴを泣き止ませて、
彼と彼の妹が住む場所へと向かった。
~side裏町~
「おい、ミチル、ミチル!」
土管が多くそこにビニールシートやロープ等で作られた小学生が山の中や森の中に作る秘密基地みたいな所だった。
「よくこんなもん作れたな、」
銀時はダイゴの家を見て感心する。
「これぐらいはできる昔からよくやってたんだ、」
とダイゴは自慢げに語った。
そして
「あぁ!お兄ちゃん!!おかえりなさい!!」
と中から小さな女の子が出て来てダイゴを抱きしめた。
「ただいま、ミチル」
ミチルと呼ばれた少女黒い髪で朝の髪飾りが怪しく輝いていた。
「あれ?お客さん。.....あぁ!!エースのお姉さん!!よくいろんなところで見る!」
となのはを見て声を上げる。
「ありがとう」
となのはは優しく微笑んだ。
「少し食べ物買ったんだ。食べる?」
「ほんとにありがとう!!」
なのははミチルの頭を撫で、
「おい、もしかしてなのはをターゲットにしたのって...」
「ミチルがあいつを好きなのは全然知らなかった。」
そしてミチルが食べ物の用意をしている中、銀時、なのは、ダイゴの三人は外で話し合っていた。
「さて‥‥どうすっか?」
いきなりノープランの銀時。
「とりあえず、私がフェイトちゃん達に連絡を入れるよ。少なくとも犯罪者なら管理局のメインバンクに情報とかがあるかもしれないし‥‥」
「.....ドルゴ、ドルゴ・カールベルト。エースの姉ちゃんは父ちゃんを...」
「見つけたら、とりあえず逮捕はするよ、でもミチルちゃんに少し面会をさせるつもりだよ。ミチルちゃんにはちゃんとしたお父さんでいてほしいもんね。」
なのはが言うと
「あいつが改心しているとは思えないが、ミチルは父ちゃんを信じているからな。あったこともないし演技でも...」
「それは見つけてから言おう、まずはなのはがフェイトに連絡。俺は不良の溜まり場当たり探すさ。少なくともなのはの頭に引っかからないってことはそこまですげぇ犯罪者じゃねえしな。」
銀時はなのはが覚えていないような犯罪者なら、どうせ万引きか食い逃げとかの軽犯罪のコソ泥レベルの小物だろうと思っていた。
「わかった。」
となのはは離れてフェイトに連絡を入れた。
「俺はあんたについていく」
ダイゴが銀時について行くと言い張った。
「いいのか?俺の方は危険だぞ?それでも来るのか?」
銀時はダイゴの目をジッと見つめる。
「当たり前だ!!これは俺の...俺達の問題だ、俺が行かないでどうすんだ!!」
とダイゴも銀時の目を見て言う。
「ふっ、なのは、こいつは俺の所について行かす。妹の方は...」
「わかっているよ。私が一緒にいるから。」
そして銀時はダイゴを連れて走っていった。
「さてと、それじゃあフェイトちゃんに連絡入れよっと‥‥もしもし、フェイトちゃん?」
なのはは携帯でフェイトに呼びかけた。
「あれ?なのは?どうしたの?休暇は楽しんでいる?」
「あっ、うん‥‥ただ、少し調べて欲しいことがあるの」
「何?まさか問題が起きたの?」
「そこまでの事じゃないよ。ただ...ね‥‥」
「わかったよ。なのは」
とフェイトに調べて欲しい人物の名前をつげて、なのはは携帯を切った。
~sideフェイト~
なのはの連絡を受けてフェイトは
「もしもし、ゲンヤ部隊長ですか?」
108部隊のゲンヤと連絡をとった。
「ん?ハラオウンの嬢ちゃんか?どうした?」
「少しゲンヤ部隊長にお願いがありまして...」
「なんだ?言ってみろ」
「ドルコ・カールベルトと言う人物を調べるのに協力を要請したいのですが...」
「...嬢ちゃん。何でその名前を知ってるんだ?...そいつは今少し問題がある奴なんだが...」
「問題?」
「そいつの関わった組織が少し問題でな...... 」
「えっ?」
フェイトはゲンヤからの説明を聞き、目を見開いた。
~sideなのは~
「エースのお姉さん。ほかの人達は?」
ミチルは銀時やお兄さんがいないことに気がついた。
「少しどこかに行くって」
「そうですか」
ショボンとしてそして
「ならご飯はお預けですね。.....エースのお姉さん。お話して!!私いつかお姉さん見たいになりたい!!」
「ありがとう、そっか私が目標か...」
なのはは自分の弟子のスバルを思い出していた。
「じゃあね...」
となのはは今まで会ってきた人達やちょっとした悲しい戦いミチルはまるで絵本を読んでもらっている感じだった。
なのはがこれまで体験してきた戦いはミチルにとっては夢物語に近い
「そう言えばお姉さんにとってあの男の人って何ですか?」
「銀さんの事?」
「はい、あの銀色のおじさんはもしかしてお姉さんの彼氏とか何ですか?」
この言葉になのはは赤くなり、
「違うよ、お友達なのは変わらないけど...そこまでじゃないよ」
「そうなんですか?お似合いだと思いました~...私はママとパパが一緒にいる所は見た事が無いんですけど、それでもお似合いだと思いまししたよ。」
ミチルは曇り無き笑でなのはを見た。
「そっか‥ありがとう。」
とミチルをなでた言い方が悪いかもしれないが子供の言ったことをあまり間に受けずになのはは返した。
なのはは今の所、銀時に対して1人の男性と言うそこまでの感情を抱いてなかった。
「っ‥‥ミチルちゃん、少し此処で待っていて。」
なのはは外に多くの人の気配を感じた。
そして外に出すと其処には数十人の黒服に黒メガネをかけた怪しい男達がいた。
「何か用かな?」
なのはは固い表情で男達に此処に何の用で来たのかを尋ねる。
「ミチル・カールベルトに用がある。」
「ミチルちゃんに?」
「そうだ。俺達はそいつの親父の借金の肩代わりにそれを連れていく。」
「そんなことやらせないよ!」
なのははバリアジャケットを展開する。
「むっ!?その姿は‥‥成程、管理局のエースか‥‥お前自身も高く売れそうだ。」
相手が管理局のエースだと言うのに黒服の男達は驚く様子もなく、冷静にしている。
その様子からこの男達もプロなのだろう。
(ここじゃあの子に被害が行く...かと言ってこの人達が素直に場所を変えてくれるかどうか...)
なのはの得意の砲撃魔法はミチルにまで被害がいきかねない。
「どうした?来ないならこっちから.....」
と黒服達もデバイスを出して斧やら刀やら銃なんて者もいた。
斧を振りかざす男をなのははレイジングハートでガードして斧を弾き腹に一発入れ魔法弾で吹き飛ばした。
「「ウオォォ!!」」
刀で左右から斬りつけてきたので空に飛んでかわした。
「アクセルシューター...」
と魔法弾を生成していると狙撃をしてきた。
「どうした?管理局のエース・オブ・エースと言えば砲撃だろう?何でしてこない?」
男達はニヤニヤとした顔でなのはを見る。
なのはは周りを気にして本気を出せない。そして不運な事に外の騒がしさに不自然を感じたのかミチルが出てきた。
「ダメ!出てきちゃ!!」
「お姉さん?」
もう遅いこの人達はプロだった。目標が出てきたので速やかに標的を変えた。
狙撃をしてきた人がミチルを見るとミチルの元に走り出した。なのはもそれを阻止しようとするが、
「ショートバーー」
「焦ったな。今...」
「え?うっ‥‥」
此処でなのはの意識は途切れてしまった。
・・・・続く
ではまた次回