さばげーがえり!   作:一織

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新章開始です!


第2章 卒業旅行
第17話 そつぎょうしき


凛音「ふむ……」

 

 

 

凛音は由紀の持っていた地図帳と自分たちの住んでいた地図を見比べる

 

 

慈「凛音くんどうしたの?」

 

 

 

凛音「あ、めぐねえ ちょっと考え事を…」

 

 

 

 

慈「考え事って?」

 

 

 

凛音「この世界についてです。」

 

 

 

慈「っ!」

 

 

 

凛音「俺たちは明らかに違う世界に来たと考えるのが妥当でしょう。科学的にはありえませんが……」

 

 

 

凛音「地図が一致しないんです」

 

 

 

慈「どういうこと?」

 

 

 

 

凛音「俺たちがここに来る前に車で走っていたのがここです。そしてこことは3万km以上離れているんです」

 

 

慈「…」

 

 

凛音「そして俺たちの地図には巡ヶ丘と言う土地は無いんです。」

 

 

慈「ということは……」

 

 

凛音「俺たちの来た地域まで行ってみましょう」

 

 

 

慈「でも…電気なんかは…」

 

 

 

 

凛音「もし電気類が生きていなかったらここに戻ってきましょう。」

 

 

 

―――――――――

 

そしてその計画を話してから1週間後

 

 

 

薫男「さて、準備できたか?」

 

 

 

 

由紀「おっけーだよ!」

 

 

 

慈「はーい、じゃあそろったかしら?」

 

 

 

凛音「それでは、私立巡ヶ丘学院高校の卒業式を執り行います。先生のお言葉佐倉慈先生」

 

 

慈「みなさん、おはようございます。」

 

 

 

学園生活部「おはようございます。」

 

 

 

慈「今まで、沢山の出来事があり、絶望し、諦めかけた時もあったでしょう。ですが、これからはもう大丈夫です。絶望に押し潰されそうな時も、隣に寄り添ってくれる人との出逢い、希望が生まれたでしょう。これからも巡ヶ丘学院高校を卒業したことを誇りにこれからも歩んで行きましょう。」

 

 

 

ヒワインド「佐倉先生、ありがとうございました。続いて、在校生兼卒業生の送辞代表、直樹美紀」

 

 

美紀「はい」

 

 

美紀「送辞 月日の流れは本当に早いもので、出会ったと思ったら、もう卒業の季節なのですね。先輩達との出逢いは本当にかけがえの無いものでした。―――――

 

 

 

 

在校生兼卒業生代表 直樹美紀」

 

 

 

 

薫男「ありがとうございました。続いて、答辞 卒業生代表 丈槍由紀」

 

 

 

由紀「はい!」

 

 

 

 

由紀「私達にとって、屋外活動生活部?サバイバルゲーム部?」

 

 

薫男「サバゲー部でいいよ。」

 

 

 

由紀「えへへ…ごみぃ…サバゲー部のみんなとの出会いは大切なものでした。私達、私立巡ヶ丘学院高校の生徒一同はサバゲー部のみんなに救われました。これからも迷惑掛けちゃうかもしれないけど、ずっと一緒に居ましょう…卒業生代表……丈槍由紀…っ!」

 

 

 

 

 

巡り巡るアルバムのページ、ひとつひとつ、宝物だよ思い出を抱き締め今一緒に果てない未来へと…

 

 

 

 

 

 

 

凛音(大号泣)

 

 

 

 

薫男(顔を隠している)

 

 

 

 

ヒワインド(目が潤んでいる)

 

 

 

卓(涙が伝う)

 

 

ジョン(大号泣)

 

 

 

 

サバゲー部一同「これからもずっと守らせていただきます!」

 

 

 

 

―――――

 

 

 

凛音「積めるものは積めるだけつんだね」

 

 

 

 

薫男「よし、出発だ!」

 

 

 

 

全員「おー!」


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