今作を楽しみにしていらっしゃる方々には非常に申し訳ないのですが、1から読み直して色々考えた結果、今話を以ってこの作品を打ち切らせていただくこととなりました。
今の所、作品自体の削除はしない方針でいます。
理由…が気になる方は感想で聞くなりしていただければと思います。長くなりそうなので。
【重大発表2】
また、今作の設定を少し変えた「楓さん幼馴染モノ」長編を2017/05/07 15:30に投稿開始する予定です。
今作の流用が多分に含まれる最初の4話ほどは連日投稿しますが、それ以降は週1投稿となります。
主観になりますが、「キャベツ」よりも物語全体としての深みや面白み、現実味が増したモノをご用意させてもらえるのではないかと思うので、ご期待下さい。
あ、評価とか感想は全然送ってもらって構わないですよ?(乞食)
「俺!上手く言えないんすけど!歌もダンスもスッゲー上手かったです!これからも頑張って下さい!」
「ありがとうございます!」
「ーーはいじゃあ一旦休憩入りまーす!」
座っていても足が痛い。
幸い店内でのイベントなので冷房は効いているが、それも行列のせいで開け放たれた扉から夏空へ抜けて行く。
握手会が歌以上に辛いとは思ってもみなかった。と零すと、剥がしスタッフをやってくれているプロダクションの事務員さん(ナイスミドル)にバシバシ背中を叩かれた。
曰く、元気出せよとのこと。
そう思うんなら手を止めてください(懇願)
体感時間では4〜50分経ったような気がするが、列を目で辿るとまだ店外に続いている。
ぼーっと外を眺めていると、開きっぱなしの自動扉から今西さんがペットボトルを持って走ってきた。
すぐさま受け取り一気に喉に流し込むと、痛みを訴える足を気力で抑えつけて立ち上がる。
「残りは?」
「およそ半分。この炎天下でファンの皆さんを放って長々休憩はさせられない。大変だろうけど、もう1時間頑張ってくれよ」
言うなれば、100人と30秒ずつ立ち話するだけの作業。
文字にすればたかだかそれだけのことが、辛い。
メガホンで俺の休憩の終了を告知した今西さんは、また誘導係として外へ。
「はーい、次の方どうぞー!」
◆
ピンポーンと呼び鈴を鳴らす。
直後、ガチャッと呼び鈴を通話モードにする音が聞こえたが、返事が無い。
「か、楓?」
「…む〜」
どうやら不貞腐れていらっしゃる御様子。
「あの、楓…さん?いや、こんな時間になったのは悪かったと思うけど、俺のために開いてくれた飲み会だし、行かないのもあれかな〜って」
「…翼くんの歌ってるとこ、見れなかった」
そりゃ、楓に仕事が入っていたからで…
なんていうのはデリカシーが無いにも程があるよなぁ。
…あー、俺汗臭いかな?引かれたらちょっと凹むわ〜。
言葉無い空間。
流石に10秒も身動ぎ一つせず黙っているのはおかしいと思ったのか、楓の呼ぶ声と慌てて鍵を開けに来る音が聞こえる。
「翼く、ん…?」
扉が開いた瞬間、視界に移ったミステリアスグリーンを抱きしめた。
女性特有の甘い匂い、カラダ細いし柔らけ〜…なんて弁明のしようがないほど変態チックな考えは一旦置いといて、
「ーーただいま、楓」
「…ふふっ、おかえりなさい。翼くん」
「…ごめん、この雰囲気で言うことじゃないとは思うんだけど、風呂入ってきていい?」
「ええ、勿論。入りましょう?」
あれ?なんかニュアンス曲解されt
この後滅茶苦茶…
って考えた貴方は心友(