連載3つ抱えてるくせに。
ふみふみ詰まってるくせに。
…どれもこれも全部ガンダムUCのサントラが悪かったんや!(褒め言葉)
ーー
大学からの帰り道、夕焼けが街に影を落とす頃。
この時間帯になると多少は涼しく感じるが、それはあくまで真昼間との対比によるものであって、夏…しかも梅雨明け直後という季節がら、暑い上に湿気がすごい。
暑さからか顔をほんのりと赤らめ、汗で服をしっとりと肌に張り付けている楓の姿は、
あどけなさを残したまま色っぽさを増していく彼女に、年月という概念は関係ないのかもしれない。
若干透けた白い肌をさり気なく見ていると、自分がどれほど汚れてしまったのかをも透けて見えているような気がしてくる。
…はい、嘘吐きました。中学生の頃からずっとチラ見してましたすいません。
ーー不意に、蝉の鳴き声が止んだ。
「…なぁ、楓。」
「ん〜?なんですか〜?」
フンフフフン…♫とご機嫌に鼻歌を歌いながら、俺の少し前を歩く楓。
突然立ち止まった上で質問をするでもない俺が気になったのか、クルリと振り返ると微笑みを浮かべて首を傾げる。
「…あ、いや、今日の晩飯は何にするのかなー…と。」
「…晩ご飯。
うーん、そうですね…ハツとネギの塩炒め、なんてどうで
「…聞いといてなんだが、親父かお前は」
「フフッ、お
「……それじゃ、俺が
…いつからこんな
じゃなくて、
「なぁ、楓」
「はーい、なんですか〜?」
俺が次に口を開こうとした瞬間、何かに勘付いたようにあっ、と声を上げる楓。
「ーーもう夕食のメニューは変えませんよ…!」
「誰も変えろだなんて言ってねーよ」
俺がそう言った途端
フンスッ…って擬音が聞こえてきそうなほど達成感に溢れた表情には、もう…うん、なんて言えばいいんだろうね?
…いや本当、いつからこんな残念極まりない娘になってしまったんだマジで(重語)
「ま、仕切り直しっつーことで…俺さ、アイ「アイドルになろうと思う、ですよね?」…です」
………いや、あってるぜ?あってるけれども…!
そこは自分の口で言いたかったっつーか、なんで分かったのかってところが非常に気になるっつーか…
「…ふふふっ。毎朝起こしに行くのに、名刺は机の上に置きっぱなし。
昨日、夜に
…『母さんの声真似が地味に上手い』とか、『俺が直接言うっつったのになんで話しちゃってんのママン』とか、『そもそもなんで
「まぁ、そういうことだから…
すまん。多分、明日からは夕飯一緒に食えないと思う。」
…アイドル活動しつつ学業を通常通りに修めるには当然、夜にレッスンを回す必要がある。
別に、『モデル業は簡単だ』…なんて言うつもりはないが、今西さん曰く、楓のようなファッションモデルの場合、究極的に言えば
売り上げに関わるものが多いことが、単純に必要とする
さらに言えば、モデルの一回ごとの実質所要時間は、メイクと
しかしアイドルの場合はその逆。
深夜の生番組やラジオ・ライブ、CD録音なんかだと一度の失敗も許されない。
故に、レッスンやセリフ・流れの
とにかく、アイドルは時間の制約が厳しいのだ。
ホラー系や眠たげ系キャラでもない限り目に
まぁ、その辺は
「…仕方ないですね〜、翼くんは」
立ち止まった楓から零れた言葉に、振り返ろうとした刹那に触れた、
「ーーか…えで…?」
夕焼けを背景にこちらに微笑みを向ける楓はとても綺麗で、
「翼くん」
その声は、言葉は、
「同棲、しましょうか?」
抗い難い魅力に満ちていた。
現在、主人公・楓さんは同じアパートで一人暮らし中です。
モデル、アイドル云々は完璧に思いつきです。
そして変則ダジャレ二連発。
…うん。
作者の限界はここまでだっだんだ…(ダジャレの感想乞食)
2017.4/12一箇所伏線を追加しました。