アスナ「私のお兄ちゃんが小さくて可愛い」 作:アルティメットサンダー信雄
翌日、BFが目を覚ますと、自分の目の前にはアスナの胸があった。目の前っつーか、完全に谷間に自分の顔がめり込んでいる。
「………このやろう、本当に抱き枕にしやがって」
どうしたものか悩んだが、完全に抱き締められているため身動きが取れない。
どうにかしてもぞもぞ動いて脱出しようとするが、その度に「んっ……」とアスナからエロい声が漏れる。BFはそれを全く無視し、起こさないように脱出しようとモゾモゾ動き続けた。
(さ、さっきから乳首が擦れてるのよこのエロ兄貴!)
一方のアスナは起きていた。BFより早く起きて、抱き締めていたらどういう反応するかと思って試してたら、何も反応がないどころか感じさせられているわけである。
「あークソッ、ご丁寧に脚まで絡めやがって」
(うるさいわね。逃したくなかったのよ)
「太ももに挟まれて、手が抜けねぇ……‼︎」
(ひゃっ⁉︎ちょっ、どこ触って……‼︎)
「こいつの太もも肉厚半端なさすぎだろ……リアルだったら手首の血止まってんぞこれ」
(このっ……!さっきから言いたい放題言って……!)
「あー……眠くなって来た。なんかもうどうでもいいや。二度寝しよっかな。おっぱい枕柔らかくて丁度いいし」
そこがアスナの限界だった。思いっきり蹴り飛ばした。
1
「だーかーらー、あれはお前別に欲情してたわけじゃねーんだっつーの」
朝飯を食べてる最中、怒ってるアスナと言い訳してるBFだった。
「ふん、どーだか」
「つーか、妹に欲情できるわけねーだろ。自惚れんな」
「はぁ⁉︎お、おっ……!ぉ、ぉっぱぃまくら(←ここだけ小声)……とか言ってたのはどこの誰よ⁉︎」
「そのまんまの意味だよ。お前のおっぱいは枕としては最高だが、欲情は絶対しねぇよ俺は」
「なんでよ!いや別にして欲しいわけじゃないけど」
「妹のおっぱいに欲情したらやばいだろ」
「そ、それは……そうだけど……」
「とにかく、この話はもういいだろ。つーか、元はと言えば俺をからかおうとして抱き枕にしたお前が悪い」
「そ、それとこれとは話が別でしょう⁉︎」
「いいからもう行こうぜ。今日は攻略の日だ」
朝飯を食べ終えたBFは立ち上がり宿を出て、その後をアスナは慌てて追った。
2
集合場所には、すでにキリトが着いていた。
「おう」
「やぁ」
BFとキリトが軽く挨拶した。
「ちゃんと攻略本の内容は覚えたか?」
「それどころか、昨日軽く遊んで来た」
「は?だ、誰と?」
「ボス」
「はぁ⁉︎」
「いや、ボスの攻撃パターンが変わったら可能性も考慮してボスのHPゲージを1本目だけ削って来たんだ」
「あ、お前なぁ……そんな無茶を……。で、どうだった?」
「少なくとも一本目まではあの攻略本通りで問題ない。そこから先は知らん」
「………なるほどな」
「まぁ、この攻略組のメンバーはゲームオタクばっかだろうし、βテスト時と製品版で仕様が変わってる可能性くらい考慮するだろ」
「………だといいけどな」
そんな話をしてると、一同は出発したので、三人は後を追った。