問題児たちと転生ライダーが異世界から来るそうですよ?   作:shimito18

7 / 10
この話は二話に続きます


第7話 転生ライダーと和装ロリが勝負するようですよ?

「もういいだろ、白夜叉いじけてないでさっさと喧嘩しようぜ!」

 

いじけて座り込んでいた白夜叉は踵を返し立ち上がり自信満々の笑みでこちらを見た。

 

「そうじゃの、私もそろそろ退屈していたころじゃ。始めるとしよう私達のケンカを!」

 

白夜叉が叫ぶと空中からギアスロールが降ってきた。それを手に取るとそこにはやはりこれからのゲームについて書かれていた。

 

 

『ギフトゲーム名"夜叉との聖戦"

 

 

 プレイヤー側

 

 

 六道九十九

 

 

 ・クリア条件

 白夜叉に参ったと言わせる。

 もしくは気絶させる。

 

 ・敗北条件

 プレイヤーが降参、もしくは気を失う。

 上記を満たせなくなった場合

 

 

 宣誓 誇りと御旗と主催者の名の下にギフトゲームを開催します。

 "サウザントアイズ"印』

 

「了解した。つまりあんたを殺さず倒せばいいんだな」

「ずいぶんな自信家じゃのう小僧?」

「当たり前だろ、自信を持たなきゃ勝てる勝負も勝てやしねえ。それに、さっきまで春日部が頑張ってくれてたんだ俺も頑張んなじゃいけねえだろ」

 

俺はそう言いながら極ロックシードを取り出し白夜叉に突き出した。が、俺の体にまるで何かが入ったような異変があった。髪も一部だけ赤くなっていた。

 

「俺、参上!!やっと喧嘩か、それならこのモモタロス様に任せな!」

 

するとまた俺の中に何かが入るような異変が起きた。

 

「先輩じゃ女の子の相手は無理でしょ、ここはこの僕に任せといてよ」

「うるせえエロ亀!てめえはナンパしたいだけだろうが!」

「いいや、ここは俺に任せとき!」

「僕がやる!僕だって戦いたい!」

「いいや、私がやろう。たまには肩慣らしをしておかなくては腕が鈍ってしまう」

「まあまあ、ここは順番にみんな仲良く……」

 

髪色は上から青、赤、黄、紫、白、緑と変わっていった。だが俺は怒号を挙げそれらを振り払った。

 

「うるせえぞてめえら!これは俺の喧嘩だ、黙ってみてろ!………悪かったな白夜叉邪魔が入った」

「構わん、そろそろ始めようか」

 

俺はその言葉に笑みを浮かべた。

 

「ああ、てめえら見てろ。これが、これからは俺のステージだ!」

 

             フルーツバスケット!

 

~sid off~

 

極ロックシードから音声が鳴ると、九十九の隣にヘルヘイムの木が一本生えた。そこら何とリンゴのような形をした黄金の果実が生み出された。

 

「そ、それは⁉」

「黄金の果実。この世界の住人なら知っているだろ」

「黄金の果実?なにそれ?」

 

九十九と白夜叉のやり取りを聞いていた、飛鳥はその単語に首を傾げた。

 

「黄金の果実、様々な神話があるが主に黄金の果実はギリシア神話内にたびたび登場する。

 中でも有名なのはヘラの果樹園「ヘスペリデスの園」に生えているとされるもので、これをラードーンが守っているとされた。ヘラクレスは十二の冒険の中の11番目の冒険でこれを取って来い早い話が「とっとと死ね」と命令され、アトラスの協力を経てこれを持ってくることに成功した。

 ちなみに、ラードーンは林檎を奪われたものの、実績を労われてりゅう座になった。

 食べれば不老不死になるとされ、トロイア戦争の引き金ともなったほか、女狩人アタランテの伝説にも登場する。

 そのほか、北欧神話にも黄金の林檎は登場する」

「十六夜さんは意外と博識なのですね」

「うん意外」

「確かに」

「にゃ~」

 

十六夜は三人と一匹の言葉に「ヤハハ!」と笑いスルーした。

 

「それで、それをどうするのじゃ?」

「それ、答える必要のある質問か?」

 

九十九は黄金の果実を齧り全てを食べ終えると、九十九の身体が強く光り始めた。「うおおおお!」とうなりを上げると、光が収まるころには九十九の髪は金髪になり服装は今までとは違い、純白で神々しい姿に変わっていた。

 

「貴様、その姿は……」

「始まりの男、何て呼ばれるらしい。残念ながら始まりの女がいねえから新しい命を産むことは出来ないが、ちょっとやそっとじゃあやられやしねえよ」

「そう………か!」

 

白夜叉は持っていた扇子を九十九に叩き付けた。だが九十九は余裕の笑みでそれを腕で受け止めた。

 

「言ったろここからは俺のステージだってよ!戦極ドライバー!」

 

九十九が戦極ドライバーを呼び寄せると、腰に巻かれた。

 

                 カチドキ!

 

                 ロックオン!

 

               ブォ~ブォ~ブォ~ブォ~

 

 

ベルトから音声が鳴り始めると、カチドキロックシードの左側に新たに施された鍵穴のジョイントに「ロックルート」を装填した。

 

                 ロックオープン!

 

九十九の頭上に複数のアームズが出現した。

 

                 極アームズ!

 

その複数のアームズ一つになり、一瞬カチドキアームズを纏うとそれがはじけ飛んだ。そのまま一緒に白夜叉もはじけ飛んだ。

 

               大・大・大・大・大将軍!!

 

カチドキアームズの下には、まるで織田信長所用の南蛮甲冑を思わせるような甲冑を纏っていた。

 

 

「それがお主の全力か?」

「全力と言えば全力だ。だが、このスタイルはまだ使ったことが無い力加減が出来るなんて思うなよ。いくぞ白夜叉ぁぁぁぁぁあああああ!」

 

                大橙丸!

                ブドウ龍砲!

 

九十九は大橙丸とブドウ龍砲を召喚すると、両手に取りブドウ龍砲で牽制しつつ大橙丸で一気に接近した。扇子と大橙丸が交わる度に金属音のような音が鳴り、ブドウ龍砲の銃声が鳴る。

 

「あまり頭に乗るではないぞ小僧!」

 

白夜叉が叫ぶと頭上に複数の大砲のような物が現れた。扇子を九十九に向け「放て!」と叫ぶと大砲は無数の砲弾が九十九に放たれた。誰もが直撃を覚悟したが、九十九は極ロックシードを動かした。

 

               ソニックアロー!

               パインアイアン !

               イチゴクナイ !

               バナスピアー!

               マンゴパニッシャー !

               キウイ撃輪 !

               ドンカチ!

               影松!

               影松・真!

               ドリノコ!

 

九十九は複数の武器を召喚しほとんどの砲弾を受ける子が出来たが、幾つか砲弾が九十九に向かってきた。当然九十九は極ロックシードを動かした。

 

               メロンディフェンダー!

 

メロンディフェンダーを手に取り、残りの砲弾を受け止めたがそれでもやはりその反動で後方に下がってしまった。

 

(強い……!流石東側最強の階層支配者。どうするか………仕方ないあれをやるか!)

 

九十九は極ロックシードを更に二度動かした。

 

               火縄大橙DJ銃!

               無双セイバー!

 

九十九は召喚した火縄大橙DJ銃と無双セイバーを合体させ、更に合体させた無双セイバーの持ち手部分に大橙丸を合体させた。それは大剣から巨大な薙刀へ姿を変えた。火縄大橙DJ銃のドライブベイにオレンジロックシードを無双セイバーのドライブベイに極ロックシードを取り付けトリガーを引いた。

 

               ロックオン!

               極みパワー!

               極チャージ!

 

(まずいな…あれをもろに喰らえばさすがの私でさえ……ならば!)

 

                イチ!

 

白夜叉は九十九が力をためている間に走り出した。

 

                ジュウ!

 

白夜叉は止まっている九十九に先ほどのように砲弾の雨を降らせたり、

 

                ヒャク!

 

扇子での攻撃や蹴り攻撃を与えるが九十九は微動だにして動こうとはしなかった。

 

                セン!

 

                マン!

 

                オク!

 

                チョウ!

 

                無量大数!!

 

「火縄大橙無双スライサアアアアアアアァァァァァァ!」

 

火縄大橙DJ銃ナギナタモードを右回りでまずは大橙丸の斬撃で白夜叉は拘束されすると、そのまま横に一線その後縦に一線を加え、十字になった斬撃はオレンジの球体に拘束されながらその攻撃を喰らった。直撃した瞬間、白夜叉は大爆発が起こった。

 

「やったの?」

「分からない……」

『にゃ~…』

 

飛鳥と耀はその光景を見ていた。自分たちには未知の領域だった。足は竦み爆発が起こるまで喋ることは出来なかった……だが、黒ウサギと十六夜は今だに一言も言葉を発しはしなかった。

九十九が緊張が解かれロックシードもエネルギーが無くなり、変身が解かれると一人の幼女の声がした。

 

「もう終わりか小僧?」

 

声のした方つまり上空だった。様々所に切り傷を負いはしているがまだ余裕はありそうな様子だった。

 

「マジかよあれでやられねえのかよ…!」

「舐めるなよ、これでも東側最強の階層支配者じゃ」

 

九十九は考えていた。こいつをどうやって倒すのかを……そう、諦めていないのだ。それどころか九十九は笑っていた。

 

(笑み……じゃ…と……!?私は奴の必殺技を受けても、まだ倒れておらんというのに……)

(さて、どうしたものか…今のは鎧武としての俺の最大級の技だ。どうする…どうやってあの元魔王、白夜と夜叉の王を……白夜…夜叉……!一か八かやってみるか!)

 

九十九はゆっくりと立ち上がりそのまま両手を広げた。そして一言言い放った。

 

「さあ、検索を始めよう」




いかがだったでしょうか?
対白夜叉戦という事であのライダーが出るのでは!なんて思った方も多いと思いますが、今回はここまで!また次回をお楽しみに!

この小説が面白い!次回も読みたいと思う方は感想、お気に入り登録、評価等々よろしくお願いします。

追記
出してほしい平成ライダーがいれば作者へのメッセージまで

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。