問題児たちと転生ライダーが異世界から来るそうですよ?   作:shimito18

3 / 10
遅くなって申し訳ない!色々リアルで忙しく…べ、別に忘れてたわけじゃないんだからね!

今回は今までの倍くらいの長さです


第3話 問題児たちの実力見せるそうですよ?

黒ウサギとのゲームを終えた俺たちは、黒ウサギの所属するコミュニティに向かう為に後について行き森を歩いていた。すると、最後尾を歩いていた逆廻が俺の肩を叩いてきた。

 

「なあ、ちょっとこの世界果てを見て来ねえか?」

「別にかまわないが、どうして俺を誘ったんだ?」

「この中でお前が一番面白そうだからだ」

「―――へぇ」

 

原作では好戦的だがそれ以上に好奇心が強いのが特徴だ、、もちろんと言えばもちろんだがこの世界でもそれは揺らがないようだ。

 

「そう言う訳で、俺たちはちょっと世界の果てまで行ってくるから黒ウサギには言うなよ」

「分かってるわよ」

「しょうがねえから、俺は逆廻の見張りで行ってくるわ」

「うん、分かった」

俺たちは久遠と春日部に言って、列から離れた。すると突然、逆廻が自身の足を止めた。

 

「どうかしたのか逆廻?」

「これだけ離れたんだもういいだろ」

 

逆廻はそんなことを呟いた。一体、何を考えてんだこいつは?

 

「おい、九十九ちょっと競争でもしねえか?これだけ離れてりゃあ黒ウサギにだってお前が姿かえる時の音は聞こえないだろ」

 

なるほどな。だが、競争という事は足の速い奴のほうが良いが“555″のアクセルフォームは時間が短すぎるし、かと言って“カブト”はチート過ぎるし特にハイパーフォームは……とすればこれが妥当か。

俺はゆっくりとあのベルトをイメージして取り出した。まだ説明してなかったが、ベルトを取り出す方法は頭の中でベルトをイメージするか、頭の中でベルトの正式名を呼ぶのどちらかで取り出せる。正式名は例えば先ほど出てきた“カブト”なら、カブトのベルトではなくカブトゼクターとなる。"555"ならファイズドライバーとなる。

 

〈おや、ここは何処だい見たこと無い土地だが〉

「やあ、クリムいやベルトさんと呼んだほうが良いよね」

〈お、ツクモじゃないか早速だがここは何処だい?見たことのない土地だが〉

「まあ簡単に言うと箱庭って言う異世界さ、それでお願いがあるんだけどこいつと競争したいからベルトさんの力を借りたいんだ」

「へ―面白いベルトだな、どうなってんだこれ!」

 

逆廻は興味津々の顔でベルトさんを眺めていた。

 

〈失礼だなキミ、せめて『さん』位つけたまえ!ツクモ、彼と競争だったな力を貸そう存分に力を発揮したまえ!〉

「お、おう…」

 

あれ、ベルトさんってこんなキャラだっけ?

 

「い、行くぜベルトさん!ひとっ走り付き合えよ!」

START(スタート)YOU'RE(ユアー)ENGINE(エンジン)!〉

 

ベルトさんを腰に巻き付ける。その後、丁度走って来た"シフトスピード"を右手でキャッチ、そのまま右手で"ドライブドライバー"の"イグニッションキー"を捻る。

そして、"スピード"の後部を半回転させてレバーのような形に。

それをそのまま流れる様に左手の"シフトブレス"にセット、"シフトブレス"を右胸の前辺りにまで持ってきて、

 

「変身ッ!」

 

と叫んでから、左手で"シフトスピード"を前に倒す!

 

 

〈ドライブ!タイプ・スピード!〉

 

俺は仮面ライダードライブに変身した。

 

「へー、今度はタイヤのある赤か…他に何パターンあるんだ?」

「ん?最低でも18種以上の変身パターンがある。更にそれら全てにさらにもう一段階以上の、フォームアップが出来る」

「マジかよ、それじゃあ今度俺とケンカしようぜ」

 

逆廻は好戦的な目でこちらを見つめてきた。

 

「気が向いたらな、ベルトさん悪いんだけどカウントとジャッチをお願いできるか?」

〈オーケー!それでは二人とも準備は良いかい?〉

「ああ!」

「何時でも」

〈それでは5カウントでスタートだ!

 

                         5

 

                        

                         4

 

                         

                         3

 

 

                         2

 

 

                         1

 

 

                         go!〉

 

俺たちはベルトさんのgoという掛け声と同時に走り出した。だが、100mもしないうちに逆廻と少しづつ距離がひらいてきた。

 

〈驚いた、彼の力はドライブシステムを凌駕しているというのか!〉

「何驚いてるんだベルトさん、まだ俺たちは本気を出してないだろ!」

 

俺はシフトレバーを3回動かすと「スピ・スピ・スピード!」とベルトさんから音声が鳴り、俺のスピードは先ほどよりも格段に上がった。

「マジかよ、そんなのアリか!?」

「アリさ、何せこれがドライブシステムの力の一端なんだからな!」

 

俺と逆廻の差は一気に迫って行った。抜いては追い抜き抜いては追い抜きの攻防戦。

だが、走っていると俺の目の前にいくつもの木の枝が、俺の道をふさいでいた。このドライブシステムならば、木の枝に体当たりするなり斬るなりすることは容易だが、ここは箱庭。もしもその木の枝を折ったせいで後々ヤヤコシイ事になるのは御免だ。俺は楽しいのは好きだが、厄介事や面倒臭いことは嫌いなんだ。

だから俺はここは逆廻に後れを取るが、後々の為にタイヤ交換をすることにした。俺が取り出したのは、緑色のレッカー車に似たシフトカーだ。

 

〈タイヤコーカーン!フッキングレッカー!〉

 

フッキングレッカー。その能力は相手の足などを拘束したり、フックを飛ばして物を牽引したりだ。だがそれは裏を返せば、うまく扱えば自身を振り子のように扱えるという事だ。

俺は早速それを実践してみた。結果で言うとそれはうまくいった。木々も傷つけずにすんだ。だが、

 

「悪いな九十九!それじゃあな~!」

 

逆廻も俺と同じ考えだったのか、逆廻の道も邪魔していた木々の上を飛びながら進んでいった。進む距離自体は俺の方が逆廻の倍だが、逆廻は俺のスピードの数倍のスピードだった。そのせいで逆廻は俺を突き放していった。

 

(さて、このままだと負けてしまうがどうするツクモ?〉

「だったら本気を出すに決まってるだろベルトさん。俺は勝負もゲームもノーコンテニューでクリアするのが信条なんだよ!」

 

俺は青いF1レースカーに似たシフトカーを手にした。

 

〈良いのかツクモ、これを使うと君の体にも多大なる負担が〉

「ベルトさん、言ったろ勝負もゲームもノーコンテニューだって!」

 

俺はシフトブレスにシフトフォーミュラをさした。

 

〈ドライブ!タイプフォーミュラー!〉

 

俺は先ほどまでのタイプスピードの赤色とは違い、タイプフォーミュラは色は青く、タイプスピードより通常でも速い。

更に俺は逆廻に確実に勝つために、シフトレバーを3回動かした。

 

〈フォ、フォ、フォーミュラー!〉

 

俺はさらに加速した。加速した俺は数秒としないうちに逆廻の背後をとらえた。余裕を持って走っていた逆廻だったが、俺の姿を見ると驚いた顔をして本気で走り出した。

 

「てめえ九十九だろ、なんだよその姿!」

「この姿はドライブシステムの中で最も速い姿(フォーム)、その名もタイプフォーミュラー!見た目から分かる通りF1カーがモデルなんだよ!」

「ハハハ、マジかよ!やっぱりお前は面白れぇな九十九!」

 

俺と逆廻のスピードは拮抗していた。ベルトさんも〈まさか、タイプフォーミュラーでも圧倒できないとは…〉と呟いていた。

そして勝負の終わりは刻一刻と迫っていた。俺と逆廻は森を抜けると大きな滝があった、俺たちは特にゴールの場所などは指定しておらず、だが行く場所は決まっていた世界の果て。実際はもう少し奥だが、何となくこの場所がゴールかなと思い俺たちは足を止めた。

 

「「どっちの勝ちだ?!」」

 

俺と逆廻はベルトさんにどちらが勝ったのか問うと、ベルトさんは少しの間口を閉ざすとベルトさんは申し訳なさそうに口を開いた。

 

〈計測した結果、この勝負はドローつまり引き分けだ〉

 

ベルトさんのその発表に俺と逆廻は顔を見合わせ肩を落とした。すると、俺の体から白い煙が出てきた。どうやらタイプフォーミュラーで競争をしたせいで、スーツに負荷がかかってしまったようだ。俺は即座にシフトブレスからシフトカーを抜き変身を解いた。

 

〈ナイスドライブ!ツクモ、それにしても君は相手がいるだけで性格が変わるものだな〉

 

ベルトさんは〈クフフ〉と笑うと、俺は「そうか?」と顔を傾げると逆廻が「ヤハハ!」と笑った。

 

「確かに九十九、お前ついさっきまでめんどくさそうな顔してたのに、今じゃ生き生きした顔してるの知ってたか?そこにある川辺で自分の顔見てみろよ」

 

俺は逆廻に言われた通り川辺で自分の顔を見てみると、俺の顔はいつもより緩んでいたというより明るい顔をしていた。そうか俺はこんな顔も出来るのか……転生してから15、6年が経とうとしていたのだがまさか自分がこんな顔が出来るなんて知りもしなかった。さぞかし向こうの世界に居た頃の俺は無口だとか、反応が悪いだとかクールだとか色々言ってたやつがいるんだろうな………考えるだけでメンドクセェ………

 

「この事に関してはさっきも言ったろ、俺の好きなことは面白い事、嫌いなことは面倒なこと」

「確かにそうだったな」

 

俺たちは突然吹き出し笑い出した。あのお堅いイメージがあるベルトさんもだ。俺たちが大声で笑ってると川辺の上流である湖からブクブクと泡が出るとザパァ~ン!という音が聞こえた。俺たちはその音のなる方に顔を向けると、そこに居たのは巨大な白い蛇だった。

 

「蛇だな」

「ああ、蛇だ」

〈蛇…なのかあれは……〉

 

上から逆廻、俺そしてベルトさん。前世の記憶でこの物語のアニメを見ているから知っているが、実物は想像以上に大きく驚いた。

 

「人間の小僧共の分際で我が神域に侵入するとは、生きて帰れるとは思うなよ!だが、我は退屈をしていただから貴様らにチャンスをやろう」

「「チャンス?」」

「ああ、我が試練を突破してみせよ!そうすれば貴様らは見逃してやろう」

 

俺たちはその言葉を聞いて呆然としていると、後方から大きな足跡が聞こえてきた。

 

「待て水神!」

 

その大きな声のする方に顔を向けてみると、巨大な熊がいた。

 

「熊か?」

「ああ、熊だ」

〈熊…なのかあれは……〉

 

上から逆廻、俺そしてベルトさん。さっきも同じようなやり取りしたな…どうでもいいか。

 

「二人居るんだろ、ならば片方は我が相手をしても良かろう?」

「そうだな、ではどちらを相手にするかこやつらに決めさせるというのはどうだ?」

「そうだなそれが良いだろう」

「「さあ人の子らよどちらの試練を受けるか決めるがよい!」」

 

二体の獣?はこちらを睨みながら迫ってきた。俺はまずベルトさんに現状使用可能か聞くことにした。

 

「ベルトさんどうだやれそうか?」

〈オフコース!と言いたいところだが、先ほどの彼との競争でもだいぶスーツが消耗しているようだ。再び使うには、しばらくの間は休息を取った方が良さそうだ〉

「そうか……分かったこっちは何とかするから、また何かあった時にはまた力になってくれよな」

〈もちろんだツクモ!それではしばらくの間休息を貰うとしよう……〉

 

そう言ってベルトさんはスッと消えていった。無くなったわけではない、言葉にするのは難しいが簡単に言うとベルトの類を仕舞っておくことが出来るトンデモ空間に収納することが出来るのだ。

 

「あのベルト仕舞って大丈夫なのか?」

「ああ、他にもいろいろあるからな。取り敢えず単純な力押しで行くことにするさ。"アークル"!」

 

俺が叫ぶと腰にベルトが出現した。それはベルトさんとはまた違い、ベルトさんの様に喋ったりすることはなく丁度腹部のあたりに水晶のような物が取り付けられていた。

 

「ハァ~~………変身!」

 

俺が変身した姿は、体の色は赤を基調としたスーツでメットはクワガタを思わせる風貌だった。

 

「へ~今度はまた面白い姿だな九十九」

「仮面ライダークウガマイティフォーム。だが、これだけならまだ力負けするだろう」

 

俺はそう言うと、「ハァ~………」と力をベルトに集中するイメージをすると、変身した時赤かった水晶は黒くなり身体から稲光が放出され更に黒い霧のような物が出ると、俺はマイティフォームから姿を変えた。

 

「仮面ライダークウガライジングアルティメットフォーム」

「ヤハハ!マジかよ、スゲェなお前には驚かされっぱなしだ。今度思いっきりケンカしようぜ!」

「ああ、そうだな」

 

俺たちはそれぞれの相手を見た。逆廻は蛇を俺は熊を仮面を被っているせいで顔は分からないだろうが、俺もそして逆廻も微笑みながら言った。

 

「俺たちを試す?」

「だったらお前たちの力」

「「俺たちを試せるかどうか試してやるよ!!」」

 

「「舐めるな小僧共!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり箱庭入口手前、そこには少し大きめのローブを羽織った一人の少年が座っていた。

 

「ジ~ンく~ん!」

「リリ」

 

少年ジンが座っていると狐耳の少女リリとその他の子供たちが水の入った桶もを持ち戻ってきた。

 

「黒ウサギのお姉ちゃんはまだ戻って来てないの?」

「うん」

「ジンもリーダーで大変だけど頑張ってね」

 

そう言って子供たちは自分たちの所属するコミュニティに帰って行った。その直後、

 

「ジ~ンぼっちゃ~ん!」

 

黒ウサギが戻ってきたのだ。

 

「新しい方を連れてきましたよ~!」

「お帰り黒ウサギ、そちらの女性2人が?」

「Yes!こちらの4人様方が…ってあれ?もう御2人様方は?」

 

黒ウサギは現状を見るまではキラキラとスキップしながら来たにもかかわらず、今では顔は青く脂汗をかいていた。

 

「十六夜君なら"ちょっと世界の果てまで見てくるぜ"とか言って六道君と一緒に駆け出していったわ」

「九十九は"しょうがねえから、俺は逆廻の見張りで行ってくるわ"って言って十六夜と一緒に走って行ったけど」

「なんで止めてくれなかったんですか!」

「止めてくれるなよって言われたから」

「黒ウサギには言うなよって言われたから」

 

飛鳥と耀は黒ウサギから目どころか顔ごと反らしながら言った。

 

「噓です!絶対に噓です、実は面倒くさかっただけでしょ御2人さん!」

「「うん」」

 

2人の言葉で黒ウサギは完全に両手と膝を地を付けに体が震えていた。

 

「黒ウサギ世界の果てには……」

「分かっています…ジン坊ちゃん御2人様をよろしくお願いします」

 

黒ウサギはゆっくりと立ち上がると髪の色が青色から緋色へと変わった。

 

「黒ウサギは問題児様方を捕まえてきますので!箱庭の貴族と謡われた黒ウサギを馬鹿にしたことを、骨の髄まで後悔させてやりますので!」

 

黒ウサギは文字通り脱兎の如く駆け出していった。

 

「箱庭のウサギは随分と速く飛べるのねぇ」

「兎たちは箱庭を作った創始者たちの眷属ですから。さあこちらへどうぞ箱庭の中をご案内致します」

 

そう言って飛鳥たちは箱庭の中に入って行った。

 

 

黒ウサギは森に入り十六夜たちを探しに行った。時にはそこらにいる動物たちに十六夜たちの事を聞いて周っていると、巨大な水柱と巨大な土煙が立っていた。

 

(まさか!)

 

黒ウサギはその場所だと思われる場所へと向かった。向かった場所には水辺の石に立っている十六夜と、木蔭で座って本を読んでいる九十九が居た。九十九は動物たちから聞いたような恰好はしておらずその姿は、先ほどまで変身していた仮面ライダークウガの姿はしておらず人の姿だった。

黒ウサギが到着した時、出会った時とは黒ウサギのかみのいろは青かったが今は緋色。そのおかげで、

 

「あれ、お前黒ウサギか?」

 

この通り十六夜は驚いたようだ。だが、九十九は驚いた様子はなかった。

 

「ああ、そいつは黒ウサギだ。どうやら箱庭の兎は特別みたいだな」

 

九十九は本を閉じると十六夜の居る方へ歩いてきた。

 

「もう、一体どこまで来ているのですか御二方とも!」

「世界の果てまで来てるんですよっと、まあそんなに怒るなよ」

「十六夜さんが神仏にギフトゲーム挑んだんじゃないかと冷や冷やしたんですよ!ですが、九十九さんが見張っていたという事でしたのでご無事な用で、さあすぐにでも帰りましょ…」

「挑んだぜ、神仏にギフトゲーム。ついでに九十九もな」

「は?」

 

九十九たちがいる場所付近から地響きがすると、湖からは水神が森からは熊神が現れた。

 

「「まだ、まだ試練は終わっていないぞ、こぞぞぞぞおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!」」

 

二体の神は激しく激怒していた。

 

「す、水神に熊神…ってどうやったらここまで怒らせられるんですか!!」

「何か偉そうに試練を選べとか言ってきたからよ」

「俺らを試せるか試させてもらっただけの事だ」

 

九十九は伸びと欠伸をしながら黒ウサギの近くまで寄ってきた。

 

「「即け上がるなよ人間共、この程度で我らが倒されるか!!」」

 

水神は風で水滴を巻き上げ、熊神は土煙や木の葉を巻き上げた。

 

「九十九、テメェもさっさと蹴り付けろよ」

「お前もな逆廻」

 

十六夜と内緒話を終えると九十九は熊神に向き合った。

 

「先ほどの姿から戻るとは貴様、我を馬鹿にしておるのか!」

「バカにする……馬鹿にしてたらそもそもお前とやりあってねえよ熊野郎!ファイズドライバー!」

「良く言った小僧!」

 

熊神は巨大な手を九十九に叩き付けるが、九十九は避ける為空中へ逃げるとそこで先ほどの取り出したトランクの中から、ファイズフォンにファイズドライバー、ファイズポインターファイズショット、最後にファイズアクセルを取り出すとファイズドライバー、ポインター、ショットを腰につけファイズアクセルを腕に装着し、ファイズフォンに「555」と入力すると、

 

 

            Standing by

 

と音声が鳴り待機音もなるが、空中で更に熊神が追撃を加えてきた。その為九十九はファイズフォンを宙に放り投げ、自分は地上に着地したその瞬間、宙に放り投げたファイズフォンが丁度ベルトに装着され、九十九はすかさずファイズフォンを横に倒した。

 

            Complete

 

音声が鳴ると、ファイズドライバーから赤いマーカ線のような物フォトンストリームが上半身と下半身に伸びると、九十九は仮面ライダーファイズへと姿を変えた。

 

「そんな虚仮威(こけおど)しに屈するとでも思うか!」

「虚仮威しでも何でもないさ、もうお前のことは検索済みだ。お前はもう俺の速さには着いてくることは出来ない」

「ほざけー!」

 

九十九はファイズポインターにミッションメモリーを取り付けた後にを右足首に取り付け、更にそこからファイズアクセルのミッションメモリーをファイズフォンに取り付けた。

 

            Complete

 

先ほどまで赤と黒を基調としたスーツはほぼ黒一色になり、胸部装甲・フルメタルラングが左右に跳ね上がり展開して肩アーマーとなり、内部が露わになった。全身に流れるフォトンストリームは最初は色が赤だったが銀色に変化した。

 

            Start Up

 

九十九はスイッチを押すと通常の1000倍の速度で移動を可能にしたため、もはや熊神や黒ウサギには目で追うことも出来なかった。そして気づいたころには、熊神の周囲には無数の赤いポインターが熊神の周囲を囲っていた。

 

「これで終わりだ、多段ロックオンクリムゾンスマッシュ!」

 

無数のポインターからその速さで同時多重的に蹴りを繰り出し、技を繰り出すと熊神は倒れた。

 

       3,2,1,Time Out

 

ファイズアクセルから音声が流れると、九十九の姿は元の状態に戻り更にそこからベルトを外し変身を解いた。そして、丁度十六夜のケンカも終わったところだった。

 

(人間が神格を倒した……そんな出鱈目が…)

「クソ、今日は良く濡れる日だ」

「だったらもうちょっと考えてもらえるか?こっちまでびしょ濡れだ」

(いえ、だからこそこの力があれば!)

 

十六夜と九十九のギフトゲームを終え、黒ウサギは二体の神から勝った二人への報奨(チップ)を受け取った。

 

「いや~良かったです特に熊神様、もし先ほどの戦闘でお亡くなりになっていたらこんな立派な永果樹の苗は貰えませんでしたから」

「俺は基本的に無駄な殺生はしたくないだけだめんどいし」

「それに見て下さいこんな立派な水樹の苗を頂けました!もうこれでよそのコミュニティから水を買う必要も無くなります!みんなおお助かりです」

 

黒ウサギは十六夜と九十九が獲得した苗を頬擦りをしながら感激していた。

 

「そうかいそうかいそれは良かった。良かったついでに黒ウサギ1つ質問していいか?」

「どうぞ」

「黒ウサギお前、決定的なことをずっと隠してるよな」

「な!?」

「答えろよ、何でお前は俺たちを呼び出す必要があったんだ?」




とまあ平成ライダーを3つほど出しましたがいかがだったでしょうか?

ところでベルトさんのキャラかなり崩壊していたような……

まあ、そこはご愛嬌という事で……み、見てないということはないですよ本当ですよ!

というわけで、感想、お気に入り登録、評価等々お待ちしておりま~す!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。