やはり俺がこの終末世界を生き延びようとするのは間違っている。 作:きょうポン酢
早朝になり俺たちは学校を脱出する作戦会議をしていた
八幡「まず、物資をまとめて全員がリュックサックを背負った後に2階へ、隙を見て技術室へ全員が入った後に梯子を降ろして降りた後、駐車場へ行きマイクロバスに乗った後、総武高校を脱出し避難所へ行くというので良いか?」
小町「梯子を降ろした先に奴らがいたらどうするの?」
雪乃「昨日拾ったかんしゃく玉があるわ、これを使ってコンクリ―トの床に投げつければ音がなるはずよ、そっちに集まっている間に速やかに全員梯子を下りるわ」
結衣「バスの運転はどうするの?」
静「運転は私がしよう、マイクロバスを運転したことはないが、知識として知っているし、どうにかなるだろう」
いろは「なんかサバイバルって感じでワクワクしますね」
俺たちは階段を下りて2階の技術室へ向かった 技術室の前には何体かの奴らがうろついていた
結衣「うわぁ…けっこういるよヒッキー」
八幡「大丈夫だ、この数なら雪ノ下の釘打ち機で仕留められる」
雪ノ下は技術室の前の奴らを沈黙させた
静「今のうちに急ぐぞ!」
俺は技術室へ入り、梯子を降ろす
雪乃「どうやら下に奴らは居ないみたいね、順番に降りるわよ」
小町、雪ノ下、由比ヶ浜、一色と降りていく
八幡「先生が先に降りてください、俺が最後に降ります!」
俺が降り終わった瞬間、クラクションのような音が鳴り響きながら大きくなっていった その瞬間―爆発のようなものが起き、俺たちはその衝撃に耐えられず倒れてしまった 駐車場の方へ目を向けると炎と煙が天高く昇っている
八幡「一体なにが起きたんだ…‼」
静「駐車場へ行ってみるしかないようだ、急ぐぞ!」
駐車場へ着いた時、俺たちの目に飛び込んで来たのは大型バスが校舎内に突っ込んでおり煙と炎を上げて外から奴らの群れが校内に入り込んでいた
雪乃「まるで地獄絵図ね、ひどい有様だわ…」
八幡「一刻も早く校内から脱出する!この煙と炎で校外の奴らが入ってくるぞ!」
俺たちはマイクロバスに乗り込み平塚先生の運転で正門側に回り込んだ 正門前には奴らが続々と校内へ入ってくる
結衣「いっぱいいる!出口は正門しか無いのに…」
八幡「あそこに車があります!そこへ俺を連れていってください!」
小町「お兄ちゃんどうするの⁉」
八幡「あの車に乗って正門へ突っ込む!突っ込む瞬間、俺は車から脱出した後、バスで拾ってください!車で奴らを弾き飛ばした後をバスで通ります!」
いろは「だめです!危険すぎます!」
八幡「これしか方法は無いんだ!このままじゃ全員死ぬんだぞ!」
俺は大声で抗議する このまま奴らが増えてしまえばどうしようも無くなってしまう
静「分かった...比企谷を信じるしかないようだ」
俺は車の前までバスで連れていってもらい、車の中にキーが刺さっていないことを確認する この車は学校のものらしく俺が職員室にかかっていたいくつかのキーを取っておいたのが役に立ったようだ
八幡「俺はプロのぼっちだ!いつだって一人で切り抜けて来た!俺は俺の居場所を守る!」
俺はアクセルを踏み込み正門へ向かった 奴らの群れに突っ込む前に俺は車内から離脱する
八幡「ッ!」
拳法の道場で習った受け身がこんなところで役に立つなんてな… おかげで膝を擦りむくだけで済んだみたいだ
ドゴォン!!
車が奴らの群れに突っ込んでいき、何体もの奴らを弾き飛ばしていく
結衣「ヒッキー! 手を掴んで!!」
由比ヶ浜がバスの入り口から手を差し伸べる 俺は由比ヶ浜の手を掴み数人掛かりでバスの車内へ引き戻される
静「掴まれ!奴らの群れを突っ切るぞ!」
俺たちの高校は火に飲まれ奴らは続々と校内へ入っていく、俺たちの思い出の詰まった高校生活がふと頭に蘇る、あの居心地の良かった日常は帰ってこないのだと、
俺たちは奴らの群れを切り抜け総武高校を後にした
今回も読んでいただきありがとうございます。八幡たちは総武高校を後にして避難所へ向かいます。避難所で待ち受ける人たちとは...