やはり俺がこの終末世界を生き延びようとするのは間違っている。 作:きょうポン酢
留美と別れた後、陽乃さんに呼ばれたため彼女の個室を訪ねる
陽乃「待ってたよ比企谷君、お楽しみだったのかなー?」
俺はギクリとしてしまう
八幡「な、なんのことでしょうか...」
陽乃「匂いで分かるんだからね...」
聞こえてますよ陽乃さん⋯⋯
やはり俺の周りの女性陣がやけに勘がいいのは間違っているだろうか
陽乃「まあいいや、最後までしてないみたいだし、付いてきて」
俺は陽乃さんに連れられる
陽乃「さっき比企谷君が言ってた武器庫を見せるよ、他の皆もいろいろ使用人の案内で運び出していると思う」
八幡「ありがとうございます」
陽乃「荷物運搬用倉庫のB1Fにあるから、案内するね」
倉庫内に入ると他の皆はいろいろな物資を地下へ運んでいるところだった
結衣「あ!ヒッキー!」
小町「お兄ちゃんも手伝ってよ!全く八幡なんだから!」
戸塚「おーい、はちまーん!」
結衣と小町と戸塚が食料を運んでいる、小町の奴八幡を悪口にするんじゃねえ、戸塚はかわいい
八幡「俺たちは行くところがあるんだ!そっちが終わったら無線で連絡くれ、こっちに来てもらうから」
結衣「おっけー!ヒッキー!」
俺と陽乃さんはエレベーターに乗りB1Fへ降りる
陽乃「さあ着いたよ」
陽乃さんはパネルに暗証番号を打ち込み、扉を開ける
どこまで厳重に管理されているのだろう、雪ノ下家の財力には驚かされる
目の前には大量の銃や弾薬、手榴弾、地雷などが保管されていた
八幡「凄いっすね...よくこれだけの量を...」
どこから仕入れてきたのか分からないようなブツが陳列していた
完全に違法だよなこれ⋯⋯
陽乃「うちの使用人はたくさんいたからね、使用人達に使わせるために集めたんだと思うよ」
八幡「なるほど...」
俺はいろいろな銃を物色する、津田さんを連れてくればどんな銃か分かるだろう
八幡「これなら弾薬には困ることは無さそうですね」
八幡「今から全員を呼びますがよろしいですね?」
陽乃「いいよー」
俺は無線で全員にB1Fに来るように説得し、武器弾薬を運び出すことになった
静「これだけあれば戦争でも出来そうだな」
津田「性能の良い銃がたくさんありますね、これは心強いです」
結衣「あたしのAR10のスコープも変えたいなー」
雪乃「まさかこんなに武器を用意してたなんて思わなかったわ」
戸部「やっべえっしょー!」
姫菜「私たちも銃は使えた方が良さそうだね」
材木座「モハハハハ!圧倒的じゃないか、我が軍は!」
俺たちは必要な武器を津田さんに選んでもらい地下のプラットホームへ運び出した
大志「普通はこんな列車無いっすよね」
沙希「雪ノ下家はとんでもない家なんだって見に染みたよ...」
いろは「列車は誰が運転するんですか?」
陽乃「うちの使用人に運転できる人がいるからその人に任せるよ」
優美子「あーしたちこれに乗るんだし!」
葉山「ああ...本当に凄い...ぐっ!」
葉山は運んでいた弾薬箱を地面へと落としてしまう
優美子「隼人、具合悪いんし? 汗もたくさんかいてるし⋯⋯」
葉山「心配ないさ、ただの体調不良だ」
葉山...あいつはこの前から何かおかしい、一体何が...?
あいつが話していたCode:Genesis計画とやらに関係があるのか?
八幡「葉山⋯⋯ この前から少しおかしいぞ」
葉山「大丈夫さ、それにしても君が人の心配をするなんて普段考えられないな」
八幡「うっせ」
俺たちは雪ノ下家の武器を運び終わり、全ての準備が整っていた
静「脱出の準備は整った、後は機を待つだけだな」
八幡「脱出するなら早い方が良いと思うんですけど...」
雪乃「確かにそうね、危機を早めに回避出来ればみんなのストレスも無くなるわ」
戸塚「僕もその方がいいと思うな!」
小町「いえーい!脱出ですねー!!」
陽乃「よし!今日の夕方にでも列車に乗り込んで脱出しよー!」
俺たちは雪ノ下家の地下運搬列車により、千葉を脱出することになった
この爆撃でどれほどの命が失われるのか俺には検討もつかない
だが、俺はこの居場所を守るためなら、どんな敵とだって戦おうと思えるんだ
緊急信号を確認 緊急信号を確認
"Ruinous"を強制的に再起動させます
再起動まで残り1時間
Ruinousの現在の性能で目標の捕捉確率30%
Ruinousの細胞を活性化 変異を開始
変異完了
目標捕捉確率80%
code:Genesis計画の失敗は許されない
この世界は新しい世界へと生まれ変わり、新たな人類はこの世界に君臨するのだ