やはり俺がこの終末世界を生き延びようとするのは間違っている。 作:きょうポン酢
俺たちは早朝にもキャンプへと向かうことになった、早朝を選ぶことにより奴らの遭遇を少なくすることが出来るからだ、救助へ向かうメンバーは、俺、平塚先生、雪ノ下、葉山、戸部、津田さん、城廻先輩の8人となった
静「では我々は城廻のグループの救助に向かう、残りのメンバーは避難所を頼む」
小町「あいあいさー!」
いろは「せんぱ〜い、頑張って下さ〜い」
沙希「あんたたち気をつけるんだよ」
結衣「ゆきのん...」
雪乃「そんな顔しないで由比ヶ浜さん、何も心配はいらないのだから」
優美子「隼人!しっかりやれし!」
姫菜「戸部っちも!」
留美「八幡...」
戸塚「八幡!頑張って!」
材木座「避難所は我に任せるが良い!」
結衣「ヒッキー!!」
由比ヶ浜が俺の方を見る、由比ヶ浜、みんなを頼むぞ
俺たちはマイクロバスに乗り込み、平塚先生の運転でキャンプへと向かうことになった
城廻「バスで行けばそこまで遠くない距離だよ〜」
津田「多人数がいてもバスがあるから安心だな」
戸部「いやー、キャンプを救うとか俺たちマジヒーローって感じ!」
葉山「ッ!」
ーのーーはーーーーーへーーーーーわー、ーーーーーはーーーーーーーーるーだ
葉山「(またか...)」
葉山「まだキャンプには着いてないだろ?」
雪乃「葉山君、あなた避難所に残らなくてよかったのかしら?」
葉山「俺だってみんなの役に立ちたいから、俺のためさ」
雪乃「そう」
俺たちは一時間ほどバスに揺られて、キャンプらしきものがある場所へ辿り着く、そこにはいくつかのテントがあり、生活感があった
静「どれ、キャンプへ着いた様だぞ」
俺たちはバスを降りる、俺は違和感を覚える、ついさっきまでここが使われていた様な痕跡があるのだ
雪乃「城廻先輩、グループの生き残りはどこへ居るのですか?」
城廻「...」
雪乃「城廻先輩?」
城廻「ふふっ」
城廻先輩は嘲笑う
ブゥン!ブゥン!
ブロロロロロ!!
するとどこからかバイクの様な音が聞こえてくる
城廻「引っかかった♪」
俺は全身に緊張感を走らせる
八幡「くそがあぁぁぁぁ!!」
俺は城廻先輩の肘関節を極め、地面にねじ伏せる
城廻「フフフフッ」
城廻先輩は壊れた人形の様に嗤っている
???「そこまでだよチミィ?」
謎の男たちがバイクに乗ってやって来る
数人は銃を構えている
???「うちのお姫様に乱暴してもらっちゃあ困るねェ」
八幡「テメエ...何者だ!!」
イノマティ「ボクの名はイノマティ、以前は猪町と名乗っていたァ」
イノマティと名乗った無精ヒゲを生やした、腕にバンダナを巻いた男が立っていた、その男は金槌を持っている
俺たちは手首を縄で拘束されてしまった
津田「...」
戸部「くそ...こんな事ってねえって...」
葉山「お前ら何が目的なんだ!こんな事して何になるっていうんだ!」
イノマティ「オオー、勢いがいいねェ、チミィ」
イノマティは葉山の顔を蹴る
葉山「ぐぁっ!」
???「我々は真の平等を欲しているのだ」
ニット帽を被った拳銃を持つ男が前に出る
ジン「私はジン、この組織の統制長だ」
静「城廻!目を覚ませ!お前は騙されているんだ!」
平塚先生が叫ぶ
城廻「騙されている?何をおっしゃっているんですか?私は自分の意志でこの組織にいるんですよ?フフッ」
雪乃「城廻先輩...」
雪ノ下は悔しそうにしている、彼女はかつて正しくあろうとした、人を変え、世界を変えるのだと、自分の知人が悪の道を進んでしまったことを悔やんでいるのだろう
いや、この世界に善と悪なんて無いのかもしれない、善と悪とは自分がどの立場にいるかで簡単に変わってしまうものなのだ
ジン「我々は利益を欲している、それは何者にも平等な利益だ、この世界になったことで我々は利益を追求する権利を得たのだ!!」
ジンは叫ぶ
ジン「貴様らは避難所を拠点としているんだったな、我々も向かうぞ!」
イノマティ「利益を我らに!!」
男たち「我らに!!我らに!!」
本格的にまずい状況になって来やがった...!こいつら頭のネジがぶっ飛んでやがる!!
この世界ではもはや何が正常で何が異常なのか分からなくなってしまっているんだ、俺たちだってとっくの昔に狂っていたのかもしれない
だが...
俺は俺の居場所を壊そうとするやつらを許さない
連続投稿します。