仮面ライダーウィザード ~Magic Girl Showtime~ 作:マルス主任
実は終盤戦真っ只中。今回は色々種明かしです。
いよいよ黒幕出現…!?
笛木こと、白い魔法使いが使っていたベルト、その名をワイズマンドライバー。
今現在これを使うことができる人物は限られているが、そんなものが何故かこの場にある。ましてや、ファヴが持っているのだ。
「何でそのベルトが…」
『簡単な話ぽん。マスターに作ってもらったぽん』
「マスター?まさかお前が…」
「何の…話だ…俺はそんなもん…」
マスターが作ったという言葉に反応し、ウィザードはオーガに目線を移したが、当の本人は何も知らない様子だ。
するとファヴは口元を歪めてこう続けた。
『その通りぽん。こっちのマスターではないからぽん』
「は…?」
『というか、さっさと実行に移させてもらうぽん。変に死なれちゃ困るからさっきは守ってあげたぽん』
「なんなんだ…ッ!ぐぁぁぁ!」
「お、おい!」
ファヴが話終えると、オーガが突然苦しみ始めた。
そのオーガの体に魔法陣が大きく浮かぶ。
「どうなってるんだ…!?」
「がッ!あぁぁ!や、やめ…ろ…!」
『何やかんや楽しかったぽん、元マスター。いや、元からマスターでも何でもなかったぽん』
苦しみ続けるオーガにファヴはこう言い残した。
そして、オーガは光に包まれ、それにファヴ、そしてワイズマンドライバーは溶け込むように入り込んでいく…
『じゃあ、シーユーぽん』
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
目を開けていられないほどの光に、ウィザードは目を伏せる。
そして、収まった後に再び目を開けたウィザードが見たものは。
「オーガ、なのか…?」
「………」
目の前に立っているのはオーガそのものだった。
困惑するウィザードの元に、スノーホワイト達魔法少女がやってくる。
「ウィザードさん!」
「スノーホワイト!それにみんな!」
「なんかすごい光が見えたけど、どうなってるの…?」
「ん?あそこにいるのってオーガか…?」
スノーホワイトと共にやってきたラ・ピュセル、アリス、リップル、トップスピードも、微動だにしないオーガに目線を向ける。
その瞬間。
「トップスピード!」
「ん?ってうわっ!」
いきなり動いたオーガから光弾が放たれたのだ。
いち早く気づいたリップルがトップスピードを抱えて離脱した為、何とか攻撃を避けられたものの、完全な奇襲であった。
「なっ…」
「どうなってるんだ…」
スノーホワイト達を後ろに退かせ、構えるウィザード。
沈黙を破り、オーガが声を発するが…
「ふー、これがファントムの体ってやつかぽん」
「お前…まさか…!?」
「なんでお前の声が聞こえるんだよ…ファヴ!!」
今回少し短めでした。
というのも管理ミスで予約投稿の分を書き終える前に投稿されてしまいました…
今後気をつけます…