仮面ライダーウィザード ~Magic Girl Showtime~ 作:マルス主任
お待たせしました。
そんな中僕は大装動エグゼイドを買えなくてテンションダウンです。
仮面ライダードライブ、泊進ノ介は、ファントム達と戦っていた仮面ライダーゴースト、エグゼイド達と合流する為に再び移動中であった。
進ノ介自身も、ここまでウィザードや魔法少女達と共に戦って来たが、この案件の黒幕の正体を全く掴めなかったのだが…。
「…」
『どうしたんだい進ノ介、何やら思い詰めているようだね。やはり彼らが心配か?』
「勿論、それもある。だけど、さっきの彼女が言ってた言葉がどうも気になってな…」
そう、これはメアリこと山元奈緒子がパトカーに連行されていく時の事だった。
「…あんたはこれで魔法少女の戦いから解放される。今は罪を償うんだ。いつか、お前の希望が報われる日が来る」
「そうかい…でも、まだあんたらの戦いは終わってないだろ?」
「あ、あぁ…現状は敵の情報が少なすぎる。ファントムってのが蘇ってる理由すら分からない」
「…助けてもらった礼さ。いい事を教えてやるよ…」
「何?どういう事だ」
「…ファヴとクラムベリーに注意しろってウィザードに伝えておきな」
「ファヴと、クラムベリー…?」
「あぁ、そうさ。ファヴってのはこの魔法少女育成計画のマスコットキャラ…ってナリしてるが、恐らくあいつが裏を引いてる。それとクラムベリーってのは参加してる魔法少女だが、ファヴと何かしら繋がってる上に、あれは偽者だ。本物は多分、とっくの前に死んでる」
「何だって!?お前、なんでそこまで知ってる…?」
「偶然あいつらが話してる所を見ちまってね。一旦は向こうの側に付いてた時があってねぇ、私に街でテロをしてみろって提案したのも、ファヴだ」
「なっ…それじゃあ…」
「まぁ、マッチポンプに近いね。奴らが何を考えてるかは知らないけど、今のあたしにはもう関係の無い情報だ。信じるも信じないもあんたら次第さ」
彼女の言っていた情報が真実なら、この事件の解決への大きな鍵となるだろう。
早く他のライダーや魔法少女達に伝えなければならない。
その為にも、まずはゴースト達を助けに行かなければならない。
「急ごう、飛ばしていくぞ、ベルトさん!」
『OK!Go!トライドロン!』
進ノ介は、彼らの元へ急ぐため、トライドロンのアクセルを踏み直した。
一方、その頃…
「うぉっ!?こいつら、無駄に強いじゃねえか!」
「仁藤さん、気を付けて!」
「皆まで言うな!こっちもただやられるだけじゃねえってことを教えてやるよ!」
仮面ライダービースト、ゴースト、エグゼイド、ブレイブの4人とシスターナナ、ヴェス・ウィンタープリズンは、蘇ったファントム達との戦いに身を投じていた。
『バッファ!ゴー!』
「よし、今度こそお前らを喰ってやるぜ!行くぞ、タケル!」
「はい!」
ビーストはバッファマントに変化し、ゴーストはガンガンセイバーを構えて、オーガとグレムリンに挑む。
「よしっ、俺達もやってやろうぜ!」
「分かっている、だが気を付けろ研修医。こいつらはバグスターとは違うぞ…」
「あぁ、行くぜブレイブ!」
「あの赤いファントムはお前に任せる。俺は白いファントムを切除する!」
『ガシャコンブレイカー!』
『ガシャコンソード!』
エグゼイド、ブレイブは両者の専用のガシャコンウェポンを呼び出して、フェニックス、カーバンクルに挑む。
。
「ナナ、君は物陰に隠れながら私を援護してくれ。あのファントムの頭から伸びる触手は危険だ」
「えぇ。トリガーマグナムと魔法で援護するわ」
シスターナナ、ウィンタープリズンと対峙しているのは、メデューサ。
購入したトリガーマグナムを片手に、魔法を使いウィンタープリズンを強化するシスターナナ。
各々が分担してファントム撃退にあたる。
対するファントム陣営は、それを迎え撃つ。
「行け!仮面ライダー共に地獄を見せてやれ!」
「まぁ待てよオーガ。今回は俺が相手だ」
「ビーストか。お前1人で俺を止められるのか?」
「やってやるぜ、お前の魔力を食ってキマイラのご馳走にしてやるよ!」
「さぁて、ゲームスタートだ!行くぜ!」
「お前は、俺が切除する…!」
エグゼイドはフェニックス、ブレイブはカーバンクルと対峙している。
ガシャコンブレイカーを構えたエグゼイドは、飛びかかってきたフェニックスの大剣からの攻撃を防ぎ、素早く避けてフェニックスを切り裂く。
しかし、大ダメージには到らず、フェニックスの一振りでエグゼイドは押し戻される。
「流石ウィザードと互角以上に戦っただけはあるな!でも、負けないぜ!」
無言で襲い掛かってくるフェニックス。エグゼイドはその突進を避けて、ゲームエリアに広がるエナジーアイテムを手に入れる。
『高速化!』
「エナジーアイテムゲット!これならどうだ!」
すると、エナジーアイテムの文字通り高速化し、今まで以上に素早く移動出来るようになったエグゼイド。
フェニックスの重い一撃を軽々と避け、ガシャコンブレイカーでフェニックスに連続攻撃をお見舞いする。
「これなら行ける!続けてフィニッシュだ!」
ドライバーからガシャットを取り出し、ガシャコンブレイカーのスロットへ装着し、必殺技を繰り出す。
『キメワザ!』
『マイティ!クリティカルフィニッシュ!』
「受けてみろ!ハァァァァァァ!」
連続で切り裂かれ、大きな一撃を与えられたフェニックス。そのままエグゼイドが切り裂き、フェニックスはそのまま爆散した。
「よし!ファントム撃退一番乗り!」
…と、エグゼイドが勝利を確信する。
完全にフェニックスを倒したはずだったが…。
爆発の中から、再びフェニックスが現れたのだ。
しかも無傷であり、まさに完全復活といったところか。
「えぇーっ!?何で復活してるんだよ!」
フェニックスの復活に驚くエグゼイド。
すると、オーガと戦っているビーストが声を掛けた。
「そういやそうだった!おいエグゼイド!そいつはフェニックスって言ってな。何回でも復活する面倒な奴だ」
「おいおい嘘だろ…?じゃあどうやって倒すんだよ?」
「そう言われてもなぁ…あ、晴人は太陽まで吹っ飛ばして戻ってこれなくしたらしいぞ!」
「そんなの出来るか!…こいつはバグスターじゃないからリプログラミングも出来ないし…あー!どうすりゃ良いんだよ!」
エグゼイドが混乱している間に、フェニックスは攻撃を仕掛けてくる。
なんとか回避し反撃するも、再生を繰り返すフェニックスに勝機は見当たらない。
「くっそぉ…こうなったら仕方ない!」
何やら覚悟を決めたように呟くエグゼイド。
すると、他のファントムと戦っているブレイブに声を掛けた。
「ブレイブ!ドラゴナイトハンターZのガシャットを貸してくれ!
「…ドラゴナイトハンターZだと?今更お前が使うまでも無いだろう?」
「お前話聞いてなかったのか?フェニックスを太陽まで吹っ飛ばすんだよ!」
「なっ、お前…。まぁ良い、せいぜい足掻け」
そういうブレイブはドラゴナイトハンターZのガシャットをエグゼイドに投げた。
「サンキューブレイブ!よーし、やってやるぜ!」
『ドラゴナイトハンターZ!』
エグゼイドはドラゴナイトハンターZを掴み、ゲーマドライバーの二つ目のスロットへ装着する。
「大・大・大・大・大変身!」
ドライバーのレバーを1度戻し、再び開く。
現れたハンターゲーマがエグゼイドのアーマーに装着される。
『アガッチャ!』
『ド・ド・ドラゴナ・ナ・ナ・ナイト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトハンター!Z!』
エグゼイドはレベル2の姿から、ハンターゲーマーレベル5の姿に変化した。
「さーて、行けるか知らないけど、ちょっくらやってやるぜ!」
エグゼイドは、背中の翼で飛びながら両腕でフェニックスを捕らえる。
そのままフェニックスと共に空中へ上昇するエグゼイド。
名深市全体を見渡す事が出来る程の高さまで上ったエグゼイドは、フェニックスを腕のブレードで更に上空へ切り上げる。
そして、ドラゴナイトハンターのガシャットを、腰に付けてあるキメワザスロットホルダーへ装着する。
『キメワザ!』
『ドラゴナイト!クリティカルストライク!』
「フィニッシュを決めてやるぜ!吹っ飛べぇぇぇ!」
エグゼイドはフェニックスを追撃する必殺キックを放った。
フェニックスは反撃する間も与えられず、大きな攻撃を受けて更に高い場所へ吹き飛ばされた。
フェニックスの視界からは段々と街が見えなくなり、やがては地上の景色が見えなくなった。
宇宙空間に放り出され、太陽の中に放り込まれた。
そして、放り込まれたフェニックスは、太陽の熱で再び死を迎え、蘇る。
このフェニックスも、以前ウィザードによって太陽に飛ばされたオリジナルのフェニックスと同じ道を巡る。
蘇る度に強くなるフェニックスだが、太陽の熱の前には為す術もない。
フェニックスには、終わりは永遠に訪れない。
エグゼイドは、フェニックスが戻ってこない事を確信し、ビースト達のいる場所へ戻ってきた。
「よし、フェニックス撃破!」
「ふん、やったようだな、研修医」
「ああ。あいつも俺が倒してやるぜ!」
「いいや、研修医は下がっていろ。奴は俺が切除する」
「あ…はいはい。分かったよ、ここは任せる」
エグゼイドを押し退けて、ブレイブがガシャコンソードを構えてカーバンクルへ挑む。
カーバンクルの攻撃をガシャコンソードで凌ぎ、ダメージを的確に与えていく。
カーバンクルは左腕を剣にして応戦する。
ブレイブとカーバンクルはほぼ互角の戦いを繰り広げる。
「くっ、埒が開かないな…ならば!」
『ドレミファビート!』
ブレイブはレベル3のガシャット、ドレミファビートを使う。
ビートゲーマが現れ、カーバンクルを翻弄する。
「術式レベル3…!」
ゲーマドライバーのスロットにドレミファビートガシャットを装着し、ゲーマドライバーのレバーを操作する。
『ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!』
ブレイブはレベル3、ビートゲーマーへ変化した。
右腕に新しく装着されたスクラッチを回転させてリズムに乗りつつカーバンクルに攻撃する。
リズムに合わせて攻撃を与えてカーバンクルを追い詰めていく。
今までとは少し変わった攻撃パターンに、カーバンクルも対処し切れてしないようだ。
「心臓マッサージのリズムには慣れている。このまま終わりにする…!」
ブレイブは、ドレミファビートガシャットをガシャコンソードのスロットへ装着する。
ガシャコンソードに必殺のオーラが宿る。
『ドレミファ!クリティカルフィニッシュ!』
「ハァァァァァァ!」
ブレイブが放つ必殺技の連撃に、カーバンクルは打つ手無しのまま倒されていった。
最後の一撃を加えたと同時に、カーバンクルの体は炎に包まれて爆散した。
「…完璧なオペだったな」
エグゼイド、ブレイブがファントムを撃破した頃、ゴーストはグレムリンとの一体一の戦いを繰り広げていた。
ガンガンセイバーでグレムリンを攻撃する。
グレムリンは素早く移動して攻撃を回避する。
なかなか攻撃が命中しない上に、グレムリンの素早い攻撃で苦戦を強いられている。
「うわっ!…このファントム、動きが早い…!」
このまま倒される訳にもいかない。
ゴーストはニュートンアイコンを取り出し、ゴーストドライバーに装着する。
「ニュートンさん!力を借ります!」
『カイガン!ニュートン!』
『リンゴが落下!引き寄せまっか!』
ゴーストはオレ魂からニュートン魂に変化した。
高速移動するグレムリンを、ニュートンの能力で封じ、動きを止めてゴーストの近くに引きずり込む。
近くまで引っ張られたグレムリンを、ゴーストが再び吹き飛ばす。
「引き寄せてから…吹き飛べ!」
吹き飛び、近くにあった木に全身激突するグレムリン。
しかし、致命打には至らない。
再び起き上がり、グレムリンが反撃を開始する。
先程よりも色々な方位に移動して攻撃を仕掛けてくる。
しかし、ゴーストも負けてはいない。
グレムリンが襲い掛かってくる方面に斥力の力を浴びせて吹き飛ばした。
そのまま引力でグレムリンを捕らえ、重力を操作して地面に叩きつける。
「よし、最後に止めだ!行こう、弁慶さん!」
今度はベンケイゴーストアイコンを取り出して新しい姿へ変化する。
『カイガン!ベンケイ!』
『アニキムキムキ仁王立ち!』
数回の攻撃でボロボロになっているグレムリンに向けて、ベンケイ魂へ変化したゴーストは、ガンガンセイバーをハンマーモードにして、紋章をゴーストドライバーにかざす。
『ダイカイガン!ベンケイ!オメガボンバー!』
ゴーストはガンガンセイバーを振り回して、よろめくグレムリン相手に叩きつけた。
「ハァァァァァ!」
思いきり叩き潰されたグレムリンは爆散して消滅した。
ゴーストの勝利である。
「ふぅ…ニュートンさん、ベンケイさん、ありがとう」
「行くよナナ!ファントム、掛かってこい!」
「はい!どうか、ウィンタープリズンに勝利を…」
メデューサと戦っているのは、仮面ライダーではなく、魔法少女シスターナナと、ウィンタープリズンである。
シスターナナの支援魔法で、能力が強化されたウィンタープリズンが、メデューサへ突っ込んで近距離戦を仕掛けた。
強化されたウィンタープリズンからの攻撃は、素早い攻撃ながら一撃一撃が的確にヒットし、メデューサは少しづつ後退する。
しかし、メデューサの頭の蛇がウィンタープリズンに伸びて、彼女を絡めとる。
動きを封じられて戦えないウィンタープリズン。
「ぐ…このっ…」
「ウィンタープリズン!すぐに助けます!」
少し離れてウィンタープリズンを見守っていたシスターナナが、マジカルフォンで手に入れたトリガーマグナムを呼び出し、メデューサの触手に向けて銃弾を発射する。
仮面ライダーW、ルナトリガーの能力を使用できるこのトリガーマグナムは、自動追尾で目標を狙う事が出来る。
見事にメデューサの触手を打ち破るようにヒットし、ウィンタープリズンは解放された。
「ウィンタープリズン!大丈夫ですか?」
「何も心配は要らないよ。それよりも、今度は私が借りを返す番だ」
再びウィンタープリズンは立ち上がり、メデューサに反撃を仕掛ける。
先程のトリガーマグナムの一撃が効いていたようで、今はウィンタープリズンが優勢である。
メデューサがエネルギー波を放ってきたが、ウィンタープリズンの魔法、壁の生成により防がれた。
ウィンタープリズンはもう一度メデューサを強く殴りつけた。
吹き飛び、地面に倒れ込むメデューサ。
「ナナ、止めは君が決めるんだ。恐らく君の武器の方が高い威力を発揮できる」
「分かったわ。じゃあこれでおしまいです!」
シスターナナはトリガーマグナムに付属していたトリガーメモリをセットし、先端を持ち上げた。
『トリガー!マキシマムドライブ!』
「くらいなさい!ハァッ!」
シスターナナより放たれた何発かの必殺で、メデューサは避けきれず被弾する。
そのまま為す術もなく、メデューサは爆散した。
「…ファントムは倒せたようだね。お疲れ様、ナナ。ありがとう」
「ウィンタープリズンこそ、助かったわ」
オーガに単独で突撃するビースト。
ダイスサーベルで先制の一撃を与える。
更に、バッファマントの力でオーガを押し飛ばす。
勢いに押されつつあるオーガだが、負けじと反撃する。
ダイスサーベルの攻撃を避けて、ビーストの腹部を蹴る。
「ぐおっ!相変わらず一筋縄じゃ行かねぇな!」
「お前如きに俺は倒せんさ。さぁ来い!その程度か!」
「言うじゃねぇか!だったらこいつでどうだ!」
『ハイパー!ゴー!』
指輪を付け替えて、ビーストはビーストハイパーへと変化する。
ミラージュマグナムを手にしてオーガに銃撃を連射する。
連射攻撃でオーガは反撃の機会を失う。
ビーストは腕のフリンジスリンガーの連撃でオーガに隙を与えない。
腕を振り回してダメージを与え、最後にミラージュマグナムの1発を加える。
「おのれっ…!その姿は…」
「出し惜しみしてられねぇからな。このまま決めさせて貰うぜ!」
『ハイパー!マグナムストライク!』
ビーストはハイパーの指輪をミラージュマグナムに装着して、必殺技を放った。
「くらいな!どりゃぁぁぁぁ!」
「ぐっ…!」
必殺技、シューティングミラージュがオーガに炸裂した。
吹き飛び、倒れるオーガ。
「俺の勝ちだな。他のみんなもファントム共を倒したみたいだし、全面的にお前らの負けだ」
ビーストは勝ち誇ったように言うが、対してオーガは全く動じていなかった。
「…残念だったな。今回は元々お前達を倒すのが目的では無かったのさ」
「何だと…?どういう意味だそりゃ」
「今回はお前達仮面ライダーのデータ収集さ。そしてそれは成功した」
「データなんか集めてどうするんだよ!」
「そこまでお前達に伝えても意味は無い。お前達には無意味な事だ」
「余計気になるだろ!」
「フン、くだらん茶番はここまでだ。さらばだ、仮面ライダー!」
オーガはまだ力が残っていたらしく、エネルギー波をビースト達に浴びせて消えた。
「あぶねっ…」
「仁藤さん!大丈夫ですか?」
「何が起こった…?」
ビーストの元に、変身解除した永夢や飛彩達がやって来る。
仁藤は永夢に気にするな、と言い立ち上がる。
「くっそぉ…また逃げられちまった…」
「でも、一応窮地は脱せたんじゃないですか?」
「まあそうなんだが…何か俺達ライダーのデータ収集がどうとか言ってやがったな…」
「分かってはいたが、やはりまだ終わらないという事だな」
「まぁ、そういうこった。取り敢えず晴人達に合流しようぜ、話はそこからだ」
そう言いつつ、仁藤達は晴人や他の仲間との合流を急いだ。
そして、仁藤達との戦いから1日が経った。メアリを救った晴人は今…。
「いやー、こんな洒落たカフェで待ち合わせなんてほとんど無かったし、なんだか新鮮だな…」
名深市の街にあるカフェに来ていた。
晴人にはあまり馴染みの無い店だが、何故こんな所にいるのかは理由がある。
「おっ、来たかな。おーい、こっちだ」
「…あら、そこに居たのね。待たせたわね」
ある人物との待ち合わせをしていたのだ。
そして晴人の元にその人物がやって来た。
「気にすんな、こっちが急に頼んだ事だ。…ていうか、最近はどうなの?新しい職場、上手くやれてんの?面接は上手いこと行ったらしいけど」
「まぁまぁね。気持ちを切り替えて1から頑張ってるわ。会社のみんなで助け合うのも、悪くないわ」
「そっか。そりゃ良かった」
「どうも。…それよりも、聞きたい事って何?」
「あぁ…思い出したくも無いかもしれないが、頼めるか?」
「勿論よ。あなたに助けてもらった礼があるもの。手伝ってやらなくもないわ」
「ありがとうな。ルーラ…いや、早苗」
「それで、何となくは察してるけど、聞きたいことは?」
そう、待ち合わせていたのは、元魔法少女ルーラ。木王早苗である。
そんな彼女から晴人が聞きたいのは、一つだった。
「スイムスイム。あいつのことについて教えて欲しい…」
はい、お久しぶりの投稿でした。
夏前の仕事が立て込んでまして、なんとか耐えきって復活出来ました。
…ん?なんでウィザードが苦戦した奴らがエグゼイドライダーやゴーストにあんなにボコられてたのか…?
そりゃ、再生怪人だからに決まってます!
次回はオーガやファヴの目的、そしてルーラが語るスイムスイムとは…?
是非ご期待下さい!