仮面ライダーウィザード ~Magic Girl Showtime~   作:マルス主任

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今回はプロローグです。
物語は全体を通してウィザードメインで進行します。
アニメで絶望した皆様の涙を希望に変えることを約束します。
読みづらい文章かと思いますが温かく見守って頂けると嬉しいです。



第0話 プロローグ

 操真晴人は今も旅を続けていた。

ファントムとの戦いにも一段落つき、仲間達と別れて一人で旅に出ていた。

最初はコヨミの指輪を安全に保管できる場所を探す目的だったが、その目的も終わり、自分にとっての安息の地を探すものになっていた。

 だが、今回晴人は仲間の一人である大門凛子から連絡を受け、国安0課に向かっていた。

国安0課とは、警視庁国家安全局0課の略称であり、凛子も所属している。

連絡の内容は聞かされなかったが、自分と同じ魔法使いの真由達や仁藤でなく、自分に連絡が来るのは何故かと思っていたが、全ては行ってみないと分からない。

「またファントムが暴れだしてなければいいんだけどな…」

そんな不安を感じつつ、晴人は国安へバイクを走らせた。

 

 

 国安へ到着した時、既に凛子が入口で待っていた。

「お、久し振り、凛子ちゃん」

「久し振りね、晴人くん」

前に会ったのはファントム·オーガの時以来で約3年近く会っていないことになるが、再開の余韻に浸ることなく、凛子は早速話を始めた。

「それで晴人くん、今回の話なんだけど…。」

「あぁ、何かあったのか?」

「それが、木崎さんがファントムを見たって言っていて…」

 木崎とは、凛子の所属する国安0課の刑事であり、これまでにも晴人達に協力してくれていた。

「やっぱりか、嫌な予感はしてたんだ。真由ちゃん達や仁藤には伝えたのか?」

「それが、みんなにも連絡したんだけど、山本さんは家族旅行、仁藤くんと譲くんは遺跡探索で今はいなくて、真由ちゃんと木崎さんが探しにいってるわ」

「じゃあ俺は真由ちゃん達の援護に行けばいいわけ?」

「それもあるけど、晴人くんにはもう一つ頼みたいことがあってね」

「えっ、何々?」

「ファントムが出たっていう街は、名深市って言うんだけど、そこで奇妙な噂が流れてるのよ」

「噂?」

「ええ、そこでは魔法少女が人助けをしてるって話なのよ」

「魔法少女?真由ちゃんみたいなやつか?」

「いいえ、それが、本当に魔法少女みたいなのよ」

 そう言うと凛子は自身の携帯の画像を晴人に見せた

そこに映るのは、ぼかしが入っているが全身が白い姿の少女、大剣を持った騎士のような少女の姿だった

「うわぁお、本当に魔法少女っぽいね」

「だから晴人くんには、ファントムと魔法少女のことを調べてほしいの。何か関わりがありそうって木崎さんも考えてるし」

「確かに、何かあったら大変だ。任せてくれ…それに俺も名深市には用があるから」

「へぇ、晴人くんが用って珍しいね」

「まぁな、たまたま颯太っていう知り合いが出来てな、そいつにサッカー教えに行くんだ」

「そうなんだ、ありがとう晴人くん。木崎さん達にも連絡しておくわ」

「あぁ、こっちも何かあったら連絡するよ」

「任せたわ、晴人くん。よろしくね」

 こうして晴人は、名深市に向かうことになる。だが、その先ではまた新たな戦いが待ち構えていた……

 

 

 

~名深市のとある中学校にて~

「最近、魔法少女育成計画ってめっちゃ流行ってるよな」

「本当に魔法少女が出た噂もあるんだぜ」

「聞いた聞いた、数万人に一人がなれるんだろ?」

「へぇ、そうなんだ、面白そうだな」

「適当に返事すんなよwまぁ颯太はサッカー大好きだから魔法少女なんて見ないよな」

「て、適当じゃねえし!…まぁそう興味はないけど」

「やっぱ興味ねえじゃねえか。あ、そういえばお前ら、指輪の魔法使いって知ってるか?」

「指輪の魔法使い?なんだそれ?」

「結構前にどっかで化け物騒ぎが1年ぐらいあったらしいんだけどよ、それを食い止めたらしいぜ」

「なんだそれ!超カッケー!颯太もそう思うよな!」

「う、うん…それと一応聞くけど、もしかして手みたいなベルト使ってたりする?」

「よく知ってるな!確かウィザードとかいう名前だったような…」

「一度でいいから会ってみたいな~」

「(ウィザード…魔法使い…か…)」




次回はいよいよウィザードに変身(予定)です。
どうぞこれからよろしくお願いいたします!

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