DRIFTERS-ドリフターズ- 異なる時代の英雄達   作:金色狼

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はい、どうも。文才、語彙力のない金色狼です。牙狼好きです。
DRIFTERSのアニメ放送記念(かなり遅い)でパッと考えてたのを文にしてみました。
今回は菅野side、飛龍sideで分けてみました。文才はありませんが。
読んでいただけたら幸いです。それでは、本編へどうぞ!
※菅野さんの喋り方曖昧です。


飛龍と菅野デストロイヤー

◇菅野 直

 

「九州方面に向けてB-24爆撃機の編隊が北上中である。343空301飛[新撰組]は直ちに出撃せよ。繰り返す....」

 

待機中に入ったアナウンスはそう告げていた。菅野はその知らせを待っていたかのようにニヤッと笑い外に出た。

 

「うぉし!行くぞ、お前ぇら!」

 

「「「応!!」」」

 

自分の部隊に号令をかけ、戦闘機[紫電改]に向かっていった。

 

「343空301飛新撰組隊長、菅野直!!出るぞ!」

 

紫電改のスロットルを上げ、滑走路を走行し離陸した。

 

「爆撃機はどこだ!?あぁ!?バカヤロウ!!」

 

「隊長、今離陸したばっかりじゃないですか····」

 

菅野は隊員達と無線で冗談を言い合い、緊張を解していた。

 

――――

―――

――

数時間後

 

「敵機視認!B-24編隊です!」

 

「おっしゃぁ!!行くぜぇ!コノヤロウ!!」

 

菅野は独学で発案した[前上方背面垂直攻撃]を駆使し、次々と爆撃機を撃墜していった。

 

だが、その攻撃は長くも続かなかった···機銃を乱射をしていると左翼から爆発音がした。

 

「あぁ···?」

 

菅野が左翼を確認すると機銃が爆発し、大きな破孔が出来ていた。

 

「あぁ、クソッ!!バカヤロウ!コノヤロウ!!」

 

菅野は即座に小隊の二番機の無線に入電した。

 

「隊長!?大丈夫ですか!」

 

菅野機に近づいてきたのは掘 光雄飛曹長の乗っている機体だった。

 

「隊長!自分は今から隊長機の護衛を努めます!」

 

掘は二番機の任務に則り、菅野機の護衛を始めた。

 

だが、菅野は、

 

「うるせぇ!!護衛なんざ必要ねぇ!とっとと戦闘に戻りやがれ!」

 

そう言いながら掘機に拳を突き付け戦闘に戻るように促した。

 

掘はゆっくりと菅野機から離れ、戦闘空域に戻っていった。

 

「そうすりゃ良いんだよ···!バカヤロウ!」

 

菅野は数十分飛行を続け、掘機に「空戦ヤメ、全機アツマレ」と入電をした。だが、

 

「これじゃ、長くは持たねぇな···クソッ!」

 

高度も下がり始め、基地に帰還するのも不可能と判断した菅野は再度、掘機に「ワレ、機銃筒内爆発ス、諸君ノ協力ニ感謝ス」と入電を入れた。

 

「チッ···短ぇ人生だったな·····」

 

菅野がブツブツと独り言を呟いていると目の前に扉が現れる·····

 

「あ···?」

 

菅野はその扉の中に吸い込まれるように消えていった···。

 

◇飛龍

 

MI海域攻略戦で艦隊は多数の痛手を受けていた。赤城、加賀、蒼龍は大破。飛龍は小破していた。

 

周りでは駆逐、軽巡の艦娘達が戦っている。自分たち空母も戦わなければいけないのに、力になれずにいた。

 

「どうしよう···このままじゃ·····」

 

今現在、航空機を発着艦出来るのは自分だけ。だが、航空機の数も多くはない。

 

せいぜい零戦が10機、九七艦攻、九九艦爆が数機あるだけだ。

 

今発艦させたとしても深海棲艦にダメージはあまり与えられない。

 

発艦させてもさなくても敗北は目に見えている。

 

敵空母は健在、今にでも艦載機を飛ばしてくるだろう。

 

そう考えると、まるで心を読み取ったかのように空母は艦載機を発艦させた。

 

「ここで·····終わりかぁ····ゴメンね、多聞丸····」

 

静かに涙を流しながら曇っている空を見上げ、急降下してくる艦載機を見つめていた。

 

カコンと音をたて、爆弾が雨のように落ちてくる。

 

「さよなら·····、多聞丸····」

 

飛龍は下を向き目を瞑った。だが、一向に爆弾が爆発しない。

 

飛龍は困惑した。「なぜ爆発しないのか」「もしかして不発弾?」などと多数の思考が頭の中を駆け巡り、ぐちゃぐちゃになっていった。

 

おそるおそる目を開けると目の前に広がっていたのは先程までの地獄絵図とは全く異なる場所だった····。

 

そこは陸で、目の前には朽ち果てた廃屋、形状はどこか鎮守府に似ていた。

 

「え·····?どこ、ここ······?」

 

飛龍は自分が置かれている現状を把握できず、その場に座り込んだ。

 

あまりの衝撃に呆然と座り込んでいると、遠くから航空機の発動機の音がしてきた。

 

飛龍は音のした方を向いた。すると自分より大きい航空機がこちらに向かってきていた。

 

通常、空母艦娘が搭載している艦載機は手のひらサイズの航空機だが、飛龍が今見ている航空機は実物大の航空機だ。

 

「なんだバカヤロウ!!クソ!クソ!なァにが起きやがったあ!!」

 

「え·····妖精さんじゃ····ない?」

 

「ここどこだバカヤロウ!!あ"あ"ー!?」

 

航空機のパイロットだろうか、なにかを叫びながら上空を旋回していた。

 

◇菅野 直

 

謎の扉に吸い込まれた菅野と紫電改は、空を漂っていた。

 

扉に吸い込まれたかと思えば、目の前が急に明るくなって空に放り出されたのだ。

 

「なんだよ、ここはァ!!あ"ァ!?」

 

無線も繋がらず、列機も見当たらず、途方に暮れていた。

 

背面飛行をして、眼下を見れば海、水平飛行に戻して上を見れば空。彼方には水平線。回りにはそれしかなかった。

 

辺りに注意を配り見渡していると、数Km先に孤島が見えてきた。

 

「なんだァ!ありゃ!?島か!?」

 

菅野は紫電改のスロットルを上げ、孤島に近づいていった。

 

そこで菅野が目にしたものは、生い茂る木々、朽ち果てた廃屋、そして、黄色の着物を着た少女。その場に座り込んでいるのが確認できた。

 

「なんだバカヤロウ!!クソッ!クソッ!!なァにが起きやがったあ!!」

 

「どこだここはバカヤロウ!!あ"あ"!?」

 

少女に叫びながら問いかけたが、この距離では少女に菅野の声は届かなかった。

 

どこかに着陸し、近づかなければ話が聞けない。そう考えた菅野は孤島の回りを飛行し、着地できる場所を探した。

 

すると島の中央に舗装された道があった。雑草が生い茂っているが、着陸出来ないことはない。

 

菅野は紫電改のスロットルを下げ、ランディングギアを展開、操縦桿を引き、着陸体制に入った。

 

「まだ落ちんじゃねぇ···よ!バカヤロウ!!」

 

菅野はただ、墜落しないことを願った·····




どうでしたでしょうか。連載ということで、続きますよ。この駄作が。
自分で言うのもなんですけどね。ちょっと酷かったかなぁ?
展開が急すぎたかな。と、思います。
評価、感想、お願いします。
それでは、また次回お会いしましょう。

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