エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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EMIYAの反省。

さて、この前のたたかいを見送ってから全然違う位相で聖杯作製業務に勤しむEMIYAとは!俺のことだ!

 

「まあ、ちゃんと分身体が店やったり遠坂に給料渡したりしてるけどね〜あ!配線間違えた!あヴァヴァヴァヴァヴァ!!」

 

今回100回目の魔力逆流による爆死でございます。うーんわかってたけど厳しいなこれ、やっぱ作った先人は偉大だな。

 

「もうすぐ完成するが・・・ね!」

 

はあ、解析1000回さらに試行回数数万回、自身の所持する小聖杯を見てもこれなんだからたまったもんじゃねーよ。記念すべき101回目ようやく成功だ、外ではもうクロエの気配が希薄になりつつある、流れ上なんとかなるが・・・まあ、イリヤもクロエも完璧な状態のが良いだろ。

 

「102回目も成功。まあ、一回造れりゃ後は問題ないか。『限定解放:魔力』『変換:無』」

 

折角なので体に仕込むようにもう一個特別製のやつ作るか?まあ、今はいいや。

 

「充填完了!うーん徹夜続きは辛いな、でもまあこれで後は突っ込みに行くだけだ〜」

 

そして俺はここで何も考えずにクロエとイリヤの座標に転移した。これがまず一つ目の過ち、いくら眠くてもこれは無かったと自分でも思う。

 

「ウェーイ!」

 

「「「「・・・・」」」」

 

そして二個目の過ちは感動のシーンぶち壊しってことさ☆・・・・・・・まあ、死にかけたね、説明するのが難しいが・・・取り敢えず人間の限界を見た気がする、そして視界と記憶はそこで途切れたとさ。

 

「うーん・・・・知らない天井だ。」

 

「そうでしょうね?」

 

目がさめるとベッドの上しかも他人のである。声の方向を見ると遠坂がいたので・・・

 

「・・・ああ、ルヴィアの家の浴場に転移しちゃってその場にいた全員からギャグ属性攻撃が入ったのか。」

 

「・・・なんで私の家と言う選択肢が出なかったかは置いておいて・・・昨日はなんのようだったの?覗き?覗き?それとも覗き?」

 

うん、ゴミを見るような目で見られているけどもう色々と枯れ気味だからね、そんな性欲全部闘争本能に全振りだから。

 

「俺の持ってた器二個知らない?アレが重要なんだけど。」

 

「ああ、アレ?・・・あんたのだったの?間違えて今日の朝ごはんの器に出しちゃった、であれ何?」

 

「聖杯。」

 

「は!?」

 

次の瞬間屋敷が膨大な魔力の奔流に飲まれ輝き・・・イリヤ家に降り注ぎ、中からちょっとルヴィア大好きになった衛宮士郎が・・・

 

「行ってきたら?多分もうだいぶ魔力が飛んで薄まってるから色々面倒になる前に気絶させたほうがいいぞ。」

 

「クッ!?いい事!絶対に此処から動いちゃダメよ!あとで全員集めて来るから!」

 

そう言って全力疾走して行くメイド遠坂、結局此処でも働いてるようだ。・・・あと今日は休みか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして、うまく衛宮士郎を止めた女性陣と遠坂が二個の器を持ってきた。

 

「やあ!昨日はごめん、ちょっと寝てなくて手元が狂っちゃった☆」

 

「「『『乙女の鉄拳』』」」

 

「カラドボルグ!」

 

・・・アブねー、防御が間に合わなかったら屋敷吹っ飛んでたぞ、オイ?

 

「まあ、もちつけって、イリヤスフィール、美遊エーデルフェルト、クロエ。」

 

「・・・すごいわね、なんでも知ってそうな感じ?」

 

簀巻き状態の俺に座るクロエ。

 

「まあ、ちょっと話とか色々するからまず縄を「自分で外せるでしょ、この変態!」・・・マジで昨日はごめんって、なんも覚えてないから許して!」

 

まさか中身自分でもこんな惨事が起こるとは・・・EMIYAとは無縁のものと思っていたんだがな。仕方なく自分で縄から一瞬で抜け、話を始める。

 

「やあ、久し振り・・・でも無いかみんなは俺の分身体と喋ってたなそういや。」

 

「・・・もう突っ込まなくていい?」

 

最初から頭を抱える遠坂。

 

「大丈夫だ、俺はな。まあ続けるぞ、俺はこうなることを最初から知ってたからちょっと頑張って聖杯作ってたんだよ。」

 

「え!?ちょっと待って、最初から知ってたの?」

 

「ああ、最初から、地脈の調整に向かって魔力が逆流、そこでクロエとイリヤに分割されまあ、色々あって聖杯だったことも明かされて・・・うん、あの無言でインクルードはやめて、刺さると痛いからさ。」

 

死棘の槍は危険だぜ?

 

「まあ、ぶっちゃけるとこれからのことも知ってるが言わないぞ、未来が変わると救えるものも救えなくなるからな。でだ、このお手製小聖杯をクロエとイリヤにプレゼントしに行こうとして・・・まあ、昨日みたいになったんだが、許してくれたまえ、ああ、ちょっと待って聖杯に魔力を注ぐからさ。『限定解放:魔力』『封印強化:筋力、敏捷』『魔力変換:無』」

 

ちょっとしたハプニングはあったがなんとかイリヤ達を魔改造・・・もとい元のスペックに戻せるぜ。

 

「で、こいつを・・・」

 

と手に持った聖杯を無造作にイリヤとクロエの心臓近くに当て。

 

「「!?」」

 

「こうじゃ!」

 

驚き動く前にヌルッと押し込む!

 

「よし!完成〜!ふう〜まさか作り終わってからもダメージを受けるとは思わなかったぜ。」

 

「うふふ、で。これ以上やり残した事は?」

 

イツノマニカハイゴニアイリスフィール=サンガ。

 

「あれま、お母さんか。」

 

「!?」

 

おっと、今なにか盛大にやばい事俺言わなかった!?やばい動揺しすぎだ、アイリスフィールさんもさっきまで居なかったから俺を誰だかわかってないし・・・これは死ぬかも?

 

「・・・釈明を聞くわ・・・まずなぜ貴方が私を母親だと思ったのか言って?」

 

うん、まあイリヤスフィールにしたような説明だったけどねコンテンダー見せたり色々したらなんとか収めてもらえた、というか。

 

「うう!そんな壮絶な世界から来たのね・・・大変だったでしょ?ぐすん。大丈夫!今から貴方も衛宮家の一員よ!」

 

盛大にと言うかこれはもうなんかやばいな。取り敢えず抵抗せずに抱きしめられとこう、窒息しそうだけど。

 

 

 

 

 

 

 


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